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[夏の作曲&宅REC講座23]〜アタックや余韻をコントロールする
コルグのハード・シンセMicroKORGは無印もXLシリーズも、本体にダンパー・ペダルをコントロールする端子がない。それで一番困るのが、ピアノの音を響かせることが出来なくて、手を離すとストンと音が途切れてしまうこと。
無印は「アナログ・シンセ」を謳ったシンプルなモデルなのでまだ納得出来るけど、XLにはピュアなアコースティック・ピアノやエレピのの音源があるにもかかわらず端子がない。MIDIケーブルで繋げば、外部鍵盤でペダルコントロールは出来るとは言え。。。
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無印はともかくXLにペダルがないって首を傾げたくなる仕様ではあるけど。。。だからこその相違工夫も生まれる。
「ADSR」ーアタック/ディケイ/サスティン/リリースーは「(ン)プアーン」って音のピークに特徴のあるブラスとか「たーん」て徐々に減衰していくピアノっていうようにそれぞれに特徴がある。下の線は左がブラス、右がピアノ。
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これをイジる例として、ピアノを極端に余韻カットの方向に振るとYOASOBIの曲のような「リリースカット・ピアノ」になる。逆にペダルがないのをそれなりに響かせるには、「リリース」を音の濁りが気にならない程度に引っ張ってやると擬似ペダルっぽくなる。
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microKORG XLだと音作りのツマミは少ないけど、「ADSR」の「リリース」をイジることは可能なので、一番左のツマミを「AMP EG」にして「RELEASE」の数値を大きくすると余韻が長くなる。
microKORG系本体では使えないけどダンパー・ペダルの話として付け足すと、メーカーによって仕様が違ったりして、本体と別のメーカーのものだと、「踏むと切れる/離すと音がキープされる」って「ん???」みたいなことになることもあるので注意が必要。
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その点、M-AUDIOのペダルは仕様(極性)変更が出来るスイッチ(上の写真の矢印)があるので、マルチ・キーボード・プレーヤーは持ってると便利。