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AR2E アコライト作成編(中級者向け)

1. 初めに

 以前に投稿した「AR2E ウォーリア作成編(中級者向け)」の続編です。記事の主旨はそれと全く同じですので、そちらの方と併せてご覧ください。


2. アコライトの役割

 まず初めに、アコライトが担う事の出来る戦闘的な役割について大きなものを挙げます。上の2つに関しては必須です。なければ、強くないと言うか、普通のアコライトとも呼べないでしょう。もちろん、他のクラスのキャラクターがどちらかを受け持ってくれる場合は別です。残りのスキル枠で、キャラクターを特徴づける下2つの役割から選択します。

  • ダメ―ジ軽減
     ずばり《プロテクション》の事です。ほとんどのエネミーはこのスキルがある事を前提で調整されています。一番大きいのは、ボスが行う強力な一撃を耐えるかどうかが変わるケースが非常に多い事です。他にもカバーとの相性の良さ、後衛事故率の大幅減少等、回復しているだけでは絶対に成せない事が多くあります。

  • ヒーラー
     攻撃を受けてHPが減るのは、戦闘とは切っても切り離せない現象です。それを復旧し、戦場を維持し続けるのがヒーラーの役割です。これらのスキルがなければ、ミドルフェイズでの回復等も致命的に効率が落ち、戦闘では簡単に連携が瓦解します。

  • 支援&妨害
     味方の判定やダメージを強化する、敵の判定や行動値を下げる等の様に、味方を動きやすく、敵の動きを鈍らせる役割です。攻撃しなければ、アコライトは命中、ダメージで高い数値を求められる事もないため、スキル枠に割と自由があります。そのため、いくつかの行動に特化しがちな他のメインクラスに比べて、味方や敵にあったものの中から多くの選択肢を無理なく、他スキルをあまり腐らせる事なく持てる事が、この役割を受け持つ事が多い理由です。少し難しいのは、パーティが必要としている支援と妨害を見極めなければならない事です。例えば、回避力が全くないパーティに回避を上げる支援をしても焼け石に水ですし、武器攻撃が頻繁に繰り出されるパーティに魔法攻撃を強化する支援はかみ合っているとは言えません。常に味方が求めている事を意識しておく必要があります。

  • アタッカー
     回復、軽減を他のキャラクターに委任していなければメインのアタッカーになる事は基本出来ないです。しかし、攻撃をしてそれなりのダメージを出せると言う事はそれだけでそれなりの価値を持ちます。最低限アコライトに必要なスキルをとったなら、他は攻撃に関するスキル、前に出るなら耐久スキル等で残りのスキル枠を埋め尽くす事にはなるので、支援&妨害と両立しようとすると、中途半端で弱くなります。

4番の項目では、これらの役割を担うためにどうしても必要になってくるいわゆる必須スキルを並べていきます。あまり必須という言い方は好きではないのですが、中級者向けと銘打っているので、はっきりしっかり書いていこうと思います。


3. 必要な能力値

  • 【筋力】(任意)
    耐久、移動力、装備上限を上昇。前衛に出るならほぼ必須。

  • 【器用】【知力】【感知】(任意)
    命中判定で使用するため、攻撃するならほぼ必須。

  • 【精神】(必須)
    魔法防御力、MPを上昇。頻繁に使用するMPを補強。アコライトは精神が伸びやすいため、交渉役としても活用可能。


4. 主軸となるスキル

 では、アコライトを作成する上で主軸になっていくスキルを紹介しながら、アコライトに求められる役割と立ち回りを具体的に解説します。

  • 《プロテクション》
     アコライトの大きな役割であるダメージ軽減を果たすための重要なスキルで、コンストラクションの初期スキルにも設定されています。そして、おそらくアリアンロッド2Eで一番多く宣言されているスキルだと思います。効果をダイスで求めている事(フェイトによる一時的な効果上昇を望める)、コストが軽い事(使用頻度が非常に高いため)、魔術である事(《エフィシエント》等の他のスキルの恩恵を受けやすい)等、他人に効果のある他の軽減スキルと比べてもその優秀さは際立っています。また、上級クラスで《ハイプロテクション》や《ワイドプロテクション》に派生できるのも唯一の性能を誇る理由です。カバーとの相性も良く、誰かに前衛を張って貰っている以上は最低でも自分のCLと同じだけのSLは確保しておきましょう。もちろん自分が前に出る場合も持っておくべきスキルではあります。他に《サモン:アラクネ》等の類似スキルを取得しているキャラクターがいる場合のみ取得しない選択肢が出てきます。

  • 《アフェクション》
     敵の攻撃を無理矢理1回いなす事が出来る所謂無効札です。《プロテクション》とタイミングが被っている事以外に弱い要素を見つける事は不可能でしょう。初見の攻撃に対して、このスキルを保険にして《カバームーブ》や《インタラプト》を温存しつつ、エネミー識別をしていなくてもダメージを確認できます。(ゲームの仕様上、武器攻撃以外のダメージはエネミーデータを見れば確認できますが、それでも武器攻撃のダメージは分からないので、様子見という面ではやはり優秀です)《カバーリング》と併用して使用する事で、前線維持力が大きく上がります。また、敵の攻撃のリズムを切る事が出来るので、《ヒール》を行う隙を作れるのも強いポイントです。

  • 《ヒール》
     最も代表的なHP回復スキルです。回復量は回復スキルの中ではかなり高い数値で、魔術であるため他のスキルの回復量上昇の効果を受けやすく、《ヒール》を強化するスキル、アイテムも幅広く存在します。コストも重くなく、《マジックブラスト》等の魔術範囲化スキルの恩恵も存分に受ける事が出来ます。《クイックヒール》までの派生スキルを考えると、他者をコンスタントに回復するスキルの中では間違いなく最も優秀なスキルでしょう。
    L《クイックヒール》
     これも必須スキルといって過言はないでしょう。単純にメジャーアクションが1回増える感覚で、それだけでも十分すぎる程強いですが、実際はメインプロセスが1回増える以上に高い性能を持ちます。イニシアチブプロセスで使用出来るため、敵の行動の直前に、味方の耐久を安全ラインまで持っていったり、1回の《ヒール》では戻り切らない耐久を、無理矢理安全圏まで持っていけます。また、[毒]で戦闘不能になりそうな味方にも、ラウンド最後のイニシアチブプロセスで毒圏外まで復帰させられます。攻撃を積極的に行う構成なら、攻撃を行う隙を作るのにも役に立つでしょう。異様なまでに状況対応力がお化けなので、どれだけ遅くてもCL4までには持っておきたいスキルです。

  • 《アームズマスタリー:打撃》★★★☆☆
     「AR2E ウォーリア作成編(中級者向け)」でも記載しましたが、このスキルは武器アタッカーなら必須で、そうでなければ全く不要なスキルです。


5. その他スキル

 以降は必須スキル以外を一通り紹介していきます。前提として、武器攻撃の命中/ダメージ/防御/魔法攻撃のダメージの上昇値だけで考えると、下級スキル1枠当たり+3/+4/+4(物魔合計)/+5以上であれば相当強く、+2/+3/+3/+4(物魔合計)が強い、+1/+2/+2(物魔合計)/+2以下だと弱いというのが筆者の感覚です。評価の目安は以下の様になっていますが、すべてのスキルを一概に評価する事はできないため、参考程度にお考え下さい。
★0:取得しない方がいい
★1:特殊な状況でなければ取得する必要はない
★2:構成とかみ合っているなら取得価値あり
★3:構成とかみ合っているなら取得するべき
★4:取得するスキルで悩んでいるならこのスキルを取れば良い
★5:取得しない理由が必要
※評価は下級に絞ってつけています。

  • 《アンデッドベイン》★★☆☆☆
     《ホーリーライト》と並んで2つあるアコライトの魔法攻撃スキルです。追加効果が発生する攻撃対象である「分類:アンデッド」に関しては、《グライアイ:デッドヘアー》等で強制的に発動させる事は出来ますが、正直セットアッププロセスを使用してまで、行動値が低くなりやすいアコライトがそれをする価値がノックバックにあるかは微妙です。しかし、貫通ダメージがというダメージ種別が強いため、活躍する場面はあるでしょう。

  • 《インボーク》★★★★☆
     回避ダイスを増やす貴重なスキルの一つです。1R(ラウンド)目に手番が来てもやる事がないといった状況をたった1枠で解決しつつ、とても強い支援を味方に飛ばす事が出来ます。あまりコメントがない、シンプルにパワーの高いスキルです。

  • 《キュア》★★☆☆☆
     一般的な電子ゲームなら、《ヒール》と並んで重要視されそうなスキルですが、アリアンロッド2Eではそこまで価値は高くありません。BS(バッドステータス)は[威圧][逆上][スタン][スリップ][毒][ノックバック][放心][狂戦士化][恐怖][衰弱][縛鎖]の11つがあります。[スタン][ノックバック]に関しては、行動値が低くなりがちなアコライトの行動値まで待ってから回復する事に、あまり価値はありません。[毒]は《猛毒》等が適用されていない場合は、《ヒール》した方が良い状況の方が圧倒的に多いです。[恐怖][逆上][衰弱]に関しては待機を選択しても弱くない状況ならば有効に働きます。[狂戦士化]は味方のバーサーカーが自己強化として使用している場合が多く、問答無用で解除してしまう事が返ってデメリットになる可能性もあります。[スリップ]でどうしようもなくなった前衛のキャラクターを救出する意味では、大きな効果を発揮する場面があります。この様に意外と有効に働く場面は限られてくるので、明確にこれがきたらパーティにとってきついというBSを意識して取得を考えましょう。ただし、使いたい場面がきても、常に《ヒール》とどちらを優先すべきかという事に悩む事になりますし、結果《ヒール》を選択する場面は多々あるでしょう。

  • 《クルーセフィクション》★★★☆☆
     特定の分類限定ではありますが、アコライトはアイテム等の効果で、【精神】が非常に上昇しやすいため、決まればかなり強力なスキルです。《アンデッドベイン》の項目でも述べましたが、《グライアイ:デッドヘアー》や、他にもハッカーの《タグエディット》により強制的に効果を発揮させる事が出来ます。このスキルにはそれだけの事をやってお膳立てをする事で、苦労に見合った以上の効果を得られるポテンシャルがあります。あらゆる攻撃種別に適用されるのも使い勝手が良く、効果が発揮出来なくても腐るのは1枠だけなのも良い点です。

  • 《スロー》★★★☆☆
     回避される可能性がありますが、決まれば特定の敵を一斉に叩く事が出来ます。ボスに入れば、実質的に行動回数を1回増やすポテンシャルも持ち合わせています。(ボスが動いたら戦闘不能になってしまうような終盤のリソースの枯れた状況下で先に動く事が出来るため)使用するなら、《コンセントレイション》や《マイスター:魔術判定》、《エルダ―マジック》等と併せる必要がありますが、無理なく準備出来るならかなり強く使う事の出来るスキルです。フェイトで減少量を調整できるのも強い点です。

  • 《ディバインアーム》★★☆☆☆
     アコライトの命中増強手段は貴重ではありますが、打撃限定というところが、モンク等と相性が悪く、少し使い勝手の悪いスキルです。また、アコライトがアタッカーを引き受ける場合、このスキルまで手を伸ばす程、枠数に余裕があるかも少し怪しいところです。ウォーリアの記事の《ウェポンルーラー》でも同様の事を言いましたが、1枠が最大効率のスキルなので、基本的にSLが2以上になる事はないと思ってください。
    L《マインドアブソーブ》☆☆☆☆☆
     前提となるスキルもSL2以降は弱ければ、このリミットスキル(他のスキルのSL5を前提とするスキルを筆者のグループではこう呼んでいる)も記載ミスを疑うレベルで弱いです。メインウェポンである《ハンマーストライク》と同時に使用できないだけには留まらず、シーンに1度だけで、効果も少し強いMPポーション程度しかありません。何故存在するのかよくわからないスキルです。

  • 《テレポート》★★☆☆☆
     基本的に戦闘中に使う代物ではないです。しかし、唯一無二の効果で、戦闘面以外で高い状況対応力を発揮します。例えば、閉じ込められる事が予想される場合や、ランダムダンジョンでは間違いなく活用出来るでしょう。他にも、街間での情報共有を速やかにしたりと、いくらでも使えそうな状況は思いつきます。

  • 《ハンマーストライク》★★★☆☆
     《バッシュ》と同等のダメージ上昇幅なのですが、白兵限定かつ打撃のみなので、やはり使い勝手が悪いです。しかし、ダイス係数でダメージが増加する事には代わりないので、打撃武器を使用するなら迷わずに伸ばしていいスキルだと思います。

  • 《ハンマーフォージ》★☆☆☆☆
     3係数スキルで、それ自体は悪くないのですが、SL上限が3なのが微妙なところで、マイナーアクションを毎回普通の3係数3枠に取られてしまうのがしんどいです。[ノックバック]の追加効果もアコライトとかみ合わせが悪いです。この手の「マイナー、BS付き、3係数上限3、メインプロセス持続」スキル(例えばサムライの《プレッシャー》等)は「マイナー、3係数上限3、メインプロセス持続」の要素があまり強くないため、追加効果であるBSで、そのスキルの評価が大きく左右されます。

  • 《ビリーブ》★★★★☆
     貫通ダメージの魔法攻撃を行うなら、取れるだけ取るべき4係数ダメージ上昇スキルです。アコライトの魔術を強化するだけではなく、シャーマンの《デイメア》等も大きく強化出来ます。

  • 《ブレッシング》★★★★☆
     アコライトの行動値とラウンド中しか持続しない事を考えると、戦闘で活躍する場面は正直あまりないです。アコライトの手番は《ヒール》で埋められてしまうので、1R目以外には使うタイミングすらないかもしれません。ただし、戦闘以外では無類の強さを誇ります。リサーチシーン、ダンジョンシーンでの判定はもちろん、FS判定では大活躍するでしょう。ミドルで使うフェイトリソースが減るため、結果的にクライマックスに持ち込めるリソースが多くなります。コストが6と重いので、乱用には注意しましょう。
    L《グローリー》★☆☆☆☆
     やはり《ブレッシング》は戦闘中にはあまり使えないスキルですので、距離を確保する価値は少し低いのかなと思います。ただし、ダンジョン内などでの状況対応力は高くなります、例えば、狭いエンゲージなど、人数制限のあるような場所等でも使用出来るようになります。

  • 《ピューリファイ》★★★☆☆
     単純に1000G+αを得られるスキルです。魔法化とダメージ増加のどちらも行えるので、効果自体はかなり強いです。パーティの武器アタッカーがマイナーアクションが無理なく空けられるようなら、積極的にとっていっていいスキルです。

  • 《フェイバード》★★☆☆☆
     《フェイス:~~》は一般スキルの中でも強力な効果を持っていますが、味方全員に有益な効果を与えるものは限られます。例えば、攻撃を行わないキャラクターに《フェイス:グランアイン》は無意味ですし、自分以外がアタッカーだったとしても、あなたが恩恵を受けられないスキルを取る必要が出てしまいます。アコライトにとって貴重なセットアッププロセスを消費してまで使用するかは少し考える必要があります。このスキルのメインの効果は、おそらく魔術の効果を味方に付与できる事でしょう。それにより、ハッカーの《コンパイル:ブースト》の条件を簡単に満たす事が出来ます。(《クリアバスケット》や《ソニックラン》でもっと簡単に条件を満たせますが、LDBが許可される卓環境はそう多くはないでしょう)

  • 《ブリンク》★☆☆☆☆
      【移動力】は[【筋力】+5+装備修正]mである事から、2レベル分以上取得しなければ基本的に意味のないスキルです。アコライトがそこまで大きい距離を移動しなければならない状況は稀なので、やはり価値はほぼないでしょう。それでもこのスキルが★1なのは、サロゲートの《ディバインムーブ》の様に、「タイミング:ムーブアクション」のスキルを使用するという効果で、移動の選択肢を作る事が出来るからです。

  • 《ヘイスト》★★★★☆
     《スロー》とは違って失敗はほぼなく、速い味方をボスより速くしたり、遅い味方を敵の雑魚より早くしたりと器用に調整できます。他には回復役の行動を前に持ってきたりと、わかりやすく戦場をコントロール出来る支援役の楽しさも味わえると思います。また、《スロー》と同様にフェイトでの調整も出来、上級まで行くと、範囲化の派生スキルがあったり、味方の《デスブレイド》の火力貢献にもなります。

  • 《ホーリーアーマー》★★★☆☆
     パーティの耐久の底上げが出来ます。ウォーリアの耐久が十分そうなら、耐久が怪しいラインにいるキャラクターに使用する事も視野に入ります。敵の攻撃を見てからどちらの防御力を上げるかを選択できるのが使いやすいです。
    L《ホーリーグレイス》★★★☆☆
     《ホーリーアーマー》を取得しているなら、間違いなく取るべきスキルです。《ホーリーアーマー》に足りなかった多様な攻撃に対する耐性を手に入れる事が出来ます。

  • 《ホーリーウェポン》★★★★☆

  • 《ホーリーワード》★★★★☆
     一度使ってしまえば、味方のダメージを恒常的に上昇させる貴重なスキルです。係数も3と味方強化のわりに高いです。基本的には、どちらの種類のアタッカーが多いかでウェポンとワードのどちらを使うか選択しますが、攻撃回数、範囲殲滅能力等を考慮した必要な方を補強する形での選択方法もあります。正直、これらのスキルの強さはクラスロールの《ホーリーオーダー》によるところが大きいでしょう。手番を使わなくても、自己&味方強化が同時に出来るため、破格の性能となります。他にも、《マジックブラスト》で拡大する方法がありますが、だいたいギルドサポートの《陣形》で散らばるので、やはり《ホーリーオーダー》程の強さはありません。
    L《マニフィカート》★★★★☆
     命中+1Dのスキルは下級ではかなり貴重で、単純な命中値上昇だけでなく、クリティカル率増加にも繋がります。《ホーリーウェポン》を使用したとしても魔法アタッカーに適用されたり、その逆もあるのが強く、このスキルを迷いなく取得する理由になります。また、攻撃を行うアコライトにとっては、《ホーリーオーダー》と合わせる事で、簡単に命中不足も解消する事が出来る強力な手段となります。

  • 《ホーリーガード》★★★☆☆
     パッシブで物理/魔法防御を1係数/2係数でバランスよく上昇させるスキルです。ウォーリアの《オートガード》と同様にノーコストで、どちらの攻撃にも耐性も得る事が出来ます。魔法防御を効率よく上昇させるスキルはそれほど多くないため、《オートガード》より優先して取得する人も多いかもしれません。

  • 《ホーリーライト》★★★☆☆
     《アンデッドベイン》と並んで2つあるアコライトの魔法攻撃スキルです。そこでも述べた通り、貫通ダメージというダメージ種別が強いため、攻撃魔術として優秀です。条件を満たした時に発生する追加効果である[威圧]はマイナーアクションのスキルを封じるだけでなく、離脱の選択肢を実質的に奪う事も出来ます。特定の分類に対してのみ効果を発揮するアコライトの攻撃魔術はシナリオやキャンペーンの傾向によって、どちらを取るか考える事になりますが、発生した時の強さを考えると基本的にはこちらを取っておいた方が無難です。

  • 《レイズ》★★★★★
     戦闘不能を回復出来る貴重なスキルです。敵の命中クリティカル等による予測不能な事故による詰みを解消出来るのがこのスキルの最大の強みです。また、1回しか攻撃しない敵ならば、自陣営が3人いてコストが続く限りはこのスキルだけで完封出来ます。比較対象として、一般スキルの《ファーストエイド》もありますが、射程が20mである事がこのスキルが大きく勝っている理由になります。至近のみであると、攻撃を受け止める役割のキャラクターと同じエンゲージに行く必要があり、戦況の立て直しを図れないケースが多いからです。また、敵とエンゲージしていて倒れている味方のもとまで行けない事もよくあります。さらに、《マジックブラスト》等で拡大できる事を考えれば、ギルドサポートの蘇生と併せて一気に立て直しが出来るのも強いところです。回復後の【HP】は[2D]となりますが、これが活かされる場面は限られて来ます。フェイト使用を考えれば、強度が2程度の[毒]を耐えられる事ぐらいでしょうか。 


6. 最後に

 この記事ではアコライトの構成について筆者の考え方をざっくりと紹介してみました。投稿する記事としては3つ目で、フォーマットや言葉選びに悩みながら拙文を綴っております。しかし、改めて文字にしてみると、自分の考えを言語化すると、頭の中が整理されていってすっきりするものですね。さて、くどい様ですが改めて確認を。ここで記したのは、あくまでも戦闘等でたくさん活躍出来るキャラクター、またその役割に求められている事を筆者なりにまとめたものに過ぎず、正解を書いているつもりは一切ありません。この記事を読んでいるアリアンロッド2Eプレイヤーの方といつか同卓する機会があるのかもという妄想を抱きつつ、ここで筆を置こうと思います。ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。
2021/09/20

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