プロ野球をきっと、もっと好きになれる。"はや起き"が楽しい、日曜の朝。
フジテレビ日曜、6時30分。
もう日曜日も終わりか…となる「サザエさん」の方ではなくて、午前の方の6時30分に放送されている、「はやく起きた朝は…」。
松居直美さん、森尾由美さん、そして磯野貴理子さんの3人が、視聴者から送られてきた不平・不満・愚痴・武勇伝などのはがきを基に、思い思いに語り合う30分…などと、いまさら説明の必要もないほど、日曜朝にぴったりな、お布団の中で、ねぼけまなこでも観られるようなこの番組が、最近、妙に熱を放っているのです。
それも、殊、プロ野球ファンにとって…
その熱の発信源は、他ならぬ、画面のセンターに陣取る貴理子さん。
彼女が大ファンの作家・村上春樹氏がスワローズファンであることをきっかけに、初めて昨年の9月頃に神宮に観戦に行ったところ、すっかりハマってスワローズファンになられたのだとか。
そんな彼女がスワローズに、つば九郎に、ひいてはプロ野球に、どっぷりとハマっていく様子が、週を追うごとに楽しさを増しているのです。
貴理子さんは昨年の9月からファンになった、と言われているので、ファンとなってフルシーズンを過ごすのは、2019年の今シーズンが初めて。
だからこそ今の彼女にとっては、球場で見るもの、聞くもの、食べるものが、みんな新鮮な状態。
彼女が神宮球場や他の球場などで体験したこと、気づかれたことが、熱っぽく語られるシーンが今、「はや起き」の中で、続出しているのです。
最新の7月7日の放送では、初めての"セ・パ交流戦"体験。
ファイターズ主催の札幌ドーム以外には行けたらしく、メットライフドームにも、そしてなんと郡山(!)にも行かれたそうで(スケジュールの関係で、イーグルスの本拠地・仙台は行けなかったとのこと)。
普段とは違う対戦相手や球場に、胸をワクワクさせたようです。
その中でも主に、おおよそ10分に渡って語られたのが、メットライフドームでの観戦体験。
ご自分の前の席で観戦されていた80歳ぐらいのご夫婦と息子さん。
息子さんが持ってきたうどんを上から見ながら、「明らかに手打ちなのよ!」と、メットライフドームグルメの質の高さに驚かれたり。
さらにそのご夫婦がうどんを食べながら、どんなにスワローズが負けていても(ちなみに6/14の「1対11で負けた試合」のようです)、ご自分なら「あー、三振した!」とか一喜一憂したりするところを、達観していらっしゃるかのように、穏やかに観戦されているその姿に、感銘を受けたようで…
そんなご夫婦の静かに野球を楽しむお姿に、もう私、いちいち騒がない!と決心したり(しかしその決心はすぐに崩れたらしい)。
そして、お客さんの姿を通して、自分の近くの席に、どんな人が座っているか、によって、観戦の楽しさって変わるんだよね…という、よくプロ野球ファンの間でも延々と言われ続けているそんなことにも、貴理子さんは気づかれた様子でした。
また試合前にはなんと、「すぐに売り切れちゃうから」と、3塁側にあるライオンズ焼きブースの列に並ばれて、スワローズ戦限定の「乳酸菌あん」味を購入し感銘を受けられた様子で。
限定グルメという観点からも、いつもとは違う交流戦の楽しさを、存分に味わわれたようでした。
そしてさらに話は、場所を神宮に移して続いていきます。
その時の乳酸菌あん入りライオンズ焼きの話を、今度は神宮で、つば九郎焼きのお店の人に熱く語られたそうで!
すると今度はスワローズファンの人から、「今これが美味しいんですよ!」と、レディースデー限定の、オレンジチョコレート味のつばみ焼きをすすめられて、これまた美味しかった!という話につながっていったのです。
(おそらく、雨天振替となった、6/24バファローズ戦のご観戦でしょう)
いろいろな球場で出会ったさまざまな情景、気付き、楽しさ、嬉しさ。
そしてそれが貴理子さんの中で連なって、さらに広がっていく様子が、もう今私、本当に夢中なの!というのがわかりやすく伝わってくる口調で語られる、そんなシーンが、とても嬉しいのです。
ファンになったばかり、ということではありますが、彼女の楽しそうな様子を見れば、「ニワカ」という言葉など、上田剛史や田代将太郎の脚並みの速さで逃げていくでしょう。そう、みんなだんだんと忘れてしまうけど、新しいことにひとつひとつ気付いていくこと、知っていくことがとても楽しいんですよね。
そして若干引き気味ながらも、「楽しそうだね!」と両隣でウンウンと聞いてくれる、松居さんと森尾さんの存在も嬉しいのです。勝手知ったる、受け止めてくれるパートナーたちの存在。これが「はや起き」の雰囲気の良さ、ですね。
「はや起き」のプロデューサー・常田久仁子さんは、すでに故人となられてはしまいましたが、そもそもは「欽ドン!」のプロデューサーのお人でもあります。はがきから広がっていく話とか、ほのぼのとした雰囲気とかは、そういったかつての欽ちゃんカラーを受け継いでいるともいえますね。(松居さんもデビューは「欽ドン!」でしたしね)
また貴理子さんは、スワローズ以外の他球団の選手に関しても、
「筒香っていう、すごいバッターがいる」
「秋山(翔吾)っていう、有名な人がいるのよ」など、
プロ野球を全く知らない人にもわかるように語ってくれるのが良いですね。ともすれば、よくプロ野球を観ている人は、この塩梅がわからなかったりします。
「え?筒香知らないの?侍ジャパンの4番だよ?」とか、言ってしまったりしますし。
ちなみに「よくプロ野球を観ている人」からの目線にはなってしまうのですが、番組の中で貴理子さん、「メットライフドーム、次は1年後なのよ…」と残念そうに語られていました。
しかし交流戦、今はビジター球場に行けるのは「2年に一度」。
「実は、次は最低でも2年後なんですよ…」と伝えたら貴理子さん、どんな顔するだろう…
今後の放送でありそうな気がしますね、このお話。おはがき出してみようかな…
でもメットライフドームに行くことはまた、他のカードでもできますし。今度はぜひ、ドームじまんのコロラドピザを食していただきたいものです。
そして来年の今頃には、もしかしたら貴理子さん、
「ホンビノス貝?ってなによ?って思ったら、これが美味しいのよ~!」とか、ZOZOマリンのグルメを語られているかもしれないですね。
そう、どんどん、神宮以外の球場も、楽しんでいただきたいです。
残念ながら、足かけ四半世紀以上にわたる人気番組にもかかわらず、この「はやく起きた朝は…」は、実は意外にネット局が少なく(Wikiにてご参照を)、京都を除く関西地方や東北、九州などでは放送されていなかったりします。
なので、この貴理子さんの野球熱を味わえない人も、少なくないかもしれません。
番組で流れているBGMの権利関係など、諸処の部分で難しいかもしれませんが、FODやTVerなどで是非、見逃し配信をお願いしたいところです。
ともあれ、貴理子さんの楽しそうな姿を観ること、そしてお話を聞くことが、とても心地よい最近の日曜日の朝。
毎週プロ野球話になるとは限りませんが、それがなくとも、「はやく起きた朝は…」は今さら説明の必要もないほど、楽しさあふれる番組です。
そしてもし野球の話があった時には、貴理子さんの笑顔から、ぜひ多くの人に、野球観戦の楽しさが伝わってくれたらな、と!
"はや起き"が以前以上に楽しい、日曜日の朝です。
<追記>来週7月14日の放送予告に「ヤメラレナイ!トマラナイ!野球応援グッズ」と記載があるので、来週もどうやら野球話、ありそうですね。
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