58、マッチングアプリで知り合ったフィリピン人と出会って2日目にプロポーズ。

ざっくり言えば、山奥に住める人、超インターナショナルな環境にありながらも超ローカルな環境、しかもゲストハウスの女将にぴったりの人だから柔軟性があり、フレンドリー、オープンマインド、愛されキャラであるのが理想。

と条件を言い出したらかなり厳しい現実がある、こんなんだから僕はモテないんだろうという事もちゃんと自覚している。この婚活は困難を極めそうだ。山奥に住みたい人っていうだけでも日本人の年頃の女性から探すとレア中レアキャラであり、しかも古き良き日本が残り、インターナショナルであり旅人なども集う環境はあまりにも異質すぎる。

普通に生活をしていたら多分10年くらいかかってしまうかもしれないのでその中で僕の婚期を逃してしまうだろう、だから手段は選べない、今年で決めてしまおう。『そう急がないで、まあ落ち着けよ』という声もあるけれど、それは急いでいるように見えるかもしれないけれど結局はゼロから家族として形になるまで1〜2年と時間はかかってしまうだろうから、できるだけ早くやってしまう方がいい。

そこで、ブログやSNSで婚活して一大キャンペーンっぽく友達にシェアしてもらってたくさんの人に読まれた、もちろんそんなことやる人はかなり少数派なので『またコイツ変なことやってる』とか『おお面白いね、やったれやったれ!』と反応は様々だったと思う、まあ僕は人が来ない逆境でゲストハウスをやっている以上、そうやっていろんな人の関心を引きつけたりネット上で目立つのは生き残るための手段としても必要なことでもあるから、それ自体はまあいい。そのおかげで日本全国からそれなりの数の女性が直接メッセージをくれた。

それだけではなく、天空の茶屋敷は外国人もたくさん訪れる、それも一人旅の女性であり自然や日本文化に感謝できる素敵な人ばかり、しかも若くて美人な人も多い。それでいて地域の人は外国人にもすっかり慣れきっているどころか本当に質の良い人ばかりくるものだから大好評、だから外国人との国際結婚も十分視野に入る。外人スマッシュという言葉があるようにある文化の違いがあるからある程度のことは許容されるし、むしろそっちの方が地域の人と適度な距離感を保ちつつ上手くやっていけそうでもある。

しかし、茶屋敷を訪れる外国人女性達はいずれにしても先進的すぎたり、まだ自由でありたい人ばかりなので一箇所に止まることができないからそれもなかなかすんなりいきそうなイメージが持てない。

いずれにしても気持ちが入ってるうちに、ダラダラになってしまう前に勝負を決めた方が良さそうだ。ということでインターナショナルなマッチングアプリにも登録し、台湾とフィリピンの女性にだけ絞ってアプローチすることにした。

理由としては世界中たくさんの国を回ったけれど、その中でも台湾はアジアでも一番リベラルであり親日であり特に好きな国だから、台湾に家族ができたら面白そう。それとこれは僕の好みの問題でもあるんだけど、アジアの途上国の素朴な田舎の女の子が好みだということ、しかしいつも言葉の壁があって仲良くは慣れていない、だけれどフィリピンであれば結構な田舎に行っても英語が通じる。

まずは数人、会いにいく人を決めてオフシーズンの梅雨の時期にフィリピンと台湾の旅程を組んで会いに行った。

まずはフィリピンのセブに到着し、一番最初にあった人は実はオカマだったのでそこは丁重にお断りし、少し離島も旅行した。ゲストハウスに泊まっては『嫁を探しにきた』なんていうとものすごく反応良くて次から次に20代前半のとにかく若い女の子達とのお見合いアレンジしようとしてくる宿の女将さん。日本ではなかなかないそんなノリ。国が変われば事情が全然変わる。二十歳を超えたら結婚を考える傾向にあり、外国人にもオープンなフィリピン、経済的な理由が大きいんだろうけれど日本男性は途上国ではモテる。(ちなみにそれ以上に日本人女性は世界中でモテる)

そんな中で僕は少し年下のChaitylさんという人に出会った。
フィリピンでは珍しいタイプ、やたら陽気でハッピーな感じではなく知的な感じであり小綺麗な身だしなみの人。しかも小柄で細っそりとして、美人でありながらもどこか可愛らしい。

もともとはネット上で知り合い、そこからInstagramやFacebookで連絡を取り合い、僕の日本語のブログなんかも翻訳で読んだりしてくれて、婚活、山暮らし、僕がお茶畑が広がる所に住んでいることにかなり興味を持ってくれた。通称がチャイである彼女、それは偶然にもお茶という意味でもあり、小さい頃からお茶畑が広がる所に住んでみたいという夢があった。まさに僕はお茶畑に囲まれたゲストハウスに住んでいて、なんならお茶農家でもある。

そんなちょっとした奇跡のマッチング。何となく居心地の良さを感じたし、この人がいいなと思った。もちろん僕だけの視野の狭い直感で決めるには不完全だと思ったのでその時たまたまセブにいた信頼できる自由人である友人、彼は若くてアーリーリタイアした成功者であり僕にはない事業的な洞察力においては僕の友人の中では誰よりも実績のある人であり、彼にもチャイさんの事を紹介すると、絶賛のGoサインを頂いた、それだけで結婚相手として決めるには十分だと思った。

出会って2回目には結婚を前提にお付き合いしましょう、一緒に日本に住みましょうと申し出た。


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