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IT企業、クリエイターのスケジュール、マネージャーのスケジュール。
これはアジャイル開発、UXデザイナーにとってなかなかの問題です。ヲーターフォール時代と違って、デザイナーもプロダクト開発の初めの方から参加するようになるとこの「スケジュール」感覚の違いが問題になってきます。
これは長くヲーターフォール型で仕事をしているときには問題ありませんんでした。「デザイン」「デベロップ」が別れていたのでアジャイル方式ほどミーティングがなかったからです。一日8時間ただデザインするだけなんていう日もたくさんありました。コラボレーションなどもなく、会議も少なかったです。
アジャイルになっていろいろなミーティングに参加することが必要です。コラボレーションも多く、ワークショップなどで一日の真ん中をガッツリ取られることがあります。そして仕事が終わらないのです。
マネージャーは「昨日は4時間しかミーティングなかったよ、後4時間は作業できたでしょう」と言います。これはミーティングのスケジュール次第で4時間の作業時間はないに等しいものになります。
マネージャーは10分単位でスケジュールします。例えばミーティングとミーティングの間に30分もあればメール書いたり、プレゼン資料まとめたりできます。
ところが私たちデザイナーやデベロッパーは2−3時間単位で仕事します。ミーティングとミーティングの間に30分や1時間あってもそれはないものと同じです。それを知らないマネージャーがたくさんいます。仕事はじめて乗ってくるまでに時間がかかります。いきなりトップギアには入りません。クリエイティブの作業には入り込むための時間が必要です。ちょこちょこスラックで話しかけられても仕事になりません。
デベロッパー出身のテクニカルマネージャーはそれを知っています。FBなどのテックジャイアンとは「No meeting friday」などがあります。私などは午後の2−3時間をカレンダーブロックします。空けたままにしておくと30分のミーティングがちょこちょこ入れられてしまいます。
今私はイスラエルのチームとシアトルのチーム仕事をしています。すると朝はイスラエルチームと会議、午後は西海岸チームとミーティング。夕方4時にやっと自分時間、と思うともう今日も終わりです。
今の会社に入って作業が進まないなと感じたのはこのせいでした。ふとこのスケジュールのことを思い出しました。