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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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#仕事

”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

能力を均すか長所を伸ばすか

オリンピック白熱していますね。 なんだかんだリモートワーク中にも観てしまっています。 そんなアスリートたちの活躍に触発されて、ちょっと考えたことがあります。 それは、「能力を均す」か「長所を伸ばす」か、という命題です。 以下は私の持論です。 仮に2教科の試験があったとして、 「どちらも70点の人」と「片方100点で片方40点」がいた場合、果たしてどちらが評価されるか。 少なくとも今の日本の学校や会社では前者だと思います。 でも、私はどうしても後者を推したい。 自分が前者に

”偶然"を大切に。

なんだか、個人的にとても腑に落ちるお話を聴いてきました。 昨日、弊社の社員教育の一環で、「キャリアデザイン」に関する研修を受けてきました。 社会人になってからというもの、冷静に自分の「キャリア」を省みたことがなかったので、いい機会だと思って参加しました。 内容を簡単にまとめますと、 「キャリアとは経験を通じて能力を蓄積していく過程であり、 キャリアデザインとは明確な将来像ではなくその過程を考えること」 となります。 小難しいですが、要は結果ではなく過程だよね、ということ。

『努力』は簡単に人を裏切ります。でも、そんなもんです。

僕は昔、コンプレックスのかたまりでした。 幼いころ、10歳年上のおじさんにあたる お兄さんと暮らしていたことがあります。 いつも『にぃにぃ』と呼んでいました。 その『にぃにぃ』が 絵に描いたような天才で、 成績は常に学校でトップ。 弁論大会に出れば最優秀賞、 スポーツでも大活躍。 整理整頓はばっちり、 いつも、部屋はものすごくきれい。 モノをとにかく大事にする。 おまけに性格もすごくいい。 幼い僕から見ても 本当にすごい人でした。 学校を転校する際、 校長先生が家に来て

現実は厳しい

昨日、上期(4~9月)の評価が上から降りてきました。 復職して以降の働きぶりを評価される時です。 結論から言うと「A+」、「中の上」といった感じの評価でした。 これに関しては、上出来だとは思うんですが、まあなんというか、少々不満もあります。 復職して、新たな部署に馴染み、業務を覚え、資格を取った。 自分の主観ではかなり頑張ったと思っています。 それこそ「上の下」くらいは頑張ったよな、と。 でも、社会人は相対評価。 本人が頑張ったと思っても、では会社にどれだけ貢献したの?と

他力本願でいい気がする

書いた内容や単語をAIが診断して気分の波を可視化してくれる「muute」という日記アプリ。 このアプリによると、最近の私は気分が上向いていて、健やかに過ごせているそうです。 自分の体調くらい自分で把握せえって言われそうですが、 実感としても、休み明けにもかかわらずある程度前向きに過ごせています。 以前の自分、つまり抑うつ状態で休職した時と今の自分とでは何が違うのか。 それは、ズバリ「無理しなくなった」ことです。 以前の自分は多くの仕事を安請け負いして(業務に比して人が足り

"できるかどうか"に心を奪われて、"すべきかどうか"は考えなかった

最近よく晴れていますね。 とても暑い。 そんな陽気に踊らされたのか、 ここ数日は無理をしていたのかな、と思います。 精神が安定してからにすればいいのに、 資格の勉強を始めたり、 あまり余裕はないのに、 無理して仕事を請け負ったり。 「半年間休職した分を、取り戻そう」 なんて思っていたのではあるまいか。 ちょっぴり自分を叱っています。 自分ならできる、これくらい克服できる! と鞭打つことに必死で、 本当はそうすべきではない時期だということを失念していた。 "できるかどう

肩肘を張るな。世界は広い。

休職前の私は、とにかく視野が狭い男でした。 周囲からの、そして自分への期待に応えようと、 私なりに慣れない中、必死に頑張っていました。 その結末は、抑うつ状態で休職という、 言ってしまえば元も子もないものになりましたが、 色んな人から"無理をするなよ"と忠告を受けていたと、今となっては思います。 私が最も好いていた会社の人から頂いたのが、 表題の言葉。 その人から見ると、私の肩は張り詰めていたのかな。 とにかくその人は、私をランチに連れ出して、 優しい言葉をかけてくれました

まちがって乗った電車が正しい駅に連れて行ってくれることもある

正直なことを言えば、私は会社選びを誤った、と思っています。 財務こそ健全ですが、事業の将来性や従業員満足の観点から言えば、 この会社に在籍し続けることはリスクであるとすら思うときがあります。 人もどんどん辞め、経営層への信頼もない。 私は、”まちがった電車”に乗ってしまったようです。 しかし、営業から広報へ異動したことで、 心身共にそれなりに前向きになれてきましたし、 新しいスキルを身に付けたいと思えるようにもなりました。 会社への不信はまだありますが、 今を精いっぱい生き

人生の速度を下げよう

"There is more to life than increasing its speed." 速度を上げるばかりが、人生ではない。 マハトマ・ガンジー 最近、意図的に仕事をセーブする方法を身に付けました。 どういうことかというと、 自分の調子と相談しながら、 できることとできないことを明確化し、 その日やるべきことが終わったら定時にすっと帰る。 できなかったことは、後日先輩に質問しながら十分な時間をとってゆっくりやる。 無理して詰め込まず、仕事の流入量をコントロー

高く飛ぶためにしゃがむ

右肩上がりに成長を続ける人や企業って、 少ないのではないでしょうか。 何の挫折もなしに成長し続けることは、理想的なのかもしれません。 しかし、世の中そんなに甘くない。 コロナ禍だってそうですが、予期せぬ出来事により挫折を強いられることだってあります。 こんな記事を見つけました。 成長の羅針盤『Jカーブの法則』、なんだか興味をそそられませんか。 要約すると、成長は右肩上がりではなく、一旦”J”の曲線部のように沈み込む時期がある。 その苦しい時期を経て、あきらめずに突き詰

一年後に死ぬとしたら、今の働き方を続けるか?

私は読んで気に入った記事はアプリに残すようにしている。 その中に、このような記事があった。 医師が著した本の抜粋であるが、要約すると、 お金や地位など「一人称の幸せ」は本当の幸せではない。他者とのつながりや感謝の中で生きることこそが真の幸せである。 ということだ。 興味深い話なので引用してみると、 元気なときや物事がうまくいっているとき、私たちはどうしても「一人称の幸せ」「目に見える幸せ」「わかりやすい幸せ」にとらわれがちです。「仕事で成功し、たくさんのお金を稼ぐこと」