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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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#生きる

”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

人間万事塞翁が馬

この言葉が好きです。 「良いこともあれば悪いこともあるよ」 っていう意味です。 「人生なるようになるよ」 とも捉えられます。 今年に入ってから、かなり目まぐるしく日々を過ごしています。 そして昨日、順調に減薬していた薬をまた増やすという処方を受けました。 今の心境としては、残念だとかもどかしいとか、そういったものはなくて、逆に安心もしてないです。 なんか、「そうかぁ」と達観した心境です。 先生からは「後退したとは思わないで」と言われてますし、実際今回の増薬?は外的要因が大

あなたが虚しく過ごした今日という日は、昨日死んでいったものがあれほど生きたいと願った明日

私の父は医師です。 父は時々、「人は死ぬ時は死ぬ」と言います。 真意を尋ねたことはないですが、医師として人の命と向き合い続けてきた中で育まれた、ひとつの価値観なのかもしれません。 今、私は思います。「その通りだ」と。 大阪の放火事件以降、「生と死」について考えることが増えました。 決して私自身がどうとか、希死念慮とか、そういったものではありません。 純粋にと言うと変ですが、 「人は何故生き、そして死ぬのか」 という問いが頭の片隅を占めるのです。 真理と呼べる答えは多分無いか

生きてるだけで「誰かの生きる理由」になる

ほっこりするお話が、Twitterでバズっていました。 いいお話ですね。 『生きてるだけで「誰かの生きる理由」になる』。 これ、理由になっている人の側は案外自覚のないことかもしれません。 子や孫本人たちは、親や祖父母にどれだけ影響を与えているかなんて、分かりませんものね。 家族だけではありません。 友人や恋人、同僚、現代ならではですけどSNSのフォロワーさんとか、いろんな方面につながりができていて、いつのまにか自分がその人の「生きる理由」になっているかもしれないのです。

"もう無理"な時の3つの心構え

不登校、留学、就職、休職、異動。 私にはいろんな転機がありました。ネガティブなものも多くありました。その時々で程度は違えど、心を病んだり過剰に緊張したり、バランスを保てずに崩れた時もあります。 そんな時はいつも、周囲が優しく見守ってくれましたので、今も私は元気に生きられています。このように、周囲に頼るということは極めて大切です。 しかし、最終的に自分の心を守れるのは、自分しかいません。 今日は、「もう無理だ」となってしまった時、どのような心持ちで臨めばいいのか、3つのポ

2人の自分と、幸せの4因子

私の中には自分が2人いる。 「俯瞰的な自分」と「主体的な自分」。 何かを選択するとき、何かを決断する時、 2人は私を差し置いて、激しく主張をぶつけ合う。 「俯瞰的な自分」は、いつも慎重。 その道を進めば何が起こるか、経験から予測できる。 一方の「主体的な自分」は、 「やりたい」「かなえたい」を前面に出す本能型。 アクセルを踏みたがる「主体的な自分」を、 「俯瞰的な自分」がなだめる。 私自身はその葛藤にもまれながら、 いつもだいたい慎重論に身を傾ける。 言い方を変えると、自分

173日前のあなたへ

やっぱりnoteには素敵な出会いがたくさんある。 今日も、共感オブザイヤーとでもいうべきクリエイターさんの文章と出会った。できるならスキボタン連打したいくらい。 私が休職を開始したのが2020年9月25日なので、この方はその1週間ほど前の出来事をつづられている。 実家から一人暮らしの家に戻ってきたとき、そこにあったのは休職前の自分からの手紙で...という話。 とてもとても共感したので誠に勝手ながら引用させていただいた。 この話にインスパイアされて、私がnoteとは別につけ

「青い鳥」を探すということ

他の方のnoteを拝読していて、気になる単語を見つけた。 「青い鳥症候群」 無学ゆえに響きからはどういう意味を持つか全く想像できなかった。 調べてみると、 青い鳥症候群(あおいとりしょうこうぐん)は、モーリス・メーテルリンク作の童話「青い鳥」(仏: L'Oiseau bleu)の中で「主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされる」ことから、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる

あなたの残り日数は?

人生の残り日数をカウントしてくれるサイトを見つけた。 人生は30000日あるそうだ。自分の誕生日を入れることで、経過日数と残り日数を出してくれる。 私の場合、経過日数は約9000日、残り日数は約21000日だそう。 人生の30%を終えて、あとは70%が残ってると... ご興味のある方はぜひやってみてほしい。 導かれた値をみて、私は率直に「え、人生長」と思った。 まだ30%しか終わってないのか、と。 これまで結構いろんなことがあったけど、まだ半分もいっていないのかと。 生

「ラクに生きる」ということ

25年と5ヶ月生きてきて、酸いも甘いも多少は経験してきたけれど、「生きる」ということをしんどくさせているのは、いつも自分だったように、今は思う。 いつも家族や友人によく言われるのは、 「力を抜いて」「ボチボチやりや」「無理するな」 であるのだが、これはつまり私が、 「力みすぎて」「ガツガツしてて」「無理してる」 ことの裏返しなんだと思う。 現に私は高校生で不登校に、社会人で抑うつ状態にそれぞれなって、完全に参る経験をしてしまっている。 これはなぜか。 いくつか理由が見当た