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人生初、4日間の個展を終えて

2024年3月7日〜3月10日の間、
今自分が仕事の一つとして関わらせていただいている
BUTTER tokyoというシーシャ屋さんで、
絵の個展を開催させていただきました。

企画からコンセプト策定、クリエイティブ制作、
展示する作品の選定、発注、内装設計まで
ありがたいことに全てのプロセスを
私自身の自由な発想から創らせていただくことができ、
久しぶりに、1つのプロジェクトを完遂するという事柄の大きさと、
その楽しさを全身で味わうことができました。

この4日間はいろんな出来事といろんな感情が湧き起こっていて、
自分自身のために整理したいのと、
来てくれた方、思いを馳せてくれていた方に
感謝を伝えたく、noteを書いています。

ちょっと長いので、暇な時に見てください。
そして、ちょこちょこ途中で
展示作品も載せていきますので、
よかったら一緒に鑑賞してください^^

今回の個展のコンセプト

今回の個展のコンセプトは「MUNI」。
自分自身がこの数年間、潜在的に、がむしゃらに
追い求めてきた「唯一無二」という概念を、
やわらかく、キュートに世に放ちたいと思い
このコンセプトに決めました。

「MUNI」。
唯一無二。二つ無いこと。
社会や、他者との関わりの中で、
他の誰でもない自分の特別さを信じること。

そして、自分自身の中で、
まだ見ぬ自分の一面や姿を発見していくこと。

今回の作品そのものであったり、
シーシャを嗜みながら表現を鑑賞する、という体験を通じて
あなたの中の「MUNI」が現れたら、嬉しいです。

この個展を開く機会をくださったBUTTER tokyoの皆さんと、
いつも自分の感性を支えてくれる大切な人たちに特大の感謝を込めて。

「MUNI」コンセプトより

そもそもいつから、なんで絵を描いてた?

私の古くからの友人はご存知の通り、
絵や美術とは無縁な人生を過ごしてきました。

両親からも、「絵も図工も上手だったイメージはない」と
ばさっと切り捨てられたほど。

そんな私が、絵を描き始めたのは、去年の8月。

前職の会社を辞め、
楽しく働いていたシーシャ屋さんが、
突然停電によって3ヶ月の間休業したタイミングでした。

自分にとって主要の収入源の一つだった働き先から
急にお給料が出なくなる、という状況が発生し、
最初の数週間はただただ途方に暮れていました。

単発で高給の仕事を引き受けるとか、
これを機に別の場所をメインの職場にするとか、
そんな選択肢も考えてみたけれど、
ただただ時間だけを売ることはしたくないな、と思い
しばらく他の仕事をしながらニート生活をしていました。

今までは、お店というリアルな場で
人とコミュニケーションを取り、人からの温度を受け取って
幸せにしてもらっていた感覚が大きかったのですが、
その機会が大幅に失われ、
どうにかこうにか
「自分で自分を幸せにしてあげなければ」という思想に
徐々に徐々に切り替わっていきました。

そんな中で、お金もあまり裕福にはない中で、
自分を楽しませてあげられることはないかと探す中で見つけた
「絵を描く」というアイデア。

たまたま、満月の夜に、ベランダから大きくて綺麗な満月を見て、
「あ〜、こんな綺麗な満月が自分でも描けたらな」と思い
iPadに無料のお絵描きアプリを入れ、
探り探りでペンを使いながら描いたのがこちら。

自分でもこんなに自分にウケる絵が描けると思わず、
嬉しくなってInstagramにあげてみたところ、
思いの外たくさんの人から反応が。

その時に、私が嬉しかったのは、
下手だと思ってた絵が、みんなから褒められた!ということではなく、
自分が0から創り出したものに反応があって、
そこからコミュニケーションが生まれた、という体験。
それが、面白くて仕方なかったのです。

そこから、アートの知識も技術もほとんどないからこそ、
御作法もスタイルもまだよくわかっていませんが、それでも
「アートって、意外となんでもええやんけ」という
自分なりの安堵感を抱きしめながら、
絵の制作活動を始めたのでした。

最初はただの自己満足で絵を描き始めましたが、
作品をアウトプットするごとに反応が増え、
中には作品を買いたいという素敵なお声もあり、
人の目に触れたり、人が価値を感じて買ってもらえたり
そんなことも制作の中で意識しながら
描くようになっていきました。

個展の中で感じた、色んなこと

合計4日間に渡る個展の中で、
延べ50名を越える素敵な友人と、
普段からお店に来てくださっている
たくさんのお客様にお店に遊びに来ていただきました。

その中で受け取ったことがたくさんあるので、
そのうちのいくつかを書き残しておこうと思います。

1. 自分の表現に価値をつけるということ

まず、個展を開くにあたって、最初に当たったのがこの壁。
「自分の絵をいくらで売るか?」の話です。

人から決めてもらったり、相場感になんとなく合わせたら
この「お金と向き合う」という
自分が苦手なプロセスとも向き合わなくていいなと思い
そうしかけたタイミングもあったけれど、

表現のテクニックやクオリティが価値なのではなく、
自分が25年間生きてきた中で
育んできた感性や積み上げてきた感情、
それが付けるべき価値であると、
周りの大切な人たちが教えてくれ、
自分らしい価格を決めさせていただきました。

ありがたいことに、個展期間中は
予約や当日の購入含め何人もの方が
絵を購入してくださり、中には
上乗せしてくださる方もいらっしゃいました。

改めて、自分が自分の価値を信じて、
そして周りの人たちの自分に対する価値を信じて
よかったなぁと思えた体験でした。


2.生み出した価値を受け取ってくれる人がいるということ

絵を描き始めたのも、個展を開いたのも、
言ってしまえば完全に自己満足のようなものでした。

最初は絵を人に見せる気も売る気もなかったので、
自分のスタンスとしては
人からの評価はあまり気にせず、
まずは自分ウケを徹底的に大事にしようと決めていました。

その上で、それをいいねと言ってくれる人がいたら
ものすごく嬉しいことだな〜と、
それくらいの気持ちでいました。

ただ、場を作ってみて、
思いの濃淡はあるかもしれないけれど、

それでも私の表現が、
相手の心まで届いたような反応を見ることができたり、
実際に言葉で伝えてくれたり、
買うという行為を通して敬意を伝えてくれたり、

自分が世に、社会に出したかったものを出して
それを両手で大事に受け取ってくれる人たちが
近くにいてくれるということが
本当に本当にありがたいことだな、と思いました。


おわりに

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
そして、個展に来てくださった方、
言語/非言語にかかわらず
たくさんの愛を伝えてくださり
ありがとうございました。

自分の感性が自分は好きだったけれど、
個展を通して、その感性が
しっかりと社会と繋がれたような気持ちになりました。

ここから、さらに手段を増やして表現の幅を広げて、
表現者としての自分をもっと解放していこうと思っています。

引き続き、見ていていただけたら、
そして何か声をかけたくなった時は
気軽に声をかけていただけたらすごく嬉しいです。

私のアート作品を飾っているオンラインギャラリーを
Instagramで運用しています。
よろしければぜひご覧ください◎
https://www.instagram.com/_8_4_1_gallery_?igsh=MWhrYmFsYWFiMDV4Mg%3D%3D&utm_source=qr


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