見出し画像

アリアンロッド2E 上級クラス ナイトの道


1. 初めに

 前回の記事に引き続き、今回もアリアンロッド2Eの上級クラスについて話そうと思います。この記事ではナイトのキャラクター作成について、筆者の偏見的情報をどばどば垂れ流していきます。この記事は、一応アリアンロッド2E 上級クラス ウォーロードの道の続きであり、記事の主旨はそちらと同様ですので、お時間があれば併せてご覧ください。


2. ナイトを選ぶ

 ナイトはウォーリアの上級クラスで、CL10で転職可能になります。もう一方のウォーロードと比べて、防御と騎乗戦闘に秀でたのがこのクラスになります。物理防御力だけでなく魔法防御力にも優れ、ダメージ無効化、一斉カバー等があるため、タンクとしての立ち回りを求めるキャラクターはナイトを選ぶべきでしょう。
 基本的には盾を持って戦いますが、両手剣を片手で持てるスキルが存在するので、下級で使っていた得物に大きな制限はありません。しかし、射撃攻撃とはとても相性の悪いクラスなので、白兵攻撃が出来ないのならナイトは不向きです。


3. ナイトの型

 ナイトは「盾を持って騎乗戦闘する」のが基本です。ここから、「《ホースバトラー》で火力も出すスタイル」「タンク性能を高めるスタイル」「回避で攻撃をいなすスタイル」等と個性を出していきます。この「盾+騎乗」の要素がない場合はもう一方の上級クラスであるウォーロードを選んだ方が良いかもしれません。前述の通り、下級で両手武器を持っていてもナイトを選べば、片手で持てるようになるので盾の要件は満たせます。
 この段落は完全に筆者の思想ゾーンです。防御だけ行うタンクなら騎乗は必須ではありませんが、筆者は武器攻撃を放棄するウォーリアがあまり好きではないのでここでは省略します。と言うのも、耐久すれば基本的にほぼ無限リソースのエネミーの方が圧倒的に有利である事、そして《ボルテクスアタック》や《ラッシュ》といった強力過ぎるスキルを使わない事のデメリットがかなり大きいという事もあり、これらが組み合わせると戦闘が超長期化します。電源ゲームではいいかもしれませんが、時間が有限のTRPG向きではないと考えているからです。そもそもタンクであっても、守り切れる範囲には限界があるので、敵を早く処理してしまった方が結果的に味方を守るということにも繋がるからという事もあります。
 以上の事を踏まえて、この記事では「火力両立型」「タンク性能強化型」「回避両立型」の3つの型について紹介します。

3-1. 共通

 ナイトのキャラクターを作る際に、どの型でも共通する内容について話します。

  • メジャーアクション
     ナイトはウォーロードとは違って、メジャーアクションのスキルに制限はありません。単純に火力の上がるスキルを使ってもいいですが、《ワイドアタック》や転職枠が無ければ《ブランディッシュ》で範囲攻撃をする方が強いです。他にも、《セイブアタック》や《ソニックブーム》、《エアリアルレイブ》といった様なウォーロードでは活かしにくいスキルを活躍させるのも良いでしょう。

  • タンク
     わざわざナイトを選んだキャラクターに言う事ではないかもしれません。役割がはっきりしているゲームでは自分1人の耐久力が伸びてもそこまで強くはありません。その防御力を使って味方を庇った時に真の効果を発揮します。ナイトはほぼ全員前衛となるので、タンク性能を高めるために《カバームーブ》のSLは高めにしておく方が良く、1枠もないのは論外です。タンク役割の重要性はこちらの記事(AR2E ウォーリア作成編)で語っています。

  • 《ボディドライブ》《プレパレイション》や《ベスティア:エクウス》
     最初に言っておきます、これらは全然必須ではありません。
     《ボディドライブ》エリンディル大陸東方のエリアデータであるサポートクラス:バートルのスキルです。騎乗状態でなくても”スキル”(アイテムは不可)の騎乗条件を満たせる様になります。《プレパレイション》は他にセットアッププロセスで使いたいスキルがある場合に取ります。
     《ベスティア:エクウス》はいかなる状態でも騎乗状態で居続ける事が出来るメイキングです。
     ナイトの強さの半分以上は騎乗によるものです。つまり、騎乗が出来なければ力が半減すると言う事です。ナイトがパーティにいれば、気を遣って馬が入れない様なシナリオをちょっと改変してくれる優しいGMが体感多い印象を受けますが、そういったGMばかりではないですし、ちょっとの改編ではどうしようもない場面も存在します。なので、最悪の場合の保険として取得しておく選択肢はあります。
     崖を登る等の場面で馬が登れない事態を避けられる様に「飛翔符」ぐらいは携帯しておいた方が良いでしょう。

  • ナイトシールド
     上級クラス帯で非常に優秀なほぼ必須アイテムです。優先的に買えるように貯金しておきましょう。

  • 必要能力値
     【筋力】【器用】が必須です。回避型でない限りは加えて【精神】が必須。回避型なら【敏捷】が必須です。


3-2. 火力両立型

 この構成はナイトとしても防御性能を維持しつつ、ウォーロードには及ばずも、それに肉薄するだけの火力を叩き出します。
 この型は効率の良い防御スキルだけ取って、《ラッシュ》の火力上昇と《ホースバトラー》による追加攻撃で高打点を狙っていく戦闘スタイルです。
 優先度の高いスキルを紹介していきます。★が多いほど優先度が高い事を表しています。

  • 《インバルネラブル》★★★★★
     自分限定の《アフェクション》です。弱いわけがありません。絶えられない様な重すぎる一撃を無効化するだけでなく、【HP】が減っている状態で使えば敵の攻撃のテンポが崩れ、回復する時間を作り出せます。真っ先に取るべきスキルです。

  • 《ラッシュ》★★★★★
     ナイト最強の火力源です。コストはまあまあ必要ですが、【移動力】と言えば最低でも【筋力】+5。名馬に乗っていればここに+15されますから、【筋力】+20の火力上昇になります。これはウォーロードで相当な強スキルである《ハイパーゲイン》を遥かに上回っています。
     防具の移動修正にマイナスがあるなら、一般スキルの《イミューンウェイト》で消しておきましょう。

  • 《スタンドタフ》★★★★★
     
    《インデュア》では落馬してしまうので、ドゥアンの《ステッドファスト》でも持っていない限りは、白兵+騎乗中心で戦うナイトにとって、必須なスキルです。《ホースバトラー》を使う型なら尚更重要度が上がります。

  • 《ファイナルガード》★★★★★
     実質的な《アフェクション》を1回回復するスキル。このスキルの有無がナイトとウォーロードの耐久の決定的な差の1つと言えるでしょう。2回まで自分が受けるダメージを消せるので、エネミーの攻撃のテンポ損失も考えると、全滅までのリミットラウンド数が2ラウンド以上伸びることも考えられます。これも相当優先度が高いスキルです。

  • 《ハイパーシールド》★★★★☆
     上級クラスともなれば魔法ダメージはバンバン飛んできます。前線を張る以上、魔法防御力は喉から手が出る程欲しいステータスです。盾を持っているだけでこれだけの上昇幅のあるスキルはこれだけなので、早急に取得した方が良いでしょう。

  • 《パワーアーム》★★★★☆
     ナイトは盾を持って真価を発揮するクラスです。下級から使っている得物が両手武器なら早めに取得しましょう。両手武器持ちは盾も持てない唯一のデメリットが消え、《ウェポンガード》も使えつつ攻撃力が高いというメリットだけが残るので、使用する片手武器と両手武器で迷ったなら両手武器を選ぶのをオススメします。

  • 《ライディング》★★★★☆
     命中と回避の両方が伸びます。ウォーロードとは違って、簡単に命中ダイスを伸ばす手段がこれしかないですし、ついでに回避クリティカル率が上がるので優先度が上がります。《ホースバトラー》を使うなら必ず一緒に取得しておきたいスキルになります。

  • 《ホースバトラー》★★★★☆
     追撃スキルです。ダメージが貫通ダメージであるため、確実にダメージを与えることが出来、ダメージがCLに依存するので特にスキルによる強化がなくてもそれなりの火力が出ます。火力と防御を両立させる型なら早い段階での取得が視野に入ります。

  • 《アラウンドカバー》★★★☆☆
     
    100人庇ってもダメージは100倍じゃなくてMAX2倍。まあそんな事は起きませんが、2人以上をカバーすれば、実質的に受けるダメージをバグレベルに減少させる事が出来るので使わない手はないです。パーティが崩壊寸前でも、このスキルがあれば密集陣形で少しだけ時間を作る事が出来、絶望をひっくり返せるスキルとも言えます。

  • 《ウェポンエキスパート》★★★☆☆
     なんとパッシブで2Dもダメージが増えます。アリアンロッドでは、2種類以上の武器を使って戦う事はほぼないので制限はないものとして考えても良いでしょう。手軽に火力が出るので余った枠はこのスキルで埋めましょう。

  • 《マイティスラッシュ》★★★☆☆
     盾条件はナイトにとってないのと同義です。その上でこのスキルを見ると、相当優秀な下級スキルが2つ詰まっている様な効果です。上昇幅は命中ダメージ共に十分で、命中ダイスが増えにくいナイトにとっては重宝するスキルになるでしょう。

  • 《シールドラッシュ》★★★☆☆
     ナイトで《ラッシュ》を宣言しない事はほぼなく、盾を持たないこともほぼないので純粋なパッシブ4係数ダメージ増加スキルと言って差し支えありません。《ウェポンエキスパート》や《マイティスラッシュ》の様なコスパの良すぎるスキルを取ったうえで、更なる火力を求めるならこれが良いです。

  • 《グランディア》《アグランダイズ》★★☆☆☆
     期待値計算なら《シールドラッシュ》に劣りますが、それとは明確に差別化が出来ています。それは《グランディア》を前提とする《アグランダイズ》が攻撃種別を問わず命中&ダメージ上昇を行う事が出来るので、《ホースバトラー》を使う火力両立型との相性が非常に良いためです。セットアップが空いていて、かつ伸び代を考えるならば、《シールドラッシュ》よりこちらを取得する方が強いでしょう。

  • 《パーフェクトシールド》★★☆☆☆
     純粋高効率防御上昇スキルです。《オートガード》と比べるとその効果は2倍程度。弱いはずがありません。防御力不足を感じたら手を出してみましょう。

スキル取得の例(火力両立型)※両手武器を持つ場合
10レベル:転職、インバルネラブル、ラッシュ
11レベル:ファイナルガード、スタンドタフ、ライディング
12レベル:ハイパーシールド、パワーアーム、ホースバトラー
13レベル:ウェポンエキスパート、マイティスラッシュ、アラウンドカバー
※両手武器を持っていない場合は12レベルのパワーアームを《シールドラッシュ》や《グランディア》にするのが良いでしょう。
※14レベル以降は《シールドラッシュ》や《グランディア》を優先して伸ばしつつ、《パーフェクトシールド》等を伸ばせば良いと思います。


3-3. タンク性能強化型

 この構成はナイトとして最低限の火力を出しながら、徹底して前線を維持し味方を守ります。
 この型は効率の良い火力スキルだけ取って、《パーフェクトシールド》等の高効率防御スキルを活かし、絶望的な状況になったとしても《アラウンドカバー》の密集防御陣形によってある程度盤面を維持できる戦闘スタイルです。
 優先度の高いスキルを紹介していきます。★が多いほど優先度が高い事を表しています。

  • 《インバルネラブル》★★★★★
     前述と同様。

  • 《ラッシュ》★★★★★
     前述と同様。

  • 《ファイナルガード》★★★★★
     前述と同様。

  • 《ハイパーシールド》★★★★★
     タンク型は《カバームーブ》を多く取得して味方を守ります。後方に飛んでくる多彩な攻撃を受け止める必要があるので、魔法ダメージに対する耐性は急務です。

  • 《アラウンドカバー》★★★★☆
     
    前述と同様。

  • 《スタンドタフ》★★★★☆
     
    [スリップ]してしまっても《カバームーブ》で一定の仕事は出来るため、他の型程急ぐ必要はありませんが、前線を張らなければパーティ崩壊までの時間が格段に早くなるのは必至です。《ラッシュ》が使えないのもかなりの弱体化です。早いうちに確保しましょう。

  • 《パワーアーム》★★★★☆
     タンク型は《ハイパーシールド》取得のためにも片手は開ける必要性が高いと言えます。元々が両手武器の場合は、《ハイパーシールド》と同様に早めに取るべきスキルです。

  • 《ライディング》★★★★☆
     前述と同様。

  • 《パーフェクトシールド》★★★☆☆
     前述と同様。

  • 《スティールクラッド》★★★☆☆
     下級クラスで《アイアンクラッド》を取得する前提ですが、4係数の軽減と悪くはないスキルです。魔法ダメージにも有効であり、《ウェポンガード》の様に防御中1回の制限がないので、コストの面に目を瞑れば《パーフェクトシールド》より強いです。最も優れているのは、防御力を0として攻撃してくる敵に強く出られるところです。《パーフェクトシールド》とバランスよく伸ばしていけば、防御0参照とダメージ軽減不可のどちらにもで対応できる優秀な壁になる事が出来ます。

  • 《ウェポンエキスパート》★★★☆☆
     前述と同様。

  • 《マイティスラッシュ》★★★☆☆
     前述と同様。

  • 《シールドラッシュ》★★☆☆☆
     前述と同様。

スキル取得の例(タンク性能強化型)
10レベル:転職、インバルネラブル、ラッシュ
11レベル:ファイナルガード、ハイパーシールド、パワーアーム
12レベル:ライディング、スタンドタフ、アラウンドカバー
13レベル:ウェポンエキスパート、パーフェクトシールド、マイティスラッシュ
※両手武器を持っていない場合は11レベルの《パワーアーム》の枠で《スタンドタフ》の取得を急ぐのが良く、12レベルの《スタンドタフ》の枠で《パーフェクトシールド》や《スティールクラッド》等を取得するのをオススメします。
※13レベルの《マイティスラッシュ》の枠は《ホースバトラー》や《スティールクラッド》に変えてみるのも良いでしょう。。
※14レベル以降は《パーフェクトシールド》や《スティールクラッド》を優先して伸ばしつつ、《アラウンドカバー》や《シールドラッシュ》を伸ばせば良いと思います。


3-4. 回避両立型

 この構成はナイトとして最低限の火力を出しながら、攻撃の回避と味方へのカバーで攻撃をいなしていきます。
 この型は効率の良い火力スキルと防御スキルだけを取って、《ライディング》による攻撃回避と味方カバーで受けるダメージを最小限化して長期的に戦える様にする戦闘スタイルです。
 上級スキル紹介の前に……
 注意点として、他のスタイルに比べて下級クラスの構成にかなり依存します。その前提となる条件を話しておきます。

 まず、ウォーリアから《パリー》と《シールドパリー》、シーフから《バタフライダンス》はほぼ必須で取得しておきましょう。これに加えて更に回避を上げられるスキルを取得しておく方が良いです。と言うのも、上級帯の回避はエクスプローラーの特権と言っても良い程、高命中が飛び交います。それに食らいつくためには、下級帯でそれなりの下積みが必要なのです。オススメとしては、《ラッシュ》と相性の良い、バートルの《ライトニングライド》《ライドマニューバ》、もしくは《パリー》のデメリットを打ち消せるカンナギの《チャネリング》《セイクリッドダンス》です。
  また、下級から《シールドパリー》等を使っていく事から武器は片手武器の方が良いでしょう。シーフにも寄っているので《ワイドアタック》も使えますし、範囲攻撃は両手でなくても無理なく出来ます。そのため、この型の紹介では片手武器装備であるものとして紹介していきます。

 では、優先度の高いスキルを紹介していきます。★が多いほど優先度が高い事を表しています。

  • 《インバルネラブル》★★★★★
     前述と同様。

  • 《ラッシュ》★★★★★
     前述と同様。

  • 《スタンドタフ》★★★★★
     
    《ライディング》の適用条件に関わるので絶対に騎乗状態は解除したくないです。相当優先度の高いスキルです。

  • 《ファイナルガード》★★★★★
     前述と同様。

  • 《ライディング》★★★★★
     回避両立型が基盤となるスキルです。《パリー》のデメリットを打ち消すと同時に、更に回避ダイスを増やす事が出来ます。

  • 《アラウンドカバー》★★★★☆
     
    このスキルを一番上手く使えるのはこの型です。自分は回避して、他の味方が受けるすべてのダメージを庇えば、どんな範囲攻撃でも1人分のダメージで抑える事が出来ます。

  • 《ハイパーシールド》★★★★☆
     回避両立型は自分が攻撃を回避しつつ、味方に同時に飛んだ攻撃をカバーして効率良くダメージを受けていきます。シーフとは違って、仮に回避が失敗してしまったとしても高水準の防御力で受けられるメリットがあるので、やはりこのスキルの優先度は高いと言えます。

  • 《マイティスラッシュ》★★★★☆
     《ライディング》の命中上昇を《パリー》で消してしまうので、このスキルの命中上昇はかなり貴重です。

  • 《ウェポンエキスパート》★★★☆☆
     前述と同様。

  • 《ブーストダッシュ》《サジタリウス》★★★☆☆
     《ラッシュ》があるため、移動3係数はダメージ3係数と同義で強くはないですが、最低限の上昇幅と言えます。《サジタリウス》はすべての判定を上昇させられるため、回避を伸ばしながら、回避両立型で不足しがちな命中判定も補う事が出来ます。そのため、《サジタリウス》を見据えて取得していく事になるでしょう。

  • 《シールドラッシュ》★★☆☆☆
     前述と同様。

  • 《パーフェクトシールド》★★☆☆☆
     前述の同様。

スキル取得の例(回避両立型)
10レベル:転職、インバルネラブル、ライディング
11レベル:ファイナルガード、スタンドタフ、ラッシュ
12レベル:ハイパーシールド、マイティスラッシュ、アラウンドカバー
13レベル:ウェポンエキスパート、パーフェクトシールド、ブーストダッシュ
※14レベル以降は《ブーストダッシュ》や《パーフェクトシールド》を優先して伸ばしつつ、《アラウンドカバー》等を伸ばせば良いと思います


4. その他スキル

 ここまでナイトの3つの型を紹介して、スキル取得の例を示しました。では、名前の挙がらなかったスキルはどうなのか。この項目では、それらのスキルについて書いていこうと思います。

4-1. 取得が視野に入るスキル

  • 《グラディエイト》
     マイナス修正が大きい斧やマジックアイテムをメインウェポンとしているなら命中確保の手段として目を見張るものがあります。最低でも+2分の上昇幅があるなら取得しても良いですが、-1を消すためだけに取得するのは推奨出来ません。

  • 《クローズシールド》
     防御上昇量はピカイチです。封鎖状態を作る手段として最も簡単なものは決戦状態の宣言なので、前衛が1人のパーティなら取っていても良いかもしれません。ただし、リターンと適用出来ない場合のリスクを考えると、《パーフェクトシールド》等より優先される事はないのかなといった印象です。

  • 《スペシャルカバー》
     カバー時限定でラウンド1回と条件は厳しい、かつそこまで効果量が高いわけではないのですが、貫通ダメージも減衰させられるのと「ダメージロール直後」のタイミングを使わないのが強い要素になります。また、活躍している実感は持ちづらいですが、他に攻撃が飛びにくくなるのも良いところでしょう。しかし、汎用的なスキルではないので、多く取り過ぎるのはオススメ出来ません。

  • 《フォートレス》《インプラグナブル》
     セットアップで使いたいスキルが将来的にも全くない場合は防御力を大きく確保できる優秀なスキルです。【MP】が少ないナイトにとってコストが若干苦しいかもしれません。
     逆に《インプラグナブル》はあまりオススメ出来ません。盾を持たない選択肢がほとんどないナイトにとって《インプラグナブル》は、パッシブの《パーフェクトシールド》(《ハイパーシールド》付き)に条件面で劣っているというのもありますが、耐久が過剰気味になるからです。《フォートレス》を5取りしている時点で耐久は十分と言えるので、残りの火力スキル等、別の事に回した方が結果的にパーティにとって役に立つ事が多いです。

  • 《フロンタルアサルト》
     《トレーニング:筋力》込みの雑な計算だと[CL+15]点ぐらいをシーン1回だけ出せるスキルです。上昇量が結構高く、効果参照でどのスキルともタイミングが被らないのが強いポイントです。2回攻撃が出来ず、範囲攻撃が無理なく出来るナイトにとっては相性の良いスキルと言えるでしょう。初動殲滅の動きを強くしたいなら取得してみましょう。

  • 《ヘビーアタック》
     下級で《スマッシュ》等のメインプロセス持続、もしくはラウンド持続のスキルを有しておらず、火力を求めるキャラなら早めにとってしまっても良いスキルです。ナイトは《パワーアーム》で重量のある両手武器を難なく使いこなせるので、大きな火力増強手段の1つになります。

4-2. 相性が良くないスキル

  • 《フィールドバトラー》
     命中と物理防御力を1つのスキルで3も上昇させる事の出来る優秀なスキルなのですが、条件が絶望的にナイトと噛み合っていません。ナイトで騎乗しないのは論外です。日の目を見る事のないスキルでしょう。

  • 《ブレイクスラッシュ》
     コストが相当重いのと、マイナーの3係数メインプロセス持続の部分だけであれば下級クラスのスキルでも強くないです。なので、普段使いと言うよりは、1枠だけ取ってとんでもない軽減をしてくるエネミーの対策として保険で持っておくスキルになります。確かに使える時の強さはかなりのものと言えますが、ナイトには《スマッシュ》や《ヘビーアタック》の常に高いパフォーマンスを発揮できるマイナーの競合先が優秀で、敵が10点以上の軽減を持っていなければ使う意味はありません。活躍出来る機会が乏しいのと優秀な競合先が多い事から、この評価になりました。

4-3. 弱いスキル

  • 《アタックチャージ》
     5係数と効率は良い様に見えますが、移動を行わなければ効果を発揮できないのが大きなネックとなります。ナイトは最も脅威である敵を抑え込む事が多く、頻繁に移動する事はそれ程多くありません。仮に2ラウンドに1回移動出来たとしても係数は2.5となってしまい、はっきり言って毎ラウンド使えないと弱いです。序盤の範囲攻撃に火力の前寄せが出来ると言う考え方をしたとしても、係数が貧弱です。そもそも、ギルドサポートの陣形で前に出て敵を止めている可能性が高いのでやはり使えるタイミングは多くないです。

  • 《シールドホース》
     条件付きの両防御2係数なので普通に下級クラスのスキルと同程度の強さになります。他とナイトスキルと比べて係数不足なので、どうしても耐久を伸ばしたいキャラクターが《パーフェクトシールド》を取得し終わって、更に《フォートレス》を使うためのセットアッププロセスが空いていない、もしくは《フォートレス》のコストを払うのが厳しい構成ならば取得しても良いかもしれません。

  • 《レッドラグ》
     ダメージの減少量は非常に強いスキルで決まれば後衛に攻撃が飛びにくくなるのは間違いないのですが、持続時間が[逆上]に依存してしまうところが辛いです。《抵抗性:逆上》で無効にされるのは仕方ないとして、上級のボスエネミーのほとんどは《バッドステータス無効》を持っているので、そもそも効果が持続しないケースが非常に多いです。取り巻きに上手く当たる位置関係なら輝けるかもしれません。

4-4. 取ると弱くなるスキル

  • なし


5. 最後に

 ここまで読んでいただきありがとうございます。前回に引き続き、上級クラスを具体的なキャラクター構成の例を挙げながら紹介していきました。ナイト編が終わったので、ウォーリアの上級クラスは両方とも紹介した事になります。それぞれ違った大きな個性があり、結構好み別れるかなと思います。筆者は……かなり僅差でナイトの方が好きよりですかね?
 さて、注意事項の確認です。この記事は偏見の塊である筆者の思想を吐き出すものではありますが、それを押し付けるものではありません。あくまで1個人のちっぽけな考え以上の意味は持たないので、参考にする程度に収めておいてもらえると幸いです。
 次回はアコライトの上級編にするのか、それともサポートクラスにフォーカスするのか。はたまた、全然違う別の記事を書くのか。全く決まっておりません!
 書きたい事は書いたのでここで〆てしまいましょう。この記事がアリアンロッドユーザーに楽しく読んでいただけている事を願いつつ、今回はここで筆を置きます。改めて、ありがとうございました。
2022/10/20

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?