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[夏の作曲&宅REC講座13]〜素のAIシンガーの声はヌケが悪い !?

AIシンガーのVoisonaの「知声」を試してみて、NEUTRINOのボーカルと同じように感じたのは、素の声が「オケに対して、音ヌケが悪くてコモる&線が細い」ってこと。

これは。。。逆に言うとオケが「ハッキリクッキリ」し過ぎてるって話だとも言える。

VoiSona ”知声”(チセイと読むそう)

なので、「JISAIONE セッション・コラボ 〜"Distant Rumble”エンディング・チューン・デモ」は、VoiSonaのボーカルトラックにはイコライザーコンプレッサーを挿してアンバランスさを整えて、そこに空間系エフェクトを加えている。


イコライザーは、「女性ボーカル系」のプリセット。かなりハイが強調されている。


コンプレッサーは、光学式の自然なコンプレッション」が売りのTeletronix LA-2Aを模したらしい"Vintage Opto"。Logicのコンプは標準のものでも7種類あって、ほとんどがビンテージなものをシュミレートしていて、それぞれ個性がある。

なので、「コンプレッサーの使い方の基本はどう。。。」とかっていうようりも、まずそれぞれのタイプの特徴を知ることが大事。下のリンクのサイトには、それぞれのコンプについて詳しく解説してある。


これらのイコライザー&コンプに加えて、空間系にステレオ・ディレイとリバーブを挿すのはいつもの個人的定番。

ディレイってざっくりした感覚だとー
ディレイタイム 400ms
フィードバック 30%
ミックス 30%

ぐらいを基本に考えてるけど、このディレイはステレオでプリセット値はー
ディレイタイム L 600ms / R 300ms
フィードバック 35%
ミックス 30%

というようにL側がかなりロングディレイの全体的に深めの処理。このステレオディレイのミックスは、20%ぐらいに抑えてある。

さらに薄く"Chromaverb"のルーム系のリバーブを足してる。

ディレイと同じようにプリセットは深めの数値なので、原音のドライはフルにしてリバーブの効きは25%ほどに抑えてある。

ディレイもリバーブも原音とのエフェクトの比率は30%ぐらいを基本と考えてるけど、Logicは結構派手目のプリセットになっている印象。


VOICEVOXの音声読み上げソフトも同じような印象で、そのままだとやっぱりオケがクリアー過ぎて篭ってるように聞こえる。なので、上に述べたような処理をしている。

逆にオケをハイファイからローファイにアレンジして馴染ませるって手法もあるかと思うので、機会があったらやってみたいと。。。


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