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レーダーマンのこと。


自分のやってるニャー♡ウェイヴというバンドで「レーダーマン」という楽曲のシングルCDを出すことになりました。現在発売中。
レーダーマンというのはそもそもハルメンズというバンドの楽曲で、ハルメンズのなかではそこまで目立った曲ではなかったと思うのですが、84年に戸川純さんがカバーしたバージョンがシングルでリリースされたのをきっかけに80年代ジャパニーズニューウェーブを代表する楽曲となっていきました。

レーダーマンを初めて演奏したのはまだ19歳の時だと思う。1999年とか?大学1年と2年の間ぐらい。
じろうはまだギターを弾いたことがなくてシンセを弾いてた。毎週のように天王寺から難波の中古CD屋さんを歩き回ってた頃。たまたま94年のヤプーズのライブ盤「ヤプーズの不審な行動」を中古で買ったら、最後から2曲目に入ってたレーダーマンがカッコ良すぎた。

ブキミなジャケ。

YEN BOX vol2を持ってたから玉姫様、裏玉姫、極東慰安唱歌は聞いてて、好き好き大好きも聴いてたかな。レーダーマンはどこのアルバムにも入ってなかった(「東京の野蛮」に入ってるけど、ベスト盤は曲のカブりが多いので貧乏な当時のじろうは一番後回しにしていた。)から知らなかった。ハルメンズもまだ聴いてない頃だから初めて聴いたレーダーマンがそのバージョンってことになる。

「こんなんライブでできたらいいなあ!」と思って、すぐやることにした。高校の時のじろうはほぼ打ち込み(とちょっとシンセ手弾き)だけでライブをしていたんだけど、その時はたけなお君というナイスガイが仲良くしてくれててギターを弾いてくれた。たけなおくんはじろうにロックの全てを教えてくれた恩人。ボーカルは元嫁(まだ19歳とかだし結婚してなかったけど)。その3人で毎月ライブをやっていた。大阪天満のライブハウスとかで。
ライブ音源を打ち込みでカバーしたのはそれが最初で「あれ、意外とできるじゃん!」となった。たけなお君は当時charに心酔していてじろうもその影響を受けまくった。のでCharのナチュラルバイブレーションのライブバージョンとレーダーマンを一緒ごたにやっていた。打ち込みで。だいぶ変だよな。どちらもテンポがめちゃくちゃ速い。それが良かったんだと思う。若さ。

時が過ぎて2005年ぐらいからコメカとピノリュックやり始めて、その辺から色んな人とレーダーマンの話とかもするんだけどやっぱり戸川さんのソロかハルメンズバージョンの話になっちゃう。というか意外と自分の知ってるレーダーマンをみんなしらなかった。
でも、やっぱり自分が一番演奏したレーダーマンってあれだし、ずっと忘れられない存在。

去年イヴにゃんが生誕のアンコールでニャーでレーダーマンやりたいって言ってくれて、あ、このバンドだったらあの感じでやりたいなって思ってじろうが勝手にこの感じでやります!って決めた。
なのでニャーのレーダーマンはヤプーズの94年のライブバージョンの継承版です。ざっくりいうとそうなる。

と思ってたんだけど!なんかやってみたら違う!でもしっくりくる!これはなんだ!?特にギターが!!
94年ヤプーズのコウさんや戸田誠司さんのギターの感じじゃない!

ちょっと悩んだんだけどわかった。これ、昔一緒にやってたたけなおの感じ。じろうの中のレーダーマンのギターって94年のヤプーズをベースにして19の時のじろうの隣で18歳のたけなおが弾いてたそれだった。

まあ毎月一緒にライブして練習もしてんだからそうなるよな。というわけで多分1番人生で聞いてるレーダーマンのギターはたけなおの弾いてたレーダーマンなのだった。だからおのずとニャー♡のバージョンもそうなってるみたい。

本当に光栄な話だけど先日2/5にレーダーマンの作曲者の泉水さんと元P-modelの秋山さんと一緒にレーダーマンを演奏する機会がありました。
流石にこれはたけなおに見てほしくなって、LINEでにその動画を送って話したんだけど、これがそん時のやりとりです。
思ってたよりエモい気持ちになってしまって恥ずかしいがまあライブ帰りで酔っ払って興奮していたので。

エモい気持ちになってしまったじろう。


サエキさんや泉水さんとバンド組むようになって、ハルメンズ関連のライブでも一緒に演奏してきたレーダーマンですが、自分の中で一番しっくりくるレーダーマンがやっとできたな〜〜って思っています。それが8cmの短冊ジャケで出せるなんて本当に嬉しい。
19歳の頃からずーっと引っかかってた何かがついに解決したみたいな感じ。

カバーを快諾してくださった作曲者の泉水敏郎さん、「ニャー♡でレーダーマンやりませんか〜〜?」って言ってくれたイヴにゃん、いい感じに演奏してくれたニャー♡のメンバーに改めて感謝です。

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