気づいた時には後悔を…WC編5話後編
若月:もしかして試合を見に?
健太郎:えぇ…設楽さんと一緒に
若月:え!
設楽:最後まで見なかったな
若月:なぜです?
設楽:だってあそこから負けるなんて有り得んでしょ?
若月:○○を見てほしいなって思ったのに…
健太郎:先生は今日の○○のプレーを見てどう思いましたか?
若月:正直に申しますと…
健太郎:はい
若月:本気でやっているようには…
健太郎:ですよねぇ〜…
設楽:でも個人スタッツはどうなの?
若月:そう言うと思って持ってきました
設楽:さすが真面目ちゃん!どれどれ?
得点77
リバウンド25
アシスト7
ブロック8
スティール5
設楽:すげぇな!1年でこれかよ!
健太郎:どれどれ?
若月:健太郎さんから見てどうですか?
健太郎:あいつわざとやらなかったな?
若月:え?
健太郎:このスタッツを見てわかりました、○○の考えてる事が
若月:考えてること?
設楽:なんだよ、教えろよ
健太郎:記録なんかより勝つことが大事だ、記録なんて簡単に抜いてやるよ!です
若月:…………
設楽:それお前が言ったセリフだろ?
健太郎:バレた?
若月:いつ言ったんですか?
健太郎:確か……僕が記録を作る前日ですかね
若月:かっこいい…
健太郎:照れますねぇ〜笑笑
設楽:なんでまたそう思う?
健太郎:俺の息子ですよ?あんな記録すぐ抜きますよ笑笑
設楽:その被害を受けるチームはどこかな?乃木坂南か?
若月:なんでですか笑
健太郎:しかし本気でやらないのは好かんな…そんな奴は優勝出来ないぞ……
設楽:そんなこと言って○○くんの活躍見て嬉しいんだろ?
健太郎:うん!○○がバスケをやってくれることだけで嬉しいのに全国大会であんなプレーするんだよ?それはもうnice我が息子!!って叫ぶでしょ!
若月:……え?
設楽:すまんな、こいつは親バカなんだ
若月:あ、あぁ……
健太郎:ナイスダンクだったなぁ〜…
設楽:確かに乃木坂南の18番をダンクでぶっ飛ばした時お前喜んでたもんな笑笑
若月:そうなんですか?
健太郎:はい!愛する息子を地獄へ落としたあの子が○○の手によってぶっ飛ばされたのを見たら気分が良くて笑笑
若月:早乙女明が○○を地獄へ落とした?
健太郎:この話は私がしたことは○○には内緒ですよ?
若月:わかりました
健太郎:○○が中1の頃…
─────────────────────
奈々未:今日の○○くん凄かったわね
○○:そう?
奈々未:ベンチから見てたからわかるけど凄かったよ?ね?紗耶ちゃん
紗耶:なんかね…もうかっこよかった!
○○:そ、そう?
紗耶:そうだよ!凄かった!
○○:えへへ///
バチバチ!
○○:痛っ!
奈々未:あ、電力上がってた
○○:このおバカ!
奈々未:私だって褒めたのに…
○○:はぁ…ありがとうね
奈々未:それより若から○○くんの個人スタッツ貰ったけど惜しかったわね〜も少しで記録更新なのに
紗耶:記録更新?なんです?
奈々未:あれ?紗耶ちゃん知らない?ウィンターカップ男子の部…というか男女含めて未だかつて破られたことの無い記録がウィンターカップにあるのよ?
紗耶:へぇ〜……一体どんな記録ですか?
奈々未:これよ?
紗耶:どれどれ?
ウィンターカップ記録
東京都立西園寺高等学校
仲原健太郎(3年)
1試合
個人スタッツ
得点 80点
リバウンド25個
アシスト10個
ブロック8個
スティール5個
紗耶:……は?なんじゃこりゃ
奈々未:それがいまだに破られてない記録だよ?
紗耶:仲原健太郎…○○パパじゃん!やばっ!
奈々未:それでこれが今日の○○くんのスタッツね
紗耶:どれどれ?
得点77
リバウンド25
アシスト7
ブロック8
スティール5
健太郎と○○の差
得点3
リバウンド0
アシスト3
ブロック0
スティール0
紗耶:めっちゃ惜しいじゃん!!!
○○:あとアシスト三本!得点スリー1本!クソー!!!もっと攻めればよかった!
紗耶:いやそれにしてもこれくらいできるのがおかしいよ
奈々未:普通はそうよね笑笑
○○:もっと練習しなきゃ!
紗耶:本気でやって足りなかったんだ…
○○:まだまだ伸びしろがありますねぇ!!!
紗耶:うん!それにまだ大会は始まったばかりだからチャンスあるよ!!
○○:おっしゃぁぁあ!やったんぞ!
奈々未:しかし得点力があるチームでこの点数……
─────────────────────
若月:ふぅ…そうか…だから○○が早乙女明にあんな態度を……
健太郎:ここだけの話○○は自殺未遂をしたこともありましてね…
設楽:まじで!!
若月:あの○○が……
健太郎:あのころの○○は心がもうダメでした…だから私はバスケの話も一切せず父親と言うより親友として接しました…そんな中名古屋でとあるカテゴリーのチームからお話を受けて転校しました、そこからの○○は見違える程変わりました…秋宗くんと出会い、真佑ちゃん、剣くん、龍雅くん、憲伸くん、真琴くんに出会ってまたバスケを始めてくれていまの○○があります、周りは彼を天才だのなんだのって言うけど見えないところの努力がすごいんです…あいつは孤独じゃなくなった…
若月:そんなことが……知らないことばかりでお恥ずかしいです
健太郎:僕は若月先生に出会えてよかった…それはきっと○○もでしょう、これからも○○をよろしくお願いします
若月:こちらこそよろしくお願いします!
健太郎:所で一也の娘が○○と付き合ってると聞きましたが本当ですか?
若月:一也?という方はわかりませんが○○は金川紗耶という子とお付き合いしています
設楽:一也というのは紗耶ちゃんの親父の名前だよ
若月:え!もしかして……
健太郎:あいつ後輩のくせに俺の息子に手を出すとは……きっとその彼女も…
若月:一体どんなことをその一也さんはしたんですか?
健太郎:単にあいつとまた会うと考えると疲れるんです…
若月:紗耶は○○を大事にしてますし、○○も紗耶のことを愛してますから
健太郎:奈々未さんじゃなくあいつの娘…気になる…○○が心配だ
若月:親バカだ……
─────────────────────
紗耶:クシュン!
○○:誰か噂してるんじゃない?
紗耶:誰だろ?なんかムズムズする〜
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若月:そういえば健太郎さんはこっちに来てよかったんですか?
健太郎:え?
若月:だって監督さんがこの時期って試合は…
健太郎:コーチに任せた
若月:は?
健太郎:息子の試合はみたいじゃん笑笑それにインターハイは毎試合見てたし
若月:マジか……
健太郎:だって俺を超える逸材を自分の目で見ないと!これでも監督ですから!!!えぇ!!
設楽:ま、健太郎が来てる事は○○くんに言うのか?
健太郎:言わないで結構ですので
若月:え、いいんですか喜びますよ?
健太郎:親が出る幕はありません、指導者としてバスケの話が止まらなくなるので
設楽:それにこいつが食べ始めたら部のバナナなくなるぞ?
若月:え!そんなに食べるんですか?
健太郎:はい!食べれる人間が強い!これが我が家の家訓です!
若月:あ、はい……○○の大食いの理由がわかりました…
─────────────────────
翌朝
○○:ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
秋宗:そういえば今日の相手最高で背が鍋さん位のが1人らしいぞ?
○○:まじ?なんだそっかそっかŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
若月:午前中は10時まで学校でシューティングするから早く飯食え下宿組
下宿組:はーい!
奈々未:今日戦う大賀浜高校でかいわね…ま、乃木坂南よりは……つよいのかな?
若月:昨日よりは苦戦するだろ、だからこそ徹底しなければ
奈々未:なら準備してるわね
若月:頼む
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賀喜家
遥香:おはよう〜
パパ:遥香おはよう
ママ:あら、早いわね
パパ:試合見に行くのか?
遥香:うん…レイちゃんとさくちゃんと行く
ママ:寿明さんの葬儀とか日にちは決まったの?
遥香:うん、今日お通夜で明日火葬と葬儀だって…
パパ:もちろん参列するんだろ?
遥香:バスケ部はみんな来るよ…
パパ:そうか……辛い中昨日の試合も大変だったがウィンターカップで初戦を勝ち抜いたのはすごいと思うがなぁ〜
ママ:そうよね、真羽くんと蘭賀くんの今後が楽しみよ?
遥香:あの2人には目標があるからね笑笑
パパ:そういえば昨日の全試合のプレー集とかインタビューとかあるぞ?
遥香:○○出てるのかな?
─────────────────────
記者:○○選手!お疲れ様です!
○○:おー!あなたは!はい!お疲れ様です!
記者:今日の試合で聞きたいことがありすぎて申し訳ないのですが答えられる範囲で構いませんので聞いてもいいですか?
○○:あなたならいいですよ笑笑
記者:ありがとうございます…それでは早速なんですが試合始まる前1列に並んで黙祷に見えたのですが何をしていたんですか?
○○:仰る通り黙祷をしていました…
記者:それはどなたに向けてでしょう?
○○:昨夜、乃木坂南高校さんの7番山仲寿明さんがくも膜下出血で亡くなり寿明さんに向けて追悼…という意味を込めて行いました
記者:そうでしたか…○○選手にとって寿明選手とは一体どのような存在でしたか?
○○:彼は僕の夢を笑いませんでした…そしてお前ならできる!と背中を押してくれたし…すみません…背中を押してくれて…出会った時間は少なく、とても短い時間でしたが兄のような暖かさを持っている人でした…
記者:○○選手の夢とは一体?
○○:今は言いません、まだ実力がないので自信を持って言えるときを待っててください笑
記者:はい、それでは試合を振り返りたいんですが77得点という記録を残された感想を!
○○:77点ですか…もっと取れたように感じます、決して乃木坂南高校を舐めているという訳ではありません、自分がどのくらい通用するかを試せる機会だったことには間違いありません…ですが僕はこの点数で満足せず頑張っていきます
記者:最後に今大会で目指すのはズバリなんでしょう!
○○:優勝!と言いたいところですが、まずは一戦一戦戦って勝利を掴みたいと思います
記者:○○選手ありがとうございました!
○○:ありがとうございました
記者:卓也選手よろしくお願いします、まずは初戦勝利おめでとうございます
卓也:ありがとうございます
記者:先程○○選手にもお聞きしましたがあの黙祷は卓也選手からですか?
卓也:はい、私が若月先生にお願いをして行いました
記者:寿明選手との関係はどのような?
卓也:幼稚園からの幼なじみでライバルでした…この黙祷は幼なじみに向けてではなく、3年間ともにバスケを頑張ってきたライバルへの感謝と新たな気持ちになるために行いました
記者:ありがとうございます…○○選手が77点という記録を作りましたがキャプテンから見てどう思いますか?
卓也:そうですねぇ〜…○○だけではなくうちには多くの選手が得点を取れる力があるので今日はたまたま○○が決まったって感じですね、ま、負ける気はありませんが笑笑
記者:ありがとうございます笑笑 今大会の目標を教えてください
卓也:一戦一戦戦い抜いて勝てば頂きを手にすることが出来るのでそこまではチャレンジャー精神を忘れずにやっていきたいです
記者:以上になります、ありがとうございました!
卓也:ありがとうございました
─────────────────────
パパ:いつの間にあんなかっこいいことが言えるような男になったんだ
遥香:うん…かっこいいね……
ママ:そろそろ時間なんじゃない?
遥香:あ!うん!いってきまーす!!
葬儀屋
日村:おはようございます…
父:日村先生…昨日はお疲れ様です
母:日村先生……
日村:昨日は申し訳ありません…
父:無理な願いを聞いて下さりありがとうございます……
日村:寿明に怒られるなぁ…
母:寿明も会場にいたかもしれません笑笑
日村:本日のお通夜、明日の葬儀はチーム一同参加させていただきます
母:本当にありがとうございます……
父:本当にありがとうございます…
日村:寿明…すまなかった…昨日はあんな無様な試合をしてしまって…
─────────────────────
○○:ふぅ…いい感じかな?
健:ん〜……なんか変だなぁ〜
シュッ…
ガコッ…
健:調子悪ぃのかな?
ドンドン!
健:ふぅ…シュッ…
シュッ…
ガコッ…
健:卓也
卓也:ん?
健:俺調子悪い
卓也:まじ?
健:指がかからん…
若月:健どうしたー?
健:指がボールにかからんのです!
若月:お前今日出るな
健:え!
若月:指あっためてストレッチしろ
健:はーい……
牧園:健さんでも調子悪いとかあるんだ…
秋宗:健さんも人間ってことよ
日奈子:健出ないならだれが?
若月:それは日奈子…ま、楽しみにしてな
日奈子:ん?
東京体育館
Cコート
秋田県立龍山寺高等学校
vs
宮崎県立丘珠産業高等学校
4Q6:52
99-42
生駒:どうした!!こんなところで引くんじゃない!!!
拓郎:龍雅!
スッ…
ガシッ!
ドン!
シュッ…
スパッ…
102-42
卓也:引くな!やんぞ!
Bコート
大阪府立明野宮高等学校
vs
山口県立山岸高等学校
剛:真琴……お前の相手疲れてんだろ?さらに追い込め
真琴:はい!
アムロ:ふぅ…なんだかんだ点差も離れたな…
松村:何をのんきなこと言ってんのアムロ!Cコート見てみ!龍山寺が激しくやっとるのにもっと強気で行かんかい!
前田:ま、残り2分……
真琴:龍雅のスリーか……
弓木:真琴?
真琴:ん?
弓木:皆もうコートいってるよ?
真琴:あ、わり
西野:何考えてたんやろ?
弓木:なんでしょう……今日の俺もイケメンだなぁーって?
西野:真琴そんなナルシストやっけ?
弓木:嘘ですよ?
西野:…………
乃木坂
卓也:やっとるやっとる笑笑
鍋倉:あ、龍山寺終わった…わぉ、126-42だと
秋宗:圧勝ですね
牧園:大阪も終わったみたい!
○○:110-81……真琴は…出てるか
秋宗:すると明日の大阪の相手は…
○○:あぁ…北海道に決まったな……
卓也:お前ら行くぞ〜
○○:はーい!
秋宗:はい
若月:さてと……
西郷:若月!
若月:西郷先生…お疲れ様です
西郷:おつかれさん、午後の試合だったよな?
若月:はい
西郷:最終日楽しみにしてるからな笑笑
若月:お手柔らかに笑
西郷:孫に言ってくれ笑笑
生駒:若!
若月:生駒…インターハイぶり?
生駒:やる事やって決勝に先に言ってるから
若月:油断してると足元すくわれるよ?
生駒:すくわれる前に走って逃げるさ笑笑
若月:生駒らしいね笑
生駒:それじゃあまたね〜
若月:うん!またねー!!
─────────────────────
○○:ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
卓也:ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”ん、今日の夜お通夜だってさ
○○:行く?
卓也:お前も来るだろ?ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
○○:うん、ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
卓也:制服ってことは一回家に行かないとな…
○○:俺まいちゅんに頼も
卓也:ずるっ!
○○:健さんが調子悪いことなんていつぶり?
卓也:あいつはシューターな分指先を人一倍気を使っているんだがそれでもあいつは人間だからな、調子悪い時なんていつでもあんだろ?
○○:でもさ?調子悪い人がファーストシュート決める?
健:それが俺の使命だからね
○○:健さんŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
健:指先見ろ
○○:え?普通じゃない?
健:爪の角度ヤスリ加減で全部変わるんだよ、でも今日は酷い
○○:すげぇ…
健:お前もこのくらいわかったら完璧なシュート打てんぞ?
卓也:お前がシュート打つ時の秘訣は?
○○:んー……感覚?
卓也:ダメだこりゃ
健:言ってみてぇー!!!
○○:だとしたら健さんの代わりは?
卓也:誰が出ても点は取れるからどーでもいいよ、けど準決、決勝までにはちゃんと調整しろよ?お前がいないと勝てないんだから
健:わりぃ…はぁ…なんでかな〜
○○:でも最悪が今でよかったっすよ笑笑
健:それじゃあダメだよ、やるからには全力よ!準備を怠ると…一時のミスが結構キツイもんだぜ?
それに俺たちは優勝目指してるんだ、ライバルに負けてたまるかよ
○○:すみません…
健:あ!怒ってるとかじゃねーんだ!○○の言いたいこともわかるよ?でも俺たちは負けたらそこで引退なんだ…一日でも、1秒でもお前らとバスケしたいから完璧にしたいんだよ…
○○:おす!!
卓也:さぁ、俺達も準備するぞ
○○:おす!ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
あやめ:紗耶ちゃん、この荷物ってどうだっけ?
紗耶:それはスカウト組が来る時に渡すでいいよ?
未央奈:すごい!女王様がマネージャーやってる!
紗耶:あやめん、そこにあるリュックまとめよう?
未央奈:何無視してるの?あ!わかった!選手として使えないからマネージャーに行って男どもに媚び売っていい子いい子されてるんでしょ?じゃなきゃあんたがアシスタントコーチなわけないじゃん笑笑
紗耶:別にあんたがどう思うが私には関係の無いことだから
未央奈:きもっ…そんなんだから友達がいなかったんじゃないの?バスケとプライベートのON/OFFできてますとか言ってるけど気に食わないやつは差別するって変わらないねだからあの時負けたんだよばーか
『すまない…マネージャーに何か用かな?』
奈々未:は?
紗耶:○○……
○○:さっきから聞いていたが紗耶を貶すためにわざわざ全国大会に来たのかい?
未央奈:は?あんた紗耶の何?
○○:僕は紗耶の彼氏だが?
未央奈:は?女王様の彼氏が戦犯ルーキーとお付き合い?まじ?やば!ウケるんだけど!
○○:何がウケるかは分からないがこれ以上紗耶をバカにすることは許さないよ?
未央奈:ふっ…だから何?つーかあんた紗耶がどんな人間か知ってるの?こいつは男バスの先輩に気に入られるために股開いてアンアン喘いでヤリまくってるクソ女なんだよ?そんな女と付き合って何が楽しいの?
あんたもどうせ紗耶とヤッて付き合ったんでしょ?
どう?気持ちよかった?
○○:…………
未央奈:ほら!見てみて?言い返せないところ見た?戦犯彼氏くん!それに女王様にはお似合いよね〜大事なところでフリースロー落とすような人と付き合うんだもん、戦犯と戦犯が身の丈にあったお付き合いで何よりよ笑笑
紗耶:未央奈!あんた!
ガシッ!
紗耶:……○○?
○○:もう一度言うよ?これ以上俺の彼女をバカにすることは許さないよ?それにBEST4のチームがこんなことして報告されたらどうなるかわかるよね?
未央奈:…………何よ!つまんな!紗耶ちゃんが居なくなってくれたから高校バスケが最高に楽しいわぁ〜
○○:…………
未央奈:あ、時間みたい〜またね女王様〜
○○:…………ごめん
紗耶:え?
○○:守れなかった…
紗耶:なんでさっき止めたの?あんなに○○言われて悔しくないの?腹がたたないの?
○○:俺たちは喧嘩をするために東京体育館にいる訳じゃない……それに彼女があんなに悪口を言われていたのに何も出来ない自分に腹立つよ……
紗耶:……ごめんなさい
あやめ:2人は何も悪くないよ…私もイライラした…
○○:あやめんもごめんね?
あやめ:私より紗耶ちゃんね?
紗耶:ごめんなさい…○○ごめんなさい…
○○:何のごめんなさい?
紗耶:私…やったことないもん…グスッ…そんなビッチじゃないもん…エッチした事ないもん……
○○:よしよし…大丈夫だよ?紗耶は紗耶でしょ?僕はあんなこと信じてないから安心して?
紗耶:グスッ…グスッ…
○○:しょうがないなぁ…
紗耶:え…
チュッ…
○○:僕は紗耶の味方だよ?僕が居るからもう泣かないで?
紗耶:○○……さっきはごめんね……
○○:いいよ?あーあーあやめんの前でキスしちゃった笑笑
あやめ:自然なリードでのキス…紗耶ちゃんが沼るのも納得……
紗耶:恥ずかしいよ……
○○:それじゃあ下降りよ?
紗耶:うん///
あやめ:だね
─────────────────────
卓也:遅かったな
○○:ごめんなさい
卓也:ま、セーフだからいいよ
日奈子:紗耶ちゃん顔真っ赤だよ?
あやめ:夜部屋で教えますね笑笑
紗耶:あやめん!
憲伸:よぉ
○○:よっ
秋宗:どうした?
憲伸:コート隣だからよ挨拶に
○○:調子は?
憲伸:最高、お前らは?
○○:問題ない
秋宗:俺も
憲伸:早く準決になんねーかな〜
○○:負けんなよ?
憲伸:当たり前だバカ
○○:んじゃまたな
秋宗:バイビー!
憲伸:怪我すんなよふたりとも…
卓也:お願いします!
部員:お願いします!
卓也:よし…今日勝てば明日からメインコートだ……あの最高のコートでバスケをするために今日!勝つぞ!
部員:はい!
卓也:もっと声出せよ!!
部員:はい!
卓也:おい!
部員:おい!
卓也:おい!
部員:おい!
パンパンパン!
卓也:レイアップ!
部員:っしゃぁぁぁぁあ!
若月:ふぅ…何気に相手チーム体格いいな
奈々未:でも使える筋肉じゃないよ?
若月:じゃあうちは?
奈々未:安心して?使えるし、見栄えもいい最高の筋肉を作ってるから!
若月:見栄えもいいって見るの?
奈々未:若い筋肉を見て触れるのよ?合法で!
若月:あ、うん……
奈々未:滋賀県立大賀浜高等学校…インターハイは?
若月:出てるな、確か……龍山寺にボコられたんじゃなかったかな?
奈々未:わぉ……
ブー!!!
審判:ピッ!3分前!
卓也:集合!
部員:はい!
若月:よし……勝てば夏差しのメインコートだ…勝つぞ?そのためにも細かいところの徹底をしっかりみんなで頑張ろう!!
部員:はい!
若月:秋宗、卓也、○○、森重、鍋倉出ろ
日奈子:わぉ…
清衡:すげぇメンバー
秋宗:んじゃガードやるんで、卓也さん2番か……パスランでみんなで点取りましょ?
鍋倉:おけ
森重:やるぞ…
○○:楽しもうぜ?全国大会
森重:おう…
若月:○○!
○○:はい!
若月:点取れ、じゃなきゃ交代するから
○○:おす!
秋宗:んじゃミスマッチ○○で行きましょう、どーせダブルチームでも○○は決めますから
卓也:だな…
明智:シゲ!思いっきりやるんだぞ!
森重:はい!!
麻衣:うわうわ…なにあのムキムキ集団…
史緒里:あ!ともちゃん!頑張れ!!!
美波:○○くん頑張れ!!!
祐希:あっきー!
眞衣:私たちの彼氏頑張れ!!!
真夏:ファイトー!!!
若月:あいつら減給にしてもらおう…
紗耶:あはは…
審判:大賀浜高等学校(白)と乃木坂高等学校(青)の試合を始めます!礼!
お願いします!!
眞城也・孝文・海斗・高貴・アレックス
vs
秋宗・卓也・○○・森重・鍋倉
○○:ふぅ…
審判:ピッ!!
フワァ…
🏀
バチン!
アレックス:高い!
秋宗:○○!
スッ…
海斗:いつの間に!!
ガシッ!
ドンドン!
○○:ふっ!
ズドーン!!!
応援:うぉぉぉぉぉぉぉお!○○のダンクは世界一!ディフェンス1本ソーレ!
0-2
9:56
○○:よし!
八幡:開始4秒でダンクだと……
秋宗:ナイス!
○○:鍋さんナイス!
鍋倉:ディフェンスしろ!
○○:はーい!
眞城也:まだ2点だ!
ダムダムダムダム…
眞城也:海斗!
海斗:バカ!上パスは…
バチッ!
ダンダンダンダンダンダン!
眞城也:決めさせるかよ!
クイッ…
眞城也:しまった!
ドン!
○○:いてっ!
シュッ…
眞城也:うわぁ!
ドスン…
審判:ピッ!
スパッ…
0-4
審判:カウント!白5番!1スロー!
若月:あの体格差で止めに行くのはいいがファールせずに○○をどう止める?
日奈子:ファールしてもあの選手ならバスカンですしね
若月:あぁ……しかし問題はここだ
紗耶:フリースロー…
審判:1スロー!
○○:ふぅ…
ドンドン!
シュルルルルルル…
○○:ふぅ…
シュッ…
ドン…
ドン…
コロコロコロ…
○○:あ…
卓也:エアーボール…
若月:明智!交代だ!
明智:交代お願いします!
ブー!!!
TO:青!メンバーチェンジです!
明智:○○!
○○:はぁ……
秋宗:馬鹿め
卓也:あのアホなにしてんの?
若月:お前やる気あるんだよな?
○○:もちろんです!
若月:フリースローが苦手なのはわかるがエアーボールはないだろ貴様
○○:すみません…力んじゃって…
若月:はぁ…また交代するからドリンク飲め
○○:あ、飲んでなかった
Bコート
憲伸:何エアーボールしてんだよ…
金城:憲伸!
スッ…
憲伸:ここは俺が!
ガシッ!
憲伸:決める!
シュッ…
審判:ピッ!青ボール!!
伊藤:憲伸!!エアーボールしとるぞ!!集中せんか!!!
憲伸:トホホ……