匂いの記憶
8月5日
クロオオアリ女王の匂いの記憶に関して考えてみる
一度ペアが成立したクロオオアリの女王蟻が突然威嚇動作をして喧嘩別れしてしまうケースがある
こうなると再ペアリングしても成功する例がないと以前記載した
女王蟻は匂いを記憶してしまう
それも1週間とかでは消えないレベルで
しかし考えてみると蟻の小さな脳でそんな記憶ができるだろうか?
恐らく触角自体に免疫のような敵の匂いの受容体ができるのであろう
その受容体に匂いがハマると興奮して相手を攻撃する
初対面のペアリング時、異なる匂いとして興奮するが受容体はまだ無い為触角を触れ合うことで匂いに適応してしまう
ペアが成立しても許容できない匂い変化やストレスで繰返し刺激が加わると受容体ができてそれが反応すると興奮してペアが崩壊する
今ペア崩壊した女王同士をワーカーのみ通れる通路で分離して秋にワンチャンかけて再ペアリングを予定している
しかし頭での記憶でなく触角にできた匂いの受容体だとしたら結果は絶望的である
一度できた匂いの受容体が数ヶ月で消えるとは考えづらい
ではその受容体は触角全体にできるのか?
そうでもなさそうである
女王は触角の先端が僅かに触れると興奮して威嚇動作をする
恐らく先端部僅かな部分にできるのでは
できれば行いたくないが触角先端を切断して威嚇が治まれば正しいか分かりそうである
切断せずともコーティングのようなことができれば良いのだが
車のボディーペイントのようなものではどうだろうか
これにより幼虫の世話に支障はあろうがワーカーとのコミュニケーションが残りの触覚でできれば女王としての役割は果たせる
残酷だけど喧嘩して傷つき死んでしまう
あるいは、飼育できず殺処分するくらいならば…