なぜ出前館はUber eatsにシェアを奪われたのか?
「出前館はUber eatsより高単価」。
これは本当。
ならなぜ、基本単価300円のUber eatsに配達員を奪われたのか…?
これすっごく単純な理由で、SNSへの露出の可否ってだけ。
Uber eatsは、Uber配達員用アプリのスクリーンショットをSNSへ自由に掲載可(当たり前だけど個人情報の掲載投稿はNG)。対する出前館は掲載完全NG
Twitterを見てみると、配達員の皆さんが楽しそうに売上のスクリーンショットを投稿してたりする。するとどうだろう。競争心に火がついて、俺も私もと何かのレースが始まったかのように1日の件数を伸ばそうと必死に、かつ喜んで働き始めていく。
YouTubeもそう。今日の稼働日記みたいなショート動画に触発されたのか、出前館からUber eatsへ鞍替えする人たちが続出。かと思えば「二段階右折|左折専用レーンがある場合はどうするの?」みたいなお悩み解決系動画にもUberロゴが頻繁に出てくる。
けど出前館はSNS全面禁止。出前館driverアプリのスクリーンショットをシェアする場もなければ動画での解説でもほとんど目にする事がないんだよね。なので配達員同士のコミュニケーションが発展しなくて当然。
単価は高めだが淡々と作業をこなす感覚の出前館に対して、単価は安いが配達員さんたちを喜ばせ、やり甲斐と働き甲斐を与えた、UberのSNSマーケティングは大成功ってわけです。