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英文アーティスト出演契約書を無料で配布します

先日の海外アーティスト招聘の記事にたくさんの反響があってうれしかったです。

よく若手DJが海外にブッキングされたときにいろいろ相談されるのですが、契約書をくれ、と海外プロモーターに言われて困るケースが多いようです。

また日本に招聘する際にも、相手が契約書を送ってくるケースもありますが、こちらでもすぐ用意できる状況にあるとよいと思います。

ということで、究極にシンプルなアーティスト出演契約書の雛形を無料でダウンロードできるようにしました

※ダウンロードリンクは一番下にあります。

これは僕がさまざまな海外アーティストから送られてきた契約書をツギハギして使い勝手をよくした独自の契約書の雛形です。

実際に使用する際はもっと項目が加えてあるバージョンを使うのですが、できるだけ削ぎ落としてみました。

これはあくまで、契約書の書き方わからないからナシでやっちゃえ!っていうくらいなら、とりあえず基本的な確認ができる書面があった方がいいのでは?っていうレベルのものです。

たとえば、VISAについての記載がありません。キャンセルになったときの記載も最小限です。

大規模なイベントはもちろんですが、少しでも不安な場合は弁護士さんに相談してそれぞれシチュエーションにあるものをつくってください。

音楽アーティストだけでなく、講演、ダンサー、アスリートなどいろいろ応用できるかもしれません。

解説していきます。

①日本語契約書でいう甲と乙を指定します。契約書独特の英文スタイルですね。

②基本的な内容の確認です。

1. DATE AND PLACE OF ENGAGEMENT =日付と会場を書きます。

2. HOURS OF ENGAGEMENT =パフォーマンスの尺を書きます。60-90minのようにバッファをもたせてるのもアリです。

3. TOTAL ARTIST FEE =ツアー全体の金額を書きます。このサンプルでは8000ドル+交通費別という条件となっています。LANDEDの場合は、800USD(LANDED)と書きます。

4. TRAVEL =日本⇔海外都市の交通費について。このサンプルでは東京と香港の往復航空券をプロモーター側で負担する内容となっています。直行便指定としています。LANDEDの場合はGround Transportation(現地空港⇔ホテル、ホテル⇔会場の交通)をプロモーター負担とだけの記載になります。

5. ACCOMODATION =何部屋に何泊か。3-Star、4-Starなどランク指定することもあります。飛行機の時間によっては前日入りが必要の場合もあるので、かならず到着時間をチェックしてから何泊にするか決めましょう。

6. ARTIST BILLING =告知する際にクレジットしてほしい表記を書きます。

③支払いについて =このサンプルでは50%の前金をxx日までに支払う、残金50%を出演前までに手渡し、という条件となっています。海外送金は国内での振込と違ってBICコードなどの情報も必要なので、調べておきましょう。

④ サウンドチェックは開場前にマストですよ、そのときはPAさんが会場にいるようにしてくださいね、という内容。

⑤プロモーターは、空港⇔ホテル、ホテル⇔会場の送迎を用意すること。

⑥天災などアーティストがコントロールできない状況下でのキャンセルにおいてはアーティストは責任を負わない。その際には、プロモーターが払ったフィーは全額返金される。

⑦準拠法と呼ばれるもので、日本の法律にのっとりますよ、東京地方裁判所の管轄ですよ、っていう合意です。

⑧サインします。本人でなく、マネージャーでも大丈夫です。2枚ともページ右下などにイニシャルを入れましょう。


ダウンロードはこちらから

※ここで配布するサンプル契約書の利用により発生した損害などについて私としては一切責任を負いかねます。自身の責任においてご利用ください。

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