アリアンロッド2E 破壊型パラディン(火力特化パラディン)
1. 初めに
お久しぶりです。最近は時間とネタがなくて投稿をさぼっておりましたが、ふと天啓が舞い降りたのでこの記事を書きます。
さて、筆者はアコライトの上級クラスのパラディンが個人的に好きでして、元々はパラディンの真面目な解説を書こうと思っていたのですが、あんまり筆が乗らなかったので、ここは天啓に従い、趣味を全開に出すだけの内容とさせていただきます。
この記事では、火力を求めたパラディンの作成について書きます。アコライトの上級クラスと言えばプリーストとパラディンの2クラスがありますが、純粋な性能だけを求めるのならプリーストの方が強い場面が多いです。そこで、パラディンには支援性能のほぼすべてを捨ててもらい、火力を探求してもらいます。そうすることでウォーロードを超える火力を手に入れた破壊型パラディンをご覧あれ。
※すべての地方のクラスとアイテムが使える前提で進めていきます。
2. 破壊の力を手に入れるための準備
本記事は割と実用意識です。そのため、現実的な役割問題を先に克服しておかなければなりません。まず、パラディンが破壊の力を手に入れるにはパーティ単位での準備が必要です。ずばり、アコライトの最重要任務である軽減役と回復役をメイジ(ソーサラー)に委託してください。やってくれるならシーフでもいいです。言うまでもないですが、これは相談の上でです。
パラディンを作ればわかりますが、上級クラスになっても《プロテクション》の軽減量は一切上がらず、プリーストとは差が開くばかりです。範囲軽減はありますが、これは《ハイプロテクション》+《バリア》の代わりにはならないでしょう。それならいっそ、《バリアントマジック》等を取得できるソーサラーに《プロテクション》や《サモン:アラクネ》を任せる方がよっぽど強いのです。
また、殴りパラディンは《ホーリーヒット》に手番を奪われるため、《ヒール》をうつ余裕がなく、《クイックヒール》がなければ1度もうてないかもしれません。一方、ソーサラーは《ダブルキャスト》から回復魔術を唱えられますし、《ファストドロウ》や《マジックブラスト》とも相性が良いです。さらに、ソーサラーは《リゼントメント》や《ブーストフォース》を用いて少ない枠数で瞬間火力を出せるクラスなので、メイジの分の火力減少もさほど気にしなくて良いのです。
どうでしょう。ソーサラーに軽減と回復と任せてしまうのがすごく強い事がわかっていただけたでしょうか?
3. パラディンは一に精神、二に精神
長い前置きがありましたが、ここからが破壊型パラディンの始まりです。パラディンが火力を出す手段とは、
「【精神】を高め、【精神】を多重にダメージ加算する事」
です。
パラディンには「ダメージを【精神】分上昇させるスキルが多い」という特徴があります。これを活かし、極限まで高めた【精神】を何度も何度も参照し、宇宙を壊し得る火力を手に入れる事ができます。
3-1. 精神を参照するスキル
では、【精神】を参照出来るダメージ上昇スキルから、候補に入るものを列挙していきます。
これらを可能な限り取得する事が大火力に繋がります。例えば5つ取得して、【精神】が20あれば、それだけで100点の火力になります。
アコライト :《クルーセフィクション》※1
モンク :《アイアンフィスト》
ファランクス:《ファランクスクラッシュ》
サロゲート :《ディバインスマッシュ》※1《ホーリースマイト》※1
パラディン :《シャインストライク》《グレイスフォース》1~3
※1 敵の種族に依存
ここで、《グレイスフォース》は媒体となる魔術が必要です。実は適用できる魔術は非常に少ないため、覚えておきましょう。
アコライト :《ホーリーウェポン》《ホーリーワード》
ブラックスミス :《ファイアスミス》※2
サロゲート :《アタックハイロウ》※2
フォーキャスター:《タクティカルプレイ》※3
プリースト :《スピリチュアルウェポン》※4
※2 エラッタ適用で《グレイスフォース》が適用可能になりました。
※3 使用すると行動済みになってしまいます。
※4 《異才:プリースト》が必要なので運命に限ります。
《アタックハイロウ》は自分を対象にできず、《ホーリーワード》は魔法攻撃のみ、《タクティカルプレイ》は行動済みになるので、今回はこれらの使用を見送ります。
3-2. 精神を上昇させる手段
次に、【精神】を上昇させる手段から、候補に入るものを列挙していきます。
武器 :神樹の枝 +2 『PIG』P101
神竜棍(アルディオン東方) +3 『PIG』P278
盾 :セイントシールド +2 『PIG』P119
頭部防具:求道者の鉢巻き(モンクのリンク装備)+2 『PIG』P206
胴部 :白のローブ +1 『PIG』P47
鍛錬の胴着 +2 『LDB』P38
補助防具:マーブルポイントアーマー +2 『PIG』P141
異界の霧盾(レムレスの種族装備) +1 『PIG』P183
装身具 :豊穣の花冠 +2 『PIG』P145
栄光の前立 +2 『PIG』P267
道具 :黄金剣章 ※実質胴部 アギオス +3 『PIG』P285
スキル :《マインドアデプト》 モンク +2
《ハードワイヤード》 サイバーオーガン +2
《トレーニング:精神》 一般 +1
《エグゼキューター》 一般 +3
《アビリティルーン》 ルンマス +2
《アビリティアデプト》 センセイ +[SL+1]
3-3. 両立できないもの
破壊型パラディンは以下の2つからどちらを選択する必要があります。
格闘双装備
打撃+盾
前者のメリットは《アイアンフィスト》が使える事、後者のメリットは神樹の枝やセイントシールドが使える事でしょう。ハイランダーにいけば、《ツインギミック》で両立出来ますが、マジックアイテムの打撃が使えないので微妙かもしれません。ほぼ必須のサロゲートにある「使用条件:召喚具装備」にも引っ掛かりそうなのも気になります。
5章でも述べるのですが、精神参照回数が多くなる程強くなりやすいため、以降は格闘双装備を前提として話を進めていきます。
記事の最後では、その結果を打撃型と比較します。
補足ですが、パラディンは[威圧][縛鎖]等でアクションを奪われると破綻するので《インデュア》を取りたいのと、求道者の鉢巻きを巻くためにどうせモンクに行く事にはなりそうです。
4. 君が対峙する敵はすべて悪である
「3-1. 精神を参照するスキル」では3つの敵種族限定スキルを紹介しました。パラディンが破壊の力を手にするために、これらを使用しない手はありません。《ディバインムーブ》まで考慮すると、《クルーセフィクション》と両方を使える《ディバインスマッシュ》を採用して、《ホーリースマイト》は諦めるのが吉でしょう。《ディバインスマッシュ》と《クルーセフィクション》は「種族:アンデッド」の共通点を持っているのも大きいです。
それが決まれば、次はなんとかして敵の種族を変更する必要があります。方法は筆者が把握している方法は2通りです。
グライアイになって《グライアイ:デッドヘアー》を突き刺す
メイジに《タグエディット》をお願いする
後者を選ぶと種族の幅が広がって更に火力が出ますが、いくら何でもメイジに役割を投げつけすぎなので、基本前者で考えていく事にします。【精神】は可能な限り上げるので、ファンブルでもしない限り判定に負けることはそうないでしょう。
今後、君が対峙する敵はすべてアンデッド、つまり悪です。パラディンらしくなってきましたね。正義を押し付けていきましょう!
5. 洗練された壊すための基本動作
パラディン火力指数を式(5.1)に示します。
掛け算では、低い方の値を上昇させる事で積が大きく上昇します。Mは20を優に超えるのに対し、nは10回以下です。つまり、nがなるべく高くなる様に組めばなんとなく強くなりそうです。
では、途中で諦めた《ホーリースマイト》以外のすべてのスキルを使える様な動きを想定してみます。
今回はクラスロールは《エグゼキューター》ではなく、《ホーリーオーダー》を採用しました。実戦では味方にバフをまく方が強いのと、《ホーリーアタック》によるセットアッププロセス過多で最高火力への到達時間が遅れるのを防ぐためです。3R以降の自分単体の火力を見るのであれば、《エグゼキューター》の方が優れています。
戦闘前:《ホーリーオーダーⅡ》《ホーリーウェポン》《グレイスフォース》《ホーリーオーダーⅠ》
1R
セットアッププロセス:《インペレイティブ》
《グライアイ:デッドヘアー》
《ファイアスミス》《グレイスフォース》
イニシアチブプロセス:《チェンジコール》
2R
セットアッププロセス:《インペレイティブ》
《シャインストライク》
《スピリチュアルウェポン》《グレイスフォース》※4
ムーブアクション:《ディバインムーブ》
《ディバインスマッシュ》
《ファランクスクラッシュ》
マイナーアクション:《クルーセフィクション》
パッシブ:《アイアンフィスト》
※4は運命帯に限る。また、クライマックスであれば《ファイアスミス》《グレイスフォース》と順番を入れ替えた方が良い。
以上の動きで【精神】を7回、運命帯を考慮するなら8回参照する事ができました。では次の章で、いよいよこの動きが可能となる様なビルドを組んでいきます。
6. 破壊的キャラビルディング
種族は固定なので、あまり考える事もないでしょう。気を付ける事と言えば、可能な限り【精神】が上昇する様にする事ぐらいです。ここでは上級終わりのCL14、称号終わりのCL19、運命入り口のCL22でビルドを組んでいきます。運命帯の中盤以降も考えたくなるところなのですが、パラディンの運命クラスのクルセイダーはフェイト3点消費パワーの《神器招来》の使い勝手と出力が悪く、《奇跡の雫》を持つビショップに埋められない差があって悲しくなるので止めておきます。
最低条件を満たすために特に気を付けなければならない事をいくつか挙げます。
精神を参照する7個(運命帯なら8個)のスキルをすべて取得
《ディバインムーブ》を取得(ムーブマイナーの競合を避けるため)
《インデュア》を取得(アクション欠落でビルドが崩壊するため)
最後のサポートクラスはモンク(求道者の鉢巻きを装備するため)
頭部防具と胴部防具の重量合計を15以上にする必要あり(ファランクスクラッシュの起動条件のため)
6-1. 破壊の片鱗(CL14)
上級クラスの最後である14レベルの破壊型パラディンは、コンスタントな火力を比較した際に、既に同レベルのウォーロードの恒常火力を遥かに上回ります。着目すべきは《ホーリーウェポン》《グレイスフォース》を撒いている点でしょう。
取得するスキルとは以下の図で示す通りになります。
《ディバインコール》をするセットアッププロセスはないので、《アンリミテッドアームズ》と《チェンジコール》を使って無理やり戦神爪を呼び出します。どうせ1R目は最高火力に達せないので気持ち良くなれません。戦神爪の効果を使って耐久を高め、2R目にぶっぱする流れでも良いかもしれません。
一般スキルは埋めていませんし、汎用性を持たせるために《カバーリング》や《ホーリーフェザー》、《ハーデンボディ》、《アンプロンプチュ》、《デュアルフェイス》といった火力以外のスキルも持たせているので、突き詰めればもっと高火力を求める事が出来ます。
また、装備は以下の図の様になります。
右手→両手:ナイフ→戦神爪
頭部 :求道者の鉢巻き
胴部 :重量13以上の防具(金がある場合は重量+1の鍛錬の胴着)
補助 :なんでも
装身具 :栄光の前立て
道具 :聖戦の誓い
《ファランクスクラッシュ》の起動条件を満たしながら、求道者の鉢巻きと鍛錬の胴着の両方を共存させるには、10万Gで受けられる重量+1のサービスを適用する必要があり、かなりきついものがあります。そのため、共存できた場合と片方しか装備できなかった場合の両方の火力を計算します。
M=21、n=7、α=70.5
P=217.5
M=23、n=7、α=70.5(重量+1の鍛錬の胴着あり)
P=231.5
どうでしょう!これは一発当たりの火力なので、実際にはこの2倍のダメージが生成される事になります。攻撃に対して使用回数に制限があるスキルはシーン持続のものしか使用していないので、安定してこの火力を出し続ける事が可能です。かなり破壊的と言えるのではないでしょうか。
6-2. 終焉の前触れ(CL19)
称号クラスの最後である19レベルの破壊型パラディンは、14レベルとほとんど差はありません。《アビリティアデプト》でひたすら【精神】を伸ばしていきます。
取得するスキルとは以下の図で示す通りになります。
《ヒール》《クイックヒール》や《ウィッシュ》を追加して動きやすさを上昇させているので、CL14と同じ様に更に突き詰める余白を残しております。
また、装備は以下の図の様になります。
右手→両手:ナイフ→戦神爪
頭部 :求道者の鉢巻き
胴部 :重量13以上の防具(金がある場合は重量+1の鍛錬の胴着)
補助 :なんでも
装身具 :栄光の前立て
道具 :聖戦の誓い
M=28、n=7、α=75.5
P=271.5
M=30、n=7、α=75.5(重量+1の鍛錬の胴着あり)
P=285.5
どうでしょう!火力以外のノイズスキルをすべて火力に転換すれば300点も見えてきます。そうなれば、恒常火力600点に到達する事が出来るのです。
6-3. 破壊神(CL22)
運命クラスの入り口である22レベルはクルセイダーが最も輝くレベル帯でしょう。
取得するスキルは以下の様になります。
《異才:プリースト》による《スピリチュアルウェポン》の登場で《グレイスフォース》の上限回数が更新され、《聖なる契約》を何度も参照して絶大なる恒常火力を手に入れる事が出来ます。
当然ですが、運命クラスの任意クラスボーナス割り振りは精神に3点割り振ってください。
また、装備は以下の図の様になります。マーブルポイントアーマーを装備する必要があるため、どれだけお腹一杯でもボグシーチ料理を食べて冒険に出かけて下さい。
右手→両手:ナイフ→戦神爪
頭部 :求道者の鉢巻き
胴部 :鍛錬の胴着(重量+1)
補助 :マーブルポイントアーマー
装身具 :栄光の前立て
道具 :聖戦の誓い
M=34、n=8、α=129.5
P=401.5
どうでしょう!とうとう恒常火力400点に到達する事が出来ました!2ラウンド目からは800点を連発出来る破壊マシーンの完成です!
6-4. 火力比較
最後に打撃型との比較を行いましょう。スキルは省略しますが、装備は以下の様になります。
右手 :神竜棍
左手 :セイントシールド
頭部 :求道者の鉢巻き
胴部 :鍛錬の胴着(重量+1)
補助 :マーブルポイントアーマー
装身具 :栄光の前立て
道具 :聖戦の誓い
これでだいたい格闘型と同じ枠数火力に割くと、P≒360となります。味方へのバフの量が異なったり、盾の防御力が確保出来たりと格闘型との差別化が出来る点もありますが、基本的には格闘型の方が火力を出す事が出来る事が確認出来ました。
7. 最後に
この記事のキャラクタービルドはほんの一例です。更に突き詰める事で、もっと破壊の力を極める事が出来るでしょう。また、火力計算に関しては確認はしているものの、ざっくり計算には変わらないので、間違ってる可能性は結構あります。どうかご了承ください。
さて、ここまで長々と語りましたが、火力特化パラディンの魅力が伝わっていれば嬉しい限りです。いつもとは違う雰囲気の記事を書いてみたのですが、楽しんでいただけたなら幸いです。
では、後語りもくどくなって来たのでこれぐらいにしておきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。
2023/7/12
本編に関係ありませんが、《グレイスフォース》の媒体に《タクティカルプレイ》を書き忘れていたので追記しました。
2023/9/11 追記
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