クジラ夜の街 "6歳" 恵比寿LIQUID ROOM 2023/06/21
クジラ夜の街がメジャーデビューしてから、私にとっては初のライブでした。
リキッドは個人的に好きなライブハウスで、でもここに来るのはとても久しぶりだった。ロッカーが綺麗になってた。
駅からの方向、道のりは完全に覚えているのに、直前の歩道橋の螺旋階段で全てを狂わされる感覚も懐かしい!
先月にリリースされた「春めく私小説」のレコ発というよりは、毎年行われている結成記念日ライブのツアー版という形なのだろうか。
いずれにせよ、私が初めて観たクジラのライブは去年の"5歳"であり、私にとっても一つの節目だった。まだこれが3回目なのか、という感じ。
ライブを観るにあたって、客席の方が上かもしくは同じ高さというロケーションの方が圧倒的に映えるバンドだ。よりでかい会場をフルに使った演出が早く観たいと思わせてくれるバンドだと改めて感じた。
例によって記憶は朧げなので、開き直って覚えているところだけをかいつまんで書く。
入場は"幸せのかたち"で、なら次は…と予測をしていたら、一曲目はまさかの"風のもくてきち"!
この曲は、私とこのバンドの関係において、とても大切な曲だ。
多くの人がそうなのかもしれないが、私もまた、"夜間飛行少年"でこのバンドを知った。そして、初めて聴いたアルバムは「星に願いを込めて」だ。
二曲目に流れていたこの曲が決定打だった。全てがそこにある、と思わせてくれる曲だ。
そんな曲をライブで、しかも一曲目に聴けるというのはとても嬉しい。どこにでもぶつかっていけるようで、それでいてズレると戻れない難しさ!歌が拾いあげてくれる安心感が心地よい。
歌詞と演奏の繋がりがとても強くて、感情を励起させてくれる。またライブで聴く日まで、もっとたくさん聴こうと思った。
中盤のセクションでは、"裏終電・敵前逃亡同盟"や"ロマン天動説"といった、音源化されていない曲が演奏された。早く音源と向き合いたい!
そして、軽くコードを鳴らしながら、聞き慣れない語りが入る。そのコードは、待ち望んでいた曲のものであろうと思いながら、想いの込められた語りを聞く。
"平成"!3回目のライブにして、ようやく聴くことができた。とても好きな曲。私はコードや和音を言語化して説明することがまだ出来ないけど、感覚的には掴めている実感を得られたこともまた嬉しかった。
"時間旅行"〜"時間旅行少女"は、今回のライブに向けて一番聴き込んだ曲だ。この曲のキーとなるギターリフや、Cメロのドラムのフレーズがとても好き。一回のライブで何回も聴きたいと感じさせるような曲。
"ヨエツアルカイハ1番街の時計塔"は相変わらず素晴らしかったのだが、今回はその前の"再開の街"という曲がとんでもなく凄かった。ドラムだけでオーケストラみたいに感じられた。そこに他の楽器もガッチリ合わさるので、とんでもない景色を見せられている感じがした。これからも変化していくのだろうけど、追いついていけるのか不安になるような凄みがあった。
ちゃんと憶えていられたのはこれぐらいだ。
ほんと楽しかったです。次はどの会場なのかとわくわくしてます。
アルバムの制作も始まっているとのことで、期待して日々を過ごす。