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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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#エッセイ

”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

立ち止まって, 色を纏う

おはようございます。  atom.です。 以前に、こんな記事を書きましたが、 実際に授業で行っていた、 自分の色を探す方法を 具体的に記述していきます。 ちゃんと取り組むと 1時間ほどかかるのですが、 あまりに多くの選択肢があって、 考える暇もない忙しい日々の中で そんな時間があっても良いと思い、 今回の内容を決めました。 走り続けることに疲れた貴方に 新しい選択肢を1つ提供できていれば幸いです。 BGM紹介ロザリーナ 『何になりたくて、』 はじめに 大学生

”偶然"を大切に。

なんだか、個人的にとても腑に落ちるお話を聴いてきました。 昨日、弊社の社員教育の一環で、「キャリアデザイン」に関する研修を受けてきました。 社会人になってからというもの、冷静に自分の「キャリア」を省みたことがなかったので、いい機会だと思って参加しました。 内容を簡単にまとめますと、 「キャリアとは経験を通じて能力を蓄積していく過程であり、 キャリアデザインとは明確な将来像ではなくその過程を考えること」 となります。 小難しいですが、要は結果ではなく過程だよね、ということ。

まずは自分

私には2つの転機が訪れようとしています。 祖父との別れと、新しい家族との出会い。 対称的なこれらの転機が同時にやってくることに、さすがに戸惑いを隠せませんが、ひとつひとつ乗り越えていこうと覚悟を決めております。 明日は婚約者のご家族へのごあいさつ。 緊張していたのですが、なんだか腹が据わってきました。 受験とか留学とか就活とか、本番が近づくといつもこんな感じ。 自分でも大したものだと思います。 でもたぶん今夜はぐっすりとは眠れないかな。 一方、祖父は依然として危ないながら

「あ、今つまんない人生送ってるな」みたいな感覚

ふと、そういう感覚になる時がある。 何がつまらなくさせているのかはあまり心当たりがないけれど、自分の中の「おもしろい人生」と比較した時に、そう感じるのだと思う。 自分自身の人生の過去・現在との比較ならまだしも、たいていは他人の人生との比較になってしまっている。 他人の人生と言っても、特定の一人というわけではなく、漠然とした「〇〇している/できる人生」といったイメージに過ぎない。 この1年間そう思う機会が、どういうわけか増えた。 周りの環境の変化が大きな要因だろうけど

毎日noteを書き始めて半年

早いもので、毎日noteを書き始めて半年が経ちました。 初日の記事はこの2本。 このころの気持ちは、退職に100%偏っていました。 というのも、復職したはいいが戻った部署は心を病んだその部署であり、以前と何も変わらないことに絶望し、苦悩していたから。 「もう環境を変えるしかない」と決意し、その表明としてnoteという外部からも読まれる公の場にて宣言した、ということになります。 そして本音は、「誰か、話を聞いてくれ」ということだったと思います。 その後いろいろあって、自分な

自分らしく生きるのが一番

人の悩みの大半は、人間関係の悩み と言われるように、 人付き合いで悩み、気を使っている人は多いでしょう。 だけどどんな風に接しても 2割の人には好かれ、2割の人には嫌われ、 6割の人にはどうも思われていない。 こんな人間心理の法則があるらしい。 嫌われないように気をつけていても 絶対誰かには嫌われるんです。 だから、みんなから好かれようと 過剰に気を使う必要はないんですよ。 逆を言えば、 どんなにダメな自分でも 2割の人は好きになってくれる。 全員に好かれなくても

何を成すかではなく、どう生きるか

「何を成したか」ではなく、 「どう生きたか」が重要なんだよ。 何か、大昔に観た海外のドラマか映画だと思うんですが(LOSTかな...?)、声優の麦人さんの渋い吹き替えで聴いてからというもの、妙に頭に残っているセリフです。 もし誰か作品名をご存じでしたらご教示ください。 (手がかりが少ないですが...笑) さて、私は無意識に「何者かになりたい」「何かを成し遂げたい」と思っている...んだと自分では思っています。 それは、「何のために生まれてきたのか」という人生を通じた問いへ

「得る」より「失う」の方が、圧倒的に多いのに

何かを得ると「得たこと」にしか気が向かないけれど、実は同時にたくさん失っている。 冒頭いきなり、ネガティブに聞こえるかもしれないけれど、改めて実感してしまった。 しょうもないことで恐縮なのですが、「フォローするかどうかの線引き」についてモヤモヤしています😶‍🌫️素晴らしいnoterさんがたくさんいて、できるなら皆さんフォローしたいと思うタイプなのですが… わたしはフォローしたらちゃんと記事を読みたいし、いいなと思ったらスキやコメントを残したいのです。 そうなるとフォローし

私の居場所

抑うつ状態で休職中だったころ、私は他者とのかかわりを最小限にしていました。それは、どん底にいる自分と他者とを、どうしても比較してしまい落ち込むことが分かっていたから。自分がうまくいっているときの何倍もの負の感情を、他者に向けてしまうのを恐れたからです。 学生時代の友人や職場で良くしてくれた親しい人たちほど、なおさらです。 丸3か月、LINEの通知を消し、外出をせず、世間のニュースに耳をふさぎ、ネットも天気予報を見るくらいの最小限の利用でした。この間はもっぱら我を忘れてゲーム

人から刺激を受けること

今日はまとまった時間で色んな方のnote記事を拝読いたしました。 いつもスキやコメントを頂く、職場で奮闘されている方や、休職されていたり心の病や闘っている方、障がいと向き合っている方、中学生や高校生で優れた文章を書く方などなど、フォロワーさんもオススメされるクリエイターさんも、とても多様な文章に触れられてとても良き。 そんな方々から人生について、仕事について、人間関係についてなど多様な考え方や価値観を教わることができるのが、noteのいい点だと思います。 本日拝読した中で刺

あの日、鍵をかけた言葉を

 おはようございます。気温も下がってきて、しみじみと感性が揺れ動く秋が待ち遠しいですね。 季節の変わり目に体調を崩して貧血になり、感性どころか頭も体も揺れているatomです。 さて今回のサブタイトルは 走り続けた先は 過去を振り返る回の、最後の話をつらつらと綴りたいと思います。 曲紹介・back number - 水平線  過去に一度登場していますが、何度でも紹介します。それくらい好きな曲なんです。 聴きながら、ゆっくり先へ進みましょう。  よしなしごと  

親ガチャ論争に思う

自分の親は選べない、まさにおもちゃのガチャガチャのように当たりハズレがあるものだ、という意味で「親ガチャ」なる言葉が流行っています。 私は普段note以外のSNSをしないもので、流行には疎く、彼女によく怒られております。 そんな私でさえ目に入るということはよっぽど世間を賑わせているのかなと思って、少し調べてみました。 テレビでも取り上げられたり、ヒロミさんや橋下徹さんといった著名人、果てには自民党総裁選候補の岸田さんまで言及しているというから、すごく話題になっているようです

敬老の日

敬老の日。 なので今日はいつもnoteを読んでくれている父方の祖母の話をします。 祖母は、祖父がとても頑固者ですので、特に苦労してきました。 人の言うことを聞かない、最近は心身ともに弱ってきた祖父を、今も支えながらなんとか過ごしているみたいです。 なので祖母は、人の痛みや苦しみをよく理解してくれます。 私が大学に合格した時は泣いて喜び、抑うつ状態になって職場を休職した時には、心から慰めてくれました。 「気がつけずにごめんね」と祖母が泣いて謝ってくれたのは、一生忘れないです