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初場所ワークショップはこんな感じでした(ポルトガル肉じゃが美味かったの回)

これは、2/11に実施した「ポルトガル肉じゃが初場所ワークショップ」で、参加者の方にお配りした「レシピの解説というには少々おしゃべりが過ぎる紙」です。下書きの段階ではいつもこれの3倍くらい長くて、削るのが大変なんだが、結局現場ではこれの3倍くらいしゃべっている。じろまるワークショップのゆるい雰囲気が伝わればいいな。途中の写真は参加者の方が実際に作られたものです。具材の大きさとかそれぞれ個性があって楽しいw

ネットのおかげで情報のスピードが段違いに早くなり、知らない国の言葉もGoogleのおかげですぐ読めるようになった。SNSを見れば世界中の食いしん坊が我も我もとうまそうな写真を乗せ、おかげで「この〇〇という料理はパスタを指定の倍の時間ゆでてグダグダにすると、現地の学食っぽさがでる」など余計な知識まで入ってきちゃったりする。


ネットでは若い頃に得た知識の答え合わせまでできてしまう。最近でいえば「キビヤック(鳥をアザラシに詰めて発酵させたイヌイットの食べ物)は肛門から吸って食べる」が間違いだったり、「中国料理に入ってる唐辛子は現地の人はよけて食べる」が正解だったり、この歳になってもまだまだ驚くことばかりだ。きっと世界のどこかでも「日本の親子丼にはパプリカ入ってないのか!」とか「寿司にはバター入れないんだって」とか驚いている人がいるに違いない。ちなみに赤と緑のパプリカ入り親子丼はロンドンで実際にあったものですw

若い頃に得た知識の答え合わせといえば、このポルトガル肉じゃがもその1つだ。ハタチ頃、下北沢にあった「南欧風」をうたう小生意気な居酒屋で、私はそれと出会った。まず豚肉とアサリを合わせることにびっくりしたし、見た目が赤いのにトマトじゃないことにも驚いた。

「この、赤いの、これは何なんですか」

「パプリカなんですよ。日本だと粉しかないからそれ使ってるんだけど、本当はペースト状のものを使うの。向こうだと缶詰で売られてるんですよ」

店主はポルトガルで働いていたことがあるという。その「赤いペーストの缶詰」なる調味料がいったいどんなものか、当時の私にはまったく想像もつかなかったが、この出来事は心の奥にそっと大事にしまわれた。そして時は流れ、21世紀になった。

撮影スポットみたいな場所あった

地方のアンテナショップが大好きな私は、世界の食材店も大好きである。その日も「五反田に来たら必ず寄ることにしている店のひとつ」であるキョーダイマーケットをうろうろしていた。するとそこにあったのだ。探していたアレが。パプリカのペーストが。缶詰ではなく瓶詰めだったけど。

ということで本日は「massa de pimento」という調味料を使って、ポルトガルはアレンテージョという地方でよく食べられている料理を作ってもらいます。豚とアサリはマスト。ジャガイモは使わないバージョンもあるんだけど、私が最初に食べた下北沢の店も、21世紀になってから食べた代々木八幡の店もどちらもジャガイモ入りだったので、それをパク…いやリスペクトしますよ。それに豚とアサリの旨味を吸ったジャガイモ、すごくうまいし。

どんぶりに入れると肉じゃが感マシマシ

【ポルトガル肉じゃが】

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めちゃくちゃくだらないことに使いたいと思います。よろしくお願いします。