気づいた時には後悔を…WC編1話前編
○○:お前いつになったら覚えんだよ!!!!
桜田:ごめん…
○○:秋宗!牧園!増田!森重!来い!
卓也:うわぁ…始まったよ…じゅんこも可哀想
健:でも本戦までの間で覚えないと行けないからね
清衡:そうそう!覚えれたらユニ貰えるもんね!
○○:ちがーう!じゅんこがスクリーンの後にローに展開よ!だからハイポのシゲにボールが入るの!
おわかり!!!
桜田:う、うん…
○○:頼むって!ウィンターカップ終われば新人戦あんだぞ?試合に出たいなら覚えろ!怒られるのが嫌だから覚えるならやめてしまえ!
桜田:……
増田:あそこまで怒らなくても…なぁシゲ
森重:でもよ?○○見ろよ全部覚えてるじゃん
増田:そうだけど…
健:なぁじゅんこ
桜田:はい?
健:○○に怒られてなにか不思議に思わなかった?
桜田:え?
増田:不思議に思ったこと?
森重:○○がじゅんこに教えてた…
秋宗:気づかない?
桜田:…え?
健:これがわからないうちはいつまでたってもBだな
○○:ゴクッゴクッ…はぁ…
紗耶:怒りすぎ
○○:なに?
紗耶:いやだから怒りすぎだよ?
○○:そう?まだ優しい方だと思うよ?
紗耶:は?
○○:Aに上がったって事はそれ覚悟でしょ?
紗耶:だからってわからないことだってあるじゃん
○○:ぞのっちは?
紗耶:え?
○○:ぞのっちだって今のじゅんこと同じだったよ?でもあいつは覚えた…だから信じてる
紗耶:信じてる?
○○:優勝する為にあいつらの力が必要だよ、チームが勝つ為なら俺は仲間でも先輩でも後輩でも厳しくするよ…名前だけのAチームなんてダメなんだよ!
紗耶:○○…
○○:ごめん…言い方きつかったよね…でもこれだけはわかって?俺はこの学校でバスケをするために入学したの…だから妥協なんてしたくないんだよ…自分に負けたくないから…
って話はそれたけどフォーメーション覚えてからがスタートなんじゃないかな?
何のためにこの学校のバスケ部に入ったの?そこだよね
鍋倉:おーい!○○!ドリルやんぞ!ダミー持て!
○○:はーい!
若月:紗耶……わかってやれ
紗耶:先生…
若月:牧園だって○○や秋宗がいたからこそ今のあいつがいるし…あの3人だってそうだ、下宿組があの3人を引っ張ることで変わると思う
紗耶:はい……
若月:○○はバスケが大好きで1番ストイックだ…あいつはフォーメーション全ポジション覚えてるんだよ
紗耶:……は?20個あるフォーメーションを全ポジションですか?
若月:だから2、3年に認められてるんだよ、あんな礼儀知らずの1年坊主…普通はしばかれるぞ?でもなぜ○○は……紗耶ならわかるだろ?あいつの良さが
紗耶:はい…
若月:大丈夫…あいつを信じなさい、彼氏だろ?
紗耶:でも最近不安で…
若月:何がだ?
紗耶:また無茶するんじゃないかって…
若月:怖いよな…不安だよな…でもそのまま○○をほっておくか?
紗耶:いえ…
若月:お前は優しい…だからこそその優しさを見失わなければ何も問題ないよ
紗耶:ありがとうございます先生…
○○:おらぁぁぁあ!
ガシッ!
バシッ!
バゴッ!
シュッ…
パスッ…
○○:ふぅ……終わり!!
日奈子:みんな終わり!!ウェイト!
卓也:あれ?もうウェイト?
若月:1年はフォーメーションの確認しろ
○○:はい!お前らやんぞ
秋宗:ほら行くぞ
桜田:う、うん……
若月:紗耶、あやめは1年についてくれ
紗耶:はい
あやめ:ドリンクやるね
紗耶:ありがとう
森重:なぁ○○
○○:ん?なに?
森重:○○ってもしかして全部のポジション覚えてる?
○○:うん、覚えてるけど…え?なんで?
森重:じゅんこ、だから○○はお前に1.2番の動きを事細かく説明できるんだよ
桜田:20個全部?
○○:うん
桜田:…………すみませんでした!教えて下さい!!!
○○:んじゃ、見ながらまずはやろうか
桜田:うん!
牧園:俺も覚えるの大変だった…
秋宗:お前はほんと覚えが悪かったからな笑笑
増田:そうなんだ
秋宗:○○にボコボコにされながら覚えたもんな
牧園:もう二度と忘れることは無いと思う……
増田:わぉ…あ、秋宗は?
秋宗:俺は5番以外は覚えてるよ?
増田:まじぃ?
○○:増田!早く位置につけ!
増田:は、はい!!!
ウェイトルーム
卓也:今頃しごかれてんだろうなぁ…
清衡:○○って怒るとあだ名で呼ばないよね
健:確かに…
優:でもそれぐらい本気なんだよ○○も…
鍋倉:そういえばぞのっちの時も凄かったですからね笑笑
明智:暴れる○○を止めるのほんと辛い
卓也:俺達も怒られながら覚えてたもんな…
健:京四郎さん…武満さん…
明智:俺マイクさんにf○ckって何回言われたか
卓也:さ、最後ウェイト頑張ってやろうや
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寿明:ふぅ…疲れた…
奈々未:あら寿明くんじゃない
寿明:奈々未さん…お久しぶりです
奈々未:検査?
寿明:えぇ…相変わらずこの病院の匂いには慣れません
奈々未:あら、他所よりいい匂いよ?
寿明:なんというか…色々思い出してしまって…
奈々未:そうね…でもよく頑張ったわね
寿明:そうですね…大変なことばかりです
奈々未:○○くんはどう?
寿明:初めて見たよあんなに凄いやつわ
奈々未:予選の時プレーを見てたけど限界だったんじゃない?
寿明:奈々未はなんでもお見通しなんだな笑笑
奈々未:正直に言って?
寿明:ちょっと乃木坂戦で無茶したみたいでさ…だから少し療養期間に入ることになってね
奈々未:そう……
寿明:でも安心して?ウィンターカップでは必ずまた俺のジャンプシュートを決めてみせるぜ!
奈々未:それは楽しみね笑
寿明:卓也と○○くんとガチの一対一したいなぁ…
奈々未:やりたいの?笑笑
寿明:○○くんが卓也に勝ったんだろ?
奈々未:そうよ
寿明:なら未来のNBA選手に俺が勝てば…なんてね
奈々未:あ、私次のリハビリがあるんだった
寿明:話し込んでごめんね、またね〜
奈々未:うん、またね
乃木坂南
ピッ!
日村:なんでそのルーズボールにこだわりを持たないんだよ!!もう1回!
部員:はい!
さくら:先生すごいね…
遥香:うん…熱いね
蘭賀:ふっ……
ガシッ!
日村:よし!ナイスだ蘭賀!!
達也:ナイス蘭賀
蘭賀:おす!
真羽:はぁ…はぁ…疲れた…
レイ:はい、ドリンク
真羽:レイちゃんありがとう…
さくら:蘭賀もはい、ドリンク
蘭賀:サンキュー…はぁ…染みる…
達也:お前らストレッチだぞ〜
真羽:はーい
蘭賀:はーい
美月:今月かぁ…ウィンターカップ…っていうかクリスマスじゃないですか!1人は寂しい…
遥香:私たちがいるじゃないですか
美月:かっきー!!!
真羽:はぁ…疲れた〜
蘭賀:ウィンターカップはクリスマスか…
賢吾:蘭賀彼女いんの?
蘭賀:い、居ませんよ!!
健友:ほんとか?
蘭賀:神に誓って!
達也:明は?彼女いんの?
明:一応……
真羽:え!いいなぁ…イケメンになりたい…
蘭賀:真羽がイケメン…ププッ…
真羽:蘭賀貴様!!
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乃木坂
若月:よし、今日は終わり!
卓也:気を付け!お疲れ様でした!
部員:お疲れ様でした!
若月:はい、お疲れ様
○○:先生、フォーメーションの確認したいのでまだ体育館使ってもいいですか?
若月:いいが私は用事があるから帰るぞ?
紗耶:私が居ますので
若月:そうか……戸締りとLINEよろしくな
紗耶:はい
○○:ありがとう紗耶
紗耶:いいよいいよ、その代わりクレープね?
○○:うわっ!いやらしいわ〜笑笑
秋宗:さてと…やりますか
牧園:だね
桜田:みんなありがとう
増田:俺もあやふやだから助かるよ
森重:○○俺って4.5番でいいのかな?
○○:うん、大丈夫!まっすーは2.3.4頑張ろう
増田:おう!
○○:さてと……やりますか
秋宗:まず何やる?
○○:ん〜…ゾーンからやる?ハイポストフラッシュとか
牧園:おけ!
卓也:あいつら元気やねー
健:いいじゃないの
清衡:もうそろそろ組み合わせが決まるだろ?
日奈子:ねぇみんな!3年だけで焼肉食べに行かない?
卓也:お!いいねぇ!
明智:はいはいはーい!
優:タン塩!
清衡:鍋は?
鍋倉:俺はあいつらを見ときますよ
卓也:鍋倉!
鍋倉:はい?
卓也:ありがとう
鍋倉:いえいえお構いなく
ガチャ🚪
バタン🚪
健:来年は鍋と1年生メインだな
卓也:大我くらいじゃない?
健:やばいね
秋宗:今のところはスタッグを二段階にわけるんだよ
桜田:わける?
秋宗:そう、1…2…って感じ
桜田:おぉー!!そういう事なのか!
秋宗:だからこそパスアウトした先にぞのっちが待ってるから
牧園:で、俺が決めるってことよ
鍋倉:ま、入ればの話
牧園:なんだと!って鍋さんどうしたんですか?
鍋倉:シゲが4番、5番やるなら俺が教えようかなって
森重:ありがとうございます鍋さん
紗耶:鍋さんドリンク飲みます?
鍋倉:あ、ごめんね?お願いしていい?
紗耶:はーい!
あやめ:氷はどうします?
鍋倉:無しでお願い
あやめ:はい
鍋倉:今何してたの?
○○:ゾーンアタックの確認です
鍋倉:なるほどね…コーンをディフェンス代わりにしてやろうか
1年:はい!
乃木坂南
真羽:いただきまーす!
蘭賀:いただきまーす!
ズズズズズ…
真羽:はぁ…やっぱりここのラーメンは美味いや
蘭賀:ほんとほんと
大将:嬉しいことを言ってくれるじゃねーの!ギョーザサービスだ!
真羽:え!ありがとうございます!
蘭賀:ありがとうございます!
大将:そういえばもう少しでウィンターカップだろ?
真羽:そうですよ!
大将:毎年見てるから今年も楽しみだよ、乃木坂南はどこに当たるかなぁ〜
蘭賀:どこだろうと負けないっす!
真羽:絶対に決勝に行くっす!!
大将:それは楽しみだなぁ!!
蘭賀:そういえば寿明さんって今日検査だっけ?
真羽:うん、まだどこか悪いのかな?
蘭賀:乃木坂とやった時卓也さんに負けてなかったように見えるけどなぁ…
真羽:あのジャンプシュート凄かったなぁ…
蘭賀:俺もあんなシュート打ってみたいなぁ…
大将:はいよ、ギョーザ焼きたてだぞ〜
真羽:いただきまーす!
蘭賀:いただきまーす!
─────────────────────
桜田:はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…だいぶ覚えたぞ…
鍋倉:今日はこんな感じて終わってみんなで飯食いに行かね?
○○:はーい!それじゃあみんなで着替えんぞ!
鍋倉:2人もありがとうな
紗耶:いえいえ
あやめ:私も勉強になるので
鍋倉:良かったら2人も1緒に行かない?
紗耶:いいんですか?
鍋倉:食べ終わったら彼氏と帰れるぞ?
あやめ:いきます
紗耶:私も
鍋倉:あはは笑よし行こう…
史緒里:ともちゃん帰ろ!!
鍋倉:なぜ史緒里がここに!
あやめ:立って見学していたので椅子を出して座ってみてもらってました
史緒里:私もいいかな?ご飯!
あやめ:はい、いいですよ
紗耶:一緒に行きましょう!
鍋倉:でもあんな人数…どこで食べよう…
○○:いいところ知ってるんすけどどうです?
鍋倉:え?
─────────────────────
店員:いらっしゃいませー
○○:10人ですけど行けます?
店員:はい、こちらへ!
○○:ここのバイキング美味かったからまた来た
秋宗:確かにここのは美味いからね
森重:すげぇ…
桜田:早く食べよう…お腹空いた
増田:あ!今日大学のプロ表明じゃん!YouTube…
○○:へぇ〜…誰か知ってる人いるかな
秋宗:岩さんは?
鍋倉:まぁ岩村さんならどこかにはいるだろ
○○:あ、ローストビーフだ……紗耶食べる?
紗耶:うん
○○:持ってくるよ
紗耶:ありがとう〜
史緒里:ラブラブね
紗耶:そ、そうですか?
史緒里:ま、私たちも負けないけどね!ねーともちゃん!
鍋倉:はい、史緒里
史緒里:ありがとうともちゃんー!
増田:乃木坂大学の岩村聡は名古屋のチームか
○○:名古屋だって!!
秋宗:ちょっと見せろよ!!
増田:自分のスマホがあるだろ!
○○:そっか!
─────────────────────
岩村:私、岩村聡は名古屋ライオネスブルーに入団をしました
記者:岩村選手!多くのオファーがあったのにも関わらず名古屋ライオネスブルーへの入団は何がきっかけなんでしょうか!
岩村:多くのオファーはありましたが1番の決めては…すみません、言い方は悪いですが昨年度西地区最下位という所でしょうか…それと新たな監督の元でバスケをすることでより愛するバスケを深めることが出来る最高のチャンスだと思ったからです
記者:岩村選手!名古屋ライオネスブルーでの意気込みをお願いします!
岩村:そうですね…やるからにはチャンピオンシップ優勝です、その為ならなんだってします!ルーキーらしさのアグレッシブなプレー!泥臭いプレーをファンの方に見てほしいと思います
記者:ありがとうございます
─────────────────────
秋宗:ライオネスブルーに入ったんだ…マジかよ
○○:でも岩さんなら絶対にやり遂げるよ
鍋倉:あ、新監督の記者会見だってよ
○○:新監督?
アナ:それでは続きまして名古屋ライオネスブルーの新監督に就任されました『新屋敷健太郎』より挨拶です
健太郎:本日お集まりの皆さん初めまして、名古屋ライオネスブルー新監督の新屋敷健太郎です
史緒里:新屋敷健太郎って……ん?新屋敷?
秋宗:おい○○…お前聞いてた?
○○:まさか…
桜田:なぁこの新屋敷健太郎って元全日本代表のエースだろ?もしかして○○の……
○○:父さんだ……
一同:えぇ!!!
アナ:それでは質疑応答へ移ります、記者の方どうぞ
記者:日本記者の本田です、今回Bリーグの監督へなった経緯とは一体なんでしょう
健太郎:中村康二前監督から直々に口説かれまして…私は大学からプロへ行った時、名古屋ライオネスブルーでプロを経験しました、そして日本代表になった時のチームもライオネスブルーです
そこでの生活は今でも私の宝物になっています、そして私が愛するライオネスブルーが昨年度最下位……この状況を脱却せればと思い私が監督を引き受けました
記者:南スポの高林です、今季の目標を教えてください!
健太郎:チャンピオンシップ優勝、ただそれだけです
記者:スポーツ経済の宮田です、今後の名古屋ライオネスブルーの方針はどのように行っていきますか?
健太郎:あっと驚くようなプレーでファンの皆さんを驚かせ、勝利する!ま、簡単に言えばこんなもんです
記者:東京新聞の前田です、元日本代表エースの新屋敷健太郎監督をまた見ることが出来とても光栄です、今のチームで監督を知っている方はいらっしゃいますか?
健太郎:いい質問です!答えは半々です笑笑 ベテラン勢は私のことを知ってくれますが若い選手は僕のことを知らない方が多いのでまずは名前の顔を知ってもらうためにも頑張ります
アナ:次で最後の質問とさせていただきます
記者:名古屋新聞の山本です、新屋敷監督の息子さんの新屋敷○○くんですが、在学の乃木坂高校が都大会で優勝し、11年連続のウィンターカップ出場が決まりましたがその辺についてお聞きしても宜しいですか?
アナ:関係の無い質問はご遠慮…
健太郎:それは指導者としてお答えすればいいですか?それとも父親として?
記者:出来れば両方いただけると…
健太郎:わかりました、指導者として話すのであれば……そうですね、周りが何故あそこまで注目しているかが分かりません
記者:と言いますと?
健太郎:○○選手はまだ不安定です、チームにとって今何が必要かを考えなければ全国へ出ても勝てないでしょう……
チームとは何なのか…選手としてどうプレーしないといけないのか…そこが分かれば本物になるでしょうね
父親として話すのであれば…無茶をし過ぎってことですね笑笑 1人で考えず周りの人、先輩や仲間、そして顧問の先生に打ち明けて助言を求めなさい
お前の周りにはとても素晴らしい人が大勢いる、感謝の心を忘れず目標に向かって1歩を歩んで欲しい…ですかね笑笑 なんか恥ずかしいなぁ笑
記者:ありがとうございます
アナ:以上で会見を終わります
健太郎:ふぅ…疲れた
岩村:もしかして親バカなんですか?
健太郎:俺は違うと言っているが周りはそういうね笑笑
岩村:○○ならきっと今の言葉を受け止めれますよ
健太郎:だといいが…○○はわがままで大雑把でバスケに関しては激しいやつだからな
岩村:俺は設楽さんに監督のことをそう聞きましたよ?
健太郎:設楽さんめ…ま、これから優勝をめざして頑張ろう!
岩村:はい!
─────────────────────
○○:チームとは何なのか…選手としてどうプレーしないといけないのか…
鍋倉:これからのお前の問題点だな
○○:ですね
あやめ:それにしても○○のお父さんでかくない?
○○:198あるはずだなぁ〜
牧園:身長わけろや
○○:父さんに言ってる?
牧園:違くて○○だよ!!
紗耶:ホント無茶しすぎなんですけど
○○:すみません…
紗耶:お父さんが言ってることをそのまま私からも言うわ、わかった?
○○:はい…わかりました…
秋宗:久しぶりに見た…怒ってる紗耶…
桜田:こわっ…
増田:静かにしろ!
紗耶:じゅんこなんかいった?
桜田:な、何も言ってません!!
新屋敷家
パパ:ただいまぁー
ママ:会見見たわよ?
パパ:どうだったよ!かっこよかった?
ママ:何が指導者としてよ!あの場だけ監督ですアピールして話してけど○○頑張ってるでしょ!
パパ:し、仕方ないじゃん!記者もいるしカメラもあって配信もしてるんだよ?息子大好きアピールしたら監督としての威厳が無くなるじゃん!
ママ:息子に甘々デレデレの日本代表エースが監督?!本当に務まるのかしらね!
パパ:絶対に優勝してやる!!○○にも自慢のお父さんって言われるように俺は頑張るぞ!!!
ママ:さっき○○から電話来てたよ?
パパ:な、なんか言ってた?
ママ:どっちが早く優勝するか勝負だ!だってさ
パパ:○○……うぉぉぉぉぉお!!燃えてきたぞ!!!!
ママ:やれやれ…ほんと親バカなんだから笑笑
パパ:ん?まてよ?ウィンターカップあるよね?○○の方が先に優勝する可能性があるよね?あれ?俺負けじゃね?
ママ:は?
パパ:夏に準優勝…そして冬勝つために頑張ってる…これもしかして優勝フラグたってる?いや待てよ…○○が勝ったら俺の負けやんな…○○負けてくれないかなぁ…
ベシッ!
ママ:何子供みたいなこと言ってるの!○○に負けて欲しいの?
パパ:勝って欲しいよ!でも勝負に負けたくない!
ママ:ならどっちが多く優勝するかで良くない?
パパ:あ、確かに…なら俺現役の頃からの積立があるから負けないな、あはは!!
ママ:なんてゲスいパパなの…
パパ:あ、今日夕飯食べに行こうか
ママ:やった!久々にデートね♡
パパ:…………
ママ:な、なに?
パパ:いやぁ……いつ見ても綺麗だなぁ…って
ママ:もうパパったら…///
パパ:ほんとだよ?ママがいてくれるから僕もかっこいい男でいようと思えるんだから笑笑
ママ:健太郎……
パパ:明香里…
ママ:あ!思い出した!
パパ:な、なに?
ママ:○○に彼女できたの!
パパ:何?○○に彼女だと?
ママ:ほら写真送ってきてくれたよ?この子可愛いでしょ!
パパ:めちゃくちゃ可愛いじゃねーか!昔のママみたいだな…
ママ:金川紗耶ちゃんって名前らしいよ?
パパ:金川?もしかして金川ってあの?
ママ:恐らくあの金川君じゃない?
パパ:ほんとにあいつの娘なのか?美少女じゃねーか!
ママ:これは挨拶しないとね笑笑
パパ:決めた
ママ:何を?
パパ:ウィンターカップの決勝戦の時、俺絶対に東京体育館に行く!
ママ:あれ?試合は?
パパ:ない!あっても行く!
─────────────────────
金川家
パパ:ヘックシュン!!
ママ:風邪?
パパ:誰かがパパの事を噂してるのかな?
紗耶:そんな人いるの?
パパ:さ!ご飯食べよう!
紗耶:逸らした…あ、今日乃木坂大学の岩村さんって人が名古屋ライオネスブルーに入団したんだけどね、そのチームの新監督が○○のお父さんだったの
パパ:え!健太郎さん?!
紗耶:パパ知ってるの?
パパ:高校、大学の一個上の先輩だよ!そっか…監督に…モグモグ
紗耶:○○のお父さんとパパってどんな関係なの?
ママ:パパは健太郎さんに男として惚れたみたいでずっと付きっきりだったのよ?
紗耶:そうなの?
パパ:だから○○くんをみてると当時を思い出すんだよ…なぁ、それって動画?
紗耶:うん
パパ:パパに教えてくれない?ちょっと見たいんだ
紗耶:いいよ〜…ん?もしかして健太郎さんの息子が○○だから交際認めてる感じ?
パパ:最初はそうだった…けど○○くんをみてると1バスケ好きとして○○くんをすきになってね…んで話してみるとどうよ!すげぇ立派じゃん!だからもう○○くんじゃなきゃ紗耶は任せれんなって
ママ:喧嘩はするの?
紗耶:するよ?お互い頑固な所あるから仲直りするの大変だけど…
パパ:どっちが折れるの?
紗耶:○○から謝ってくれるかな…私も謝ってコーラで乾杯して仲直りって感じ
ママ:だからコーラ2本持って出かけるのね笑笑
パパ:青春だね…あ!健太郎さん……全然変わらねぇ…かっこいいなぁ
紗耶:ほんとだ…○○にそっくり…あ、○○のおじいちゃんにも会ったけどイケおじダンディーでかっこよかったよ?
パパ:え!龍之介さんにあったの?いいなぁ〜!!
って事はもしかしてチーズケーキ食べた?
紗耶:うん、めっっっっちゃ美味しかった!
ママ:え!もしかしてパパが前から言ってた幻のチーズケーキ?
パパ:そうそう!
ママ:いいなぁ…食べてみたいなぁ…
紗耶:場所は教えたくないから買ってくるよ
ママ:なんで?
紗耶:私と○○の場所だもん…