
[モバイル&サウンド78]〜マイクの距離とノイズ
今回の[モバイル&サウンド]は、前回からの続きで「音を録る時」の話で。。。マイクとノイズの関係について。
例として、iPadのGarageBandで、ギタレレの音を録音してみる。
GarageBand & ギタレレで録音してみる
前の2回は。。。「録音レベル」や「コンプレッサーやリミッター等のエフェクター」で、「音割れのないように録音する」ってのがフォーカスのメインだったんだけど、「ノイズについても気をつけることが必要」ってのが。。。この回のテーマ。
YouTubeにアップしたのは、イエスのスティーヴ・ハウが弾いてる曲"Mood For A Day"のイントロ+それに続く部分をアレンジして、コードで簡単にチョコっと。。。
ポイントは、「iPadとギタレレの距離」。
1。iPadとギタレレの距離が100cm
オフ・マイク(離れた距離)で録音。音像がソフトでサーってノイズも大きい。
2。iPadとギタレレの距離が10cm
オン・マイク(近い距離)で録音。音像がクリアで、迫力が増して、ノイズも軽減される。
これらの録音をする時には、当然エアコン等のノイズ源になるようなものはオフにしている。
マイク位置とノイズの関係
1のようなテイクは。。。最初から最後までサーってノイズが乗っていて、通常ならボツ・テイク。
2は。。。コード・ストローク部分はなんとかなるか。。。でも、アタマとオワリの演奏してないところとシングル・ノートやエンディングの音が減衰していく部分は、サーってノイズが乗っている。
というように。。。基本的には「オン・マイク」で録った方が「クリアでノイズが少ない」し、録った後の処理もし易い。
歌番組とか見てる時。。。当たり前のこととして。。。特別気が行かないけど、歌い手の口とマイクの距離って。。。超オン・マイク。。。
ギタレレ録音の話に戻ると。。。「ギタレレ」ってレギュラー・サイズのアコースティック・ギターと比べるとサイズがかなり小さいので、当然音も小さい。
なので、レギュラーのものなら、もっとノイズも減らせるかと。。。
歌も、同じく。。。
ノイズだけでなく、オンとオフでは音の質感や広がりが全然違うので、iPadのマイクでのオフ・ポジションは。。。ノイズ的にはなかなかキビシイけど、作品としてではなく、トライ&エラーで色々とポジションを試すのは。。。経験値が増して、サウンド・プロダクションのスキルアップには繋がるって面もあるにはある。
リアルでもソフトでも、ギターアンプやドラム・サウンドでのマイク・ポジションは、当然非常に重要な要素になっている。
イエスのスティーヴ・ハウの弾いてる原曲はコレ。
原曲を改めて聴いてみると。。。スパニッシュの絶妙なフィールなんて。。。無理!(笑