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丸くなるな、星になれ。
サッポロビールのキャッチコピーです。
誰しも見聞きしたことがあるであろう、良いコピーですね。
日本では、全科目80点の人が評価されます。
数学は60点だけど国語は100点みたいな人は評価されにくい。
とがった人は、丸くさせられる。
個性のある人は、無個性に。
みんなで80点を目指す。
なんだか生きづらいけれど、
日本はそうやって回ってきた、世界第三位の経済大国です。
私が留学していたニュージーランドはちょっと違います。
人それぞれの得手不得手を尊重して、得意なことを伸ばしていく。
数学が60点で国語は100点であれば、国語を120点にできないか考える。
そんな世界もあるのです。
突然ですが、ニュージーランドといえば、羊ですよね。
人口1人当たりの羊の保有頭数が世界一なので、そういわれています。
(意外にも、世界一羊が多いわけではない。それは中国。)
他にも、ラグビーのオールブラックスも有名ですね。世界一強い。
マイナーですが、ヨットも強いんです。
世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」で何度も優勝しています。
実はワインも隠れた名産品。
温暖な気候のニュージーランドで作られるワインは世界的に評価されています。
最大都市オークランドは、世界一住みやすい都市だなんて言われるときもありますね。
何が言いたいのかって、
ニュージーランドは平均点を上げるのではなく、
自分たちの得意な領域に徹底的に投資して、
世界の中での地位を確立しているということ。
全方位で勝負をするということはせず、
勝負できる土俵で圧倒的に強い。
そんな国なのです。
表題に戻りますが、
丸くなるな、星になれ。
私が、まさに星のようにとがった国で学んだ、一番大切なことかもしれません。
ゼネラリストではなくスペシャリストを目指す。
人それぞれの得意な部分を掛け合わせて、効果を最大化する。
こういう生き方が、私には合っていたんだと思います。
翻って、日本。
日本は平均点を上げる国。
星になるな、丸くなれ、と言う国。
スペシャリストではなく、ゼネラリストが活きる国。
良し悪しではないんですが、私は生きにくい。
そう感じることがあります。
自分の星はどこにあるのかな。
それを探し求めて早25年。
まだ見つかる気配はないけれど、
私は私の星を抱いて生きていたい。
丸くなんか、なってやらないんだ。
丸くなるな、星になれ。
いい響きですね。
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