祖父が免許返納すると言った(らしい)

遠く離れたふるさとで大きな進展があったよう。
先日から我々家族を悩ませていた祖父の免許返納問題で、父との口論の末、祖父が免許返納すると言ったそうです。
ひとまず、前進...
あの頑固な祖父をどう説得したのかはさておき、
また実際に行動に移すかはさておき、
祖父の口から返納という言葉が出たことに感激しています。

祖父に対する包囲網は日に日に狭まっていて、
警察からは病院で検査を受けないと免許取り消しと言われ、
肝心の車は父が手を回して修理屋さんにしばらく預かってもらっているので家に無く、
家族からもプレッシャーをかけ続けたようです。
祖父の本心は分かりませんが、たまりかねて「返納」という言葉が出たのでしょう。
私としては、良かった、の一言です。

もう、誰が見ても車を運転してはいけない人になってしまったので、自主的な返納が1番スッキリとする終わり方なんですが、問題は行動に移すかどうか。
とはいえ、期限内に検査を受けなければ免許停止ですし、それまでは車も預かってもらう手筈になっているので、祖父にとっては為す術なし。
その期限も迫っていますので、あとは時間の問題です。

正直なところ、家族がここまで手を尽くさなければならなかったことは残念です。
祖父が自分の老化を受け入れて、自分の始末は自分でつければ丸く収まっていた話。
警察や修理屋さんにも迷惑をかけてしまい、晩節を汚しているなぁ...というのが本音です。

重要なことは、祖父から免許を取り上げることではなくて、人様に迷惑をかけないようにすること。今回はそれが運転させないということに尽きたので、家族は文字通り死力を尽くしました(とくに父と祖母)。
それがとりあえず実を結びそうということで、めでたいことです。

これを機に感じたのは、免許の返納を強制させることは出来なくても、警察とも連携しながら、徐々に外堀から埋められるということ。
そのために相当な労力は使いますが、他人の命を脅かすよりは遥かにマシです。

もはや社会問題とも言える高齢者の運転ですが、1人でも多くの人が自主的に免許を返納されることを祈っています。