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未来ってわからない
学校の先生と接客業だけはやりたくないと言っていた私が、
現在リラクゼーションスパセラピスト8年続けている。
今の私は人に喜んでもらえるこの仕事にやりがいを感じている。
マッサージ機はこの世にあるけれど、人間のあたたかさと柔らかい手には勝てるものはないと思っている。
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実家は目標が定まってないままで
進学させてくれるような家庭ではなかった。
5つ上の姉は強い意思があり、専門学校進学を認めてもらえている。
一方、私はというと、ただ知識を得たいというちっぽけな理由で美容専門学校の進学を懇願したが、当然のように承諾は得られなかった。
当時高校3年生だった私は、地元で働きたいと思った場所が見つからなく、いっそ環境を変えて新しい景色の中で良くも悪くも社会に揉まれてみようと軽い気持ちでダンボール6つを持って大都会、東京に上京した。(流石にダンボールは郵送しております)
最初は羽田空港の保安検査員として働き始めた。が、見事なブラック企業であった。
まさか、新卒でとてつもないブラックを当てるとは。我ながら脱帽。
寮はあったが6畳1Rユニットバスでなんと2人部屋、ほぼ独房だった。
なんだここは。
高校卒業時には当時付き合っていた彼と地元の閉店したイオンの外ベンチで2人大号泣しながら「またすぐ会おうね、東京にも遊びに来るよ。」と言ってもらって抱擁し、よ〜し東京でも頑張るぞ!と今後の未来に期待を膨らませながら空の上で大人しくシートベルトを閉めていたのに。思ったより大人の社会というもんは最高で最悪だった。
上京して4ヶ月で新卒入社した会社を退職。
聞いていた期間とは全然違う短さで無事研修が終わり、それぞれ配属された。私が入ったグループの女班長は新人を辞めさせるプロと呼ばれていた。
去年グループに入ってきた新人さんもするっと辞めたそう。
当然、新卒で入ってきたドドドドド新人の私もすっかり標的に。
研修期間3ヶ月、とは言っていたが1週間で無理矢理に知識を詰め込まれた。
入社して2週目には現場入り。現場が一番勉強になるからとのこと。
私は風邪を引いていないのに熱が出るようになり、4ヶ月で辞めたが、その後半年の頃には70人が半分の35人になっていたそうだ。
初任給8万。
「初任給もらったらお母さんとお父さんに何か買ってあげるからね!」
実際は自分の生活だけで精一杯だった。