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気づいた時には後悔を…WC編2話前編

部員:えっ!そーえっ!そーえっ!そーえっ!えっ!えっ!

卓也:もっと声出せ!!!

部員:はい!

日奈子:1往復!

部員:はい!

日奈子:ピッ!

部員:はい!

タッタッタッタッタッタッ!

キュッ!

日奈子:ピッ!

部員:はい!

タッタッタッタッタッタッ!

キュッ!

日奈子:2往復!ピッ!

部員:はい!

あやめ:やっぱり季節でボールの空気圧が下がってるね

日奈子:あー、それわざとだから気にしないで?

あやめ:一体どんな意味が…

紗耶:空気の無いボールって弾まないじゃん?

あやめ:うん

紗耶:弾ませる為には強くドリブルしないといけないじゃん?

あやめ:あー!!なるほど!!

日奈子:3往復でラスト!ピッ!

部員:はい!

タッタッタッタッタッタッ!

教員:若月先生ー!お電話です!

若月:はい!日奈子、次はディフェンス全部な

日奈子:はい!みんな!ディフェンスオールやるよ!!

部員:はい!!!

バタン🚪

ガチャッ…

若月:はい、お電話変わりました若月です

設楽:あ、若月?設楽だけど

若月:あ、設楽さん…お疲れ様です

設楽:ごめん練習中だったろ?

若月:いえ、問題ありませんが一体どのようで?

設楽:もし良かったら新チーム相手に練習試合してくれないかな?

若月:え?乃木大とですか?

設楽:うん…ウィンターカップ前だから正直迷ったんだけど…どうかな?

若月:すみません…年明けじゃダメですか?私達もウィンターカップ前というのもあって子供達に付きっきりで教えたいですし…

設楽:うん、わかった…そうだな、ウィンターカップ前だからな…とりあえず年明け都合のいい時にお願いしようかな

若月:私としては新人戦前にお願いしようかと思っていました

設楽:わかったよ、若月に任せるから連絡をくれるかな?

若月:はい、わかりました…すみません

設楽:謝るのはこっちだよ、ウィンターカップは応援してるからな?若月なら優勝出来る…自分を信じて選手を信じて最後まで戦い抜け

若月:はい、ありがとうございます

設楽:それじゃあ失礼するよ

若月:はい、失礼します…

ガチャッ…

若月:流石に怪我なんてあったら嫌だからな…それに自信なら天王寺で付けさせてもらったからな

─────────────────────

キュッ…

キュッ!

○○:オッ!オッ!オッ!オッ!

鍋倉:ボールボールボールボール!

牧園:ディナイディナイディナイ!

日奈子:ピッ!

シュッ…

卓也:ボックスアウト!!!!

ガコッ!

ガシッ!

○○:よし!

ダン!

日奈子:終わり!!フリースロー!!

部員:はい!

ガチャ🚪

日奈子:先生、今リバウンド、ディナイ終わってフリースローです

若月:わかった

日奈子:設楽さんですか?

若月:なぜわかった

日奈子:もしかして大会前に練習試合でもって感じかなって

若月:あたり、でも断った

日奈子:あ、そうなんですか?

若月:こいつらのバスケをずっと見ていたいからな…

日奈子:先生…

若月:さてと…次はルーズボールな

日奈子:はい!次!ルーズボール!

部員:はい!

○○:ふぅ…汗ヤバっ…

鍋倉:お前だけだな半袖短パン

健:いや、キャプテンもな

卓也:ふぅ…よし!やるぞ!

○○:っしゃぁぁぁぁあ!

日奈子:行くよ!!

ブー!

タッタッタッタッタッタッ…

ダン!

○○:よし!

ドンドンドンドンドン

シュッ…

パスッ…

○○:よし!!

森重:クソっ!

○○:あはは!

若月:○○

○○:はい?

若月:脳で少しでも迷いが1mmでもあったら絶対に行くなよ?

○○:え?

若月:お前がいちばん分かってるはずだ

○○:はい…わかりました

若月:うん、ならいいよ

森重:何かあったの?

○○:うん…まぁね

森重:その右腕の傷はルーズボールでやったの?

○○:なんでそう言えるの?

森重:先生との会話からそうかなって

○○:ビンゴ…

森重:えぐい感じ?

○○:うん…なんか最近夢で見て最悪だったよ

森重:そうか…すまん

○○:謝るなよシゲ…俺もいつかは話すからさその時まで待っててくれる?

森重:うん…待ってる

○○:ふへっ…ありがとうね

若月:さてと…そろそろお昼か…おわり

日奈子:はい!ストレッチ!

部員:はい!

若月:卓也!

卓也:はい!

若月:午後は1時半からシューティング、ドリル、スリーメン、体幹とウェイトと柔軟ストレッチで終わるから

卓也:わかりました

若月:日奈子にも伝えてるからよろしくな

卓也:居ないんですか?

若月:いや?いるけどただ見てるだけ

卓也:わかりました

若月:選手変えるから

卓也:わかりました

若月:ま、この時期ならわかるだろ?

卓也:はい、ですが…

若月:だからそれを見極めなければならん…お前は普段通りやればいい

卓也:はい…わかりました

若月:よろしくな

卓也:はい、こちらこそよろしくお願いします

若月:ストレッチして終わろう

卓也:はい!

乃木坂南

日村:ウィンターカップのユニホーム決めたからよろしく

部員:はい!

日村:美月よろしく

美月:はーい!それじゃあ本選でのユニホーム発表します!

4番 竹城達也
5番 新山千春
6番 齋藤健友
7番 山仲寿明
8番 丸山隆二
9番 秋山賢吾
10番 佐々木貴文
11番 中村翼
12番 近藤優人
13番 五条兼近
14番 浜崎直人
15番 山城真羽
16番 葉山蘭賀
17番 山倉吾郎
18番 村上龍星

美月:以上です

明:………は?

日村:明何か聞きたいことがあるのか?

明:僕がユニホームを着れない理由はなんですか?

日村:今日までの己の行いを見つめ直せ

明:行い…

日村:そうだ、今日はこれで終わり!

達也:はい!気をつけ!お疲れ様でした!

部員:お疲れ様でした!!

明:お疲れ様でした…

日村:美月、ウィンターカップについて話がある

美月:はーい!

明:……くそ

寿明:やっぱり神は見てるんだよ明くん

明:は?

寿明:お前が○○と卓也にやった事…なぜ心が痛まない、なぜバスケで勝負をしようとしない、何故!自分で罪を重ね自分を苦しめる…

明:別に…そんなこと…

寿明:そのままだともしお前が死んだ時、一生後悔するぞ?

明:離してくださいよ…

寿明:早乙女明…俺の目を見ろ…目をそらすな

明:………

寿明:はぁ…はぁ…お…おい…

明:寿明さん?

寿明:う…うぁ…うぅぅぅぅぅ……

明:寿明さん!どうしたんですか!

寿明:うぅぅぅぅぅ…あぁぁぁぁ………

バタッ…

明:寿明さん?寿明さん!!

達也:寿明!!おい!寿明!!先生!!日村先生!!

─────────────────────

桜田:はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…ふぅ…クソっ…

卓也:どうした?ぞのっちよりガッツがねーな

桜田:はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…もう1回…お願いします

卓也:もうよせ、今日は終わりだ

桜田:はぁ…はぁ…ありがとうございました

牧園:ほらドリンク

桜田:ありがとう…はぁ…はぁ…

牧園:お前じゃ卓也さんには勝てねーよ笑笑

桜田:お前は?

牧園:おれ?俺は一回も勝ったことがない!

桜田:何誇らしげに言ってんの?

牧園:まぁ…買ったことある奴なんて…ほかあそこにいるだろ?

桜田:え?

○○:シュッ…

シュッ…

スパッ…

シュッ…

スパッ…

シュッ…

スパッ…

○○:ふぅ…今度は

ダンダンダンダンダンダンダンダン!

ダン!

シュッ…

ガコッ…

パスッ…

秋宗:開いてるぞ?

○○:まじ?感覚で打ってたからかな?

シュッ…

スパッ…

秋宗:うん、ナイス

桜田:な、なんで右手あんなに綺麗に打てる…

牧園:○○は元々右利きだからね、訳あって左利きになったけど

桜田:すげぇな…○○が卓也さんに勝ってるなんて…

鍋倉:またやったら結果はわからないがな

桜田:あ、鍋さん

鍋倉:あの1回に本気を持っていけるか行けないかが全国で勝つ秘訣だ

桜田:秘訣…

鍋倉:だからこの三馬鹿トリオは全国でも戦える、しかもこいつはインターハイBEST4のチームから3Pのバスカンを貰った、それに3Pを何本も決めたしな

ワシャワシャ

牧園:えへへ///

鍋倉:お前が本気で全国で戦いたいなら考えろ、同じプレースタイルをとるなら若月先生は上位互換を選ぶぞ?

桜田:………

鍋倉:そうしたらお前はどうする?同級生が全国で輝いているところを指くわえて上で応援するか?それともお前はお前の武器を見つけて共にコートの上で戦うか?

桜田:俺は………

鍋倉:二つに一つだ

桜田:俺は…俺はコートの上に立って戦う!!

鍋倉:ふふっ…あはは笑笑

桜田:??

鍋倉:なら特訓だ、1対1しようぜ?

桜田:え?

鍋倉:今はPFだけど元はPGが専門だからお前ぐらい簡単に倒せるけど?どうする?辞める?

桜田:お願いします!!

鍋倉:いいぜ?来いよ

紗耶:なんかいい感じですね

あやめ:迸る熱い何かがを感じます

日奈子:みんながひとつの目標を達成するために一人一人考えて行動する…見てていいよね!

若月:見ろお前ら、ここに残っているのは1年6人、2年3人、3年6人…計何人だ?

日奈子:えー…

あやめ:15人ですね

若月:さてと…メンバーを変えねばならんな…

紗耶:先生が笑った…

日奈子:さぁ!本当に辛くて大変なのはこれからだよ?だからマネージャーのみんなも頑張ろう!!

マネ:はい!

ガチャ🚪

若月:ふぅ…

プルルルル…

若月📱:もしもし?

📱:あ!もしもし?若?

若月📱:久しぶり!ごめんね?こっちから連絡しないといけなかったのに

📱:いいのよ!もう完成したから完成画像送る

若月📱:ありがとう、それでお金なんだが……

📱:あ〜笑 優勝したらお金はいいよ、私からのプレゼントってことで

若月📱:いや、それは悪いよ…

📱:それなら負けたら払って?焼却炉にぶち込んで燃やすから

若月📱:なら勝たないの勿体ないな

📱:うん、だから頼むよ?私も見に行くから

若月📱:生駒は応援しないのか?

📱:生駒は他じゃん笑 若は私と契約してくれたし…それに昔の恩があるから…

若月📱:その恩なんてもう返してもらったってば

📱:私が満足するまでは黙ってありがとうでいいの

若月📱:そうか…ありがとうな

📱:いいのよ笑どうせまた新しいユニホーム作るのお願いするんでしょ?

若月📱:まぁな、今度はNo.freeで作ろうかなと思う

📱:あら、今時ね笑笑

若月📱:ま、No.のやつも使うけど今後のことを踏まえてな

📱:うん、わかった!完璧なものを作るから!

若月📱:ありがとう…うん、うん…またね

ガチャッ…

若月:さてと…

ダムダムダムダム…

若月:あいつらはまだやってるのか?

ガチャ🚪

明智:いいか?ゴール下の時…

○○:なるほど…

森重:やってみない?

○○:だな!

若月:チラッ…

健:どんな種類のステップを使ってもシュートを打つのは一定のリズムなんだよ

牧園:一定のリズム…

健:それにキャッチングが大事よ、練習すんぞ

牧園:はい!

若月:チラッ…

卓也:大我もあっきーもインバートした後のステップが不安定だな、みてろよ?

ダン!

ダン!

ダーン!

キュッ…

スタッ…

ドン!

スタッ…

卓也:みたいな感じ

増田:す…すげぇ…キレだ

秋宗:卓也さんディフェンスお願いします

卓也:いいぜ?

秋宗:よし…

ダン!

ダン!

ダーン!

キュッ…

スタッ…

ドン!

スタッ…

卓也:んだよ!出来んじゃん!よし大我!やるぞ!

大我:はい!

若月:チラッ…

桜田:御二方は着いたあとのジャンプシュートが上手いですよね

清衡:お前よく見てるな…

優:飴ちゃんやろう

桜田:僕には武器がない…でもジャンプシュートは得意なのでそれを身につけたいです!

清衡:よかろう…いいか?俺達はガードとして何がいちばん必要だ?

優:なーんだ!

桜田:ハンドリング?

清衡:おー!いいねいいね!

優:ガードは指示、パス、ドリブル、シュート他にもやることが沢山ある、でもその中で一番のゴールってなーんだ!

桜田:ゴールですか?

清衡:うん

桜田:みんながプレーしやすい環境を作るとかですか?

清衡:なるほど…でも違う

優:これは3年生…というかうちのチームの考え方かな?

桜田:考え方…え、シュート?

優:シュートを?

桜田:決めること?

清衡:正解!!どんなにノールックパスができても

優:どんなにハンドリングがうまかろうが頭が良かろうが

清衡:結局はどんなプレーも、どんなポジションもシュートを決めれるかが大事だ

桜田:シュートを決める…

清衡:当たり前じゃんって思うだろ?

桜田:はい

清衡:でもな?その当たり前が難しいんだぞ?

優:他の奴らを見ろ

桜田:え?

─────────────────────

健:いいか?シュートを打つのがゴールじゃないんだ、シュートを決めるのがシューターのゴールだ、その為にただ打つのではなく入った時に指のかかりやボールの回転、オフハンドの位置、フォロースルーはどこを向いてるか…これをしっかり学べよ?

牧園:はい!

健:それじゃあ俺が京四郎さんとやって確率が上がった練習をしよう!

牧園:分かりました!!

─────────────────────

明智:どんなにパワーがあって、フィジカルがあってもゴール下を決めれないと意味がない

○○:はい

森重:はい

明智:いい?どんなに体制が崩れてもちゃんと決めないといけないのはセンターの役目だ、チームにどれだけ自己犠牲を払えるかが勝利の鍵になる!だからこそゴール下のシュートを舐めずに徹底してマイカンドリルやろう

鍋倉:ハンドリング強化も大事だから二つに分かれてやりますか

森重:はい!

○○:おっしゃぁぁあ!!!シゲやんぞ!

森重:おう!

─────────────────────

卓也:どんなに相手を抜こうが、いいスクリーンを貰ってノーマークになろうが、チェックされようが1番大事なのはそこにゴールを置くんじゃなくてシュートを決め切る!ここにゴールを持っていくんだ、抜くのに100%なんて使うバカは馬鹿なんだよ、だからこそハンドリングと視野、シュート、フィジカルが必要なんだ、だから俺もたまにセンタードリルやるんだよ

秋宗:なるほど…

増田:シュートを決める…簡単なようで奥が深い…

大我:ゴール設定をシュートを決めるに持っていく…俺もやってるけどあと何かが足りないんすよ

卓也:それは俺と1対1して盗め

大我:はい!

秋宗:俺もいいですか?

卓也:いいぜ?俺負けねぇから笑

秋宗:○○〜

卓也:あ!おいよせ!

増田:あっきー!俺と1対1してくれないか!

秋宗:いいよ!

─────────────────────

優:わかったか?みんな答えはひとつなんだよ

清衡:桜田は高校で公式戦デビューした?

桜田:いいえ…まだです

優:なら俺たちの言うことを信じろ

清衡:これでも全国2位チームのスタメンガードだぜ?

優:俺でもユニホーム貰って普通に出てるんだぜ?

桜田:はい!よろしくお願いします!

清衡:それと身近でガードのことを聞きたいならあっきーに聞けばいい

桜田:あっきーですか?確かにガードしてましたけど…

優:このままだと新人戦からずっと卒業するまでガードの枠を取られるぞ?

桜田:絶対に負けません!!

優:その意気だぜ!

清衡:よし!やんぞ!

桜田:はい!

若月:フッ…バスケ馬鹿どもめ…

バタン🚪

─────────────────────

医師:今日まで耐えれたのが奇跡なくらいです…からの体はもう限界を迎えています…保護者にも説明しますので先生もこちらへ…

日村:はい…

ガラガラ🚪

達也:寿明…なんで黙ってたんだよ…

寿明:………

達也:俺は…俺はお前と夢見てんだ…俺はお前と全国の舞台にたちてぇよ…

寿明:達也…何1人でぺちゃくちゃ話してんだよ

達也:寿明!おい!寿明!

寿明:うるせーな…ここ病院だぞ、節度ある対…

達也:そんなことよりなんで治ったって嘘ついたんだよ!

寿明:治っても発作は起きるだろーが…

達也:寿明…

寿明:俺もお前の夢叶えるために頑張っからよ…あともうひと踏ん張りじゃねーかよ…1回戦勝てばまた乃木坂とやれる…また、卓也と戦えるんだ…
もしやれるとしたら俺はそこまでバスケをやりてぇ…

達也:寿明…お前…

寿明:覚えてるか?卓也が滝川中に転校した日の事…

達也:お前が卓也と1対1で負けて泣いた話?

寿明:ちげーよ!あれは卓也がずるしたんだって!

達也:はいはい、怒ると体に悪いぞ

寿明:はぁ…まぁ結果あいつは都でも有名な選手になって乃木坂に推薦貰ったもんな…すげぇやつだよ

達也:俺たちだって2人とも推薦貰ったじゃん

寿明:まぁそうなんだけどさ…都大会BEST16、8位のチームにな

達也:でもそんな俺たちが全国出るんだぜ?

寿明:なんか運命なのか、因縁なのか、宿命なのか…

達也:とりあえず休め

寿明:おう…

達也:またな…

寿明:あ!達也よ…

達也:どうした?

寿明:明を呼んでくれ

達也:……わかった

ガラガラ🚪

寿明:はぁ…

─────────────────────

若月:いい加減に帰れ!!!もう19時だぞ!!

卓也:あ、もうそんな時間か…

若月:今日15時に終わって何を自主練で4時間もやっとる!!

○○:だってー…先輩たちから学べる大事な時間っすよ?

秋宗:そうそう、この時間は大事にしないと

牧園:俺レベル上がった気がするもん!!

若月:わかったからまずはもう帰れ…さすがの私も疲れたよ

卓也:先生だって白熱して教えてたのに…

若月:私だってみんなと一緒にバスケしたいんだよ!!

ぐぅぅぅ…

○○:お腹すいたね…

鍋倉:帰るか

若月:真夏には今から帰るって言っておくから

鍋倉:ありがとうございます

卓也:よし!帰って明日に備えよう!!

部員:はい!

若月:全く…

─────────────────────

紗耶:ご馳走様でした

ママ:ご馳走様でした

パパ:ご馳走様でした

紗耶:ふぅ…

パパ:もう少しでクリスマスか…

ママ:そうね〜…紗耶はクリスマスはどうするの?

パパ:そりゃあ○○くんとデートだろ

紗耶:は?ウィンターカップですけど?

パパ:なら家から…じゃなくてホテルか?

紗耶:じゃない?24日は試合ないけど25日はシードで2回戦からだから…

ママ:でも彼氏がプレーしてる所をまじかで見れるなんていいわねぇ〜

紗耶:ま、まぁね///

ママ:私も応援しに行くから!!

パパ:ウィンターカップ…って事は太鼓とかラッパとか鳴り響くあの環境にまた…

紗耶:パパもウィンターカップ出たことあるの?

ママ:パパは高校の頃キャプテンでしかも全国大会2位なのよ?ねーパパ

パパ:まぁ…あはは

紗耶:え!すごっ!なんで黙ってたの?

パパ:だっていい歳したおじさんが高校の頃の自慢したって嫌じゃん?

紗耶:へぇ〜…パパ上手いんだ…

パパ:俺なんかより健太郎さんがすごいんだから!!

ママ:始まった笑笑

紗耶:えー!聞きたい聞きたい!

パパ:健太郎さんはモテモテでファンクラブまで出来てな!まず人がいいんだよ!みんなに優しくて、好きなことに対しての熱が凄くてな、それにオフの時は少し天然で憎めない人でね!

紗耶:○○みたい

パパ:健太郎さんはホントすごいんだよ、勉強もできてスポーツもできて…男からしたらウザイやつって思うはずが誰もが健太郎さんの虜でな…

紗耶:パパは最初嫌いだった?

パパ:いや?一人の男として惚れたね

紗耶:へぇ〜…なんかいいなぁ〜

─────────────────────

○○:ふわぁ…眠い…

📱♪

○○:ん?紗耶?

ポチッ…

○○📱:はいもしもし?

紗耶📱:ごめんね?寝るところだった?

○○📱:うん…今ね…

紗耶📱:ごめんね?あれなら切るよ?

○○📱:何かあったから電話したんでしょ?

紗耶📱:何かあったというか…○○の声聴きたくて…

○○📱:うふふ…何それ嬉しい

紗耶📱:寝たいなら無理しないでね?

○○📱:大丈夫だよ〜…

紗耶📱:あれから何時まで練習してたの?

○○📱:んーとねー…19時までやってた

紗耶📱:え!ヤバすぎ!

○○📱:なんか楽しくなっちゃってね笑

紗耶📱:無茶したらダメだよ?

○○📱:うん、わかってる…

ポロン…

○○:ん?

ポチッ…

○○:あれ、紗耶の顔が映ってない…ってビデオやるなら言ってよ〜

紗耶:なんか○○の顔みたくなって…

○○:俺紗耶の顔みたいんだけど…

紗耶:ダメです、今スキンケア中なので

○○:でも普段すっぴんだろ?

紗耶:少しは塗ってるよ

○○:彼氏の我にスッピンみせい!

紗耶:やだ…ブスだもん…

○○:あのさぁ…俺1度も紗耶のことブスって思ったことないしそれに大会の朝スッピン見てるから平気

紗耶:あ、そっか…なら見せてもいいか

○○:うんうん!

紗耶:はい…ど、どうも…紗耶です…

○○:何それ

紗耶:な、なんでもない…

○○:ふふっ…可愛いよ紗耶

紗耶:もうバカね…///

○○:あはは笑

紗耶:あはは笑

○○:ウィンターカップの時クリスマスだね

紗耶:うん…そうだね…デート出来たらなぁ〜…あ!いや、試合も大事ってことはわかるよ?!でも初めてのクリスマスって私の中ではすごく思い出に残るかなって…

○○:俺も紗耶とデートしたい…一緒に渋谷とか新宿歩いて見せつけたい、俺の彼女はこんなに可愛くて最高で最強なんだぞって笑笑

紗耶:ふふっ…嬉しい…かな…?笑

○○:照れんなって笑

紗耶:調子に乗らない

○○:すみません…

紗耶:でもそんな○○が私は好きだよ?

○○:僕も紗耶のことが大好きだよ、愛してるよ!

紗耶:調子に乗るな

○○:乗ってないよ、事実だもん!

紗耶:ありがとう○○///

○○:可愛い…やばい…目が覚めた…

紗耶:ならまだ話せるね

○○:うん…それじゃあ何話そうか…

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