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気づいた時には後悔を…国体編4話前編

紗耶:え……今なんて…

若月:新屋敷○○を10月1日まで部活停止処分にする、だからお前はもう帰れ

○○:はい……失礼します

紗耶:ちょっと○○!!○○!!

バタン🚪

若月:練習に戻れ

卓也:はい!

部員:………

卓也:おい、返事は?

健:嫌だってよ!確かに○○も悪いけど……

卓也:いいから練習だ!!!

部員:はい!

若月:私を憎みたいなら好きなだけ憎め金川紗耶……

紗耶:私は…

若月:ここ1週間まともに口を聞いていないのだろう?彼女以前にマネージャーとしてどうなんだ?
日奈子から言われなかったか?

紗耶:それは……

若月:今紗耶がするべきことをしろ

紗耶:はい…

卓也:おい!集中しろ!!そんなんじゃ怪我するぞ!!

秋宗:はぁ…はぁ…はぁ…

牧園:はぁ…はぁ…思ったけど…○○が部停になった時驚いてなかったよね?

秋宗:自業自得だろ

牧園:いつもなら怒ってでも止めるのに…

鍋倉:確かにな…ま、気にせずいつも通りに接しないとな

牧園:はい…

若月:集合!!

部員:はい!

若月:私は今から仕事があるから今日は終わりな

部員:はい!

卓也:気をつけ!お疲れ様でした!

部員:お疲れ様でした!

若月:はいお疲れ様!

卓也:ふぅ……疲れた…

紗耶:あの…卓也さん…

卓也:どうした?……って○○の事だろ?

紗耶:はい…

卓也:心配したんだぜ?最近お前らイチャイチャしてないから別れたのかって部内では噂されててよ

紗耶:別れては……ないです…

卓也:連絡取れてないのか?

紗耶:はい…1週間前に怒らせてしまって…

卓也:謝った?

紗耶:いえ…なぁなぁと時が過ぎました…

卓也:そうか…今は国体と冬に向けてだ、紗耶が今いちばん何をしないといけないのかを考えろ

紗耶:それさっき先生にも言われたんですがわからなくて……

卓也:自分の胸に手を当てて一番最初に何が思い浮かぶ?

紗耶:……

卓也:それが答えだろ?俺麻衣待たせてるからお先〜

紗耶:お疲れ様でした…

卓也:お前は○○を信じていないのか?

紗耶:え?

卓也:んじゃまたな〜

紗耶:○○を信じていない…のかな?

○○:ゴクッゴクッ…はぁ…部停か…

あれ?○○くん…?

○○:んぁ?さくちゃん…やぁ…元気?

さくら:私は元気だけど…何かあったの?

○○:さくちゃんから見て俺は元気ない?

さくら:うん…何かを溜め込んでるように見えるよ?

○○:それにしてもこんな夜の公園で何をしてるの?

さくら:犬のお散歩だよ?

○○:犬?

犬:へっへっへっ…わん!

○○:え!サモエドだ

犬:ペロッ…

○○:可愛いなぁ〜…

さくら:この子人見知りなのにもう○○くんのこと好きになったみたい

犬:わん!

○○:ありがとうなぁ…

さくら:ねぇ…よかったら話し聞こうか?ファンクラブの一員として笑笑

○○:ファンクラブの人に相談?笑笑

さくら:あ…ごめんね…

○○:じゃあ少し昔話でもする?

さくら:昔話?

○○:剣の話とか

さくら:あ…そっか…知ってるんだもんね笑笑

○○:同じ中学ってことは顔を見たことがある!それに俺は1度見た顔を忘れない!3割くらいの確率で

さくら:ダメじゃん笑笑

○○:あはは笑 瀧澤中の知り合いと話せるなんてなぁ…

さくら:もう1年経ったんだね…なんか不思議だなぁ笑

○○:墓参りした?

さくら:出来なかったから親に頼んだよ

○○:そっか…今になって剣の気持ちがわかるよ

さくら:剣くんの気持ち?

○○:辛い時に寄り添ってくれる彼女がいるとこんなにも幸せなんだって…

さくら:付き合ってたこと知ってたの?

○○:知ってるも何も幼なじみだろ?剣とさくちゃん

さくら:あはは…そこまで…

○○:俺の周りは幼なじみが初恋が多いな笑笑

さくら:そっかあっきーくんはまゆたんで○○くんはかっきーか…

○○:はぁ…今の俺をあいつが見たらどうしてるんだろうなぁ…

さくら:寂しいね…吹っ切れたはずなのに笑

○○:それこそ告白された時は驚いたよ?中途半端に付き合ったとしても剣に申し訳ないからね

さくら:優しいね…その優しさが私は好きなんだよ?

○○:わぉ〜告白されちゃった笑笑

さくら:私は○○くんじゃないからわからないけど、人って気づいた時には後悔する生き物だと思うの…

○○:なんか難しい話だね

さくら:あの時こうしてたら…なんでそっちを選んだ!なんてことはよくあるし…ゲームみたいにその判断の瞬間にセーブが出来ればいいんだろうけどそれじゃあつまらないからね笑笑

○○:そういえばあいつ中2の時の修学旅行でおならしてパンツ破って、オナラの匂いでバスの中でみんな死にかけた話知ってる?

さくら:え!何その話!

○○:他にはさ……

創学館

真夏:おかえりなさーい!って○○くんは?

鍋倉:え?まだ帰ってきてないの?

眞衣:うん、もしかして紗耶ちゃんとデート?

秋宗:いや、それは無いですよ?今二人の関係やばいんで

真夏:え!なんでなんで!

鍋倉:ま、お腹すいたら帰ってくるだろ

眞衣:○○くん何かあったの?

牧園:あいつ今月いっぱい部活停止になったんですよ

真夏:え!3週間もバスケ出来ないなんて○○くん死ぬよ?

眞衣:そうなる前に私たちで!!

秋宗:ま、ほっておきましょう

牧園:なんでそんなことが言えるんだよ!!

真夏:そうよ!酷いわ!!

眞衣:ブーブー

鍋倉:何か心当たりでもあるのか?

秋宗:あいつが中2で瀧澤中に転校してから1度、中3で1回部停くらってるんす

鍋倉:は?年1で?

牧園:ただのアホや…

秋宗:まぁ…僕からしたら嬉しいですけどねぇ

真夏:え?なんで?

秋宗:さぁ…なんででしょう笑笑

公園

さくら:あはは笑笑 そんなことがあったんだね笑笑

○○:やばいよね笑…あ、話し込みすぎた!さくちゃんごめん!

さくら:平気だよ?ママに連絡しておいたから

○○:いつの間に!

さくら:○○くんを公園で見つけた時にはもう笑笑

○○:ありゃりゃ笑笑

グゥ〜…

さくら:////

○○:お腹すいたから俺帰るね!さくちゃんありがとうね

さくら:私は何もしてないよ、今日の話は2人だけの内緒ね?

○○:あぁ…わかった、それじゃあまたね

さくら:うん!またね〜!!

金川家

紗耶:はぁ…

パパ:ママ…

ママ:??

パパ:何かあったの?

ママ:○○くんとココ最近あまり宜しくないみたいよ?

パパ:そうなのか…

ママ:そして今月いっぱい部活停止なんだって

パパ:え!○○くんが?

ママ:パパ声大きい!

紗耶:2人とも大きい

パパ:あ…すまん

紗耶:はぁ…

パパ:電話してみたら?

紗耶:電話かぁ…今はいいかな…

ママ:どうして?

紗耶:今日ね……

パパ:そうか…そんなことがあったのか…

ママ:紗耶はどう思う?

紗耶:今の○○を見てると中学の頃の私というか…なんか見てて心が痛いの…助けたい!って思う反面嫌われたらどうしようなんて思ってる

パパ:………なぁ紗耶

紗耶:なに?

パパ:その時紗耶は誰に希望を貰ったの?

紗耶:!!!!

パパ:今度は紗耶が希望を与える番なんじゃない?

紗耶:でも…

パパ:嫌われたらどうしようなんて考えるだけ無駄だよ

紗耶:なんで言い切れるの?

パパ:○○くんはそんなことで人を嫌いになんてならないはずだよ?

紗耶:え……

パパ:パパは紗耶より○○くんのことはわからない、けど!紗耶から聞く○○君の話や、実際に会って話すとわかるよ……彼は紗耶を裏切らないよ

ママ:パパ…

パパ:だから今度は紗耶が○○くんのヒーローになる番じゃない?

紗耶:できるかな?

パパ:パパは紗耶を信じてる…紗耶も○○くんのこと信じてるかい?

紗耶:……うん、信じてるよ

パパ:ならもう安心だね!ゆっくりおやすみ?

紗耶:ありがとうパパ!!

ママ:かっこよかったわよ?

パパ:なんか僕の価値観を押し付けちゃったかな?

ママ:平気よ、私たちの娘ですもん笑わかってるはずよ?

パパ:そうだね笑僕達も寝ようか?

ママ:そうね

紗耶:明日なんて声かければいいの……○○の顔ドストライクなのに…

乃木坂高校

若月:ルーズボール!!!

ガシッ!

牧園:アガッ!

ドン!

鍋倉:ぞのっち平気か?

牧園:お…おす笑

卓也:今のは少し遅かったな

牧園:行けると思ったんですけど…あとワンテンポあげなきゃ…

健:ぞのっちほんと上手くなった

清衡:そうね〜…ガッツやばいな

秋宗:ほかの1年と差が着いた感じっすね

健:○○はどうだ?

秋宗:あいつ部屋にひきこもってますよ

清衡:はぁ?マジで?

秋宗:はい、あと病院に行ったりとか?

清衡:なるほど…

健:バスケしてんの?

秋宗:それはわかりません

卓也:話さないの?

秋宗:話しますよ?元気ですし笑笑

卓也:そっか…笑笑

若月:やはりいつも通りだが覇気がないな…

日奈子:やっぱり○○が居ないとこうなりますよね

紗耶:ふぅ……

あやめ:ドリンクありがとうね

紗耶:平気平気!

あやめ:○○くんと連絡とってる?

紗耶:うん…でも返信は遅いかな

あやめ:電話は?

紗耶:声聞くのが怖くて…

あやめ:別れてはいないんでしょ?

紗耶:うん、別れてはいない…けどなんか別人というか…

若月:…………

創学館

○○:はぁ…疲れた

真夏:○○おやつあるけど食べる?

○○:はーい!

眞衣:どう?もう少し?

○○:ですね〜…でもまだまだっす笑笑もっと勉強しないと

眞衣:凄いね…

○○:いえいえ、僕はまだまだですよ笑もっと強くなるんで

真夏:かっこいいなぁ〜、はい紅茶

○○:ありがとうございます!!

真夏:食べたらまた部屋に篭もる感じ?

○○:ですねぇ〜…ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”

眞衣:無理はダメよ?

○○:ありがとうございます

真夏:紗耶ちゃんとはどうなの?

○○:あぁ…連絡は取り合ってますよ?

眞衣:別れてはいないんでしょ?

○○:はい…

真夏:どうかした?

○○:自分の不甲斐なさで八つ当たりをしてしまって…謝りたいんですけど…なんというか…

眞衣:でも、おはようとおやすみはちゃんと伝えるのよ?じゃなきゃ失うわよ?

○○:うん…ありがとうまいちゅん

眞衣:頑張って!!

乃木坂南高校

日村:国体まであと2週間…気を引き締めろよ?

達也:はい

明:はい!

蘭賀:はい!

日村:今から乃木坂高校に国体メンバーはいけ、ほかは学校で練習な

部員:はい!

美月:達也さん頑張ってね!

達也:おう!

さくら:蘭賀くんもファイト!

蘭賀:ありがとう!

レイ:かっきー手伝って〜

遥香:はーい!

日村:よし、お前ら荷物は詰んだな?

達也:はい

日村:それじゃあ行くぞ〜

乃木坂高校

あやめ:若月先生、乃木坂南がお見えです

若月:わかった、案内してくれ

あやめ:はい

若月:集合!

部員:はい!

若月:乃木坂南来たから国体メンバーは残れ、それ以外は解散

部員:はい!

卓也:来たなコノヤロウ

達也:何だよ悪ぃのかよ

鍋倉:うぃーす

明:やっほー

蘭賀:よろしくね

秋宗:こちらこそ

牧園:らんらんよろ〜

達也:…あれ?なんか静かだな

明:確かに

蘭賀:○○どうしたの?

達也:そうだ!!○○がいない!

鍋倉:なんと言いますか…

達也:ん?何かあったのか?

卓也:1日まで部活停止処分になった

卓也:は?なんで?!

明:何かしたんですか?

鍋倉:卓也さんにキレた

蘭賀:それっていつも通りじゃ…

牧園:度が過ぎたのよ

達也:え?国体間に合うの?

卓也:知らん

明:しらんってやばくないですか?

卓也:本当に知らないもん

鍋倉:秋宗的にはどう思う?

秋宗:僕達は何も心配せずやる事やって○○を信じて待ちましょう

卓也:だってよ

達也:だってよってそんな信じて待つってブランクヤバない?

秋宗:○○を信じて待つ!それだけですがなにか文句ですか?

卓也:○○の女房の言葉を信じろ、俺も信じてる

日村:え!部活停止!それは重くない?

若月:考えましたよ?考えましたけどやっぱりねぇ…

日村:国体本戦なのにブランクある状態で試合なんて怪我するぞ!

若月:私もそこまで馬鹿じゃないです

日村:ってことは何かあるんだな?

若月:さぁ〜

日奈子:先生準備出来ました

若月:よし!やりましょうか!

日村:よし!!やるぞ!!

創学館

○○:……………はぁ、疲れた

ガチャ

🚪

真夏:今からどこかに行くの?

○○:整骨院に行ってくる

真夏:はーい、気をつけて行ってらっしゃい!

バタン🚪

真夏:って整骨院にボール持っていくなんてね笑笑

ダムダムダムダム……

○○:ふぅ…

ドン!

シュッ…

スパッ…

○○:はぁ…

『ナイスシュートだ!いいねぇ〜流石噂の1年ルーキー』

○○:あんただれ?

武満:俺は郷田武満!大学生だ!

○○:……いや嘘でしょ?

武満:は?

○○:大学生に見えない、土方の兄ちゃんじゃないの?

武満:え…ほんとに大学生なんだよ?ほら

○○:天王寺大学…え!インカレベスト4のあの大学?

武満:そうそう!なんだしってんじゃん笑

○○:その大学生が何か用ですか?

武満:いや、なんか思ってるよりそーでもないなって笑笑

○○:は?

武満:いや、言い方を間違えたよ笑笑 君のプレーは高校1年生の中では上手いね

○○:なんだと?

武満:いい事じゃん!高1の中ではいちばん上手いんだよ?

○○:お前にそんなこと言われる筋合いない

武満:なら1on1しようか1年ルーキー…

○○:あんたと?

武満:僕もちゃんと説明無しに言われても腹立つからやっぱり実力を見せて語らないとね笑笑

○○:わかったよ、何本先取?

武満:10点だ

○○:りょーかい

武満:さてと…最初はディフェンスするから君はオフェンスでいいよ?

○○:ぶっ潰してやる

武満:そう出来たらいいな笑笑

○○:行くぞ!おっさん!!

武満:こいやクソガキ!!

乃木坂高校

卓也:インサイド陣が手薄だな

秋宗:ですねぇ…明智さんが居ないのはでかいっす

鍋倉:あっきー!こっちでインサイドポジ入ってくれ

秋宗:はい

達也:もう7時か…早いな

日村:そろそろお前ら帰るぞ

若月:お前らも帰れよ

部員:はい!

日奈子:私たちも片付けして帰ろっか

紗耶:はい

あやめ:はい!

秋宗:ふぅ…疲れた

紗耶:ねぇあっきー…

秋宗:なに?

紗耶:○○は元気?

秋宗:まだ仲直りしてないの?

紗耶:それは……

秋宗:そのくだらねぇプライド捨てたら?

紗耶:え?

秋宗:俺は○○も悪いとは思うけど、それを受け止めずに距離を撮るお前の方が悪いと思うけどね

紗耶:……

秋宗:俺は信じてる、○○を信じてるからいつでも待つ……紗耶は?

紗耶:私だって…

秋宗:なら行動に移せよ…失ってから気づいたらもう後戻りはできんぞ?

牧園:あっきー帰るぞ!

秋宗:はいよ

あやめ:紗耶ちゃん帰ろ?

紗耶:うん…

創学館

○○:………はぁ、なんなんだろ…

武満:10対7で俺の勝ち!!

○○:もう1回!!

武満:1回きりだ

○○:クソ…

武満:お前本当に新屋敷○○か?

○○:は?

武満:あの決勝戦の時のお前の方が強かったんじゃないか?なんか調子抜けしたなぁ……

○○:何が言いたい

武満:お前はエースにはなれない

○○:は?

武満:お前は卓也には勝てない……これが現実だ

○○:なんで卓也さんのことを…

武満:またなルーキー…

○○:クソ…何だよ…

ガチャ🚪

秋宗:うぃー、元気か?

○○:何とかな〜

秋宗:飯の時間だぞ

○○:はいよぉ〜

秋宗:紗耶に電話してやれよ、声聞けば何か変わるかもよ?

○○:なんか怖いよ……

秋宗:女々しいな笑笑 好きなら彼女を大切にしろ、嫌いなら別れろ、両者の為だ

○○:うん……そうだよな…電話するよ

秋宗:久々に彼女に甘えたら?笑笑

金川家

紗耶:はぁ…どうしたものか…あ!○○からLINEだ!!

○○📱:伝えたいことあるから電話してもいい?

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