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【感動の家族物語】血の繋がりを超えた母と息子…涙の決意

今回の話は、血のつながりを超えた家族の絆についての実話です。最後まで見届けてください。


俺の名前は田中大輔

俺には二人の母親がいる


本当の母親は俺が3歳の時に病気で亡くなった

父は悲しみに沈みながらも、一人で俺を育ててくれていた


そんなある日、父は再婚を決意し、奈緒子という女性が家にやってきた

彼女は俺の新しい母親になる人だったが、幼い俺は心を閉ざし、彼女に素直に接することができなかった


学校から帰っても彼女に対して冷たくあたり、距離を置こうとした


それでも奈緒子さんは決して怒らず、穏やかに優しく接してくれた


毎日「おかえり」と声をかけてくれ、夜になると「おやすみ」と優しく語りかけてくれるその声が、少しずつ俺の心を解かしていった


ある日、俺は風邪をひいて高熱で寝込んだ


夜遅くまで奈緒子さんは付きっきりで看病してくれて、氷枕を何度も交換し、俺の手を握りながら「大丈夫だからね」と語りかけてくれた


その瞬間、彼女が本当に俺を大切に思ってくれていることが、心にしみわたった


俺はついに奈緒子さんのことを「母さん」と呼んだ


その時、彼女の目には涙が浮かび、俺を強く抱きしめた


「ありがとう、大輔」と微笑んだ彼女の姿が、今でも忘れられない


俺たちが本当の親子のようになっていったその後、運命は突然俺たちに試練を与えた


中学3年の時、父が工場での事故に巻き込まれ、命を落としたんだ


家に帰ると、母さんは涙を流しながら床に崩れ落ちていた


父がいなくなった後、俺の今後をどうするか、父の親戚たちが集まって話し合いを始めた


親戚達は、母さんと俺が血がつながっていないことを理由に、俺を引き取ろうと話し合っていた


「血がつながってないんだし、こちらで育てるべきじゃないか」という言葉が聞こえた瞬間、俺の心は打ちのめされた


だが、奈緒子さんは涙を浮かべながら、強い声で言い返した


「血のつながりなんて関係ない。大輔は私の息子です」と


その言葉は、俺の心に深く突き刺さり、俺は胸が熱くなって涙が止まらなかった


母さんは「どうか、この子を私に任せてください。私は必ず立派に育てます」と強く宣言した


その場は静まり返り、誰も反論することができなかった


俺はこれまで通り母さんと一緒に暮らすことが決まり、彼女と二人で新たな生活を送ることになった


父がいなくなってからの生活は、決して楽ではなかった


母さんは朝から晩まで働き続け、家計を支えながら俺を育ててくれた


俺はそんな母さんを見て、進学を諦めて就職しようと思った


「母さん、俺は大学には行かない。仕事を探すよ」と言うと、奈緒子さんは強く反対した


「あなたは大学に行きなさい。お金の心配はしなくていい。私が何とかするから、あなたの夢を諦めないで」と言われ、俺は涙をこらえた


母さんの言葉に勇気をもらい、俺は必死で勉強して大学に合格した


大学を卒業した時、俺は初めての給料で母さんに腕時計をプレゼントした


「ありがとう、大輔」と母さんは涙を流しながらその腕時計を大切に手にとってくれた


しばらくして、俺は結婚し、母さんに妻を紹介した


母さんは涙を浮かべながら「素敵な奥さんね。本当におめでとう」と言ってくれた


今、母さんは元気で、これまでのように俺を支えてくれている


血のつながりがなくても、母さんは俺の母親だ

それは誰にも否定できない事実だ

「母さん、今まで本当にありがとう。これからも元気で長生きして、俺を見守っていてくれ」


📺 動画もYouTubeで視聴できます。リンクはプロフィールから!


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