シェア
1月16日、日曜日の午後。 「祖父危篤」との一報があり、慌てて帰省しました。 ちょうど母からその一報を受けた時は、婚約者御家族との顔合わせ用に礼服を仕立ててもらっており、「もしかしたら、これを喪服として祖父のために着ることになるかもしれない」と寂しい予感が頭をよぎりました。 その日はいつかくる、と覚悟せねばなりませんでした。 おろしたばかりの礼服と、追加で買った黒いネクタイを手にふるさとへ向かう道中。 心は揺れ、まとまらない感情が渦巻き、いつもなら音楽を聴くところその余裕も