ぬるい放銃ダメ!絶対!
ついに本日から、無数にある麻雀の選択のうち、重要な2割の選択(鉄の掟)についてお伝えしていきたいと思います。
中級者から上級者になるために一番重要なのは、これです。
鉄の掟1:ぬるい放銃をしない
※放銃をしない事ではありません。ぬるい放銃をしない事です。
ぬるい放銃とは
明らかに期待値のマイナスが大きい押しすぎによる放銃
麻雀は押し引きのゲームと言っていいぐらい、押し引きが重要です。
押し引きが必要なシーンというのは、相手から明確な攻撃を受けた時です。主に先制リーチを受けた時。(その他ドラポン等も同様)
そもそもリーチされてない時に押し引き考える必要ないので、基本はまっすぐ手を進めましょう。そして、先制リーチを受けたら押すか引くかを初めて考えます。
ただ、押し引きって判断要素がたくさんあって難しいんです。
押し引きをテーマにして長編小説一本書けます。
さらにそれが映画化して、連続ドラマになってシーズン7までいってもまだ伝え足りないぐらい、押し引き判断の要素ってたくさんあります。
・手牌での押し引き
・点数状況での押し引き
・順目による押し引き
・相手の打点を読んでの押し引き
・第三者の動向を加味しての押し引き
・相手が親か子かでの押し引き
でも、そんな複雑な押し引きは難易度が高いですね。
まずは初心者向けの超簡略化した押し引き基準はこちら。
・テンパイは押し
・シャンテンは3飜以上良型で押し、それ以下でオリ(または回す)
・2シャンテン以下はオリ(または回す)
ここに、実戦ではいろんな要素を考慮して押し引き判断します。ただ、この辺の判断は知識や経験によるところも多いので、魔法の言葉を一つだけ授けます。心に刻んでください。
合言葉は 「見合ってる?」
見合ってるというのは、押す(リスクを取る)価値があるほどの手牌(または状況)という意味です。
リーチを受けて一発目、自分の手牌を眺めて、胸に手を当てて、あなたの心の中の一索(イーソウ)に問いかけてください。
あなた 「この手、(押すのに)見合ってる?」
心の中の鳥「ダメだよ、こんなとこから押してたら養分だよ」
と声が聞こえたら、しっかりベタオリしましょう。
これができてない人が多い。親リーチに何枚も危険牌を通して1300点をあがるような麻雀をしていたら、勝てません。
逆に、見合ってると判断したら、しっかり押しましょう。
その結果放銃しても、「はいっ!」と返事して気持ちよく点棒を払いましょう。
見合ってる手牌からの放銃は悪い事ではありません。
むしろ、見合ってる手牌からしっかり押せた自分を褒めてあげましょう。
ぬるい放銃早見表
その放銃がぬるいかどうかは一概に言えないのですが、ぬるい可能性が高い放銃の例をいくつかご紹介します。
■打点のない2シャンテン以下からリーチに危険牌を切って放銃する
⇒打点の見えない手で、先制リーチを受けたら大人しくベタオリしましょう。
■2軒リーチに対して1シャンテン以下から押して放銃する
⇒2軒リーチに対して押すべき状況はかなりレアだと思いましょう。特にシャンテン以下ではかなり希です。
先制リーチに対して誰かが押してたら、横移動によって自分が失点するリスクが減るので、自分はやや引き気味の判断にしましょう。逆に他の2者がベタオリしていたら、ツモられやノーテンによる失点リスクが高まるので、多少押し気味の判断にしてもいいでしょう。
■打点もスピードもない手で安牌を持たずに進行し、手詰まって放銃する
⇒打点もスピードもない手は、目一杯に構えず安全牌を持って進行しましょう。数学的な表現をすると、得点期待値が低い時は、失点リスクを下げる!
■染め手でその色が余ってる相手に対して、不用意に放銃する
⇒染め手の場合、一枚も余らずに聴牌する事はまれなので、余るまではそこまで警戒しなくて大丈夫です。ただ、その色が河に捨てられたらシャンテンもしくは聴牌の可能性が高いので、見合わない手からはオリましょう。
■点差のあるトップ目から2着目以下のリーチに放銃する
赤入りの麻雀だと4万点台ぐらいのトップは簡単にまくられるので、ある程度勝負してもいいのですが、5万点以上のトップから2着目以下のリーチに五分の勝負をして放銃するのはさすがにぬるいケースが多いです。
■リーチに対して明確に押してる人に不用意に放銃する
⇒誰かの先制リーチに対して押してる人がいたら、その人は聴牌している可能性があります。(現物待ちだからダマにしているケースも多い)
ベタオリするのであれば、しっかり共通の安全牌を切りましょう。
ぬるくない放銃
逆に、ぬるくない放銃についても紹介しておきます。
たまたま放銃したとしても、100回同じ状況で押してたら得しているので、安心して押してください。
■見合う手牌からの放銃
自分にある程度の打点があったら、押して放銃してもぬるくありません。
数学的に言うと、得点期待値が高い時は、失点リスクを取ってOK。
■ダマの高打点に放銃
ダマを完璧にケアするのは難しいので、ダマの高打点に放銃しても気にしなくていいです。むしろ、(リーチされてなくて安く済んでラッキー)と思いましょう。
煽りオッケーの場なら「あー、これリーチ一発目でも普通に出してたわ。」と軽く煽り入れておきましょう。
■国士無双に放銃
国士は警戒してもほとんど意味ないので、無視してオッケーです。
万一放銃したら、「おめでとうございます!」といって笑顔でチップと32000点(または48000点)を支払います。
唯一国士に警戒するのは、誰かのリーチに国士やってる人が押してるケースです。その場合は聴牌の可能性があるので、ケアしましょう。
本日はここまでです。
今回の話は一番重要なので、7回読んでください。
それではまた次回お会いしましょう。
麻雀打ちがリスペクトされる世界を願って!