家族と外出してゐた折、ふと川を見遣れば、何やら泳ぐ物體が。「鴨かも」と思ひ近寄れば、果して鴨であり、知らぬ間に家族に置き去りにされてゐた。慌てて追ひ付くと、母と弟が待つてゐて、弟が「姉上が宙飛ぶ円盤に攫はれてゐた」と母に戯言を吹き込んでゐた。弟の愛情に触れ、ますます好もしく思ふ。

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