自称研究者

激務の合間に細々と在野で研究を続ける自称研究者の話。 たぶん、通勤中に読んだ本の話、活気ある市場と"マッチ箱のような酒場"ひしめく地元の話、乗り鉄やバスやあの国への渡航などの旅の話、そして真夜中まで飲み歩く飲兵衛のダラシない人生記録の方が多くなりそうだ。

自称研究者

激務の合間に細々と在野で研究を続ける自称研究者の話。 たぶん、通勤中に読んだ本の話、活気ある市場と"マッチ箱のような酒場"ひしめく地元の話、乗り鉄やバスやあの国への渡航などの旅の話、そして真夜中まで飲み歩く飲兵衛のダラシない人生記録の方が多くなりそうだ。

マガジン

  • 街歩きの記録

    自称研究者の街歩き記録。主に蕎麦屋と純喫茶を巡る。

  • 自己紹介

    自称研究者の自己紹介。諸々の活動や研究などの概要も。

  • 旅行の話

    あんな国やそんな国への旅行の話。国内は47都道府県制覇しているので、国内多めになるかもしれない。

  • 通勤中に読んだ本の話

    通勤中に読んだ本について、自分との関わりや改めて考えたことを綴っていく。

最近の記事

空白の二十秒

 4月になると思い出すエピソードがある。恐らくこの先も忘れる事は無いある種のトラウマであり、緊張や焦りを殆ど感じる事が無くなった"事件"である。  15年以上前の4月。中学3年に進級し、僕は生徒会長となり入学式での新入生歓迎挨拶を終え、ほっとしたところで始業式と異動してきた教員の着任式が催された。始業式と着任式では新学級の生徒の1人として列の中に溶け込んでいた。  新学期特有の麗らかな空気と緊張感が織り混ざるあの何とも言い難い雰囲気が澱む体育館の様子は今もなお鮮烈に残る記憶

    • 山間から「未来」を考える

       7/8〜9は1年ぶりに高知へ。高知には毎夏訪れているが、学部時代に必修英語の講義担当であった白岩英樹先生(現・高知県立大学文化学部准教授)を訪ねることが目的である。白岩先生はTwitter (@s_andersonian)のフォロワーが多く、ちょっと有名なので興味があれば覗いてみて頂きたい。  受講から11年、大学卒業から7年が経過してもなお関係性を継続して頂いていることに毎度感謝するばかりである。  そして、今回の高知滞在では、白岩先生が司会を務めるシンポジウム「山間か

      • 喫茶店探訪〜珈琲店男爵(武蔵新城)〜

         川崎。ここは非常に多面性のある都市だ。京浜工業地帯からはじまり、多摩川に沿って北上するに連れて全く異なる文化圏を有する魅力的な街である。  高校時代は東横線に乗って武蔵小杉まで通学していたので、川崎駅周辺や溝の口も懐かしい一方、武蔵小杉の変化には戸惑いを隠せない。  そんな変化の激しい中原区ではあるが、下町情緒溢れる商店街が残る武蔵新城は武蔵小杉から2駅。何気に快速停車駅でもある。  あいもーる商店街を進むと駅から見て左手に特徴的な看板が見える。昔ながらの喫茶店「男爵」

        • 喫茶店探訪〜カフェテラス樹樹(福岡・中洲)〜

           先日、福岡で見つけて気に入った喫茶店「樹樹」。一蘭の本店すぐ近くという中洲のど真ん中にありながら、時間の流れが表通りとはまるで違うゆったりとした空間に魅了された。  道路に面した入口にはいくつもの看板が。お洒落な看板のほか、回転型ではなく床置きタイプのKEY COFFEEの看板は珍しい。  店内に入ると、窓際にテーブル席が2つ、その他はカウンターで、店内の面積に対して大きなカウンターが中心というのもやや珍しいのではないか。  カウンターに腰掛けると、既に買い物途中に立ち

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        記事

          月イチ街歩きVol. 71〜中野〜

           月イチの街歩き、今月は中央線沿線へ行く予定であったが、同行者が号外収集マニアということもあり、WBC決勝進出の号外を求めてまずは有楽町へ…  しかし、少し出遅れてしまって結局貰えず、新橋へ移動。駅前でやってる古本市を見つつ、イレギュラーもあり蕎麦屋を夜に回して昼は揚州商人へ。  気を取り直し、中野へ向かうも時間は既に14時半。まずは気になっていた銭湯背景画絵師・丸山さんの個展(中野ブロードウェイ)へ。  ご本人は残念ながら不在であったが、画廊の方に色々お話を伺えた。長

          月イチ街歩きVol. 71〜中野〜

          北朝鮮に興味を持った話

           2018年に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ渡航している。  僕が北朝鮮に興味を持ったのは2002年。FIFAワールドカップ日韓共同開催の年でもあり、今思えばメディアで朝鮮半島のニュースに触れる機会が特に多い年だったと思う。  北の話題で言えば、小泉首相が日本の首相として初めて北朝鮮へ行った年でもあり、日朝首脳会談で金正日と硬い表情で握手をする姿をどのチャンネルでも流していた記憶がある。そして、拉致被害者5名が帰国した年でもある。  当時、僕は小学校4年生だった。僕は同

          北朝鮮に興味を持った話

          集める・学ぶ・伝える・残す

           2013年8月に僕は「しでんの学校」という趣味団体を立ち上げた。  当時、首都大学東京の学生が東京都電の古い写真をGoogle Earth上に落として街の今昔を示したアプリ「とでんちゃん」を開発しており、それを横浜でもやったら面白そうだと思って活動を始めた。  当時、NPOに所属していた僕は興味がありそうな"大人"たちに声を掛け、その仲間がまた仲間を連れてくる形で伝播し、とでんちゃんにあやかり「しでんちゃん横浜プロジェクト」を始めた。  横浜には1972年まで路面電車

          集める・学ぶ・伝える・残す

          蕎麦屋と純喫茶を巡る下町散歩

           僕はほぼ月イチで街歩きをしている。事前に散歩する街だけを決めて、事前リサーチをせずに五感をフル活用しながら街歩きをするのだ。  この"会"は今年で10年目を迎え、先日で70回となった。いつも街歩きに付き合って下さるのは僕の9歳上の方である。彼もまた趣味人で、新聞の号外収集、ドキュメンタリー映画のほか、幼少期には地図が好きすぎてゼンリンに手紙を書いたことがあるらしい。  業界も年齢も異なる"友人"との出会いは2012年の横浜・関内。僕は当時、まちづくりや地域メディア、シェ

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          至急、魂を解放せよ!

           ブログを書くのは恐らく13、4年ぶりではないだろうか。 当時、僕たち世代のSNSといえばmixiだった。高校時代に特に動機があるわけでもなく、友人のマネをしながらなんとなくブログを書いていた。 どんな内容だったか、今となっては全く覚えていない。  僕は普段、仕事柄、公共向けの堅めな文章を書いたり、現在も細々と続けている研究論文を書く機会はあるが、日記を書く習慣はないため私的な文章をどこかに書き留めておきたいという悶々とした思いがあった。  今、改めて、思ったこと、考えて

          至急、魂を解放せよ!