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簿記実用力(5) 気づかず倍, 法人の預金利息, 通帳と預金勘定 b005

前回第7回で書いた簿記実用力について続きます。
第5回に続き経理事務に採用されて、必要な実用力について書きます。

第5回預金の入力で、仮払金と借受金、借入金について書きました。
今回はその続きです。

通帳の入力で、〇〇電力とあれば水道光熱費ですが、1つ確認して下さい。
前月の仕訳が未払金になっていないか。
水道光熱費等は検針日基準と支払日基準があります。
そこで(通帳)入力の際の簿記実用力として、過去の仕訳を確認する。
当たり前のことですが、間違えると経費がになります。
未払金で仕訳が(=請求書で入力)できれば、記帳待ち(未記帳)が減り、
簿記実用力アップです。

同様に売上や仕入も売掛金、買掛金を間違えれば倍です。
また、売掛金入金や買掛金支払の仕訳では
振込手数料が自社か相手先か確認し、その分を加減しないと、
売掛金が330円借方残高で残ったりします。
支払手数料で売掛金や買掛金が0になるように仕訳します。
通帳で売掛金入金や買掛金支払の仕訳をしたら、
通帳入力修了後、今月分の売上と仕入データを依頼し、入力して下さい。

あと通帳にありがちなのが預金利息で、これは源泉所得税控除後ですので、
0.84685で割って受取利息、0.15315を掛けて法人税等で仕訳して下さい。
これで簿記実用力アップです(半年前の仕訳を確認して下さい)。
個人の預金利息と異なり、地方税5%はH28年1月に廃止されましたので、
0.79685ではありません。
ちなみに出資配当金の源泉税20.42%は国税ですので、変更ありません。

通帳といえば、日々入力して確認していると疑問が出ます。
預金勘定通帳を照合すると貸借が逆になります。
よく見ると通帳に、右側(借方)の「お支払い額」、左側(貸方)の「お預り金額」と記載されています。通帳の主語は銀行(預り金勘定)なので貸借逆なんですね。銀行は、お客様第一主義とかお客様本位と言われますが..
ちなみにゆうちょ銀行では、右側(借方)の「お預かり金額」、左側(貸方)の「お支払い金額」と記載されており、預金勘定と一致しています。
預金と貯金の違いでしょうか。

実用力で想ったことを書いています。note8つ目の記事です。
よろしくお願い致します。
2022年11月18日
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