「君たちはどう生きるか」感想(ネタバレ含む)
「君たちはどう生きるか」の映画を見た感想をつらつらと。
箇条書きにするとまとまらなくなりそうだったので、3つに分けて感じたことを整理。
①アオサギの存在
物語を始める鍵となる「アオサギ」
最初は邪悪へと導く案内役かと思っていた。しかし、決して悪の案内人ではなくおっちょこちょいな面も持ち合わせる。最終的には主人公と力を合わせる友達になる。
声が菅田将暉でびっくり。普通におじさんかと思ってた。
日常生活でも、私のために言ってくれているのか、そそのかしているのかわからないことがある。でも、それをどう受け止めるのかは自分次第。自分の心が自分に返ってくる。そんなことをふと感じた。
②過去と未来
物語には主人公真人の亡くなった母親が少女「ヒミ」という名前で登場する。真人の母親は火事で亡くなった。ヒミは火の使い手。物語の終盤でヒミは真人の母親になることを真人に告げているが、この少女は亡くなった母親が生まれ変わりの姿なのか…?真人はヒミに火事で死んでしまうことを告げると、ヒミは「火って素敵じゃない!」(ニュアンス)と明るく答える。それよりも真人を産みたいという感情がワラワラの浮遊を思い出させる。
次に石の積み手について。
真人の大叔父は真人に役目を譲ろうとしたが、真人は自分には悪意があるからその役目は担えないと拒否。塔は崩れ落ちてしまう。
悪意があるから、世界を手にするようなそんな大仕事は自分にはできない。それよりも夏子を連れて現世界に帰って、皆と生活したい、そういう思いだったのだろうか。どう生きるかは自分次第。今を大切にする人、未来を大切にする人、過去を大切にする人、世界に羽ばたく人、地元で根を張る人…
「君たちはどう生きるか」
そんなメッセージを感じた。
③まとめ
感想としては、色んなジブリのキーワードを集めた感じ。よくわからない生き物は登場するし、個性豊かすぎるおばあちゃんズ、生き物が集団ではびこりがち、美味しそうな食べ物、強い女性、少女に若返った女性、海、異世界空間…
頭が追いつかない、結局何が言いたかったんだ…そんな感想もあったが、どの部分を切り取って吸収すれば良いかわからなくなるから、そういう感想になってしまう。
見終わってから米津玄師の「地球儀」を聴くと、ふわっと、でもまっすぐとした1本の感情に集約された気がする。