気づいた時には後悔を…[2]IH(過去)編8話
真佑:はぁ〜…卒業式は結局病院かぁ〜…
深川:せっかくの晴れ舞台が病室って殺風景で嫌よね……
真佑:はぁ〜つまんないの〜
コンコン🚪
深川:はいどうぞ〜
ガラガラ🚪
○○:うぇーい!
龍雅:あら元気そうね真佑
真琴:お前は病院だぞ?静かにしろって
憲伸:まぁまぁ〜いいじゃん!めでたい日くらいいいじゃん!
秋宗:真佑!
真佑:なになに!
秋宗:家から制服持ってきたから今すぐ着替えて!
真佑:あきちゃんのエッチ!
秋宗:いやっ!ちがうんだ!みんなで写真撮ろうよ!
真佑:うん!
深川:それじゃあ男の子たちはでたでた!
ガラガラ🚪
深川:良かったね真佑ちゃん!
真佑:うん!
秋宗:真佑の制服姿可愛いだろうなぁ〜
龍雅:ほんと秋は真佑にデレデレよね〜
憲伸:ほんと羨ましいぜこの野郎!
真琴:ホントよ
龍雅:あら、真琴がそんなこと言うなんて
真琴:変か?
龍雅:別に〜
ガラガラ🚪
深川:みんなおまたせ!入って入って!
真佑:ど、どうかな…///
○○:可愛い
憲伸:可愛い
真琴:可愛い
龍雅:可愛いわね
秋宗:もう大好き
真佑:ちょっとみんな恥ずかしいよ///でもありがとう!
秋宗:はいこれ
真佑:このお花つけたら卒業式って感じだね!
○○:まいまい写真撮って!
深川:いいよ〜、それじゃあみんないい?まずは一枚目!
はいチーズ!
カシャッ📸
深川:ふふっ…みんな顔が硬いよ?
真佑:みんな笑顔笑顔!笑って!
深川:はいチーズ!
カシャッ📸
深川:おぉー!いいね!いいね!
○○:あのさ!最後は7人で撮ろうよ!
龍雅:そうね…
真琴:そうだな…
憲伸:おれたちはいつもそばに…
秋宗:うん…
真佑:それじゃあ最後に最高の笑顔で!
深川:はいチーズ!
カシャッ📸
真佑:あきちゃん2人で撮らない?
秋宗:いいよ!
○○:んじゃ俺たち外で待ってよっか?
龍雅:そうね…あ!私も○○とツーショット撮りたぁーい♡
○○:なんでだよ!
龍雅:だってみんな今週末にバラバラになるのよ?寂しいじゃないのよ〜!
○○:それ言われたら断れないよ…
龍雅:きゃー!○○大好き♡
真琴:確かに…今週末でサヨナラか…
憲伸:こんなに毎日のように一緒にいた俺たちが来月からはみんな敵になるのか…
龍雅:そうね…なんかさみしいね
○○:けどみんなと戦えるのは楽しみだよ?
真琴:○○と秋宗は乃木坂か
○○:うん
龍雅:私は龍山寺
憲伸:俺は琉球大附
真琴:俺は明野宮
憲伸:絶対に乃木坂に負けないから!
○○:俺も絶対に負けない!
龍雅:会うとしたらインターハイかな?
秋宗:そうだな
○○:真佑は?
秋宗:疲れたから寝るってさ
○○:そう…
龍雅:真佑の為にも私たちが頑張らないとね!
秋宗:そうだな…
龍雅:それじゃあみんなまたね
真琴:おう!
憲伸:みんなまた会おうな!
秋宗:絶対に勝つ!
○○:みんな体には気をつけてね!また会おうぜ!
龍雅:寂しい!
○○:いつでも連絡してこいよ、またバスケやろうな!
龍雅:あーん♡もう○○しゅき♡
憲伸:キモすぎ笑
龍雅:あんた入院させるわよ?
─────────────────────
若月:みんなおはよう
部員:おはようございます!
若月:今日から推薦組が2名合流する、担当をつけるからちゃんと指導するように
部員:はい!
若月:それじゃあ2人とも自己紹介して
秋宗:愛知県名古屋市立瀧澤中学校から来ました高橋秋宗です!よろしくお願いします!
パチパチパチパチ👏
○○:同じく瀧澤中学校から来ました新屋敷○○です、よろしくお願いします
パチパチパチパチ👏
若月:それじゃあ大我は秋宗、鍋倉は○○な
大我:はい!
鍋倉:はい!
若月:んじゃ練習開始!
部員:はい!
大我:俺荒木大我、よろしくな秋宗!
秋宗:はい!こちらこそよろしくお願いします!
鍋倉:よっ!久しぶりだな!
○○:……あ!あんた山王のウザイやつ!
鍋倉:ウザイやつで覚えてたのかおめぇ…
○○:それよりなんであんたかここにいんの?秋田なら龍山寺だろ?
鍋倉:なんか龍山寺はつまらなかったから
○○:は?
鍋倉:乃木坂の方が楽しいしやり甲斐があるって感じだからな
○○:へぇ〜…そんなに楽しくてやり甲斐があるの?このチーム
鍋倉:お前もそのうちわかるよ、よろしくな○○!
○○:おう!!
健:あの鍋倉にタメ口とかやるなあいつ笑笑
卓也:礼儀がなってない奴だな…
優:ひょろ長センターって感じだな、明智に潰されるんじゃない?
明智:俺の事なんだと思ってんだよ…けど推薦でAスタートなんだ、舐めてかからない方が良さそうかも
清衡:お前がそんなこと言うなんてな
鍋倉:そういえば剣はどこの学校に行ったんだ?龍山寺か?琉球?大阪?それとも……
○○:去年の全中の前に交通事故で死んだ……
鍋倉:……は?うそだろ?まじ?
○○:こんなうそつくわけないじゃん…
鍋倉:なんであいつが…
○○:即死だったらしい…
鍋倉:そうか…すまん……お前だって辛いのに…
○○:乗り越えないと行けないのはわかるけどやっぱり辛いものは辛いよね…笑
鍋倉:○○がずっと剣のことを忘れなければあいつは俺たちから消えないだろ、だからあいつの分も頑張ろうぜ?
○○:はい!
日奈子:先生が話していたスコアラーってあの二人ですか?
若月:○○はそうだが秋宗ではなくもう1人を呼ぶはずだった…
日奈子:なるほど!振られたんですね!
若月:亡くなったんだ…
日奈子:え…
若月:だから代わりに秋宗を誘った訳じゃない、それにある女の子と約束したし…それに○○と秋宗2人がこのチームを変えると信じているよ
日奈子:それは楽しみですね〜…けど問題児なんですよね?
若月:さぁ…どうなるかな笑
卓也:よし!スリーメン!
部員:はい!
大我:お前らも混ざれよ?
秋宗:はい!
○○:おす!
鍋倉:んじゃお前ら2人俺とやるか
○○:鍋さんと?
鍋倉:嫌か?
○○:やろやろ!
秋宗:お願いします!
健:鍋があの二人とスリーメン…なんか企んでるな?
清衡:鍋って性格悪いからな笑
卓也:さぁ〜どうなる事やら
若月:スリーメン終わったら1VS1やろうか
日奈子:わかりました、あの二人も参加ですか?
若月:もちろん!
日奈子:わかりました
若月:さてと…どうなるかな?
日奈子:あの二人には悪いですけどみんな負けませんよ
若月:それはどうかな…
─────────────────────
健太郎:…………はぁ…
明香里:なに?寂しいの?
健太郎:だって○○が決心して向こうに行ったのは分かるけど…けど不安だよ…
明香里:あっきーいるから安心よ
健太郎:そうだよな…
明香里:もし何かあったら連絡するから私たちは安心して待ってよ?
健太郎:下宿だろ?ってことは小遣い…もし先輩に虐められたりパシられたりしたらどうしよう…
明香里:女々しすぎるぞ健太郎!○○は私たちの子供でしょ!胸張ってればいいの!
健太郎:かっけぇ…
明野宮高校
剛:真琴は瀧澤中だったんだろ?
真琴:そうですよ?
剛:他所からも声は掛かってたはずなのになんでうちに来たんだ?
真琴:関西弁って良くないですか?
剛:へ?それが理由?
真琴:そんな訳ないじゃないですか〜アホなんですか?
剛:お前舐めてるん?
真琴:ま、ぶっちゃけ先生に口説かれたって感じっすね
剛:田中先生か…熱いよな笑笑
真琴:それにあのマネージャーが可愛いんで
剛:西野か?え!お前西野のこと好きなん?
真琴:プッ…嘘ですよ、剛さんって見た目の割になんか童貞くさいですね、それに今ので剛さんが西野さんの事を好きなことがわかりました
剛:お前クソ野郎だな…つーかお前も童貞だろ!
真琴:哲也さん、この近くのおすすめのたこ焼き屋はありますか?
剛:あ、無視…
哲也:なになに?真琴たこ焼き好きなんか?
真琴:粉もん大好きなんですよ!
哲也:おっしゃ!んじゃ練習終わったら推薦者歓迎会やるぞ!
真琴:剛さん
剛:な、なんだよ…
真琴:これからよろしくお願いしますキャプテン!
剛:おう!よろしくな真琴!俺が真琴にたこ焼き奢ってやるわ!
真琴:哲也さん…剛さんチョロいっすね
哲也:お前なかなかやるな…
琉球大学附属
憲伸:瀧澤中学校から来ました桐谷憲伸です!よろしくお願いしまーす!!
パチパチパチパチ👏
伊藤:以上推薦者は6名!みんなよろしくな!
憲伸:はい!みんなよろしくな!
茂治:俺金城茂治、よろしくね
憲伸:茂治…シゲだな!
茂治:安易だな
憲伸:安易くらいが丁度いいんだよ!
茂治:逆ギレ…
金城:因みに俺の弟だからよろしくな!
憲伸:そのよろしくの意味は普通のよろしくっすか?それとも俺と弟に手出したら許さねぇぞ!の方ですか?
金城:普通に弟と仲良くしてくれよなってことよ
憲伸:なんだ…
金城:……ん?なんだよ
憲伸:シゲの方がでかいんすね!
茂治:憲伸それ言うなよ!
憲伸:…え?俺よりも低い?まじかよ
金城:てめぇ!喧嘩売ってんのかこの野郎!!!
憲伸:ギャァァァァァァア!
仲西:あらら…
新垣:やべぇやつ入ってたな
伊藤:はぁ…門松さんから聞いてたけどほんと問題児だな…
理々杏:けどすごいシューターなんでしょ?
伊藤:うん…中学生の確率じゃないよ
理々杏:いいじゃん!3年生シューター抜けて今シューターいないんだからさ?
伊藤:ま、通用するか確かめないとな
龍山寺高校
生駒:んじゃ休憩ね
絢音:休憩!
部員:はい!
生駒:龍雅!ちょっと来て!
龍雅:はい!なんですか?
生駒:あの事はチームのみんなに言った方いいか?
龍雅:いいですよ?
生駒:え、いいの?
龍雅:はい、その方が…というかいつかは言わないといけないって思ったので早いに越したことはないです…怖いですけど…
生駒:そうだな…なら絢音みんな集めて?
絢音:ピー!集合してください
部員:はい!
生駒:龍雅の事だが…
龍雅:あの!私バイなので!口調とかも普通とは違うとは思いますがよろしくお願いいたします!
謙蔵:ん?バイ?
拓郎:って事は男女行けるってこと?
龍雅:ピンポーン!正解です!
弘樹:俺たちも行ける?
龍雅:私心に決めた人がいるのですみません…
裕樹:フラれたな
弘樹:殺すぞ裕樹
謙蔵:それ男?女?
龍雅:男です…
謙蔵:おぉ……そ、そうか…
龍雅:やっぱり…僕変ですよね…分かってはいるんですけど……すみません…先生…やっぱり僕…バスケ部…
拓郎:バスケ上手いんだろ?
龍雅:え?
拓郎:バスケ上手いから推薦貰ったんだろ?バスケ上手いならなんでもいいよ
龍雅:けど…
拓郎:お前は俺達に覚悟を決めて今説明した、辛かったはずだ…否定されたらどうしよう…このまま黙って嘘をつくのは心が痛い……そんな葛藤の中お前は俺たちに打ち明けてくれた、そんなお前を誰を気持ち悪いとか思わねーよ
生駒:拓郎…
拓郎:俺もぶっちゃけバイとかゲイとか何となくしか分からねーし、そんなにお前が深く考えなくていいんでない?俺達はバスケ部だぜ?バスケが上手けりゃ誰も文句も言わねーし、何よりチームメイトの尊厳を俺達はバカにしないよ
龍雅:拓郎さん…
拓郎:お前が大事な事を打ち明けてくれたから俺も言うけど、俺は絢音と付き合ってるから
部員:えー!嘘!!!
拓郎:マネージャーでもあり最高の彼女だから!
絢音:それ今言う?バカじゃん
拓郎:ガーン…
龍雅:ふふっ…
拓郎:笑った!お前は笑った方がいいよ!大好きなバスケを俺達とやるんだべ?俺達一応全国優勝してっからここで辞めたらお前優勝も経験できないままライバルに負けんぞ?そんでいいの?
龍雅:嫌だ!
拓郎:ならお前がやることはひとつだろ!謙蔵!
謙蔵:みんな!スタンバイ!
部員:はい!
謙蔵:せーの!
『ようこそ!龍山寺バスケ部へ!!』
龍雅:なにそれださっ笑笑
拓郎:これでお前も俺たちのチームだ!あはは!
生駒:心配してたけど…なんか良かったのかも
西郷:こう見るとみんな人として優しくねーか?
拓郎:あのよ!龍雅は俺たちにタメ口でいいぞ?
龍雅:何言ってるんですか!そんなことダメです!
拓郎:謙蔵いい?
謙蔵:うん、その方が龍雅楽だろ
龍雅:楽ですけど…
拓郎:なら時と場合で使い分けろ、タメ口と敬語ご茶混ぜでいいからよ!
龍雅:わかった…です……
弘樹:そこ混ぜたら変だべ
裕樹:ぶっちゃけ俺たちって龍雅的に有り無し?
龍雅:え?みんなイケますよ?
乃木坂
○○:はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…クソ……負けた…
秋宗:くそっ……
日奈子:う、嘘でしょ…?
若月:予想外だな…ここまでやるのか…
○○:あんた強いな…けど二点差だから今度は俺が勝つな!あはは!!!!
卓也:はぁ…はぁ…お前達何者だよ…
日奈子:卓也に二点差…それに他の部員に勝ったなんて……先生本当に中学卒業したばかりの子達ですか?
若月:私も驚いてるよ…
卓也相手に2点差…秋宗は4点…
ホントすごいな新屋敷○○…高橋秋宗……
秋宗:ふぅ…お前にまた負けた…
○○:あはは!つーか本当にこの人達ウィンターカップBEST4なの?なんか思ってたより弱くね?
清衡:あ?
健:なんだと?
卓也:○○くん、今の言葉はいただけないな〜
○○:え、ごめんなさい…悪気はなかったんです
健:やろう…いい度胸してんじゃねーか…
清衡:ぶっ殺す…
鍋倉:まぁまぁせんぱいたち……○○?先輩たちに対しての態度がちょっと酷いよ?ちゃんと礼儀をね?
○○:僕は全国制覇するためにこの学校に来ました、だからこそ僕は常に全力で取り組みますし、全力でぶつかります!なのでこれからよろしくお願いしますね先輩達
あ、次は卓也さん倒すんでよろしくお願いしますね
卓也:上等じゃねぇかこの野郎!!かかってこんかいバカタレが!!!!
─────────────────────
一也:よし!着いたぞ!
紗耶:今日からここが我が家……