地雷部-log俺デッキフィーチャー#8 絆の力で銀河をその手に!ザビミラⅣ世ループ(仮)
はじめに
こんにちは。地雷部-logではお初にお目にかかります、麻婆茄子と申します。
胡乱なデッキを作ってはしゃぐことを生業としています。何卒よろしくお願いいたします。
世間が「DMRP-20 終末王龍大戦」で賑わう中、私はちょっと前のパックのカードを研究し続けていました。
それがこちらです。
「DMEX-17 20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」に収録された《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》です。
「コスト4以下のやつ全員《フォース・アゲイン》してもいいよ」とでも言いたげな能力で、発表された当時から様々なループコンボに利用できると話題になっていました。
ある者は《黒神龍ザルバ》、またある者は《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》からの《アルカディア・スパーク》……と、様々な型がYouTubeで紹介されたり大会で結果を残したりして有名になりました。
そんな《ザビミラⅣ世》の登場で、人知れず非常に大きな革命が起きたデッキがありました。それは……
そう、キズナです。
特に光闇文明で《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を用いるものです。
本記事では、《ザビミラⅣ世》が出たことによる【キズナユニバース】の進化について語っていきます。
どうか最後までご覧いただけると幸いです。
キズナとは?
デッキの紹介に入る前に、ご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、キズナについて解説します。
キズナとは、新章DM期にて登場したキーワード能力「キズナプラス」「キズナ」「キズナコンプ」の総称です。
1体につき1つ、共通したマークで記された能力を持っています。
例えば上記の《凶鬼23号 アラクレ》であれば《ライク・ア・ローリング・ストーム》のような墓地肥やし&回収効果、《記憶の紡ぎ 重音》であれば1枚ドローしてからコスト5以下の呪文を唱える効果といった感じです。
マーク自体は同じなのでお互いを参照したりはできますが、「キズナプラス」「キズナ」「キズナコンプ」のそれぞれで発動条件や範囲が異なります。
キズナプラス
→攻撃時、自身の進化元を墓地に送れば発動。
自身と自分の他のクリーチャー1体のキズナ能力を使用。キズナ
→出た時に発動。
自分のクリーチャー1体(自身でなくても可)のキズナ能力を使用。キズナコンプ
→攻撃時に発動。
自分のクリーチャー好きな数のキズナ能力を使用。
お察しの通り、結構ややこしいです。
ですが、味方の力を借りて戦うその様はまさに「絆」と呼ぶほかないでしょう。
そのエモさに心惹かれ、愛好家となった者も多くいるとかいないとか。
今回紹介するのはそんなキズナを用いたデッキです。
まずは《ザビミラⅣ世》が出る前のものからご覧ください。
※以下、《ザビミラⅣ世》登場前のリストを「旧版」、登場後のリストを「新版」と呼称します。
旧版
《ザビミラⅣ世》登場前に使用していたリストです。
基本的な動きは以下のようになります。
《記憶の紡ぎ 重音》《凶鬼23号 アラクレ》がいる状態でキズナプラスを発動
《重音》で《法と契約の秤》を詠唱し、《凶鬼03号 ガシャゴズラ》を蘇生
《アラクレ》で墓地から《ルソー・モンテス/法と契約の秤》を回収
《ガシャゴズラ》で《青守銀 シャイン》《夜の青守銀 シャイン》を複数蘇生し、再度《重音》《アラクレ》のキズナ能力を使用
上記2~4を繰り返して盤面にアンタップ状態のクリーチャーが10体以上揃ったら《ユニバース》を蘇生してフィニッシュです。
キズナプラスは攻撃時の発動なので、《ユニバース》を立てても効果処理後にシールドブレイクしなければいけない場合は《学校男》で破壊すれば攻撃をキャンセルできます。
と文章で読むと簡単そうに見えますが、いくつか難点があります。
《「火球の祈り手」&「伝承の語り部」》の役割が薄い
→「2ターン目に進化元となる《モンテス》《音石 トルコイ》を召喚しなくても、4ターン目に《祈り手》効果で《重音》にNEO進化すれば始動できる」という役割があるので4枚投入しています。
ですが、4コストなので《ガシャゴズラ》から蘇生できず、コンボの途中に挟める機会があまりありません。
《アラクレ》の墓地肥やしの内容によっては手詰まりになる
→《ガシャゴズラ》の蘇生から動くことが前提なので、限られた枚数内でうまく墓地に落ちてくれないと効果の連鎖が途切れてしまい、ターンを返さなければいけなくなる可能性が高いです。
複数回《アラクレ》効果を使えばそれなりに墓地を増やせますが、攻撃しなければいけない場合が多いのでシールドブレイクのリスクがあります。
《学校男》による攻撃キャンセルも可能ですが、《ガシャゴズラ》を出せていないと頭数が足りなくなることが多いです。
上記の難点が《ザビミラⅣ世》の登場でどのように解決されたのか、以下のデッキリストをご覧ください。
新版
《ザビミラⅣ世》の登場によりパワーアップしたリストです。
旧版の難点が以下のように解決されています。
《「火球の祈り手」&「伝承の語り部」》の役割が薄い
→《祈り手》は4コストなので《ザビミラⅣ世》で蘇生できます。
《重音》のキズナプラスで墓地に送ってから《ザビミラⅣ世》で蘇生する等、《ガシャゴズラ》にはできなかった無駄のない動きが可能になります。
《アラクレ》の墓地肥やしの内容によっては手詰まりになる
→いきなり《ガシャゴズラ》から複数蘇生を狙うのではなく、《ザビミラⅣ世》を利用した有限の墓地肥やしループの後に盤面を整えられるようになりました。
場に《重音》《アラクレ》がいる状態で《法と契約の秤》から《ザビミラⅣ世》を蘇生できれば墓地肥やしループに入ることができます。
墓地肥やしループ
初期盤面:《アラクレ》(進化元に《ザビミラⅣ世》)《重音》
《アラクレ》攻撃時キズナプラスを発動。《アラクレ》で墓地を肥やし《モンテス》を回収
《重音》で1ドロー後《法と契約の秤》を唱え、《ザビミラⅣ世》を蘇生
《ザビミラⅣ世》の効果で《アラクレ》を破壊し、《ザビミラⅣ世》の上に再度NEO進化させて1.に戻る
こちらの手順で進めていくと、1ループごとに《アラクレ》で墓地が3枚、《重音》で手札が1枚増えることになります。
また、《重音》のドローで《重音》《アラクレ》を引いた場合は、《ザビミラⅣ世》で蘇生するのを《祈り手》にし、《祈り手》の効果で手札から出すことで盤面を増やしながらループを続行できます。
《モンテス》を引いた場合は《アラクレ》で回収しなくても《法と契約の秤》を唱えることができるので、《アラクレ》の代わりに《シャイン》を蘇生して《重音》の効果を使うことで、さらに盤面を増やしにいけます。
こうして盤面と墓地を増やしつつ回していき、山札が無くなる前に《鬼人形ブソウ》が墓地か手札に来れば、ほぼ勝ちと言っても過言ではありません。
《ブソウ》を用いれば、墓地の4コスト以下のクリーチャーを好きなだけ蘇生することができます。
4コスト以下いっぱい出すループ
初期盤面:《ザビミラⅣ世》《重音》《ブソウ》《青守銀 シャイン》もしくは《夜の青守銀 シャイン》
《ザビミラⅣ世》で《ブソウ》《シャイン》を蘇生したところから開始
《ブソウ》で墓地にある《モンテス》を山札の上に置く
《シャイン》が出た時に《重音》の能力を使い、1ドロー後《法と契約の秤》で《ザビミラⅣ世》を蘇生
《ザビミラⅣ世》効果で《ザビミラⅣ世》《ブソウ》《シャイン》を破壊し、《ブソウ》《シャイン》と任意の4コスト以下のクリーチャーを蘇生
3.終了時点で、初期盤面に加え4コスト以下のクリーチャーが1体増えている
はずです。
こうして盤面を増やしたら、いよいよ《ユニバース》を蘇生してゲームを決めにいきましょう。
……と言いたいところですが、
《一王二命三眼槍》、怖くありませんか?
せっかく《ユニバース》で攻撃時メガメテオバーン10を成功させても、手札を1枚見せられるだけで失敗。残るのはただのT・ブレイカーだけです。
そんなのは悲しすぎます。許していいはずがありません!
ですがご安心ください。このデッキは無限ハンデスコンボを搭載することにより憎き《槍》すらもケアすることが可能なのです!
鬼滅の絆 無限ハンデス編
初期盤面:《ザビミラⅣ世》《ブソウ》《モンテス》《シャイン》《重音》(進化元に《シャイン》)
山札:2枚以上(足りない場合は《ブソウ》で適当なクリーチャーを戻しておく)
《法と契約の秤》で《ザビミラⅣ世》を蘇生
《ザビミラⅣ世》効果で元からいた《ザビミラⅣ世》《ブソウ》《シャイン》《モンテス》《重音》を破壊し、蘇生を5回選択。《ブソウ》《シャイン》《シャイン》《モンテス》《重音》を蘇生(《重音》は《シャイン》1体の上にNEO進化させる)
《モンテス》効果で手札を1枚捨ててランダムハンデス
《ブソウ》で墓地の《モンテス》と適当なクリーチャー1枚を山札の上に戻す
《シャイン》の出た時にキズナが2回誘発しているので、両方とも《重音》の効果を使用。1回目はドローだけ、2回目はドロー後《法と契約の秤》を唱えて《ザビミラⅣ世》を蘇生。②に戻る
上記手順の3.でランダムハンデスをしています。
注意点としては、《斬隠蒼頭龍バイケン》を捨てられるとこちらの場が減ってしまい、《ザビミラⅣ世》の破壊カウントが足りなくなる場合があります。
しっかり大量に並べた後であればどれか1体手札に戻ったところでお構いなしに続行できますが、忘れないようにしましょう。
また、特殊勝利や不測の事態のケアもできるのでほとんど意味はないですが、一応無限攻撃もできます。
無限攻撃ループ
初期盤面:《重音》(進化元に《シャイン》)、《重音》(攻撃済み)《ザビミラⅣ世》《ブソウ》《モンテス》
山札:3枚以上(足りない場合は《ブソウ》で適当なクリーチャーを戻しておく)
《重音》攻撃時キズナプラスを発動し、《重音》2体のキズナ能力を使用。1回目はドローのみ、2回目でドロー後《法と契約の秤》を唱えて《ザビミラⅣ世》を蘇生
《ザビミラⅣ世》効果で攻撃済みの《重音》、《ザビミラⅣ世》、《ブソウ》《モンテス》を破壊し、蘇生を4回選択。《ブソウ》《モンテス》《シャイン》《重音》を蘇生(《重音》は《シャイン》1体の上にNEO進化させる)
《モンテス》で自分の手札を1枚捨てる
《ブソウ》効果で墓地の《モンテス》と適当なクリーチャー1枚を山札の上に戻す
手順終了時、アンタップ状態で進化元のある《重音》がいるので再度攻撃できます。
S・トリガーのケア手段を入れて、《ユニバース》ではなくこちらに全振りしてみるのも面白いかもしれませんね。
採用カード
メインコンボパーツ
《記憶の紡ぎ 重音》
《凶鬼23号 アラクレ》
《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》
《ルソー・モンテス/法と契約の秤》
前述のループ手順を見ていただけたら説明不要かと思います。
どれが欠けてもこのデッキは成立しません。
《ザビミラⅣ世》を使わずとも《重音》《アラクレ》《モンテス》のパッケージが有用なので、デッキの考え甲斐があります。
コンボ補助パーツ
《「火球の祈り手」&「伝承の語り部」》
《鬼人形ブソウ》
《青守銀 シャイン》
《夜の青守銀 シャイン》
コンボ成立に不可欠ではありませんが、あると非常に助かるカードです。
《シャイン》2種は《ザビミラⅣ世》で出せるキズナならなんでもいいので《夜の集器医 ランプ》《ナゾの光・リリアング》でも可能ですが、S・トリガーとしての性能が高いことからこちらを選んでいます。
《ガシャゴズラ》から一度に大量に蘇生しなくてもよくなったのでもう少し減らしてもいいかもしれません。
フィニッシャー
《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》
メガメテオバーン10で進化元を10枚墓地に送ると勝てます。
《ザビミラⅣ世》で直接蘇生や破壊できる《黒神龍ザルバ》や《ラルド・ワースピーダ/H・D・2》でも可能ですが、前者は《一王二命三眼槍》と《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》を同時に採用されているとほぼ不可能(めったにないとは思いますが)、後者は自然文明であることから今回は《ユニバース》を採用しています。あとキズナ持ちを大量に並べてまとめて進化するのがかっこよかったので。
その他
《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》
《月を閉じ込めたヒバナ》
《影世界のシクミ》
各種メタクリーチャーの除去や《ユニバース》の盾落ちをケアしたり、ほぼ無限耐久ギミックにより負けないために採用しています。
《ヒバナ》《シクミ》は多色カードであり、たまに鬱陶しくなることがあるので《ジャドク丸》や他の単色カードを増やしたりしてもいいかもしれません。
採用候補カード
《超越の使い 蒼転》
光のキズナコンプです。
4コストのため《ザビミラⅣ世》から蘇生でき、自軍のキズナ能力を一度に大量に使用できます。
また《蒼転》自身のキズナ能力で自軍を破壊されなくできるので、《ザビミラⅣ世》で盤面を広げる非常に大きな助けになります。
不採用の理由としては、下手にキズナ能力を使ってしまうと破壊による攻撃キャンセルができなくなることや、そんなことをせずとも《祈り手》で盤面を広げられるという点です。
《Disカルセ・ドニー》
マッハファイターで各種メタクリーチャー(選ばれない《異端流し オニカマス》も)を除去でき、《祈り手》と同様に手札からの踏み倒し能力も持っています。
《祈り手》と違い《アラクレ》にもNEO進化できますが、このデッキに入れるという考えだと自然文明であることが非常にネックです。
他にも自然文明のカードを採用するのがほぼ余儀なくされますが、かなり強いカードなのでそのために構築を歪めるのもアリかと思います。
(余談となりますが、《カルセドニー》入りのネクラキズナも所持しています。そちらには《ザビミラⅣ世》は入っていませんが、なかなか面白いので機会があれば紹介したいです。予定は未定です)
《ビシャモンス<ハンニバル.Star>》
盾落ちなどでどうしようもない時に無理矢理殴り勝つ要因です。
攻撃の終わりに墓地を2枚山札の下に返せるのでボトム落ちケアもできます。
今回は《ジャドク丸》が強すぎて不採用となってしまいましたが、いずれこいつでガンガン殴っていくキズナなんかも組んでみたいですね。
《戯具 ヴァイモデル》
S・トリガーで墓地を肥やしてから《シャイン》等を蘇生できます。
直接《アラクレ》の進化元にもなれるので優秀です。
ですが、こちらが単色であるという点を加味しても《影世界のシクミ》の方が使い勝手の良い印象を抱いたため不採用です。
《魔龍バベルギヌス》
旧版のさらに初期案の時に使用していました。
攻撃中のクリーチャーを破壊して出し直せばキャンセルできるので重宝していましたが、現在は《ザビミラⅣ世》がいるので間に合っています。
《テ・ラ・スザーク》
シンカパワーで《アラクレ》や《シャイン》を蘇生できます。
光文明だったら《重音》にNEO進化して《アラクレ》蘇生、即キズナプラス……ということができたのに、と思っています。非常に残念です。
《虚∞龍 ゲンムエンペラー》
なんでNEOクリーチャーを回収できないんだ???????????
あとがき
以上、《ザビミラⅣ世》搭載の新型【キズナユニバース】の紹介でした。
キズナの楽しみ方はこれだけではなく、無限の可能性を秘めています。
ほとんど研究されておらず開拓しがいがあり、私自身もまだまだ色々な角度から触ってみたいと思っています。
皆さんとも一緒に開拓していければと思いますので、是非お試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。麻婆茄子でした。
それでは!
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