気づいた時には後悔を…[2]IH編21話
8：２９
７９－５０
若月：ま、このメンツでよくやったでしょ！だからそんな顔するなよ鍋倉〜
鍋倉：別に普通の顔ですけど？
あやめ：イライラしてるよね
紗耶：うん、イライラしてる
○○：イライラしたらダメですよ？
鍋倉：それはてめぇがオフェンスファールで3つ目でベンチに下がったからだろこのバカタレが！！
○○：痛っ！だ、だって思ったよりあいつ疲れててフィジカル弱かったから…
鍋倉：それはそうだとしても！
若月：しげ良かったぞ、続けろ
森重：はい！
あやめ：しげドリンクね！
森重：あ、あぁ…ありがとう…
あやめ：どうかした？
森重：なんか楽しくて…
牧園：強心臓だね
秋宗：そっちの方が助かるよ
若月：ま、相手がタイムアウトをとっても対応は出来んぞ？鍋倉次から50で
鍋倉：え！けどそれは決勝でやるはずじゃ…
若月：鍋倉よ、決勝戦に行くにはまずはこの試合に勝って明日の準決勝で勝たないとダメなことくらい…つーかそれにお前だってこの2年間で色んな先輩たちを見てきてるからわかるはずだろ？
鍋倉：はい…すみません先生
若月：謝るな鍋倉よ…いいか？私たちが必ず勝つ！そのためにみんなも今できる最高の乃木坂バスケットをして楽しもうじゃないか！
部員：はい！
審判：ﾋﾟｯ!どうぞ！
鍋倉：よし！お前ら行くぞ！
部員：はい！
1.2.3....
若月：あ、森重と○○変われ
森重：え？
若月：少し休め
森重：けど！
鍋倉：バカがどうせ退場するからそれまで温存ってこと
若月：そういうこと
森重：わかりました…
○○：よし！やるぞ！
若月：○○！
○○：はい？
若月：………………
○○：え！まじっすか？
若月：うん、だから頼んだぞエース
○○：エース……
審判：早く出てね！
鍋倉：は、はい！○○早く！
○○：グハハハ！！！エース○○参上！
鍋倉：いくぞ！
1.2.3.ｵｼ!
紗耶：なんて言ったんですか？
若月：ん？
あやめ：なにか魔法の言葉ですか？
若月：魔法の言葉か…そうかもな笑笑
あやめ：気になる…
紗耶：教えてくださいよ〜
若月：相手のセンターを退場させたら夜ご飯にステーキ食べさせてあげるって言ったら
ﾋﾟｯ!
紗耶：え！
審判：カウント！青33番！イリーガル！1スロー！
紗耶：え？
82-50
あやめ：スリーポイントカウント？！
紗耶：しかもフリースロー決めれば4点プレー！
ｽﾊﾟｯ…
83-50
若月：お、フリースローの調子良さそうだな
あやめ：先生、あの33番ファール3つ目です
若月：3つ目か…OKありがとうあやめ
鍋倉：ナイス〜
○○：おす！
秋宗：負けたな
牧園：俺だってできるもん！
弥仁：アンビリーバブルだ…なんであれが入るの！
道行：けど中学の時もあんな感じだったよね？
弥仁：はぁ？！
陽：そうだね…なんだかんだ○○さん外のシュートもめちゃくちゃ上手いからね
弥仁：ほんとチートでしょ…
八雲：おい一体新屋敷○○って何者なんだ！
鍋倉：ん〜なんて言えば納得するかな〜…ま、簡単に言えば
ﾊﾞﾄﾗｰ：……
○○：……
鍋倉：味方でよかったって思えるモンスターかな
八雲：モンスター…確かにモンスターだな
鍋倉：つーかあの留学生じゃなくてお前が攻めろよ
八雲：は？
鍋倉：俺はお前のこと認めてるよ？
八雲：なんだよ急に…
鍋倉：俺の苦手なガードだからね
八雲：は？
芹沢：八雲！
ﾊﾟｼｯ…
鍋倉：さぁ…どう攻める…
八雲：…………
ﾀﾞﾝﾀﾞﾝ…
ｽｯ…
牧園：ぐはっ…
ｼｭｯ…
芹沢：……
ｽﾊﾟｯ…
83-53
山下：よし！よく決めた芹沢！
○○：ファイトオーバーできねーのか！
牧園：お前の報告ミスだろ！
○○：はぁー？
秋宗：いつまでだべってんだ！早く走れ！
鍋倉：根性無しが
八雲：だってあんたの作戦にハマったらこの試合負けるもん
鍋倉：だから味方にパスするってか？
八雲：ノーマークにはパスしないとね、ガードの基本でしょ？
鍋倉：ガードの基本が俺にはわからんが…
秋宗：鍋さん！
ｽｯ…
ﾊﾟｼｯ…
鍋倉：俺のガードの基本を教えてやるよ
八雲：はぁ？
ｸｲｯ…
ｷｭｯ…
ﾀﾞﾀﾞﾝ!
八雲：カバー！！！
ﾊﾞﾄﾗｰ：クッ…
ｽｯ…
山下：ノーファールだ！
○○：よしっ！
ダン！
ｽﾞﾄﾞｰﾝ!
ｸﾞﾗｸﾞﾗ…
ｽﾀｯ…
85-53
鍋倉：ナイス○○！
○○：ナイスパス！
応援：○○のダンクは世界一！おー！！ディフェンス1本1本！
山下：鍋倉め…あわよくばﾊﾞﾄﾗｰのファールを４つ目にする気だったな…なんてやつだ
見山：流石中学MVP...
山下：そうだな…
鍋倉：案外お前んところのﾊﾞﾄﾗｰくんって頭いいんだな
八雲：ほんとタチ悪いね
鍋倉：人に優しいガードなんてつまらんだろ、性格悪いくらいがちょうどいいのさ
八雲：気に食わん…
鍋倉：つーか俺先輩ね？
八雲：コートの上じゃ学年なんて関係ないから！
鍋倉：オレオマエキライ
明野宮
真琴：………
弓木：目付き悪くなってきてるよ？
真琴：元々だ
弓木：いやいやいつもよりなんかこう…目が一直線になってる感じ！
真琴：ふっ…なんだそれ
弓木：あ！笑った！うんうん！真琴くんの笑顔はいいね！
真琴：黙れバカ
弓木：バカはそうだから別にいいけど私だって女の子なんだよ？もう少し優しく言って！
五百城：なんであの二人付き合わないんですかね
西野：去年からそれずっと思ってたんよ
五百城：ま、バスケをしに高校に入学してますからね
西野：とか言って好きな人おるんちゃう？
五百城：い、いませんから！そう言う西野さんはどうなんですか？
西野：ん？ラブラブやで？
五百城：くっ…
西野：焦らない焦らない笑笑
五百城：そうですね！
前田：やっぱり乃木坂は…みんな要注意人物やね
遊駆人：○○だけじゃないですもんね
真琴：ベンチも圧倒的サポート力があるし
弓木：何言ってるんですか！私たちが勝つに決まってます！ね！
五百城：は、はい！私たち最強です！
真琴：○○はお前がつくんだぞ遊駆人
遊駆人：うん…わかってる
真琴：なに？ビビってんの？
遊駆人：まぁな…けど楽しみがかってるよ
弓木：けどまずは次の試合に勝たないとね
真琴：黙って試合見てろ
弓木：ひどっ！
琉球大附
ﾊﾞﾙｸ：……………
平良：どうよ乃木坂は
ﾊﾞﾙｸ：ﾏｹﾃﾅｲﾈ…
平良：そうだな〜…お前が○○を止めれなきゃ勝てないね
ﾊﾞﾙｸ：………
平良：あはは！相変わらず豪快なダンクしてやがる！
ﾊﾞﾙｸ：………
平良：○○を倒せ…それはお前だけだぞﾊﾞﾙｸよ
ﾊﾞﾙｸ：Yes，captain……
平良：バナナ食う？
ﾊﾞﾙｸ：ｸｳ…
憲伸：ま、目の前の相手倒さないと無理っすね
平良：つーか愛和産業に従兄弟と中学の先輩がいるなんてすげぇな
憲伸：ですね…なんかワクワクしますよ
平良：さてとうんこしてくるかな！
憲伸：んじゃおれもうんこ！
─────────────────────
ｽﾊﾟｯ…
89-57
若月：鍋倉何点？
紗耶：え〜っと…20点ですね
若月：へぇ〜20点か
あやめ：あっきー8点○○は〜…あら
紗耶：なに？
あやめ：○○20点…あんまり点取ってないね
森重：準々決勝で20点って普通はすごいのに少ないって感じるのはバグってるよね
あやめ：まちがいない
紗耶：うんうん
若月：ん？秋宗8点！少な！
陽：秋宗さんって自分で何点でも取れるけど○○さんといるとアシストに専念するよね
道行：けど秋宗さんアシストしてる時楽しそうよね
桜田：けどあっきーってね？アシストして外しちゃうとすげぇ顔に出るから怖い…
道行：それはわかります…
史緒里：やっぱりともちゃん凄い…
与田：鍋倉ってあんなにかっこいいっけ？
美波：気のせいじゃない？
史緒里：おいしばくぞ
与田：怒るのと顔にしわできるよ？
史緒里：あんたが言ってきたんでしょ！
真羽：ほんと悔しいよ
蘭賀：なにが？
真羽：沖縄に勝てたらここで試合だぜ？
蘭賀：なら今度の目標は目指せメインコートだね！
吾郎：乃木坂ってトランディションもすごいけどセットオフェンス両方強いのずるいよな
真羽：ほんとだよな
蘭賀：けど見てて学ぶことは多いからね〜、ま！来年は僕達が勝つよ
吾郎：だね
真羽：絶対に負けねぇ！けど
吾郎：その前に
蘭賀：応援しようか
応援：行け行け乃木坂！押せ押せ乃木坂！
蘭賀：行け行け乃木坂！押せ押せ乃木坂！
真羽：行け行け乃木坂！押せ押せ乃木坂！
吾郎：行け行け乃木坂！押せ押せ乃木坂！
審判：ﾋﾟｯ!白ボール！
八雲：ﾁｯ…
鍋倉：ラッキーラッキー！
八雲：クソが…
秋宗：7番！7番！
鍋倉：おっけー
ｽｯ…
ﾊﾟｼｯ…
ﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑ…
鍋倉：7番！
○○：はーい！
牧園：はーい！
増田：はーい！
若月：普通はそうするよね
あやめ：これは…あ！アイソレーションってやつだ！
紗耶：そうそう！
─────────────────────
アイソレーションとは
チームの中のあるプレーヤーを、意図的にコート上の広い場所で１人にし、ボールを持たせて１対１を仕掛けさせること。
─────────────────────
清衡：ほんと鍋って性格悪いよね
健：あいつ頭いいからな〜
卓也：けどあの鍋倉が点を取り始めることはとてもいいことじゃん？
健：鍋も色々苦労してるからな〜
清衡：うん……
卓也：きよどうした？
清衡：あの1on1なんか変…
健：変？
ﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑ…
ﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑ…
鍋倉：………
八雲：………
○○：…………あ
鍋倉：ﾆﾔｯ…
ﾄﾞﾝ!
ﾄﾞﾝ!
山下：やはりインサイドプレーか！
鍋倉：………
ｸﾙｯ…
ﾊﾞﾝ!
一也：何して…
明香里：うそ…
ｶﾞｼｯ!
○○：ふんぬ！！！
ｽﾞﾄﾞｰﾝ!!
ｽﾀｯ…
91-57
一也：ボードにぶつけたボールを○○くんがダンク…はぁぁぁぁぁあ？？？？？
健太郎：信じられん…
鍋倉：よく反応した！ナイスだ○○！
○○：えへへ///
紗耶：先生…
若月：私も何が起きたか分からなんだ…
あやめ：自分でシュート決めるかと思った…
若月：もしかして……いやまさかな
秋宗：なんかわからんがあの二人が調子いいから俺たちはサポートするぞ
牧園：うん！
増田：○○ってなんかあれだよな…
森重：試合をやる事に強くなってない？
増田：そうそう！ゲームのキャラみたいな感じよな
森重：絶対に負けねぇ…
増田：俺だって秋宗には負けねぇ…
ｼｭｯ…
ｶﾞｺﾞｯ…
○○：ふんっ！
ｶﾞｼｯ!
〇〇：鍋さん！
鍋倉：ﾁﾗｯ…
ﾊﾟｼｯ！
ﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑﾀﾞﾑ
八雲：はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…くそっ！待ちやがれ！
鍋倉：お前足速いのな…けど遅い
八雲：あ？
ﾌﾞﾝ!
牧園：よし！
ｼｭｯ…
山下：なぜ誰もリバウンドを取りに行かんのだ…
ｽﾊﾟｯ…
94-57
若月：よしっ！よく決めた！
牧園：よしよし…
山下：牧園明…なんてシューター…と言うか
見山：絶対的信頼がないとあんなプレーは出来ませんよね…
琉球大附
平良：流石ぞのっちくんじゃん！あれを決め切るあたりいいシューターよな〜な？憲伸？
憲伸：ふっ！俺だってできるもん！
晋：けど聞いていた以上のシューターですね
憲伸：なんて聞いてたの？
晋：出場時間が少ない中、中外のバランスが良くとても安定してるシューターだと
憲伸：その噂を流してるやつは全然ぞのっちの事を知らないんだな
晋：え？
憲伸：晋が言っていたことは全くのハズレだよ
晋：どういう事ですか？
憲伸：出場時間が少ないってのは去年の話だろう…だが試合に出れば必ず結果を残しチームを盛り上げることが出来る…健さんとは全く異なるシューターだよ
晋：けど確率的には憲伸さんの方が高いですよね？
憲伸：いや？ぶっちゃけ同じ？かな？
晋：え？まじですか？けど憲伸さんの方が点取ってますよね？
憲伸：そりゃあ1試合で打つ本数が違うんだもん、俺の場合は15本以上は打つ…いやもっとかな？けどあいつは俺みたいに本数を打つ必要は無いんだ、何故かわかるか？
晋：え……他のチームメイトですか？
憲伸：そう、秋宗、〇〇、鍋倉さんがいて他にも得点を取れるエース級のバケモノが乃木坂にはいる、その中で俺が俺がってシュートを決める必要は無いからね、だって〇〇が1人で何点取るか覚えてるだろ？
晋：あの練習試合ですよね…覚えてます
憲伸：その中で秋宗もいる、鍋倉さんもいる、だから打てる本数は限られてくる…けどやつは必ず決める！あいつのメンタリティーは本物だ
平良：確かにな〜…去年乃木坂と戦った時もいい所持っていかれたし、それにシューターには珍しい泥臭いプレーをするからね
憲伸：シューターの命って指先って俺は思う…けどあいつはルーズボールにヘッドダイブするし、リバウンドも絡む…しかも去年の龍山寺の双子センター相手に
晋：普通はそこまでしないですよね？
憲伸：普通はな？けどあいつは普通じゃない…去年のウィンターカップの時、俺は健さんとのマッチアップは楽しくできたけどぞのっちとやる時はいつも以上に気合を入れてマッチアップするんだ…
晋：そんなにですか…
憲伸：それに常日頃下宿であいつらと過ごしてるんだ…そんな奴が弱いわけないだろ？
晋：まぁ…確かに
憲伸：大袈裟って思うかもしれないけど俺は〇〇や秋宗と同じレベルにいると思っているよ
晋：憲伸さんがそこまで言うなんて…
憲伸：それ程絶対的信頼と実力をあのチームの中で勝ち取ってるんだよ、ぞのっち…いや、牧園明って男はな
ｽﾊﾟｯ…
100-60
牧園：っしゃぁぁぁぁぁあ！！！
理々杏：三本連続…しかもすごい綺麗…
憲伸：くぅぅぅ……早く決勝で戦いてぇ…
乃木南
諸星：恐ろしいなぞのっちくんは…
日村：あぁ…乃木坂はシューターの育成がほんと上手いよな
諸星：うちも育てないと
日村：ま、候補は居るからね
諸星：ですね…
蘭賀：………
遥香：みてさくちゃん、蘭賀口開けて試合見てるよ
さくら：ほんと子供みたいに目をきらきらさせて見てるね笑
遥香：かわいいね
さくら：好きなの？
遥香：ほぇ？わたしが？ら、蘭賀を？
さくら：んふふ笑
蘭賀：ねぇ！やっぱり乃木坂強いね！
真羽：当たり前だろ…ほんと強すぎるよ
吾郎：絶対に負けない…
明：○○…
アルノ：○○さんってあんな人でしたっけ？
遥香：え？
アルノ：いえ…中学の頃とは全くの別人だなって
遥香：そうだよね笑
アルノ：けどかっこいいですね
さくら：アルノちゃんも〇〇くんのファンクラブ入る？
アルノ：えっ！ファンクラブあるんですか！？
蘭賀：え！ファンクラブあんの！
さくら：蘭賀入りたいの？
遥香：絵面がすごいな
蘭賀：入りたいけど…いいや！僕○○と仲いいから
遥香：蘭賀と○○がイチャコラしてる…
さくら：みんな〇〇くんのこと好きだね！
─────────────────────
設楽：ふぅ…流石だな
榊：お前の大好きそうな選手ばかりいるな、乃木坂には
設楽：榊さんお久しぶりです
榊：お久しぶり
設楽：榊さんが見に来るなんて珍しい、いい選手はいました？
榊：乃木坂のあのスタメン全員は圧倒的だな
設楽：榊さんから見てどうです？誰が好みですか？
榊：それはバスケファンとして？それともU18の監督として？
設楽：両方です
榊：ファンからしたら圧倒的新屋敷〇〇くんかな
設楽：ほうほう
榊：監督からしたら秋宗くんと牧園くんと森重くんかな
設楽：〇〇くんは？
榊：彼が参加するカテゴリーはU18じゃないからね
設楽：そうですか
榊：私は…まぁ彼の父親が色々動くだろうよ
設楽：あ、そろそろ試合終わりますね
榊：そうだな…あの若さでここまでコーチング出来るんだ、よく育てたな設楽
設楽：若月にはもっと時間をかけて教えたかったんですがね…私の大学への移動もありましたし、と言うか優勝したら若月本人に言ってくださいよ笑
榊：優勝したらな
設楽：ですね
榊：124-70か…1年生まで出して堂々とプレーしてるな
設楽：肝が据わってますからね乃木坂の子達は…
榊：オフェンスは申し分ないがディフェンスはまだまだだな
設楽：これからですよ
榊：さてと、私はそろそろ行くよ
設楽：まさか会えるとは思っても見ませんでした、どうかお身体の方を…
榊：わかってるよ、ありがとうな設楽…それでは失礼するよ
設楽：はい…
試合終了
124-70
若月：ありがとうございました
山下：BEST4おめでとうございます！
若月：ありがとうございます
山下：目標だった乃木坂さんとバスケが出来て子供達も幸せだと思います
若月：八雲くんはいいガードですね
山下：ありがとうございます…ですが鍋倉くんに抑えられました笑
若月：鍋倉は性格悪いんで、八雲くんのアグレッシブなプレーは見ていて最高に気持ち良かったです、また試合をしましょう
山下：はい！是非ともよろしくお願いします！
鍋倉：おい八雲
八雲：あ、鍋倉さん…
鍋倉：全体的にまぁまぁだな
八雲：ですよね…
鍋倉：けどマッチアップしてて面白かった、冬に向けて頑張れ
八雲：はい！冬は絶対に倒してみせます！
鍋倉：いいか？ディフェンスのとき…
〇〇：なんだかんだ鍋さんあいつに教えてんじゃん
秋宗：鍋さんのお気に入りになったんだな
〇〇：はぁ…お腹空いた
秋宗：またタコライス食べたいな
○○：売ってないかな？
秋宗：どーだろ？わからんな
若月：はやくこい、ミーティングするぞ！
○○：はーい！
秋宗：いこいこ
若月：みんな揃ったな、まずはBEST4おめでとう
部員：ありがとうございます
若月：ん〜…なんかまだ噛み合わない歯車があるな…それは私もだしみんなもだし、オフェンスは問題ないね、けどディフェンスがまだ課題が残る試合だったな〜最後の時間の使い方は勉強だぞお前ら
陽：はい…すみません
道行：はい…
弥仁：はい…
若月：それに…
○○：ぐぅぅぅぅぅ………
紗耶：ちょっ…○○！
○○：お腹すいたんだもん…
若月：ふっ…堅苦しいことは無しにしてみんなホテルに帰ってお昼食べるぞ！
部員：はい！
若月：それじゃあ紗耶！あやめ！頼むぞ！
紗耶：はい！
あやめ：は〜い！
○○：あ、奈々未
奈々未：ん？どうかした？
○○：お昼食べたらケアお願いしてもいい？
奈々未：夜は？
○○：ちょっと気になるところがあってね…
奈々未：わかった、若にも伝えておくからね
○○：うん、ありがとう
紗耶：それじゃあみんな着替えて帰りますよ！残りのスコア結果はスカウト組に任せて私達は明日に向けて少しでも体力を回復するよ！
部員：はい！
若月：○○！
○○：はい！
紗耶：何かした？
あやめ：わからない
○○：お呼びですか？
若月：怪我なく準々決勝終えたな、お疲れ様
○○：先生…はい！お疲れ様です！
若月：最高の準備をして明日の準決に向かっていっぱい食べていっぱい休めよ？
○○：はい！いっぱい食べて寝ます！
若月：うん！それでいい！奈々未からケアのことは聞いたよ？だから心配することなくケアに集中しなさい
○○：はい！
若月：それじゃあ私は沖縄と試合を見たらホテルに帰るからよろしく
○○：はい！わかりました！
紗耶：○○どうかしたの？
○○：ホテルに帰って飯食ったら奈々未の治療入るわ
紗耶：どこか痛い？
○○：明日の準備だよ、怪我は無いから安心して
紗耶：うん…
○○：ふふっ…
紗耶：に、にゃに
○○：可愛いなぁ〜って
紗耶：きしゅしゅる？
○○：ん？それは後でね
蘭賀：○○！
○○：あ、蘭賀！
紗耶：あぅ…
蘭賀：最高だった！
○○：ありがとうな、けど明日以降もっと頑張るから見ててな！
蘭賀：うん！
さくら：○○くん…あの…写真いい？
○○：いいけど毎度毎度飽きない？
さくら：飽きないよ？これは私の思い出だから…
○○：そっか…なら笑顔で！
さくら：うん！
紗耶：私が撮るね、ハイっチーズ！OK！
○○：紗耶ありがとう
さくら：やんちゃんありがとう！
紗耶：さくちゃんは特別♡
さくら：やんちゃん…
蘭賀：ねぇ、フックまでの過程を色んなハンドリングを混ぜようかなって思うんだけど見てくれない？
○○：紗耶まだ時間ある？
蘭賀：あ！そうだよね！ホテルに帰るよね！
紗耶：五分くらいなら平気〜
○○：だってよ！蘭賀行くぞ！
蘭賀：うん！……行くってどこに！
紗耶：やれやれ…
さくら：○○といる蘭賀ってなんか乙女だよね
紗耶：それわかる気がする笑
さくら：蘭賀ってほんと○○くんのことばっかり話すから真羽とかウザがってるよ笑
紗耶：さくちゃんってらんらんのことすき？
さくら：私よりかっきーがありそうなんだよね〜
紗耶：え！うそまじ？
さくら：なんかここ最近のあの二人の関係が気になるんだよ
紗耶：それは詳しく知りたいなぁ〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
秋宗：○○のやつどこだよ
牧園：また誰かにだる絡みでもされてるんじゃない？
健太郎：よっ！秋宗くん
秋宗：え！健太郎さん！お疲れ様です！
健太郎：そこまで畏まらなくていいよ、君がぞのっちくんだね？
牧園：あ、はい
健太郎：ちゃんと挨拶出来てなかったね、僕は新屋敷健太郎、○○の父です
牧園：もちろん存じ上げて…
○○：ぞのっちガチガチじゃん笑
牧園：うわっ！びっくりした！
健太郎：おー！○○！
○○：なんで居んの？チームは？
健太郎：今回は…ま！色々あってな！
○○：そんなんで大丈夫かよ…
健太郎：BEST4おめでとう
○○：サンキュー
健太郎：けどまだまだだな、あの一瞬でアタックする為の準備がまだ出来てないな
○○：うるさいなー
健太郎：けど見てて楽しかったよ、明日は準決だ腹いっぱい飯食って寝ろよ？
○○：あたぼーよ！
健太郎：ぞのっちくんも今度家に遊びにおいでよ
牧園：はい！ぜひ！
○○：先生には会わないの？
健太郎：うん、それにお偉いさんたちに愛想笑い振りまいて来ないといけないから
○○：がんば
健太郎：んじゃ頑張れよ、秋宗君またね
秋宗：はい、お疲れ様でした
牧園：やっぱりすげぇな
○○：なにが？
牧園：オーラというかなんて言うか
秋宗：それはわかる
紗耶：バスきたから早くみんな行くよ！
日奈子：またね紗耶ちゃん！
紗耶：はい！お疲れ様でした！
清衡：しかし相変わらず想像もしないことをやるよな
健：ぞのっちの成長に拍手を贈りたい
卓也：…………
健：ん？どうした卓也
卓也：いや…なんでもないよ
龍山寺
生駒：さてと…私たちがやることは変わらないよ？だからこそ妥協せず相手を倒そう！
部員：はい！
生駒：スタメンは龍雅、宮地、恭平、圭吾、郷出なさい
部員：はい！
龍雅：ま、私たちがやることはいつも通りだからみんなこの瞬間を楽しみましょ
宮地：バンバン撃っていいか？
龍雅：いいよ？リバウンドはこっちが強いしね
恭平：………よし！
璃果：みんなまだ時間あるからちゃんとドリンク飲んでね！
龍雅：ありがとう璃果
璃果：どういたしまして〜
龍雅：よし！みんな時間だ！行くぞ！
部員：おっしゃぁぁぁぁあ！！
ホテル
○○：うまうま！
牧園：うまうま！
秋宗：これはうめぇな
桜田：おい！食べ過ぎだぞ！
増田：おかわりすればいいだろ！
森重：お先に……って○○はやっ！
○○：ん？ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
紗耶：はぁ…ほんと大食いか
あやめ：○○くんとの生活は食費がかかるね
紗耶：それくらい平気だよ！
あやめ：明くんは普通だから平気
紗耶：○○との生活…
○○：紗耶何してんの？食う時は食わねば
紗耶：う、うん
奈々未：それじゃあ私準備してるから食べ終えたらおいで？
○○：うんŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
紗耶：なにか手伝いますか？
奈々未：ありがとう、必要な時は呼ぶわね
紗耶：はーい！
○○：ご馳走様！
秋宗：もういいのか？
○○：奈々未のケア受けてくるから
牧園：はいよぉー
あやめ：もうケア？はやいね
紗耶：うん…何も無ければいいけど…
ｺﾝｺﾝ🚪
ｶﾞﾁｬｯ🚪
奈々未：もうご飯はいいの？
○○：バナナとオレンジジュース持ってきた！
奈々未：ふふっ…お入り？
○○：失礼しまーす
奈々未：それで？早い時間にケアしたいわけは？
○○：右腕をちょっと見て欲しくてね
奈々未：痛い？
○○：全然？けど準決、決勝ってなれば俺だってもっと頑張るしわがままになるからそこ前にちゃんとまたケアしてもらおうかなって
奈々未：なるほどね？それじゃあ腕貸して？
○○：うん
奈々未：なにか手持ち無沙汰なら私の胸触る？
○○：アホか
奈々未：紗耶ちゃんいないわよ？
○○：いいから見てよ
奈々未：はいはい…試合中テーピングでなにか違和感とかは？
○○：ないかな
奈々未：ないならいいのよ、まぁあんなに痛い思いしたんだし無茶はしないって思ってるけど？
○○：ぐぬぬ…
奈々未：まずはしっかりクールダウンしてアイシングしないとね
○○：はーい！
─────────────────────
森重：俺思うんだけどよ
桜田：なんだよ改まって
森重：去年の準々決勝で○○怪我して準決出なくて決勝に出て…そう考えたら絶対に明日無茶すると思わない？
牧園：確かに
秋宗：無茶するな
森重：俺は去年応援席から○○を見てたけどやっぱり人一倍優勝への思いってものは強いはずなんだよ…何様だよって思うかもしれないけど優勝して○○の笑ってる顔が見たいんだよね、だからその為なら俺ぶっ倒れてもやるよ
桜田：そんなの俺もだし！いつも怒られてばかりだけど○○を支えてーしいいパス出して気持ちよくシュート打って欲しいもん！
増田：明日がどこであろうと俺は俺のやることを徹底するだけ…けど○○のあのでかい背中に任せっきりは嫌だからな、俺たち2年が踏ん張らないといけないよな
牧園：去年より成長してる…なんてみんなは言ってくれてるけどそれだけじゃ意味が無いし、○○のためにって言うかチームの為にプレーすれば最終的にみんないい笑顔で終われるんじゃないかな？
森重：あっきーはどう思う？
秋宗：あいつはこの夏が終わればアメリカだ…だからこそあいつを2位の選手で終わらせちゃダメだ、俺達が1位！そして安心してアメリカに行って貰えるようにやるしかねーよな…まずは○○より自分のコンディションを整えて明日を迎えようよ
森重：だね
桜田：おう！
増田：確かに
牧園：なんだかんだみんな○○のこと好きだよね笑
秋宗：明日明後日思い知るよ…
桜田：なにを？
秋宗：○○が味方でよかったってね
─────────────────────
ｺﾝｺﾝ🚪
ｶﾞﾁｬｯ🚪
紗耶：お疲れ様です、お呼びですか？
奈々未：あ、紗耶ちゃんお疲れ様
紗耶：お疲れ様です…あれ？○○は…
奈々未：寝ちゃった
紗耶：はぁ…毎度毎度
奈々未：紗耶ちゃんから見て今日の試合はどう思った？
紗耶：ん〜…全体的に点が取れた試合ですし…
奈々未：○○くんだけのこと
紗耶：まだ様子見をしてるような気がします
奈々未：だよね〜…ま、去年の今頃怪我して病院にいるって考えたらまずは一安心かな
紗耶：ですね…
奈々未：やんちゃんからみて○○くんは成長した？
紗耶：成長ですか…
奈々未：うん、彼女から見てどう？
紗耶：去年の○○はいい意味でも悪い意味でも自分自分って感じですが今年は周りが見えてる分相手からも厄介になってますよね
奈々未：得点力に関しては去年の方が私は好きかな〜
紗耶：ん〜…
奈々未：ま、単純にエースなんだからわがまま言って好きにバスケやるスタイルが私は好きだからってだけね
紗耶：それは○○だからでは？
奈々未：ま、そういうことにしておこう
紗耶：おいっ
奈々未：けど今年の○○くんも見てて面白いよ？けど卓也くんに負けない！って気持ちがあったから荒々しいプレーだったのかも
紗耶：そう考えると少しはスマートなプレーになりましたよね、ほんの少しだけ
奈々未：ま、鍋くんとやったアリウープなんて普通は無理よ
紗耶：あれは驚きましたね
奈々未：あっきーと○○くんのペアも好きだけど、鍋くんと○○くんのペアも色んな可能性があるから好きね
紗耶：鍋さんガードとしても上手いですからね
奈々未：あとはじゅんこが○○くんとどんなバスケをするのか楽しみね
○○：それは俺も思うよ
紗耶：あ、○○
○○：2人ともおはよう…
奈々未：おはよう、やっぱりぐっすり寝たわね笑
○○：奈々未のマッサージ最高だもん…
奈々未：あらうれしい♡
紗耶：○○から見てじゅんこのガードはどう？
○○：じゅんこガード？ん〜…そうだな〜…
紗耶：寝るな寝るな
○○：まだまだかな
紗耶：意外と厳しい
○○：普通に上手いよ？乃木坂じゃなかったら
奈々未：なるほどね〜
○○：けど俺達がプレーする中だとあともうひとつ欲しいかな
紗耶：もう1つ？
○○：うん、僕が思うに国体で化けるとは思ってるけどね
奈々未：けど新人戦より成長したわよね
○○：そりゃあね、じゅんこには鍋さんと秋宗を倒してもらわなきゃ行けないから
紗耶：きつ〜
○○：ま、あいつもぞのっちタイプだからあるきっかけで変わるもんよ
紗耶：お楽しみだね
○○：だね！……今何時？
奈々未：もう16:30だよ？
○○：なぬ！寝すぎた！
奈々未：私のケアはお金を払ってでも受けた行って人がいる中であんたは無料なのよ？それなのに寝る？
○○：いいじゃん！気持ちいいんだから！
奈々未：ま、別に分かりきってたことだし？あ、やんちゃんお願いがあるの
紗耶：はい？なんです？
奈々未：○○くんのテーピングなんだけどね？
沖縄アリーナ
咲月：聖来さん…これは…
聖来：先生に報告やね…
蓮加：美緒さん！
美緒：聖来、1試合目からのデータってあるっけ？
聖来：今データ起こして確認中…あ！あった！
美緒：なら私先生に報告するよ？
聖来：任せた！
📱
若月📱：はい、もしもし？
美緒📱：先生お疲れ様です、矢久保です
若月📱：お疲れ様、試合結果についてだろ？
美緒📱：はい、聖来に確認したら1試合目からのデータとビデオ取っていたのですぐ先生のパソコンに送りますね
若月📱：すまん助かるよ
美緒📱：いえいえ、私たちの仕事ですから
若月📱：今日のスカウトは終わりだから4人タクシーで先にホテル帰ってて？私はまだやる事あるから
美緒📱：はい！了解です！
若月📱：あ、ちゃんと領収書は貰ってきてね？
美緒📱：はい！それではすぐにデータ送りますね！
若月📱：うん、頼むよ…お疲れ様
美緒📱：お疲れ様です！それでは失礼します！
若月：ふぅ〜…そうか、明野宮が負けたか……
第4試合 男子準々決勝
明野宮高校vs大門工業高校
89-106
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