⑩ 不払い養育費での強制執行に必須。債権差押命令申立の書類一式準備について⑦ 待ってました債権差押命令!編
こんにちは、Hanakoと海苔子です。海苔子の突撃体験が不払い養育費に困ってる方々のお役に立つといいなという願いを込めて、当時を振り返る赤裸々すぎるポッドキャスト。7回目は、ついに債権申立命令書が受理され、命令が送達に! 次々と届く書類に色めき立ち、その後、絶望と試練が押し寄せてと大忙しだったあの時を振り返ります。
待望の債権差押命令がやってきた
第一弾は裁判所からの債権差押命令の正本
申立書の受理から約1週間後。裁判所から普通郵便で封書が届きました。わら半紙みたいな再生紙の表紙には1~3項目までいろいろと書かれてますが、ただひたすらうれしくて、7か月かけて手にした宝物を手にして海苔子は興奮です。裁判官は女性なのねとか、連絡をくれた書記官さんはこんなお名前だったのねとか思いながら表紙をめくると、私が急いで修正→プリントアウト→コンビニからFAX したせいで、字がビミョーに歪んだ目録が続いていました。手書きしたページ数や修正箇所もそのままです。もっときれいに書いとけばよかった。
第三債務者にも同時に届きます
債権差押命令はまず、債権者(海苔子)と第三債務者(元夫の職場)に送達されます。第三債務者には白紙の陳述書と私宛の封筒も同封されていたようで、数日後に職場から「陳述書」が届きました。
これには元夫が在籍しているか否か、答えが書かれています。ドキドキです。第三債務者の情報を教えてもらうために電話した時、担当者の反応から在籍している可能性は99%と感じたものの、私には大きな賭けでした。
陳述書の回答にホッとしたのもつかの間
白い紙に茶色のインクで印刷された陳述書。「在籍している」にチェックが入っていたのを見て、ほっとしました。実は、東京地裁に申立書を郵送する直前、第三債務者の情報を最終確認しつつ、差押スケジュールをお伝えしておきました。根回ししたせいか対応が早い! さすがです。
俸給と賞与の手取額も100円単位までばっちり書かれているのですが、あれ?
お給料がずいぶんと少ないね
国家公務員(ノンキャリ)は40歳だか50歳を超えると年収1000万円超になるんだ、と自慢されたことを海苔子は覚えていました。
でも、陳述書の数字は手取り月給が30万円もありません。54歳(差押当時)なのに、これって基本給? 1/2を差押えたら、住宅ローンと管理費とか払えないのでは。年2回のボーナスも同じことです。数字に詳しい友人に見てもらうと、年収700万円くらいだねとバッサリ。元夫は出世街道から脱線していたようです。
恐ろしや公務員トラップ
そんなことより、不可解な文言がありました。
「差し押さえられた金額を債権者に支払わない(供託のため)」
支払わない? 供託? 翌月の給料日から毎月、養育費がジャンジャカ振り込まれると浮かれていた海苔子は、パニックです。
この段階では債務者はまだ知らない
調停調書正本を元夫に送達したのは4月中旬。申立を半年後に行った理由は、確実に、なるべく元夫に経済的苦労を与えないように差押えるためです。実は6月に司法書士事務所から、離婚時に財産分与で渡したマンションの所有権移転登記するために私の戸籍抄本などの書類を提出してほしいと連絡がありました。調停調書があれば私の書類は不要。ということで、その後、東京法務局から登記完了報告が届きました。
この動きは元夫が給与差押え、手取り半額の貧乏生活を覚悟し、本格的に白旗を上げたサイン。SUUMOで検索すると購入時のほぼ倍額で売り出していることがわかりました。これなら差押えが成功すると確信し、海苔子は陽気な金持ちマダムを装って元付業者に探りを入れてみました。すると8月末に購入希望者が現れ、9月上旬には売却契約が結ばれ、引渡は11月頭、元夫は賃貸マンションに引っ越すと教えてくれました。こんなにペラペラと他人に話していいのかしら、と心配になるほど担当者の口が軽かったので、売却スケジュールに合わせて申立てたというわけです。
最高のタイミングで一撃を
引越費用で現金が尽きたのか、はたまた再婚生活が破綻したのか、勝手返済もついに途絶えました。責任感ゼロの元夫に逃げ得を与えてはいけません。13年弱も逃げ得を享受したのですから、そろそろ現実に引き戻してあげないと。で、10月1日付の申立書を東京地裁に郵送したのです。
マンションが売れた、儲かった! とウキウキな元夫が新居へ逃げるその当日。債権差押命令が元夫に無事送達されたようです。あとから書類を見て知りました。ギリセーフ。人間って悪いことはできませんね。逃げても追いかけますけど。
調停調書正本の特別送達から申立までの半年強、毎月のように不払い養育費と過去の学費等の請求書と、子との面会について連絡せよと、フリーアドレスを記載してお手紙をポストインしました。私としては謝罪や弁解の猶予を十二分に与えたつもりでしたが、結局、連絡は一度もありませんでした。もちろん今も。不義理は許しません。
戦いは続きます。
海苔子のバイブル、すごい参考文献
https://www.youikuhi-soudan.jp/pdf/newsletter28.pdf
↑ どんな弁護士サイトよりも正確!
プロ中のプロ、東京地方裁判所民事執行センター(民事 21 部)部総括裁判官さんによる養育費(婚姻費用)に関する民事執行手続についての最強の解説。海苔子のバイブルです。必読。
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不払い養育費に悩んでいる方への社会貢献として、私の実体験を包み隠さず重箱の隅をつつきながらお伝えしています。記事は無料で提供しておりますが、サポートしていただけますと幸甚に存じます。