最短でOETに合格する方法
短いはしがき
みなさんこんにちは。Jiroと申します。自分はPGY0で米国レジデンシーにマッチし、渡米したのち、Transitional Year Residentとして某州にて勤務しております。この記事では、OETの最短攻略法を書かせていただきます。私が合格できたのはSOLOのルーク先生のおかげです。本当にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。
この記事が最も効果を発揮する方達
英語があまり得意ではないけれど、急ぎでECFMG certificateを取る必要があり、OETのリスニングの点数が足りないという状況の人
自己紹介
自分はいわゆる純ジャパです。私の一族の中で海外で働いた経験を持つものは誰もおりません。医学部に入学する前には海外旅行に行った経験もありませんでした。自分の最初の海外体験は大学3年次の時の病院実習を含む海外留学でした。今思い起こしても帰国子女の方々を多く含むUSMLEを受験する集団と比して、全般的な英語力は極めて低かったと思われます。そのため、USMLE Step 1 に高得点で合格した後にもかかわらず、かなり苦労しました。
自分はかなり遠回りをしてOETにパスしたので、皆さんに同じ苦労をしないでほしいという思いでこの文章を書いています。
受験した頃の英語力と勉強期間
私のOETを受験する前の英語力は以下のものになります。TOEFLは前述した医学部3年次の海外派遣のために必要であり、受験しました(85以上が必要でした。ギリギリ通過したことだけ覚えています)
TOEFL 85 (5/2019, すみません、内訳は忘れてしまいました)。
USMLE Step 1 250s (12/2021, Step 1 に点数があった頃の受験です)。
勉強期間としては3月から7月の5ヶ月です。自分はStep 2 CKと大学の卒業試験とOETを併走する必要があり、エネルギーを分散せざるを得なかったのですが、振り返るとこれは良い選択ではありませんでした。
3/2022から受験を開始し、最終的に合格できたのは7/2022の時のテストでした。ReadingはUSMLEの勉強で鍛えられていたため、型式に慣れただけでBを取ることができました。Speaking/Writingに関してはOET onlineの模擬面接、Benchmarkの添削x5のみを受講しました。
最初受験した時
合格した時
最短の合格方法
最短で合格するために必要なことは、勉強法を考えたりするよりも、とにかく最短で勉強をはじめることです。
まずOETの公式サイトに行き、過去問を解いて下さい。医学部の勉強に精通された方々は、どれだけ過去問演習が重要かをわかっていると思います。そこでもし、リスニングがやばいかもと思ったらぜひSOLOのルーク先生に相談して下さい。100%力になって下さいます。自分はSOLOの教材を使ってリスニング(特にAパート)を対策することで合格しました。
ルーク先生にXで相談させていただいたところ、まだ私が学生であったことと費用の関係からFull versionの受講ではなく、問題集を購入して自分で演習を行うSemi-versionの受講にしてはどうかとご提案をいただきました。ルーク先生からは本当に良心的で真摯な対応をしていただきました。
自分の勉強の方法はとてもシンプルです。とにかく全文(問題となるもの以外も含む)を徹底的にディクテーションするというやり方で進めていきました。自分の中にオーストラリア英語の音声のストックが全くなかったので、とにかく認識できる音声を増やしていくことを目標にしました。一度に全文を覚えてディクテーションできるときはそれでいいのですが、一度にできないときは意味のまとまりのある部分までを何度も繰り返して、歯車の歯を少しずつ足して歯車を完成させるようにディクテーションを続けていました。のちに紹介するABC Health Reportでもやり方は同じで、とにかく愚直にディクテーションをして、どうやっても聞き取れない!というところまで自分を追い込んでから答え合わせをしていました。そしてディクテーションをして聞き取れた文章をシャドーイングで確認するというところまでセットで行いました。ディクテーションとシャドーイングにかけている時間や労力の比重は9:1程度であったように思います。とにかく愚直にディクテーション!それが一番効果的でした。
他の勉強のリソース
ABC Health Report
これは、自分が勉強のリソースを探していたときに、偶然見つけました。見つけた後、ルーク先生にシェアさせていただきました。スクリプトがあるオーストラリア英語で、かつ医療がテーマなのでやりやすいです。自分はこの音源を5分ごとに分割して、毎日ディクテーションするというのを続けていました。ListeningのパートCを練習している気持ちでやっていました。
具体例
こうすればよかったこと
Step2 CK、卒業試験と並行してOETの勉強をするべきではありませんでした。ルーク先生から、「Step2 CKの勉強は一旦休止し、OETに集中してはどうか?」というアドバイスをいただいたのですが、そうしてしまうと2023年マッチングに参加できない可能性が非常に高かったので、そのアドバイスを受け入れることができませんでした。しかし、結果的にStep2 CKの得点は模試やUWの得点率から予想されるよりもだいぶ低い点数でしたので、それぞれ集中して攻略する各個撃破作戦の方が良かったと感じています。
少し長いあとがき
ここまで読んでくださって、どうもありがとうございます。このnoteを読んでいる皆さんはきっと、どこかで渡米したいと思っている方がほとんどだと思います。ありがたいことに私は渡米に関する相談をよく受けます。そして、ほぼ全ての方が「自分は渡米できるでしょうか?」と私に質問されます。言い方の違いはあれ、究極的にいつも私が皆さんにお伝えしていることはたった一つのことです。「あなたがどうしてもその夢を叶えたいと願い、その願いがあなたの内側からやってくるものなら、夢は必ず叶う」ということです。
人間にはとてつもない力があります。10年前の私は、12人のネパール人と働くインド料理コックで、医師という職業は私にとって一番忌避すべきものだったのです。でもある時、私はどうしても医師になりたいと思ってしまいました。その思いが自分の心の奥深くに昔から存在しており、ずっと無視し続けていたものだと気づいたのです。そして私はそこから勉強を始め、或る医学部に入学し、今はアメリカで医師として働いています。夢は必ず叶うなんて、そんな非科学的なことは信じられないよ!と皆さんは思われるでしょうか。もしそうだとしたら、とりあえず信じてみて下さい。本当だから信じるに足るのではなく、信じるから本当になる類の真理もこの世界には存在するのです。皆さんのことを心から応援しています。
もしかしたらほとんどのUSMLEを勉強する人にとってOETは大したことのないテストなのかもしれません(自分の周りには帰国子女や英語圏の市民権を持っている方達が多くおり、彼らは全く苦労していませんでした)。
ですがもし、もし私のように苦境に立たされる方がいましたら、ぜひルーク先生に相談してみて下さい。最適解をご提示していただけると思います。彼はOETに関する知識や経験を有しているだけでなく、人として素晴らしい方です。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。筆が遅くてすみません。やっと書けました。
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