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ドクカン【キネマの神様】

まず、読み進める前に”ドクカン”について以下3点お気を付けください。

① 単純にその本の読書感想文+@的なものです。
② もしかしたら+@がメインです。というか「メイン」です。
③ ネタバレ要素満載です。

以上の3点お気を付けください。

「キネマの神様」 
著者:原田マハ
出版:文春文庫


1月7日に二度目の非常事態宣言が出ました。日本だけでなく世界各地でもロックダウンが続々と起きているそうです。またイギリスをはじめ新型コロナの”異種”が発生するなど終息する気配がないのが現状です。
でもコロナが出た当初、僕は正直「ただの風邪でしょ」ぐらいの感覚でした。
しかし徐々に「これはただの風邪じゃない」と思うようになっていき、コロナはいつの間にか世界を支配していました。中国でもアメリカでも成しえなかった世界征服を早々とコロナはこの1年でやってのけたのです。そしてウイルス1つで人間はあっという間に死んでしまうのです。
人間は強そうで弱い。
なんて人間の命は儚いものだと今でも痛感します。このコロナの影響で世界中の人々が苦しみ、悲しみ、亡くなりました。日本でも多くの方が亡くなられました。
その中の1人に「志村けん」さんがいます。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが今回このドクカンで取り上げた「キネマの神様」は今年の4月頃映画化されます。僕はこの小説が映画化されることを知ったのは、本屋でこの本を手に取ったときでした。帯の”映画化決定”の文字を見て知りました。映画化が決まった当初は主人公「ゴン」を志村さんが演じる予定でした。そしてこの本を買って数日後に志村さんの悲しいお知らせを聞きました。
「今すぐこの本を読みなさい!!」
と志村さんが言ったかのような、出来すぎているくらいの流れで僕はこの本に没頭したことを今でも覚えています。
この「キネマの神様」を思い返すと、2つのことを思い出します。1つ目は勿論、志村さんのこと。志村さんがパソコンに向かって一生懸命キーボード叩く姿や、映し出されたスクリーンの中に飛び込んでいくような姿を見たかったということ。
もう1つが元新選組の永倉新八の逸話。これは池波正太郎さんの本の中で登場する永倉新八の立ち振る舞いがなぜかこの小説とリンクしていていつも脳を過ります。リンクする要因は永倉新八と志村さんとの共通点である「二人とも高齢者」「映画館に通う」「一見老いた人に見えてもそれは外見だけである」などの僕が勝手に描くこの2人の共通点があり、「キネマの神様」はいつも志村さんと永倉新八を思い出させる一つの宝箱みたいなものです。
今回、「キネマの神様」のドクカンを書こうと思ったのはつい先日のこと。毎年の年始に放送されている「志村&鶴瓶のあぶない交遊録」を見ました。僕は幼少の頃からこの番組が好きでした。
僕は変態なのでこの番組が好きでした。ストライクやピンクピンを倒した時に登場するキレイでセクシーなお姉さんがたくさん出てくるのが楽しみでいつも見てました。しかも僕の父もこの番組が大好きでよく見ていましたので、ある意味子どもながら合法的にこの番組を見ていました。
今年の放送に志村さんは出演されなかったものの、志村さんの愛弟子こと千鳥・大吾さんが出演されるということで少しだけ見ました。そこにはいつもニヤニヤしていた志村さんの姿はなく、志村さんの意志を受け継いだ千鳥・大吾さんがセクシーな女性を見てニヤニヤしていました(僕もいつの間にかニヤニヤしていました)。
改めて志村さんの偉大さを感じた今日この頃。
皆様もコロナだけでなく、体調にはお気を付けて。

映画「キネマの神様」2021年4月16日公開です

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