風俗嬢に恋をしてしまった話 第9話

第9話「そして僕はしょうもない」

つい先日、私は凄い発見をしてしまった。

まさかの、Aちゃんを別のお店で発見した。

前と違う名前でやっていたのでそりゃ気付かないわけです。

ただ、写真とかプロフィールが同じだったので間違いない。

しかも、前に在籍してた店と激近なのです。

ところが残念なことに2日前から出勤していて今日が最終日っぽい。

なぜ…見つけられなかったんだ…!!

昨日、一昨日って部屋でグダグダしてたぞ…。

詰めが甘すぎた。

バカだ。

リサーチ不足でした、完全に。

なぜ近場の店をチェックしなかった。

ものすごく後悔した。

今年一後悔した。

こんなに近くにいたのに気付けなかったなんて情けなすぎる。

どうにか出勤日延ばしてくれないかな。

あと3日いてくれるならば夜行くのに…。

ここでお店に行けていたらまた違う展開になっていたかも知れないのにこれでは今と同じ。

なにも進展しない。

私がただ喜びと悔しさを共に噛み締めただけだ。

またAちゃん探しに奔走しなければならない。

生きる活力を探すために生きなければいけない。

なんとも生き地獄のようなものだ。


次回
第10話「また幸せな温もりを」


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