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身長を伸ばす手術 体験記 実録335日

※8/1 価格改定しました。公開から2週間である程度ご興味ある方には購入いただいたと考えているためです。ご購入者の皆様、ありがとうございます!

大人になって身長を伸ばすことはできるか?
答えはYESです。私は実際に10センチ伸ばしました
詐欺でもオカルトでもありません。科学の力を使って伸ばしました。

骨延長という方法です。
大人になって骨端線がなくなると、骨が成長しなくなるので、背が伸びることはないのですが、

人工的に骨を折り、隙間を少しずつ広げていくと、自然治癒力で骨ができてきます。結果として、背が伸びるという少々荒っぽい手法のことです。

骨延長は費用も苦労(苦痛)も大きいものです。

このnoteでは、施術中に毎日書き連ねた日記をすべて公開します。細かい話もありますが、真剣に検討されたり、実際に手術を受ける方にとってかなり有用ではないかと思います。どんなことがあるのか理解し、また実際に受ける場合は、ご自身の進捗と見比べながら進めるのが良いと思います。

私は2019年夏から11ヶ月間、アルメニアという国でこの骨延長術をうけ、身長を10センチ伸ばしました。途中、病気になり、一時重篤な状態にも陥りました。大きな手術・リハビリなので、リスクもあります

骨延長は、手術前後の病院で過ごす1週間から10日前後と、家政婦さんつきアパート(ずっと入院だと不自由&金額がとても高くなるので)に移って過ごす数ヶ月の期間で成り立っています。

<実際の日程>
手術9日前 アルメニアに到着
★手術当日★ 手術1(右モモ+左スネにイリザロフリング装着)
71日目 延長終了
93日目 大腿骨がズレていることが判明し、翌日修正手術
111日目 発熱
114〜118日目 意識混濁〜危篤状態
138日目 退院してアパートに戻る(足にリングついたまま)
192日目 右モモの外部固定器が外される
207日目(約7ヶ月) 左スネの外部固定器が外される
膝の高さが異なるものの、普通の人と変わらない状況に

<前半終了>クラシック法から後半戦をLON法に変更

236日目 手術2(左モモ+右スネ)
293日目 延長終了
294日目 手術3(髄内釘をロックする手術)
326日目 アルメニアで一人暮らし開始

この間、ほぼ毎日日記をつけていました。(意識混濁時期は書けなかったので、記憶を頼りに少しだけ復元しました)一部はすでに私のブログで公開していますので、ざっと概要を知りたい方は私のブログ

jirolism.com

を読んでみてください。もちろん無料です。片方の太モモ+もう片方のスネを同時に延長する交差同時延長とか、LONとかLATNとかクラシックとかの手術方法についても、全く知らない!という方はブログから読んでもらった方が理解できると思います。

そして、このnoteでは【最初の手術日を1日目】として、通しの日付で書いていくことにします。

到着〜19日目までは無料(ブログにも公開済みです)。20日目以降は有料範囲とします。ブログ既読の方は、20日目以降から読んでください。
LON法(LATN法)の日記を読みたい場合は236日目からです。

そして、中途半端に日記を読んだ、骨延長を真剣に検討していない人からあーだこーだ言われたくないので、有料にさせてもらいました。私は一時重篤な状態に陥りましたが、医者たち(や体制)にも、自分にも原因があったと考えています。その辺りもきちんと理解しようとする方に読んでいただきたいです。

前置きの最後に、この記事内の文章および画像・動画の著作権は、購入者に対しても放棄しておりません。無断転載はお控えください。(引用・紹介などは隣接権に配慮された上で、社会常識の範囲内でしたらOKです。判断に迷われたらTwitter・ブログなどからお問い合わせください。原則48時間以内にお返事します)

それでは、日記です。

手術9日前 アルメニアに到着

カタール航空でドーハ乗り換え。未明にアルメニア・ズヴァルトノッツ国際空港に到着。午前1時はすぎていた。
日本から到着する便は、どれも夜中。日付をまたいで未明。

入国審査は3〜4レーンで、20分くらい待ったかな?

列に並んでいる間、フリーWi-Fiを探すが、見当たらない。通信は断念。
イミグレを抜け、税関を抜け、、、というより税関だったのか?申告する必要のあるものも持っていないので別に構わないけど、申告したくてもどこだ?と思うほど税関らしきものを見た記憶がない。

一般エリア(到着口)の自動ドアが開くと、細身の兄ちゃんが1人。

ハーイ!ジローサン?
い、いえーす。ハーイ!

待っている人はこの兄ちゃんだけ。20代真ん中あたりかな?
という兄ちゃんが、迎えにきてくれたドクター・アララトだった。

夜中なので、待っている人はこの兄さんだけ。到着する日本人は私一人。

空港で買っておいた方が良いかなと思ってSIMカードを買おうとしたが、アララトに病院にWi-Fiあるからいらないよ!と止められる。

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2時か2時半ごろにナイリメディカルセンター(病院)に到着。案内されるがままついていくと、個室に通される。
トイレとシャワーもついている。
結構立派だなと思っていたら、水とバナナとリンゴとオレンジを渡される(朝食用)

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明日は10時くらいにくるよ、と言い残して、アララトは帰って行った。


手術9日前 最初のカウンセリング

(到着の7時間くらい後なので同日です)

ドクターミルゾヤンと初めて対面。でかい。183とか185センチとか。。長身。63歳(←2019年で)。英語で会話する。

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LONやLATN法で使う髄内釘とワイヤーを見せてくれた。
これが骨の中に入るってことか。意外と細い。

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1ヶ月前からこの日と言ってきたのに、通訳のイベッタはいなかった。
なんだか「もう少し遅い日程の方が良いと思います」とか言ってきたから、なんだろう?と思っていたら、
8月で自分の旅行の予定と重なったらしい。正直にそういえば良いのに。

コンサルティングでは、希望の延長量だとか、リスク、リハビリの重要性などについての説明をうける。
延長量を決める時に、12センチ希望だと言うと、
「お前は10センチが良いと思うなぁ」と強く10センチを勧められた。

むむ…どうしようかな

木の板を重ねて、10センチの高さにされた。

「乗ってみろ」

と言われ、乗る。おお、10センチってけっこう高い。
目線がこんなに上がるのか〜!とちょっとテンションが上がってしまう。

「で、希望は12センチか。おい、2センチ足してみろ」
と言われた一番弟子(かつ私の担当医の)ガルセバン医師が2センチ足してくれた。

「おお、けっこう高いのねぇ!!」

またテンションが上がって、延長できたわけでもないのに、ニヤニヤ笑ってしまう。

「お前が延長したがっているのはその高さだ。前屈してみろ」

お、確かに。12センチって高いからなぁ。

「どうだ?届かないだろう?」

んんっ よいしょっ

「ついたよ。手首まではキツイけど、指だったら第二関節くらいまで届く」

「そうだろう、届かないだろ」ニヤニヤ

「いや、ついたって。もっかいやろうか?ほれ」

「うーん、そうか。…そうだな。うん。お前はまぁ12センチでもいいけど、おれは10センチが良いと思う。10センチをリコメンドだ」

このオヤジ、テキトー感あふれるな。前屈で手が付かないと思って言ってやがる。先人のブログでウィングスパン(手を広げた長さ)プラス10センチまでがバランス良いとか書いてあったけど、

おれ、手も広げてないけどな…

ちゃんと見てんのかなぁ…?と若干の不安。いや不信感。
このオヤジを信じていいのか?

術式も相談し、例えばクラシック法で始めて、骨の形成が悪かったりしたら途中でLATN法に変えられるか?
→予め言ってくれたら移行できるよう処置するのでOKだという。

とりあえず、お金がそろってから手術日が決まるので、まだ時間がある。
手術前までに決めてくれたら良いと言われ、コンサルティングは終了。

ミルゾヤンは英語で答えてくれたが、母国語ではない英語なので、ゆっくりで聞き取りやすかった笑

銀行口座を作りに行く

コンサルティングが終わると、ガーリック医師が銀行に連れて行ってくれた。

病院からタクシーで3〜4分。案内されたのは最大手のアメリアバンク。
ガーリックが事情を話してくれて、パスポートを渡して、

途中まで軽く女子学生さんにも訳してもらって
ふんふんと聞いていたが

「ここからはあなたと直接英語で話します」
と言われる。

要は、
なぜ口座をつくるのか
いくらくらい入金するのか
日本での職業は?
送金してくるお金の原資(どうやって稼いだか)は何か?
を聞かれた。

直接聞かれたのは、英語が少しできないと、問い合わせをした時に会話できないから、ということだ。

落ち着いてきけば大丈夫。むこうも口座を開設することは売り上げになるのだから。

最終的に、稼いだのはサラリーだとして、サラリーが入っている銀行口座の入金記録はあるか?
まで聞かれた。

仕方ないので、通帳なんか持ってないから、ウェブサイトでいいか?
と尋ねて、もちろんいいわよというので、女子学生さんに頼んでテザリングしてもらって見せた。

あとは銀行のおねーさんが手続きを進めてくれて、キャッシュカードとPINコード(暗証番号)をゲット。

そのまま言われた通りにアメリアバンクのアプリと、パスワード生成のアプリをダウンロードし、設定。(そんな難しくない)パスワード設定しろと言われたりするので、忘れないようにスマホのメモとかとっておいた方が良い。

アルメニアのアプリ-1

★画像 銀行のアプリとカードの画像

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あまり説明された気がしないのですが、カードに書いてあるArcaという表示、なかなか使えます。
デビットカードになっていて、市内のスーパーなどで会計に使えます。(決済時にPINコード=暗証番号必要なので忘れないように)

★画像 YANDEX(タクシーアプリ)のスクショ

空港から病院までのYandex-594x1024

タクシーアプリの支払いなどにも使えます。結構便利。(タクシーアプリの支払いはクレカもOK)

これで、本日のタスクは終了。

今日からは病院近くのホテルに泊まる。一泊6000円くらい。
アルメニアにしては高い。朝食付き。
市内をウロウロして、なんだか疲れたのでお菓子買って、コーラ買ってホテルに。
コーラ500mlで300アルメニアドラム=75円くらい。

ドラムを4で割ったらだいたい日本円。

手術8日前 送金待ちの日/アルメニア2日目

市内中心部をウロチョロして、両替のレートやスーパーでどんなものを売っているのかリサーチ。

公園も多くてヨーロッパ感あふれるいい感じのところじゃないか!

忘れちゃいけないのが、銀行送金
きのう作った口座に、日本の銀行から送金の手続きをする。
これはネット環境があればできちゃうので、簡単です。
ちゃんと入力すべき項目をプリントアウトして渡してくれましたので、その紙をみながら手続きすればOK。

★画像 "外国人も多い通りのカフェ" 

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この日は外国人も多くいる通りで晩メシ。
と言っても、まだ送金もできていないので、始まるぞ感もまだない。
ステーキでも食ってやろうかと思ってレストランに入る。

KILKIAというのがアルメニア産のビールだというので頼む。
味も少しあるし、度数も高くなく、飲みやすい系のビールだ。500mlで700ドラム=180円くらい。安い!
このKILIKIAビールとフレンチフライを食べ、ビールをお代わりしたところで満腹になってしまった。

★画像 アルメニアのKILIKIAビール

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ビール2杯 700×2
フレンチフライ650
あとクラッカー的なのを食べ、と付加価値税が加わってお会計は2,950ドラム=700円くらい。

水とペプシとオレオ650ドラム=160円くらい
を買ってホテルに戻った。

手術7日前 アルメニア3日目

通訳から連絡があり、私のホテルにやってきた。

しばし話をして、「他の日本人患者と話したいですか?」というので是非とお願いして、病院から徒歩5分くらいのアパートに案内される。

当時日本人は4人いて(正確にはあと1〜2人いた)話を聞くことができた。
それぞれの話は言えないけど、当時のメモには

「途中で延長量を変更する可能性あり」
と書いていた。

簡単に言うと、痛みがあったり、伸びが悪かったりして
予定の期間で終われなさそうな状況→延長量を減らしたという話を聞く。
うーん。そんなに痛いのか。そして、予想はしていたが1日1ミリは順調にいけばの話で、実際にはそんなうまくいかないかもしれないという話を聞く。なるほどなるほど。

また、この時に結構簡単に感染症になることも知った。
日本で聞いたり、ブログなどで読む「感染症」という響きは

かなり深刻

な雰囲気だが、数日、抗生物質飲めば治ることがほとんどだという。私も2回なりましたよ〜アハハ〜なんて話をされた。うーん。イメージと違うな。

もちろん、軽く考えてはいけないけど、手術をして、免疫力も低下するし、
創外固定器が長期間装着されるので感染症になること自体はおかしくない。
感染症になってからなるべく早くキチンと対処することが大事</span>なんだと知る。まあこの時はまだキチンと理解しきれていなかったけど、話が聞けて良かった。

しかし、延長量を変更することがあるってのはショックだった。しかも返金されないらしい(と日本人患者さんは言っていた)
まあ冷静に考えると、契約違反するのは患者側だから仕方ないのか…(この時、日本人患者さんも同じようなことを言っていた気がする。私は嫌だなーと思うばかりで、あんまり理解していなかったけど)

市内の様子

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★画像 共和国広場

せっかくなので、少しアルメニアの風景を紹介しておきます。誰もが知っている共和国広場。リパブリックスクエア。
観光客もいるし、現地の人もいる。
ベンチとか縁石みたいなのに座って、待ち合わせとか憩いの場所って感じ。

共和国広場から100メートルくらい離れたところから
North Avenue
という北東に伸びた通りがあって、歩行者天国になっている。きちんと整備されていた。
両サイドに少し高そうなマンション(アパート)があって、路面には店が並ぶ。日本の商品を扱う、ダイソーと無印を合わせたようなお店もこの通りにある。

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★画像 ノースアベニュー

文字も言語も違うくらいなので、日本語を見ると少しほっとしてしまう。

何を買うわけでもないのでさらっと店内を物色しただけだが、現地の中学生とか高校生の女の子がけっこういた。
どの国に行っても雑貨とかカワイイ系のものが好きなんだなぁ。

この通りに通信会社も路面店を持っていて、
たまたま目に入ったBeelineにした。(市内に店舗はけっこうあります)

英語がわかる店員さんが、パンフレットを出してきて、説明してくれた。
1,600ドラムでSIMカードを購入して、残高は1,500ドラムだという。
カード自体の金額が100ドラムってことか。25円!

そのままアプリをダウンロードしろと言われ、店のWi-Fiのパスをもらってダウンロード。電話番号とパスワードを設定して、終了。

無事に表示がBeeline AM LTEになった。これで手続き完了。

そして、ネットで調べていたら、どうやらアルメニアの名物にシャウルマ
という食べ物があるらしいじゃないか。
一応食べておかねば!と街をブラブラ散策しながら店を探す。

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★画像  アルメニア名物のシャウルマ

ラバシュという薄いパンというか、、トルティーヤみたいな薄い生地を焼いたやつに野菜や肉を巻いて食べる。

私が行った店では、チキンとポークを選べた。
シャウラマ チキン850ドラム=210円くらい
シャウラマ ポーク950ドラム=250円くらい

けっこうな大きさだったので、きょうの晩ご飯はこれで終了。

せっかくなので、買ったもので物価状況をメモ。
ミックスジュース650ドラム=160円
炭酸水155=40円
歯磨き粉890=230円
オレオ450=110円
Kinderチョコ390=100円
ご参考までに。

手術6日前〜2日前 アルメニアからジョージア(隣国)へ遠征

銀行の送金待ちの期間。せっかく遠くまで来たので、隣国にお出かけしました。ただ、内容が骨延長からかなりブレるので、内容は割愛します(汗)気が向いたらブログででも書きます。
この間、コンサルティングで決めなかった
延長量と術式(クラシックとかLONとかLATNとか)については、

9センチ+途中で1センチ追加の可能性あり
クラシックでスタートして、LATNに変更の可能性あり
と決め、ミルゾヤンに伝えた。

延長量を減らして終わるということもあると聞いたので、ミニマム9センチは絶対伸ばしたかったので自分的に最低限の9センチで契約して、1センチ追加の可能性を残した。
体の中にずっと金属入れたくなかったので、クラシックで始めることにした。

手術前日 病室に泊まる。翌朝には手術だ

手術前日。せっかくだからとカスケードに行ってみた。観光名所だそうだ。
市内中心部で歩いて行けるくらいの場所。

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博物館・美術館のようなところだが、中身より外観とか、上からの景色の方が良い感じ。

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★画像 カスケードからの眺め

フルーツジュースやら炭酸水やら買って病室に戻る。明日はいよいよ手術だ。18時以降メシ食うな、23時以降水も飲むなという。

左肘あたりにカテーテルをつけられる。痛くもないしシャワーも可能。気にならない。

★手術当日(1日目)

朝6:45までに準備しとけ
ということだったが、6:25に点滴が始まる。
7:00→3階の手術室に入る。通訳も来ていた。腰骨のあたりから入れる硬膜外麻酔はちょっと痛いとは思うが、ギャーギャー言うほどでもない。
右肘にもカテーテル、背中にも麻酔用カテーテル。

気づいたのは11:00に、リカバリールーム(ICUみたいなところ)だった。
ずーんと足が重い。動けない。痛みは特にない(麻酔まだ効いていた)

ドクターが来て、うまくいってるよといわれ、喉が渇いたから水飲ませてと言うと、吐き気するからと注射器で15〜20mlだけ与えられた。
吐き気はそんなになかったが、たまに感じた。吐きはしなかった。後で知ったけど麻酔の影響とのこと。不可避。

しばらく眠ったりして14時に病室に移動。
ストレッチャーで運ばれるが、揺れた。車酔い?もあってか病室についたら吐き気。胃液っぽいのだけ吐いた。プラスチックケースみたいなものに横向きで吐き、ティッシュで拭く。

スマホほか、持ち物にも再会。
点滴、麻酔も続けつつ、尖足対策のヒモというかロープをつけられる。

2日目 歩行器でも二歩が限界!

軽く膝を曲げつつ置かれていたが、大腿骨をやった右は動かすこと自体困難。足首は動く。
左はけっこー動かせる。が、骨が折れてるなとなんども思う。

リハビリセラピストのハコブと、ドクターガーリックとアララトで膝の曲げ伸ばしをしたあと、歩いてみる。
スネの左足激痛。足上げると骨が離れ、体重かけると骨同士がぶつかるような感覚。歩行器でも二歩が限度。汗びっしょり。

ちなみに尿のカテーテルを抜かれる時にペインフルと言われ、引っこ抜かれるも、ほぼ無痛。
つけといてもらっといたほうが便利だったぜ。
歩けない=トイレ行けないから尿瓶。なかなか出ない…

マリエッタさんが若い看護師ミレナを連れてガーゼの取り替えにきた。どうやら本当に新人さんのようだ。

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★画像 目覚めたらイリザロフリング装着

その後、ミルゾヤンご一行(医師たち)がゾロゾロ来て、明日になったらまた快適になるからと言って帰っていった。ほんまかいな…

尿瓶に出すのにとまどい、なかなかうまくいかないが、いよいよいきんで出したら安心したのか眠気がきて寝た。

3日目 痛すぎ。楽しみはヨーグルトだけ。

多少眠れた。午前中10:30くらいにハコブが来て、足首持って動かす。
大腿骨の右は力が入りづらい。歩かされるが、左脛は上げる時も体重かけるときも激痛。

ウォークウォークと言われるが、痛すぎてベッドに戻ることに。

もはや楽しみは夕食のヨーグルトしかない…
食えなくはないが、トイレもいけないから便もできないし、食欲も無い。

4日目 大をしろと言われましても…

朝方にウトウトしてたらハコブ来た。10時半くらい。いつものように両足を動かす。
歩くとき左脛が激痛なのは器械がおかしいのでは?と指摘したら、看護師さんが痛み止めをうってきた。

今日は昨日より痛みはマシ。トイレまで歩く。手を借りて、便座に座る。オシッコして出ようとしたら大便しろと。できなきゃ下剤だ。重要なことだと言う。わかるわかる。大事だよ。
でもね、あたしゃ大便できないからメシも控え気味にしてたのよ。そしてあんたらがいる今、さあやれ!と言われても出まへん。

ベッド戻り、腰掛けるとめちゃ快適。どした?
と思ったら右ケツのあたりだけクッションがない。くり抜かれていた。
頭上につり革みたいな(実際は木と鉄だが)吊り輪をつけてくれた。これで体勢かえたらいいよと。
いろいろ考えるもんだな。この2つはかなり有効だ。

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★画像はアパートのもの。しかもかなり先のものなので、つり革のイメージだけとらえてもらえればOKです。

看護師さんがガーゼを取り替えてくれた。
ひりひりチクチクする痛み。痛いけど、我慢できる範囲。

ガルセバンが18時前に来て、「明日から延長開始するぞ」という。

イリザロフリングにネジが4つついている。それを一目盛りずつ回す。
9時12時15時18時。角度にして1回に90度ずつ、1日に4回回すと1周して、1ミリ伸びるというワケ。

明日はレントゲンもとる。軽い下剤で大便をさせるという。
いつアパートにうつる?と聞いたらミルゾヤンがいないから決定できないんだ。ミルゾヤンが帰ってくる月曜くらいだろう、という。
しかし「明日からは背中のカテーテルをとる」、つまりは痛み止めをなくすってことだ…

5日目 延長開始!

ほぼ眠れず、6時くらいにウトウトしはじめると7時すぎに看護師さんがきた。
ペインキラーといいながら点滴と下剤。
しばらくすると、さすが鎮痛剤。少し眠る。

左脛の下に小さなクッションを置くなとハコブに激しく怒られる。

ドクターには眠れたか?と聞かれ、眠れなかったよというと、「夜に眠れないなら、なぜナースコールして鎮痛剤うたないんだ!?」と怒られた。

とにかく、我慢より対処が大事だ!と強く言われた。

そして、とりあえず延長開始。いっこずつ回す。そう、延長しにきてるのです!!ようやく始まったのです!!

歩行訓練は、左脛が激痛。痛くて痛くてたまらん。上げる時に超痛く、下ろしたらまた痛い。

スタートさせる時にドクターが来なかったので、初日は時間がけっこうずれた。次は14時に延長。その次は17時に延長。(多少の時間のズレは、ほとんどなんてことはないと後で知る)

また20時すぎにも延長で本日1mm
延長すること自体は難しくないし、痛くもない

6日目 延長2日目

9時に起きた。延長のネジをまわす。

ハコブが来ていつものようにリハビリが始まる。
ベッド上でのリハビリは、直前にペインキラーをうってもらってるので痛みはさほどないが、大腿骨の右足はやはり上がりにくい。
きのう歩いた時に激痛だった左脛もほぼ痛みがない。これはいけるかもなーと思っていたが、

歩行訓練ではやはり左脛が痛い。できれば立ちたくない。

しかし、とにかく今日はトイレに行くのだ。大便を解放してやらねば、メシも食えん。食欲はないけど…
足を出すたびに歩行器も前に出すと常にだいたい同じ姿勢になるので少しは楽。面倒なのがカーブ。まっすぐならそこそこ歩けるけどな…けっこう痛いけど。

トイレに座らされ、右足の下にクッションを置いてもらう。これがないとけっこうシンドイ。これがあることですこーし深めに座れる。
およそ5分後、きた。お腹がすっきりする。
自分で拭けないかもと日本人患者から聞いていたが、自分で拭けた。なんだ、できるじゃないか。
手もあらって、あとはベッドに戻るだけなんだが…また痛い。が、戻るぞという気合で歩けた。
立ってから戻るまで20〜30分くらい

唯一の楽しみと言っていい、スマホ。つまりはWi-Fiだが、病院のWi-Fiは日本の10年前じゃないのか?というくらい繋がらない
現地simを契約しておいてよかった。土日も考えて、追加で10GB買っといた。3500ドラム=900円くらい。まぁしゃーない。

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★画像 6日目に手術後初のレントゲン

術後初めてレントゲンを見た。本当に折れているんだな、と当たり前だけど実感として処理されていく。このうすーい黒い線が、5センチになっていくってことだ。

7日目 延長3日目 自力で立てた

0時頃寝て、4時すぎに起きる。6時から8時までまた寝た。内容は薄いけど、足したら6時間寝られてるってことは万々歳じゃないか。

あーぐっすり眠りたい。
とはいえ、今の最重要課題は睡眠より食事。本当に食欲がない
どの国に行っても「この国のメシ無理」と思うことがなかっただけにショック。といっても三食ほぼ同じ、味のないものかつほぼ炭水化物ばかり出されても…

朝メシが出た頃にハコブがきた。

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★画像 右モモの状態

いつものように右膝を曲げる運動。
左は自転車漕ぎのような動きして、疲れる。
リングは相当重いと感じる。実際は1kgもないそうだが、3〜4kgくらいに感じる
右膝の角度は150度くらい?ハコブはベリーグッドとは言っていたが。

しばらくして、ガルセバンたちも来た。
今日は自力で立ち上がる。もちろん歩行器とかの用意はしてもらうが、自分で立ち上がることができた。嬉しい。
歩こうとすると左脛は相変わらず痛い。骨同士というより、足を持ち上げる時に痛みが来る。着地しても痛いけど。逆に、右大腿はそんなに痛くない。痛いのは痛いが、左脛に比べれば極小。

うーん、痛いけど歩いてたら少し痛み収まる説を昨日感じたので、歩く。すると不思議なものでトイレまで到達できた。わずか4mほどだが、真っ直ぐならもうちょい行けそう。ターンはちょっとテクと慎重さが必要。
ただ、便座に座るのは自力では無理だ…
右膝の曲がりも150度くらいなので足の下にクッションを置いてもらわないといけない。
便は出なかったが、ほとんど食ってないからな…と納得して、ノットトゥデイ!と言い放ってベッドへ。付き添ってくれてはいるが、歩き自体は歩行器+自力。帰りは早く早くと言われて少し早く歩かされた。
ベッドに座るのも自力。ベッドに足上げるのも。
慎重にやらないといけないが、一応できた。

これで、ベッドから起き上がってどこかに行き、戻ってベッドに入ることは自力でできることになった。なんか嬉しい。
ただ、まだまだ気をつけないといけないらしい。一人で立とうとするなよと注意される。

最初の術後7日間で自力で立って、トイレにいけるようになった。

もうすぐ退院というか、アパートに移るタイミングだ。

8日目 延長4日目

23時→4時に睡眠。途中左脛痛くてかなり薄い睡眠だったが、連続5時間になったのは悪くない。
10時にハコブがきて、いつものリハビリ。昨夜から左のふくらはぎに張りを感じている。延長というよりずっと膝伸ばした体勢だからじゃないかと思う。

しかし今日の歩行訓練は左脛がえらい痛かった。右大腿も痛かったから驚き。
とはいえ部屋の外まで4m往復してみた。明日はもっとスムーズになればいいんだが。この状態ではアパート移動してもキツイといえばキツイ。。

出前頼んでおいたから昼メシいらねーぜ!
ということでアルメニアで唯一日本人経営の日本食レストラン、櫻田に昨日頼んでおいたお弁当+ジュースが届いた!劇的に嬉しい。。

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枝豆に卵焼きに牛肉と玉ねぎとニンジンの炒めもの、ごはん。こう言ってはなんだが、大した中身ではない。しかし、安心感がハンパない
思えば1週間ぶりのまともなメシ。胃もびっくりで1食分としては入りきらない。半分ずつ昼と晩に食べた。当たり前だけど、メシ大事。やる気出た。

※ちなみに櫻田は事前に挨拶に行って、事情を伝えてお金も先に渡しておいて、何かあったら助けてくださいと根回ししておきました。その後、居抜きで別の日本人に経営が移ったそうです。今も出前やってくれるのか不明ですが、ほしい場合は先に相談しておくと良いと思います。

9日目 延長5日目 シャワー&アパートへ移動!

睡眠は1時→4時半。
激痛じゃないけどずっと痛い。
6時→9時で二度寝。
10時になってハコブがきた。いつものように動かすところからだが、右が痛い。左もふくらはぎがつりそうだ。。
トイレ往復。といっても痛いし、座ってもウ○コ出そうにないから便座にも座らずに戻る。
12時半くらいにガーリックが来た。「髪切ってシャワー浴びるのはどうだ?」という。
いやそりゃサイコーやん。ぜひやってくれ!!

しばらくすると、小太りの技師っぽいおっちゃん現る。バリカンでボーズにしてもらおうと思ってたのに、前髪というか頭頂部付近はハサミで一生懸命切ってくれる。いや・・・座ってるのもしんどいからバリカンでやってくれたらえーのに。。

どうだ?と言われましても、ボーズにしようと思ってたやつに気を使わんでえーよ。OKOK!
そして次は…シャワーだ。歩いていくのもつらいのにー。病室のトイレ兼シャワールームに歩く。。

とりあえず、器具が刺さってるところのガーゼやら包帯を外してもらう。ちょっと痛い。当たり前か。

ってかどうやって体洗うんや!?
と思ってたら、さっきの技師っぽいおっちゃんが脱ぎ始めた。見事なメタボ。お腹…大丈夫ですか?なんか溜まってません?
おっと語弊があった。おっちゃんは素っ裸ではない。シャツとパンツ。下着のみってやつです。
シャワールームに椅子を置いてもらい、必死で歩いていく。
よし、座ろうと椅子の前でターンしながら後ろに進むと、僅かにつっかかって後ろにコケそうになる。
歩行器につかまれるのは前だけ。後ろは何もないから大ピンチ。大声をあげ、助けを求めつつ、なんとか体勢を立て直そうとする。間一髪、後ろから支えられた。あぶねー。
これでまた右大腿から出血。といってもちょろっとなので、問題ではない。

椅子に座り、頭に直接シャンプーをかけられ(日本から持参!)片手で髪を洗う。椅子には半ケツ状態なので、滑って落ちたら死ぬので、もう片手で椅子にしがみつく。
まだまだ全く脂まみれで大して泡立ちもしなかったが、1週間ぶりのシャワーはそれだけで価値がある。
体もちゃちゃっとボディーソープと片手でもちゃもちゃして、洗い流して終了。
と思いきや、シャワーが部屋にあふれてしまっとる!
大変だ大変だと掃除のおばさまを呼ぶと、なんでこんなになったのと説教はじまる。いやこっちは寒いんだ。。早くしてくれ。とりあえずエアコン切れやゴルァ。
ちょっと水が引いて、べたべたのまま立てと言われる。滑ったらどーすんねんとイラッときたが、なんかいけそう。立って体を拭く。
立ってるだけならなんとかいける。ただ、5分以上立つのは危険。

マリエッタに頼んでたパンツ(左右にチャックつきの骨延長用パンツ)がまだこないので、自作のパンツその2に履き替える。全然使えるぜ。
ガーゼ&包帯を巻き直してもらい、しばらく休む。時刻は午後3時頃。
よく考えたらトイレ兼シャワールームに二往復してるからいつもの2倍歩いたってことか。

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★画像 左スネ。アパートに移る前にシャワー→ガーゼ交換中。

午後5時
ガルセバンとガーリックらがきた。足が伸ばせる車椅子だったので安心。といっても乗り移るのも億劫。。てかしんどいなーと思っていたら、一階でふつーのBMWの後部座席をあけられ、「頑張って乗れ」
えっ…アスファルトとはいえこのボコボコの道を歩いて、後部座席に乗る?救急車とかエレベータ的なやつがついた介助カーとかじゃないんかいな…

後部座席に背中を向けて、ええい、ままよ!とケツを預ける。座れた。右足伸びたままなのでプラーン。ケツだけ乗せて後ろにさがり、後部座席を占拠。

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アパートの入り口の階段は25段くらい?
階段はドクター2人に完全に担がれて登る。エレベータの前でおろされ、歩けと。
今日はかなり歩いてるぜ?といっても、どうしようもない。歩く以外の選択肢がない。ゆっくりゆっくりエレベータに乗る。
当然、おりてからも歩く。ちょっとした段差や、エレベータとフロアのギャップ(隙間)が怖い。てか建物自体ボロいから地震あったら死ぬな。まぁその時はその時か。
アパートの部屋に入る敷居。2〜3cm
これも怖いが、踏んじゃえれば超えられる。
すでに10mは歩いたな。最長不倒。それでもベッドまで到着しない。。
足痛いし、筋肉プルプルし始めるし、腕も疲れた。けどもう少しで座れる。気力で歩く。

ベッドに横たわった時、しばらく歩きたくなかった。気持ちとしては2〜3日はいらないなと。

通常は個室が与えられるが、すでに2人入居していたので、ダイニングにベッドがおかれ、軽くパテーションで区切られる。ま、そんな隠れるようなこともないからいいや。

10日目 延長6日目 メシは病室に比べたら天国!

睡眠薬のおかげで、寝つきはよくもなかったが7時間くらいは寝た。1時→8時
あさからオムレツ(平べったい卵焼き)、ソーセージ、ご飯、小さめのハムチーズはさんだパン。ブロッコリーとトマト。味は可もなく不可もないが、マヨネーズとケチャップあるからお好みで。

画像21

マリエッタとハコブがそれぞれ来る。
ハコブはいつも通り10時前くらいかな?軽くマッサージして、歩け歩け。バルコニー前まで、4m往復。
マリエッタはパンツ持ってきた。

昼メシも晩メシも出てくる。

朝飯10時、ランチ14時、夕食は18時が基本。めっちゃうまいとは言えないが、病院にくらべたら天国。病院に個室代払ってあのメシ食ってたら自ら苦しみに向かってるだけだ。
とりあえずトイレはまた尿瓶。18時頃には家政婦さん帰っちゃうので、二本置いていってくれる。

Wi-Fiも快適。

11日目 延長7日目 アパートのトイレに自力で行くぞ!

今日も睡眠薬で長めに寝た。
昨日あたりから筋肉痛も出てきたが、なんとなく長めに寝ると気持ちいい。
メシもしっかり食ったので、今日はウ○コにいくぞ!
と思ってふくらはぎをモミモミ、上半身もなんとなくストレッチしていたらハコブハズカム。
トイレ行きてえ。というと、おっけ。行け行けと。
歩き始めるも、やはり足は痛い。左脛は足上げる時に骨折れてるところあたりが周りからキューっと締められるような痛み。
右大腿は前に動かそうとすると鈍痛。膝のあたりにあるピンも張ってる感じで痛い。

そしてトイレまでは病室に比べて二倍以上の距離。遠い…
何度も休むが、痛いわ疲れるわで心折れそうになる。ハコブは早く、まっすぐだぞ、そろそろ右にターンしろと言ってくるだけなので、激しく腹立つ。
わかっとるわボケ!壁にぶち当たって真っ直ぐいくバカおらんわ。曲がるに決まっとるやろドアホ!
と言うと黙る。
つらいなぁと思いながら歩いてる時に隣で介助してるんだかしてないんだかわからんレベルで電話されたらこっちもイラッとしますわな…
いかん。ここはアルメニア。日本のクオリティを求めてもダメなのだ。

トイレ。当然また大腿骨にリングついている右足は便座とリングが喧嘩するんだが、通常の便座に、少しかさ上げされて、手すりまでついたネオ便座が置かれている。うまくのせて、横に置いてある椅子または歩行器で右足の位置を決め、比較的動かしやすい左で良い位置を探る。
お、ここだ。

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用を足す。しかし自力で起き上がるのは少し不安なのでハコブを呼び、立つのを手伝ってもらい、そこからまた自力で歩いてベッドに戻る。
あーーーーー疲れた。もはや1日のメインイベントは終了した。

ハコブはちょっとしたストレッチをして、「オメー自分で少し歩くようにしろ。大丈夫だ。1人でイケる!」と言い残して言った。

午後になってミルゾヤン、ガルセバン、ガーリック一行がやってきた。歩けと言うからまた歩いた。バルコニーで外の景色見ろよ!というが、奴らが途中で飽きて部屋に入っていく。なんじゃそりゃ。
術後10日で今のところ全く問題ない。レントゲンは延長10日で撮るから」と言って帰った。病院行くのもめんどくさいな…でも大事だからな…

12日目 延長8日目 段差2センチ&ルームメイト感謝!

睡眠は1時→8時で今日は寝つきがものすごく悪かった。痛み止め&睡眠薬でもなかなか手強く、苦戦した。
歩く練習しとけと言われていたので、ハコブが来る前にテーブルのあたりまで2〜3m歩いて戻ってみる。ベッドから足を下ろすと、とにかく足に血がおりてきて痛いのだ。つまりは足が血を上半身に送り戻せてないということか?
歩く痛みも昨日とほぼ変わらず。いや、若干小さくなったかな?気の持ちようかも。

戻って足をあげるとハコブがきた。
すぐ始めるなよ…今歩いてたんだってば。
といいつつ、彼のストレッチはまだまだ甘いので、左足に関しては余裕のよっちゃん。
右は力も入らんので無理無理とあしらいつつ頑張る。。

ハコブは「もう1人の患者のストレッチしてくるから、終わったら歩行練習な!」と言って出ていったが、すぐ帰ってきた。患者は寝てたと。
え…おれも今度から寝てよかな…
すぐ歩くのツライよ。。。
と思ってたらロザンが朝食持ってきた!ナーイス!
「おっけ、おれはメシ食うからハコブはタバコ吸ってきなよ」と言うと喜んでオーケーオーケーという。喫煙者の習性だな。

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メシ食って10分後、歩く。
左脛→痛い。右大腿→膝のあたりに痛み。
どちらも激痛ではない。
歩行器ですり足で歩く。痛い。5歩歩くとけっこー痛いのが1〜2回ある。
左脛は足を出す時に持ち上げるような動作で骨を切ったところが離れるようなイメージ。そこに周りの筋肉がギュッと入ってきて締め付けるような痛さ。
右足は膝の少し上の、少し盛り上がっている内もも側の筋肉の部分にピリピリとした痛み。

歩いている内に少し楽になるというのは合っている気がする。ただ、劇的に楽になるわけではなく、慣れていく感じ。
今日はウンコも出そうではなかったので、5mほど先の、バルコニー前までを目指す。分速3mくらいのノロノロでイテーイテーと言いながらバルコニー前に到達。帰ろうと思ったらハコブはバルコニー行けと。
いや、2cmの段差あるしキツイわというも、「とにかくバルコニーだ。イスを用意してやる」というので、チャレンジ。
2cmって高い。ほぼすり足なので、段差にあたる。基本前かがみ。後ろに反るとコケます。
となると膝を曲げつつ段差を超えねば。わりと自由のきく左足(スネ延長中)からだ。自分ではめちゃくちゃ足をあげているつもりが、ギリギリ段差に足をかけられるレベル。そのまま、ずずいと押して、土踏まずのあたりまで段差を超える。攻略が見えた。
歩行器を段差の向こうに進め、足をあげるなんてキッツいわー(膝が曲がらない)という右足をめいっぱいあげつつ、実際には股関節を曲げて引っ張りあげる。スリッパの先が段差の傾斜の上にかかればヤマは越えたと言っていい。
バルコニーにおいてある椅子に座り、右足はあまり曲がらないので少し低い椅子をおいて足をかける。んーコンフォート。天気も良い。久しぶりの紫外線だ。気持ちいい。

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うっっすらとアララト山も見えた。もっと良い日があるというので楽しみにしておこう。
さて帰り。同様に段差乗り越えの必要がある。
しかし一度成功すれば、それは自信になる。後ろに倒れたら誰も救えない。バランスには気をつけながら段差越え。
また新たな世界に入ったなと少し満足げにベッドに戻る。
しかしやはりダメージもデカイ。何をどうすれば快適になるのかよくわからない痛みが来る。もぞもぞしているうちに治っていくのだが、おそらく足におりていった血が、足が若干マヒしているので戻ってこれていないのではないか?血の巡りが悪いってやつ。
自分でモモや股関節なんかを揉むしかなんともできない。

ハコブも帰ったし、やれやれと思っていたらルームメイトのTくん(明らかに年下だが、骨延長の大先輩。かなり歩ける)が来た。
「停電ですね」
え?そーなの?っていいながら電気のスイッチをパチパチつけたり消したりして、Wi-Fi見るも現れもしない。
確かに停電だね。

「たまにあるんですよ。2〜3時間したらだいたい直るんですけど」という。

そーなんだ、といってベッドに横たわって鬼嫁スタイル(寝そべって片方の頬杖をつく)に入ろうとしたが、
「そのままいると暑くなりますよ。こういうときはバルコニーに出ると良いです」

とニコニコしている。
オイオイ、おれのトレーナーか?歩かせようってか?
Tくん「ま、歩いた方が良いですしね笑笑」

おーおー、わかった。行ってやろうやないの。
と乗せられてまた痛い足を引きずりつつバルコニーへ。
言っておくぞ。おれは足が痛いんだ…

椅子に座ってハァハァ言っていると、やればできるじゃない、という顔でニコニコするTくん。
ハコブよりよっぽどスパルタだ…。

しかし、やはり外は気持ちがいい。外を眺めているとロザンが昼メシだぞという。
いや…いま歩きたくないというと、テーブルを持ってきた。外で食えと笑。
腹へってなかったが、シチュエーションが食わせてくれた。ちょっとしたピクニック気分。Tくんと話しながら食べたが、誰かと飯を食うのはいつぶりだろう?少なくとも1週間は食べてない。精神衛生上も良かった気がする。

停電もなおってベッドに戻る。さすがにつかれた。
あとはちょっと調べものをしたり音楽きいたりして、晩めし食って寝るって感じかなーなんて思っていたが…

うぅ…
腹が…イタイ。
計算上、明日のはずが…

ウ○コしたぁーーーーい!

時刻は午後7時。ロザンもいない。
むう…
歩いてトイレには行ける。
しかし、便座に座れる自信がない。。
この状況において、ウ○コは最も難しい課題の1つなのだ。

だが、考えているヒマはない。おれの腹は風雲急を告げている

Tくん!ごめん!
ウン○したい。手を貸してくれ。

いいですよ、と快諾。伝統とはいつもこのようにつむがれていくんだろう。

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便座には少し高い便座と肘掛が設置されている。これは先人たちの知恵と工夫の結集なのだ。
便座に出来るだけ近づき、後ろを向く。左手は肘掛をもち、比較的自由に動く左足に重心をかけ、腰を落としていく。右の膝はあまり曲がらないので、全体重が左足にかかっていく。右膝も曲がれという圧力がかかっていく。
簡単に言うと、痛い。

本来、1人でやりきるなら右足に少し低い椅子(背もたれのないピアノの椅子など)を引っ掛けて近づけ、便座に座ると同時に右足をあげてその少し低い椅子にのせる必要がある。
大腿部にリングがついているので、便座とリングがケンカするからだ。

しかしそんな芸当は痛みに耐えつつ最初からできる達者なヤツはなかなかいない。
ええいままよと座り込みながら、右足を振りあげ、Tくんが差し込んでくれたピアノの椅子に右足をのせる。

ふう。

座り位置の微調整をして、踏ん張る。
朝の新宿駅に到着した山手線か?と思うくらい、中から大挙して出てきた。

なんとかケツを拭き、パンツをあげ、再度Tくんに助けを求める。
すべてを察知しているTくんは、あたしが立ち上がるのとタイミングを合わせてピアノ椅子を外してくれた。

もう1人でできますね(ニコ
いや、無理だったっしょ笑見えてなかった?笑
あはは。いつでも手伝いますよ
ありがとう(感謝

ルームメイトありがとう涙

この日終了時点で、左右8mmずつ延長(のはず。計算上)

13日目 延長9日目 パキッ!ぐあああぁぁぁ

いつも夜になると足が痛くなって眠りづらい。
睡眠は1時→4時と、6時→9時
トータルは結構寝てるな、

今日はみんな朝から活発だった。マリエッタもパタパタと動き回っている。朝食をとり、スーツケースを開けてもらう。日本から持ってきた調味料や麺をとりだし、明日のランチにロザンに作ってもらうことにした。

事前にアパートに一泊でもさせてくれたら荷解きも超ラクなのに、そんなこともさせてくれない。頼んだのにNGくらった。これはイラッとポイント。

まぁでも明日の昼はひさびさのうどんだと思うと、怒りは感じない。作り方は簡単だが、ロザンに伝えなきゃ。医者とマリエッタは英語で良いが、ロザンはダメだ。こちとらアルメニア語の文字を書いたこともないし、絵かな?
などとベッドに横たわりながら考え、ベッドサイドの鞄の中のノートに手をやった。

その時。

パキッ

ぐあああぁぁぁぁ
左脛から明らかに何かがブレイクした音。激痛

マリエッタが飛んできた。なんかごちゃごちゃ言っている。
とにかく「レフトレッグ!パキッ!」
と言うと、オーケー、鎮痛剤飲めと錠剤渡され、右腕に注射。こっちも鎮痛剤だな。
しばらくすると少し落ち着く。が、依然痛い。
てか何があったんだ?左脛から結構な音だった。

マリエッタがミルゾヤンに電話。「患者にはたまにあることだ。なんの問題もない。そちらに向かう」という内容だった。

20分くらいするとガルセバンが来た。「イッツオーケー。すぐ痛みは和らぐ」と言って六角レンチ的な工具をもち、イリザロフリングをガチャガチャ。ものの数秒?で痛みが和らいでいく。あれ?どないなっとる?

ガルセバン曰く、ブレイクしたはずの骨同士の一部が、くっついていて、日々の延長に耐えられなくなり、離れたんだと。離れたショックで痛かったわけだが、今3mm縮めた、という。
今日は延長9日目の午前11時なので、8mm+1/4(1日4目盛回す内、1回終わっている)で、計算上8.25mm延長しているはず。それが5.25mmになったということか…

とにかく致命的なことではなさそうだ。痛みも和らいで良かった。
そうこうしているうちにミルゾヤンも来た。
「クラッキングといって、15%の患者に起きることだ」という。
じゃあ右大腿にも起きるのか?と聞くと、延長開始から7〜10日の患者に起きるので、今日明日起きなければ右大腿には同じことは起きない、という。

イメージ的に沢庵の端っこがつながっているような?
ただ、骨の切り損ねではなく、切った後に軽く繋がってしまうようなものらしい。

ルームメイトのTくんも音を聞いていた。本人には起きていないが、以前いた患者でも同じことがあったらしい。
音と痛みでショックは受けたものの、大事には至らなかった。良かった…

ついでに明日昼にレントゲンを撮ることが決まった。11時に来るという。
左脛の延長は1日お休み。つまり計算上5.25mm
右大腿の延長は継続なので、計算上9.25mm
延長されているはず。

なす術なく暇そうにしていたハコブは、落ち着いたあたしの顔を見て、いつものリハビリをスタートさせた

日中は明日のうどんのレシピをアルメニア語と絵でかいたりして過ごした。いつも通り、バルコニーまでも歩いてみた。

しかし、いざ寝ようとするとツラかった…

本日終了時、左5.25mm、右9.00mm

14日目 延長10日目 延長できてるか?レントゲン

新しい睡眠薬で眠気がすごい。0時に寝た。
が、3時に起きてしまった。
両足が痛い。左脛はジンジン、右大腿は左脛と同じ音がする夢を見た。しかも夜中なので、鎮痛剤の注射もなければ(錠剤は多少持たされている)処置する人もいない。なんなら個別に寝てるから医者や看護師にも自力で連絡するしかない。

今、右大腿で音が鳴ったら終わってる。

左脛も延長した時ではなく、少し体勢を変えた時に起きた。
そう思うと体勢を変えることすら、はばかられる気がした。

もちろん眠れない。。

と思っている間に、寝落ちしていた。眠いのは眠いんだろーなと。
たぶん5時→9時半で、トータルだと結構寝てる。

画像27

起きたらロザンさんが朝めしを出してくれた。
食べている間にガーリックが、食べ終わる頃にアララト、ハコブがきた。
そろそろ行くぞと言われそうなので、一旦立ち上がって練習。立ち上がる時はいつも血ががっつり下がる感じで痛い。実際貧血の人はすぐ動くと危ないので、一旦座った状態で待つように言われる。

最初の10歩はやはり痛い。が、慣れる。一旦立つと座るのは良いが、寝転がるのはまためんどくさい。
医師チームが順番にコーヒーを飲んでいるので、出発を少し待つ。が結局はゆっくりしか動けない自分待ちになる。

アパートの敷居は2cmくらい。
このくらいならもう大丈夫。
イメージ的には時速1kmくらいかな?
エレベーターの前に少し傾斜がある。手術前には気づかないレベルだったが、今は気になる。エレベーターに乗り込む時には4cmくらいのすき間がある。歩行器の足がハマっちゃう危険性があるので少し気をつけて歩く。

バリアフリーって大事だと今更ながら感じる。

エレベーター自体も、日本とは違ってガツーン!と止まる。結構な衝撃で、備えてないとダメージをくらう。。

やっとこさアパートのエントランスに到着。
が、この先は25段ほどの階段。
今の自分には、事実上、進むことは不可能なので、両脇から抱えられて下ろされる。
今さらだが、このアパートに強盗、火事、地震など起きた場合は死にます。逃げられないから。強盗はもしかすると諦めてくれるかな?

移動は普通のセダン。
てか医師の自家用車。20年くらい前のBMWとかベンツとか。たぶん中古車なんだろな。後ろの窓は故障してて開かないんだーなんて言ってる。
後部座席にケツから無理やり座って、滑るように入っていく。
頼むからブレーキとカーブはゆっくりやってくれ…

病院に着くと車椅子が出てくる。迎えに来る時からこれでよくね?と思うが、たぶんダメなんだろう。だって普通のセダンだし。
レントゲン撮影では医師4人がかりくらいで台に載せられるので特段しんどくもない。
今回のレントゲンは延長が始まっているので、ちゃんとギャップができているかが重要。特にクラッキングが起きた左脛。
右も、回した分だけ開いてるのか?確認。

けさ右は一回回したので
右9.15mm
左5.25mm
のはず。

画像28

レントゲンを見て、ミルゾヤン先生は
「右9mm。もうクラッキングは起きない。」
「左もちゃんとギャップができている。もうクラッキングは起きない」という。

右のギャップは見込みと合致してるけども、完全に目分量。
てか計算通りってことやろ?
まあ、あらがっても仕方ないので受け取る。

左右の差ができてしまったので、
左は3日間、1日6回回せという。つまり1日1.5mmの延長。

アパートに戻る。またエントランスの階段は抱えてもらって上がるのだが、帰りは人数が減った。
行き→4人、帰り→3人で、足を持ってくれる人がいないので、自分の腹筋で体勢を維持する。組体操状態。階段登るので衝撃もそれなり。
たぶん、出勤前に寄って、そのまま出勤したから帰りは付き合ってくれないんだろうな。

ただ病院に行って帰ってきただけ。
でも疲れた…。

この日終了時点で
左6.50mm、右10.00mm
延長してるハズ。

15日目 延長11日目 感染症になってしまった!

なんだか朝からずっと眠かった。クラッキングの音が少しトラウマっぽく覚えているのもあったかもしれない。

ただ、朝からお腹がぐるぐるしている。下すほどではないけど、トイレにいきたい。午前8時は、Tくんも起きてこない時間だ。叩き起こして手伝わせるほどの状態でもないし、いっちょ自力で行ってみよう。

うん。意外と行ける。時間はかかるけど、もう一人で移動して、用を足して、ベッドに戻れる。

ミレナがガーゼの取り替えをしてくれた。
その途中、ん??という表情をして、ヘッドナースのマリエッタを呼んできた。

どうやら感染症のようだ。
ついに感染症になってしまった。オワッタ…
と思ったが、まぁ抗生剤を飲むだけだ。先人に話を聞いておいて良かった。

特に痛みもないんだよな・・・。気分的にチクチク感はあるかなというレベル。

夜になって、また大をもよおしてきた。いいのだ。もう自力で行ける。ベッドからトイレの便座まで、70歩だった。数える余裕もできたってこと。

この日終了時点で
左8.00mm
右11.0mmのハズ

16日目 延長12日目 きしむような痛み

朝からまた大。一人で行けるぜ。おや?けさは65歩で行けた。足の可動域が広がって、少しずつスムーズになっていっているんだろうな。

左スネは、きしむような痛み。ギャーギャーいうことはないが、じとーっと痛い。

それでも、ずっとベッドで過ごすのも良くない。
Tくんは強制的に歩くために、昼と夕食はダイニングに出てくるようにしているという。

画像29

★画像 この日のランチ

そうだな・・・ある程度強制で歩くようにしておいた方がいいんだろうな。ということでセンターテーブルでメシを食べるようにし始めた。

左9.50mm
右12.00mm
のはず(4mm差→0.5×3日間=1.5キャッチアップで2.5差)

17日目 延長13日目 たくさん回せば早く終わる?

よく眠れず。ずっと左脛がジンジン痛む。
ハコブのリハビリもいつも通りだし、やっても痛いし、嫌になる。
眠れないのは相当ストレス
本当は嫌だけど、気分を変えるために少し歩いてセンターテーブルでメシを食う。
立っても座っても、特に左脚は血がザーッとおりて戻ってこない感。メシ食ってても痛いわ。
ベッドに戻って横たわる。
ベッドの傾斜は手動なので、遠慮していたのだが、今日は一段上げてもらった。あんまり腰を折った状態を続けると腹筋が弱くなって腰が痛くなるから嫌なんだが…
今日は痛いから仕方ない。

Tくんのワイヤーを抜きにミルゾヤン御一行が来た。

ついで気味に様子を見にこられた。「とにかく痛かったら痛み止め飲んでいいよ。多少多くてもOK」というので、痛かったら大至急鎮痛剤を飲む。
20分もすると効いてくる。お、いい感じ。

Tくんワイヤー抜く。
また別のルームメイトは痛いみたいで病院連れていかれたようだ。

左10.50mm
右13.00mm
のはず
だったのだが、ガルセバンが来て、クラッキングの時に「短くしたのは1.5mmだよー」と言う。んん?あんた3mmって言ってたけど…

言ったところで意味はない
どうせ正確にはCTとらないとわからないのだ。
ガルセバンの言うことを受け入れて、左のキャッチアップが済んでいて、

左右ともに13.00mmのはず。
ガルセバンいわく、次のチェックは3cm=延長30日で仮骨できているかレントゲン撮るのだという。まだ半分も終わってない。

実際に延長できているのは、みなさん1日1mm以下で、見込みより日数が必要になる

1日4回回して、1mmのばす(つまり1回0.25mm)のだが、
1日6回回すとやはり違和感がすごい。実際痛かったし。余裕ある日に5回回すのが精一杯かなぁ…

経験者のブログなどで読んで、
ちょっとずつ多めに回せばいいのに
などと思っていたが、実際やってみるとそんな気にはなれない。
痛みや違和感、バランスに対する不安と、最終的にはCTで長さをキチッと測って合わせる必要があるので、途中でジタバタしても無意味。まぁ数日の短縮には繋がるかもだが、それに対するリスクの方が大きい気がする。
やはり1日1mmというのが適正なんだろうな…

画像30

★この日の夕食。春巻きっぽいのはふにゃふにゃだった。残念。

18日目 延長14日目 ひさびさ5時間睡眠

ひさびさに5時間睡眠!
痛み止め飲みまくり&ベッド起こしたのが良かったかな?

痛みが大きい日と小さい日、かなり変動がある。
痛みが小さくなる姿勢があっても、次の日には同じ姿勢でも痛みが大きかったりもする。悩ましい。

19日目 延長15日目 会話は大事だなぁ

眠れず。30分くらいウトウト→起きる。
昨日で良くなったと思ったのに。
朝になって、ロザンさんが来てから少し眠れた。
ハコブが来たが、ロザンさんが追い返してくれたという。ありがとう。
11:30くらいにハコブまた来た。寝てたからどーのこーの。わかったわかった。サンキューサンキュー。
いつものリハビリ&右膝をベッドから外して曲げようとする。イテーって言ってんだろ!と何回もグチグチ言うが…結局のところコイツは、痛めつけてやろうとは思ってないだろうし…痛みの理解は完全ではないものの、おれのためのリハビリなんだよな…
と思うに至る。
でも痛いから文句言ってしまう。
ベッドでのリハビリを終えると、ウォークウォークという。が、その割に付き合うつもりはないらしい。
ただ、ここ2日くらい曇っていたので、ひさびさに日光を浴びるためにもバルコニーに出た。あたたかくて気持ちいい。シェーバーでヒゲも剃った。

昼過ぎくらいにミルゾヤン御一行が来た。
左脚は延長のたびに違和感がある。そりゃそーだねと言われて終了。もしどうしてもなら一旦延長を止めることもあるよと言われる。まぁそれほどでもない。中学生の頃、成長痛ってのもあったくらいだからそりゃ痛みはあるわな。納得。
眠れないことが一番のネックだと伝えると、とにかく鎮痛剤やら睡眠薬やら使って構わんので寝ろという。
まぁ寝てる時が一番成長するというくらいなので、重要なのはよくわかる。
しかし、眠れないのだよ…涙

マリエッタは時差があるからだ。調整しろという。アホか。20日もたって時差ボケなわけない。むしろ日本の時間の方が早いんだから、早寝早起きになるって話だろうに。ほんと人のせいにするんだよなアルメニア人。
連絡もしてないし、ブルーライト遮断のために夜はスマホも使ってないよと言うが、不満げでしかない。効かないと言っている睡眠薬をあいも変わらず出してくる。

Tくんが久しぶりに部屋から出てきた。
体重をあまりかけないように言われていたために、ここ2日くらい部屋で過ごしていた。
日本語で会話というか愚痴?とか状況を話すだけで気分転換になる
やっぱり不安とかあるんじゃない?と言われると、当たり前だけど、そーだなー、心落ち着けるしかないよね、などと思う。これまで、何人も心の平静を保てなくなった人がいたことも聞く。わかる気がする。アルメニア人と日本人では、精神構造がそもそも違うのだ。それを理解していてもイラッとするのだから、そうした免疫のない人にとっては、ここでの処置はハードルが高いと言わざるを得ない。

晩めしはご飯とトルマという、アルメニアの名物料理。塩漬けしたブドウの葉の肉巻き。レモンや酸味のあるヨーグルトなどと食べるらしいが、やはり味濃いめ。悪くはない。
全部食べたので、準備だけして帰ったロザンさんは明日来て喜ぶだろう。言い続けただけあって、メシが適正な量に減ってきた。残さずにすむし、お互い良かった良かった。今朝のことがあって、ロザンさんが自分たちのことを考えてくれているなと改めて思った。

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