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気づいた時には後悔を…[2]都大会編5話

卓也:つーか〇〇も知ってたんだ、らんらんが乃木坂に編入しようとしてたこと

〇〇:うん…って言うか俺が断った

卓也:は?

〇〇:蘭賀がうちに来るって先生から聞いて俺が追い返した

卓也:まじ?

蘭賀:はい…笑笑

美月:驚きなんだけど…蘭賀乃木坂に編入考えてたんだ…

遥香:初耳…

紗耶:私も…

あやめ:なんでだろう…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コンコン🚪

ガチャッ🚪

〇〇:失礼します

若月:休みなのにすまんな

〇〇:いえいえ、ところでなんでらんらんが居るんですか?

若月:そのことについて話がある、お前も座れ

〇〇:失礼します…

若月:まずは葉山蘭賀、お前の要件を聞こうか

蘭賀:今日ここに来た理由は…

乃木坂高校への"編入"のことでお話に来ました

〇〇:……は?らんらんがうちに?

若月:それでさっき話を聞いていたんだ

〇〇:なんで?

蘭賀:冗談でも〇〇にうちでバスケやろうよって言ってくれたあの一言が嬉しかった…僕はバスケが下手くそだ、国体で交代で選ばれて試合にも出させてもらった…下手なのに乃木坂の人たちは誰一人僕の事を笑わなかった、そしてたくさんの技術や考え方を教えてくれた…それが一番嬉しかったんだと思う

けどうちのチームは下手な人を笑う、全員じゃないけど1人でもいるって環境が僕は嫌いだった…
だから弱い自分から生まれ変わりたくて…
そして自分の力でユニホームを掴んで〇〇達と勝ち負け関係なく試合をしたい!喜びを味わいたい!だから編入をお願いした

若月:〇〇はどう思う?私は蘭賀が入ってくれるのは大歓迎だがエースのお前の意見を聞きたい

〇〇:僕は反対です

蘭賀:え?

〇〇:途中まで話を聞いていて大歓迎だったけど最後の一言で僕は反対した、何かわかる?

蘭賀:え……なに?

〇〇:わからない?蘭賀は勝ち負け関係なく俺達と試合をしたいと言った、俺たちは負けるかもだなんて思ってバスケはしていない、常日頃から全力でバスケを取り組んだ先に勝負がある、それなのに最初から決めつけるのは僕は嫌いだね

蘭賀:それは…

〇〇:確かに蘭賀が乃木坂に入れば間違いなくユニホームは着れる、けど編入したら1年間公式戦に出れないんだぞ?そんなのは俺は嫌だね、なら俺たち乃木坂の敵として、俺のライバルとしていてくれた方が僕は嬉しいなぁ〜…

蘭賀:けどそれだと…

〇〇:いいか蘭賀?蘭賀が俺たちの仲間になったら誰が乃木坂を倒す?

蘭賀:え?

〇〇:俺たちの仲間になったらライバルじゃなくなるんだぞ?俺は都大会で誰をライバルとして倒せばいいの?俺は蘭賀が仲間になるより俺はお前を全力で潰したい!いいの?ライバルだったらずっと俺と戦えるんだよ?

蘭賀:………

〇〇:ぶっちゃけ今の蘭賀なら俺は負ける気がしない、仲間になったらそれこそ伸びるものが伸びなくなるかもしれないよ?

蘭賀:うん!

〇〇:これは俺の感情だから、決めるのは蘭賀だからね

蘭賀:〇〇たちとバスケ出来たら楽しいんだろうけど、〇〇と試合でマッチアップが出来なくなるのはつまんないなぁ…

若月:………

〇〇:………

蘭賀:ふふっ…笑

若月:ん?

蘭賀:編入お願いしますって言っておいて何ですが編入の件はなかったことに…

若月:どうして?

蘭賀:僕は〇〇の仲間になるより敵でいることを選びました、必ず乃木坂を倒すために僕がチームを変えます!

若月:そっか…もし日村さんが嫌になったらいつでもおいで?その時は大歓迎だから

蘭賀:ありがとうございます……〇〇、僕は必ず君を倒すから!だからこれからも僕をライバルと呼んでくれますか?

〇〇:もちろんよらんらん笑

🤝

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蘭賀:〇〇の倒すのはまだ時間がかかりそうです…けど必ず〇〇の前に現れて絶対に倒してやる!

〇〇:やっぱりこう来なくっちゃ!

卓也:なんか青春だな

〇〇:はぁ…お腹空いた…

卓也:甘いものって腹たまんないな

蘭賀:んじゃあうどんはどうです?

〇〇:いいね!行こっか!

卓也:んじゃ会計してくるわ

〇〇:せめて割り勘だろ

卓也:一応先輩だからさ

〇〇:ならうどん奢って?ここは割り勘で

卓也:おけ………ん?あれ?

蘭賀:割り勘ね…

〇〇:んじゃいこか!

卓也:俺損してね?

蘭賀:お二人は彼女いますもんね、いいなぁ〜

〇〇:らんらんにも出来るって!

蘭賀:そうかなぁ〜…

卓也:ちょ…おい待てよ

紗耶:バレずにいなくなったね

あやめ:うん…

蓮加:なんかヒヤヒヤしましたね…

咲月:ふぅ…

さくら:蘭賀が乃木坂に言ってたらどうなってたんだろう…

レイ:ますますうちらは乃木坂に勝てなくなってたね

アルノ:〇〇先輩…やっぱりかっこいい…

遥香:………

─────────────────────

若月:面倒かけたね

奈々未:いいよいいよ、仕事だしそれに大事なチームじゃん?

若月:ありがとう

奈々未:今日の鍋くんどうだった?

若月:なんかでかくなったな

奈々未:まぁウェイトさせてたしなんか背も伸びてるわよ?

若月:測らないとな…

奈々未:もう測ってるわよ?

若月:流石だな笑 どれどれ?

鍋倉友康

身長 196cm

体重 89.5kg

若月:伸びてるなぁ〜がっちりしてきたし

奈々未:あの体で靱やかなプレーができるのがホントすごいよ

若月:あの顔で器用だもんなあいつ

奈々未:キャプテンとして…私は考えたことないけどキャプテンは大変そうね

若月:そうだな、問題児をまとめるのは本当に疲れるよ…

奈々未:私たちのこと言ってる?

若月:うん、けど私たちより今が大変かもな笑笑

奈々未:そういえば1年生はどう?

若月:うん…正直…まだわからんな…1年生でスタメンを貼れるほどの実力がまだない

奈々未:去年は〇〇くん、その前は鍋くん?

若月:そしてその前は卓也、京四郎、武満…今年はまだその器が居ない

奈々未:みっちーくんは?

若月:まだダメだな。というか今年は無理だろ

奈々未:今考えてるスタメンは?

若月:秋宗、牧園、〇〇、鍋倉、森重かな…

奈々未:〇〇くんを3番起用?

若月:〇〇はどこでもできるからな…インサイドが問題なんだよ…ぶっちゃけ誰でも使えるからな

奈々未:でもシゲの理由は?

若月:あいつは鍋倉と同じ器用なんだよ、それに一つ一つのプレーを後出しでできるのはいいよなぁ〜…それに毎日〇〇にしごかれてるからレベルがほんと上がったよ

奈々未:なるほど〜…私的にはシゲ抜いた4人かなって思ったけど

若月:秋宗を3番か?

奈々未:じゅんこをガードに

若月:なら秋宗がガードの方がまだいい

奈々未:ぶっちゃけ3年よりじゅんこの方がいいって言ってたじゃん

若月:言ったよ?けどまだだ…じゅんこは必ず這い上がってくる…1年にも負けない強さがあるからな

奈々未:へぇ〜…案外気に入ってるんだね笑笑

若月:今の2年はみんな大好きだぞ?じゅんこ、シゲ、まっすーの3人は早くからAでやらせておけばよかったと後悔してるよ

奈々未:けどあの時期に来たからこそ頑張ろうって思えてたのかもね

若月:そうなんだよな〜

奈々未:監督は大変ね

若月:ほんとにそうだよ…私一人だからな…

奈々未:なんでバスケ部は若だけなの?

若月:ま、簡単に言うと最初は居たんだよ?子供たちが強いのにその顧問は勘違いしてさ、俺のおかげお前らは強いんだとかで思い通りにならなかったらすぐ暴力…暴言…

奈々未:そんなクズがいたんだ…

若月:そんなことをして大好きなバスケットが嫌いになることは絶対に許せなかった……だから私が岡田校長に直々に話してその先生は追放された…
それからだよ…私一人で顧問をやっている訳は…

奈々未:それじゃあ何人か辞めた子居るの?

若月:居たよ…けど私はどうしてもやめて欲しくなかったからその子の家に行き親御さんと話し合い戻ってきてくれないかと何度も頭を下げたよ…

奈々未:結果は?

若月:結果はみんな戻ってきてくれた…けど自分の最高のプレーが出来なくなっていたんだよ…
ミスすると1回1回私の顔を見る…怒られるんじゃないか…また殴られる…

奈々未:殴ったことあるの?

若月:私が?私はいい指導者に恵まれたからね…そんな非人間的な指導はしたことないよ

奈々未:けどその戻ってきた子達可愛そうね…

若月:簡単な話私のいない所で体罰をしていたと言うことだよ、けど出張から戻ってきたその日の練習を2回から見てたら……グスッ…ごめん、あれは衝撃的で今でも頭から離れないよ

奈々未:何してたの?

若月:ボールを顔面に当てたり、しかもメディシンボールでだよ?それに髪の毛掴んで壁に押付けたり、ものを使って生徒を殴っていた…
信じられなくて涙が止まらなかったよ……
私の愛する生徒たちが…バスケットを愛してこの学校に来てくれた子供達が歳の倍以上もある大人に殴られてるんだよ?
なぜこんなことをするのかを私は聞いたよ…

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若月:なぜこんなことをするんですか!子供たちが何をしたと言うんですか!

『何って教育ですよ、練習中は笑顔になっちゃいけないんです!ましてや全国BEST4のチームがお遊びバスケットなんかでは優勝出来ません!』

若月:何故ですか?なぜ説明ではなく暴力を使うんですか?

『そんなの決まってるじゃないですか、彼らは駒ですよ?優勝も出来ないのにこんなに笑い合いながらやるバスケなんてなんの意味もない!』

『それにね!男と男の話し合いなんで女性の若月先生は首突っ込まないでください!』

若月:お前たちはもう帰りなさい…いいね?あとは先生に任せなさい

『そんなんだからダメなんですよ!優しくするから勝てないんですよ!』

『第1私は女のあなたがこの部活動の監督ってことに私はまだ認めてませんけどね!』

謙也:おい!今の言葉取り消せよ!

『あ?なんだ貴様…また殴られたいのか?』

謙也:いくらでも受けてやんよ!けどなぁ!俺達の若月先生を馬鹿にするなよ!

『その態度がうぜぇんだよ!』

若月:おい!私の家族を殴るのか?

『家族?生徒を家族って言うのかよ笑笑』

若月:私の大事な息子たちを守るために今からお前を殴る

『どうぞ?殴れるものなら殴ってみ……』

ブゥン!

若月:え……なに?

岡田:全く…こんなクズがまだこの世の中にいたとは……

若月:岡田先生…

岡田:ごめんねみんな、今日の部活動は中止!数人は来てもらうからよろしくね

『こ、校長……』

岡田:あなたには失望しました……私の大事な生徒によくも怪我を…覚悟しておきなさい

謙也:ごめんね若月先生…黙ってて…

若月:なぜ相談してくれなかったんだ?!

謙也:俺達のミスだからしょうがないよ…けど若月先生にまで被害が行くのが嫌だったから…

若月:は?

謙也:俺達は若月先生の元でバスケをしたいからこの学校に来た!勝てないのは俺たちのせい!先生のせいじゃない!
俺たちだって先生を守りたかったんだ!

若月:馬鹿野郎!怪我ですまなかったかもしれないんだぞ?死ぬ可能性だってあったんだぞ!
なんで!私の事よりお前たちの笑顔が見れないのが私は苦しい!だからこそ私に言って欲しかった!

謙也:すみません…

若月:けど…嬉しかった、私のことを思って…守ろうとしてくれて……

謙也:けどさっきみたいになったら先生も傷つくんじゃ…だったら男の俺たちが!

若月:お前達を守るのは当たり前だろ!私は教師だぞ!男も女も関係ない私達は大事な家族なんだ!

謙也:すみません先生…

若月:練習の再会がいつからかは分からないがまたお前たちと練習が出来ることを楽しみにしているよ

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若月:結果そいつは懲戒免職処分…そして私は1ヶ月の部活動停止処分で終わったんだ…

奈々未:そうなんだ……けどその男の子もかっこいいじゃない、愛する若を守ろうとしたんでしょ?

若月:愛するでは無いが…あいつの気持ちが嬉しかった…けど、ふふっ…なんか〇〇に似ててな笑笑

奈々未:なんかバスケ部ってなんかイカれたやつが入ってくるよね

若月:そうだね笑

奈々未:あ!夜どう?1杯行きません?

若月:それ最高!

創学館

〇〇:ふぃ〜…

秋宗:卓也さんと何話してたの?

〇〇:卓也さんとらんらんがいてさ!バスケの話してた

牧園:なんでらんらん?

〇〇:なんか今日乃木坂南と乃木大が練習試合してたんだってさ!だから一緒だったみたいよ?

鍋倉:68-149で乃木大の勝ちだとよ

秋宗:わぉ〜…なんで知ってるんですか?

鍋倉:卓也さんから来た

牧園:ベスメン相手になんですかね?

鍋倉:いや、乃木大は1年生で、乃木南はベスメンらしいけどね

〇〇📱:あ、もしもし?お疲れ様です〜、今日の練習試合のスタメンって誰っすか?

秋宗:誰に電話してんの?

牧園:さぁ〜?

〇〇📱:きよさん、健さん、卓也さん、え!勇人くんまじ?え?裕樹?だれ?

鍋倉:龍山寺の双子、お前マッチアップしたろ?

〇〇📱:あー!あいつか!ありがとう!おやすみ!

鍋倉:卓也さん?

〇〇:うん、きよさん、健さん、卓也さん、勇人くんに双子だってさ

秋宗:なんてメンバーなんだよ…でもその相手にこの点差か…乃木坂南弱くね?

鍋倉:勇人さんも普通に上手いからね、ほかの4人はバケモンだけど

〇〇:勇人くん頑張ってるんだ…早く戦いてぇ…

牧園:乃木坂南が強いとかじゃなくてその大学生のメンバーに勝てるわけないよ

鍋倉:なにつったんてんだよ、こっち来いよ

道行:は、はい!

陽:なんかお邪魔かなと……

〇〇:馬鹿言え、練習じゃねーんだ鍋さんに気を使う必要なんてねーよ

鍋倉:お前は少し気を使え

〇〇:えへへ

弥仁:あはは笑笑

秋宗:とりあえず座りな

道行:なんかすごい話だなぁと思って聞いてました

陽:思ったんですけど、みなさんなんで2個上の卓也さんにタメ口なんですか?

牧園:俺たちは敬語だよ?

秋宗:このバカだけだよ

〇〇:うんうん……え?おれ?

道行:なんでタメ口なんですか?

〇〇:ん〜……考えたこと無かったな…

弥仁:え?

鍋倉:だってこいつ3月の練習に来た時からタメ口だったもんなぁ〜

秋宗:そうですね…

牧園:だから先輩にはちゃんと敬語使わないとダメだよ?

道行:もちろんです!尊敬してますから!

〇〇:俺も尊敬してるんだけどなぁ〜…

道行:〇〇さんはいいんです!かっこいいんで!

〇〇:みっちー後でラーメン奢ってやろう

鍋倉:みっちーは〇〇信者か……終わったな

陽:僕は秋宗さんリスペクトです

秋宗:何が欲しい?

弥仁:僕はぞのっちさん大好きです!

牧園:何食べたい?

鍋倉:俺はいないのか…

〇〇:俺たちがいるじゃないですかぁ〜笑笑

鍋倉:ま、いいや

〇〇:ガクッ…

鍋倉:お前らなんかわからないこととかない?

道行:山ほどあります!

陽:うん!

弥仁:僕も!

鍋倉:そ、そうか…つーかまだホームシックにはなってないみたいだね

道行:ないですね!

陽:みんないるし!

弥仁:僕は…ちょっと…けど千葉なんでいつでも帰れます!

鍋倉:なるほど〜お前らはホームシックある?

〇〇:全然

秋宗:全く

牧園:下宿最高!

鍋倉:だよな

〇〇:鍋さんはあるんすか?

鍋倉:一時期下宿は俺だけの時があったからな…その時は寂しかったよ

道行:え?他の県の方はここじゃないんですか?

鍋倉:うん、ここは先生から許可貰えないと暮らせないよ?

陽:んじゃ俺たちありがたいんだな…

弥仁:感謝しなきゃ!

鍋倉:〇〇お眠だろ?

〇〇:うん……みんなおやすみ〜

牧園:おやすみー

秋宗:はいよ〜

道行:おやすみなさい!

陽:おやすみなさい!

弥仁:おやすみなさい!

道行:まだ21時半ですよね?

陽:いつも寝られるのは早いんですか?

秋宗:うん、早いね

鍋倉:あいつまだ背が伸びてるんだろ?

弥仁:え!

陽:寝る子は育つですか…

秋宗:それ〇〇に言ってやろ

陽:嘘です!言わないでください!

弥仁:〇〇さんって優しいですよね、怒ったことあるのかな?

秋宗:お前〇〇の怒ったところ見た事ないの?

陽:遠慮すると怒るよそれにルーズボールには人一倍ね

道行:俺それでめちゃくちゃ怒られた…

弥仁:そ、そんなに?

牧園:俺なんて殺されかけた

秋宗:あれはお前が悪い

牧園:まぁね……笑笑

鍋倉:あとは…あ、うちはフォーメーションが多くあるんだけど

陽:はい

鍋倉:間違えるのはしょうがないけど覚えてないと〇〇先輩関係なくキレるからまじで

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〇〇:弥仁!!!そこのスクリーンの後の動き違うだろ!

弥仁:す、すみません💦

〇〇:陽!形通りやろうとしすぎて予測が何も出来てない!道行!5番だけ覚えようなんて甘えんな!全部覚えろ!!

陽:はい!

道行:は、はい!

紗耶:フリースローの後休憩ね!

鍋倉:昨日言ったばっかりなのに…

牧園:この時の〇〇こわい…

秋宗:覚えてないやつが悪い

森重:誰かさんも震えてるよ

桜田:お、俺はちゃんとできるもん!

増田:俺もちゃんとできる!

若月:フォーメーションをやるといつもこうだな

紗耶:まぁ1年生は今日が初めてのフォーメーションじゃないですからね

あやめ:なんかぞのっちとじゅんこが泣きながらやってたのが懐かしいね笑笑

若月:そっか、あの二人号泣してたもんな笑笑

蓮加:流石にあれは厳しいのでは?

咲月:まだ三回目ですよ?

若月:ま、それが普通の考えだよな

蓮加:普通?

若月:問題!なぜ〇〇が去年スタメンとして怪我抜きで全試合出れたのは何故でしょう!

咲月:だって〇〇さん大きいし、上手いから…?

若月:蓮加は?

蓮加:なんだろう…技術だけじゃないはず…

若月:5!4!

蓮加:フォーメーションを出来るから!

若月:ぶっぶー!

蓮加:フォーメーションじゃないの?

咲月:私もそれ思った!

若月:正解はフォーメーションを全て覚えているでした!

蓮加:え!なら私正解じゃ…

若月:〇〇は1~5番全てのポジションの動き方と展開方法を覚えているが無かったな

咲月:え?そんなの無理ですよ

若月:なぜ無理だと言い切れる?実際〇〇は覚えてるぞ?

蓮加:ほんとうに人間なの?

紗耶:それは私も同意見

若月:なんで全部覚えてるか聞いてみるか、おい〇〇!

〇〇:はい?

若月:お前フォーメーション全部覚えてるだろ?

〇〇:当たり前ですよ

道行:すげぇ…

陽:当たり前か…

弥仁:頑張らなきゃ…

若月:1~5全部の動き方と展開も含めて全フォーメーション覚えてるか?

〇〇:だからそんなの当たり前ですよ!なんでそんなこと聞くんです?

若月:なんで全部覚えた?

〇〇:勝つためです

若月:だってさ、わかったか?

蓮加:質問です!

〇〇:なに?

蓮加:〇〇さんはなぜ1~5までを覚えるんですか?〇〇さんはガードなんてしないのに

〇〇:なんで俺がガードをしないと決めつける?

蓮加:え?するの?

秋宗:するよ?

蓮加:うそ…

〇〇:それになんで全部覚えるのかの答えは簡単だよ、フォーメーション全て100%できる訳じゃない、だからこそ他のポジションの少しのズレやミスでも成功に導いて点をとる、ひとつのミスをみんなで守れば無しになるだろ?
それにメンバーによってポジションが変わる、だからこそ他のポジションを覚えておいて損は無い!
以上!他に何かある?

咲月:はい!

〇〇:なに?

咲月:フォーメーションをどうやって全て覚えましたか!

〇〇:頭の中でコート作ってみんな動かして覚えた

咲月:そ、それは1回でですか?

〇〇:ちゃんと覚えるのは3回かな?一回目で全部脳内で覚えて、2回目で体で覚えて、3番目はもしそうならなかった時のパターンを覚えたよ?

咲月:あ、ありがとうございます…

鍋倉:どうだ?天才の考えなんて分からないだろ?けどあいつの教え方でこのふたりは覚えたぞ?

牧園:俺は1~3番できる!

桜田:1~2番までなら

増田:2~4までならできる、5は勉強中

森重:3~5覚えたよ

秋宗:1~4覚えてる

鍋倉:俺は1~5覚えたよ

弥仁:す、すごい…

陽:凄すぎる…

道行:マジか……

若月:だから鍋倉と〇〇は1年からスタメンで出てるんだ、分かったらやることはひとつしかないだろ?

道行:はい!

陽:はい!

弥仁:はい!

若月:なら改めてフォーメーションやろうか

部員:はい!

紗耶:ここにいると自分の常識が覆されるからめちゃくちゃ面白いよ!だから蓮加ちゃんと咲月ちゃんも楽しむために一緒に勉強しよう!

蓮加:はい!

咲月:はい!

あやめ:それじゃあマネージャーの仕事やるよ

若月:うんうん……

日奈子1人に辛い思いをさせてしまったからな……
けどお前の思いはちゃんとこいつらが引き継いでるぞ……

増田:〇〇〜、04のこの動きって5番はどうなるの?

〇〇:それはね〜

森重:〇〇の傍に行って覚えろ

道行:はい!

鍋倉:3年生もちゃんと後輩指導しろよ!じゃなきゃ負けんぞ!

3年生:おう!

桜田:あっきー!ここの展開はこれで合ってるか見てよ!

秋宗:いいよ〜

蓮加:…………

あやめ:蓮加ちゃんどうしたの?

蓮加:いや、お兄ちゃんすごい楽しそうだなって……

若月:秋宗は怖いのか?

蓮加:いえ!とても優しくて大好きです!けど何を考えてバスケをしているかわからないんです

若月:妹でも?

蓮加:はい……お兄ちゃんは得点能力なら〇〇さんにも負けないんじゃないかって思ってます…けどなんでガードにこだわるのかがわかりません

若月:なるほどなぁ〜…

秋宗:ナイスよ!けどその時のパスはな……

若月:いいんじゃない?秋宗が点取りたいと思えば取ればいいし、パスしたいならパスすればいいし

蓮加:え?

若月:だって〇〇に負けない得点能力あるんだろ?なら取りたい時に取るよ、それに……いや、なんでもない、秋宗は大丈夫さ

蓮加:はぁ……

乃木坂南

日村:よし!みんないいか?今から今週末にある都大会地区予選のユニホームを発表する!だから呼ばれたものはマネージャーからユニホームを受け取ってくれ!

部員:はい!

諸星:名前を呼ばれたものは大きな声で返事するように

部員:はい!

諸星:4番、葉山蘭賀!

蘭賀:はい!

諸星:5番、山城真羽!

真羽:はい!

諸星:6番、中村翼!

中村:はい!

諸星:7番、早乙女明!

明:はい!

諸星:8番、五条兼近!

兼近:はい!…………………………

諸星:以上15名!

部員:はい!

日村:今回はこのメンバーで行く、都大会前に変更もあるだろう、だからこそ皆切磋琢磨して欲しい

部員:はい!

日村:それじゃあ美月、シューティング

美月:はい!みんなシューティング!

部員:はい!

日村:ふぅ…さてと…これで予選は行きますね

諸星:すみません…私が無理やり

日村:いえいえ、私も気になっていたことなのでこの機会に

諸星:それではこれで申し込みしておきますね

日村:よろしくお願いします

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