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【自己紹介】無職のキャリホー、キャリア崩壊の履歴書公開
はじめまして。無職のキャリホーと申します。
30代の男で、住所不定ではないものの、無職です。
身体はいたって健康と言いたいのですが、いぼ痔とEDに悩んでいます。
転職歴1回、無職歴1回(現在進行形)。
軽度のノウハウコレクターを患っています。
これまでに起業関連の情報商材を複数購入し、合計70万円くらいお金を払ってきました。
いや、もっと払っているかもしれませんが、覚えていません。
払った金額すら覚えていないということは、ノウハウコレクターにすらなれていないのかもしれません。
つらつらとお話ばかりしていてもアレですので、私の履歴書をご覧に入れたいと思います。
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「あれ、思ったほどボロボロじゃないね?」と思われたでしょうか。
そうなのです、アピールできるほどのボロボロ具合でもなく、かといってキラキラや充実といった言葉からも縁遠い。
いうなれば「中肉中背、ちょっとたるんでいて、だらしない」という感じ。
いぼ痔とEDが似合う男です。
以下で、私のキャリホー(キャリア崩壊)な人生をざっくりとご紹介します。
大学時代
高3夏の模試時点ではE判定だった国公立大学に、ギリギリ滑り込んで入学しました。
記憶が定かであれば、カンニングはしていなかったはずです。
進学に合わせて独り暮らしを始め、めちゃくちゃな節約生活を送っていました。
家で炊いた米を大学の食堂に持参し、備え付けのドレッシングやソースをかけて食べる迷惑学生でした。
夜は体育館のシャワーを使って風呂を済ませ、夏と冬は図書館に入り浸りました。
大学の施設をフルに活用して生活していたので「税金で生活していて、半分公務員みたいなもんやわ」と冗談を言っていたのですが、今思うと単なる乞食であり、公務員さんに失礼すぎます。
大学生活最後の春休みは、四国にお遍路に出かけました。
「今しかできないけど、大学生っぽくないこと」をしたい、という願望があったためです。
ここでも乞食魂はキープしており、基本的に野宿で回ることにしました。
寝袋すら自分で購入せず、バイト先の社員さん(しかも女性)にお借りするという徹底ぶりでした。
今思い返しても、よく貸してくださったものだなと思います。
四国お遍路中、ホームレスの方からカロリーメイトを恵んでいただくなどのリアル乞食なレア体験をしました。
道中は毎日日記を書いていたので、そのうち文字起こししてnoteに投稿するかもしれません。
1社目(大企業の総合職)
そんなこんなで無事に大学を卒業し、日本人なら誰でも知っている大企業に、総合職として入社しました。
もちろん実力うんぬんではなく、学歴と愛嬌をフルに活用して、なんとか滑り込んだカタチです。
業種柄、いきなりスーツを着てオフィスで働くというわけではなく、現場での勤務を2年ほど経験しました。
制服を着て、宿直勤務もある仕事です。
現場での勤務は、非常に大変でした。
「俺はこんな仕事をするためにこの会社に入ったわけじゃない!」などと、世間知らずの青二才にありがちな不満を感じたりもしました。
現場で働くのは貴重な機会だと頭では理解していたものの、自分の無能ぶりを、環境のせいに責任転嫁していたのです。
私は、現場勤務時代、本当に仕事ができませんでした。
いえ、この後よくわかることなのですが、オフィスで働くようになっても、また、中小ベンチャーに転職しても、やはり私は仕事ができませんでした。
というのも、いわゆる「臨機応変な対応」が人並外れて苦手だったからです。
幼稚園時代、運動会に向けてみんなでミッキーのダンスを練習したのですが、いったい自分がどこで踊ればいいのかわからず立ち尽くしてしまったことがあります。
このときから私は、「僕は人と比べて、状況を把握するのが苦手なのかもしれない」と思っていました。
その予感は年々確信に変わっていき、社会人になってからは「俺は人と比べて、社会で生きていく能力に欠けているようだ」という焦りに変わりました。
私からすると、正確に自分の持ち場を理解している幼稚園の友達も、的確に状況を判断して自分の仕事をこなしていく同僚や先輩も、みんなはるか遠くの存在に思えました。
「この人たちの頭のなかは、いったいどうなっているんだろう」と不思議になったものです。
「臨機応変な対応が苦手」ということ以外にも、私が仕事ができなかった理由はたくさんあります。
たとえば、以下のような感じです。
自分で仕事の優先順位を付けられない(もしくは、つけたとしても非常に見当違いである)
根回しができず、合意形成を図れない(忖度が苦手とかいう問題ではなく、単純に目算が甘かったり、説明がヘタだったりするせい)
一度したミスに対して、反省を抽象化して次回に活かせない(丸暗記は得意だが、状況に合わせた応用が効かない)
いずれも、仕事ができない社員の特徴としては非の打ちどころがないと思います。
そんなこんなで疲弊していった私は、「もしかして、大企業が向いていないんじゃないか?」などと考えはじめます。
論理飛躍しすぎていて、思い出すだけでも恥ずかしくなります。
明確なスキルもなく、また、これといってビジョンもない状態での転職活動は、非常に大変でした。
YouTubeで「大企業に向いている人、ベンチャーに向いている人」といった動画を見漁り、そのたびに「あぁ、俺はどう考えてもベンチャーには向いていないタイプの人間だ。普通に仕事ができないだけなんだ」と理解しました。
それでもやはり、苦しい現実を変えるにはキャリアを大幅に変えるしか選択肢がない、と思っていたのです。
苦労して転職活動をし、なんとか1社、中小のWebマーケティング支援会社に拾っていただくことができました。
親身になって私のことを考えてくれていた大企業の上司からの猛反対を押しきり、「ここなら自分の才能が活かせる」という浮ついた期待をもとに、ベンチャー企業に転職します。
2社目(中小ベンチャーの社員)
期待に胸を膨らませて入社した中小ベンチャーでは、さっそく幻想が打ち砕かれました。
なにひとつ、できることがないのです。
Web業界未経験からの転職なので、当然ですがスキルがありません。
それだけでなく、前述のとおり臨機応変な対応だったり優先順位付けだったりがヘタなために、自分にできる仕事を見つけて手を挙げるということがまったくできないのです。
社長も先輩も、このときおそらく「あ、これは採用しちゃダメなタイプのヤツだ・・・!」と思ったのではないでしょうか。
私は私で、「未経験からの転職なのに、何も教えてもらえないなんて・・・」と絶望していました。
しかし今思い返せば、自分に何がわからなくて、何を教えてほしいのかを言葉にしていなかったので、社長や先輩からしても助けようがなかったはずです。
そして、私が吸収しきれていたかは別として、皆さん本当はいろんなことを教えてくれていました。
結局、転職して半年もたたずに、私はメンタルに不調を感じて心療内科を受診。
診断結果は「適応障害」でした。
イフェクサーという抗うつ薬を飲みながら働きました。
のちに社長に聞いたところ、未経験で入社した私への接し方を模索している間に私が適応障害の診断書を持ってきたために、社長自身も大変困ってしまったということでした。
それだけ気を遣っていただき、かつ、入社後少なくとも1年間はほとんど売上にも貢献していなかったにもかかわらず給料を支払っていただいていたことが、今さらながらに心苦しいです。
そんな状態でしたが、入社後1年が経つ頃には、記事制作を中心に、徐々にできる領域が増えていき、少しずつ仕事を任せていただけるようになっていきました。
社長と直接お話ができ、経営者の思考に触れられたのも、非常に幸運でした。
頭の良さと人間味を兼ね揃えた、大変魅力的な社長でした。
という感じで少しはマトモに働けるようになりつつあったものの、やはり私のキャパを超えていたようで、気持ちやアタマが一杯になり、退職。
ちょうどこの時期に「キャリアブレイク」という概念を書籍で知ったこともあり、次の働き口を決めることなく退職しました。
つまり、無職となりました。
無職
現在、無職期間4か月目です。
あたりまえですが、銀行の口座残高は、毎月順調に減っていきます。
「辞めてなかったら、今ごろ●●●万円プラスになっていて・・・」などと無意味な計算をして落ち込んでしまうこともあります。
でも、次の仕事を決めずにとにかく退職する!と決めたときから、こうなることは想像できていたのですから仕方ありません。
一応、無職になる半年前くらいから、間借りという形でカフェを営業しています。
飲食業はまったく未経験でしたが、見よう見まねでコーヒーを淹れて、気づけば自家焙煎にまで手を出していました。
誰でもそうかもしれませんが、私は大きなストレスがかからなかったり、厳密なルールに縛られなかったりといった環境であれば、創意工夫を凝らせるタイプのようです。
赤字ギリギリなので、収入面ではまったく頼りになりません。
ですが、無職でありながら社会との接点を持てるという点において、非常に助かっています。
また、これまで会社業務で間接的にしか実践してこなかった「商品企画」や「マーケティング」を、本当に小さな規模ではあるものの、自分の責任において実践できていることは、とても大きな励みになっています。
そして、いつか間借りのカフェ営業を基軸として、自分で何かしらの仕事を作れるのではないかという希望をもっています。
起業や副業においては「ゼロ→1」が一番大変だと言われますが、カフェ営業において「ゼロ→1」は達成できているからです。
もちろんこれは、カフェという、低単価かつ「入店したら、何も注文せずに退店する確率がほぼ0%である」という特徴のあるお商売だからこそ達成できていることだとはわかっています。
でも、嬉しいのです。
自分がつくったものを、お金を払って喜んでくださる方が目の前にいることが、めちゃくちゃ嬉しくてたまりません。
ここにきて、70万円(か、それ以上)投資してきた情報商材を活用する場面がめぐってきそうな気がしています。
偉そうに言える立場ではないのですが、私と同じように仕事やキャリアで悩まれている方にとって、「ご自身で小さくお商売を始めてみる」というのはとてもよいのではないかと思います。
少なくとも私自身は、間借りのカフェ営業を始めてから少し自己肯定感が上がっており、「●にたい」的なことはさほど頻繁に感じなくなりました。
私自身が現在進行形の無職であり、あなたに何かアドバイスできるような立場ではありません。
なのでこのnoteでは「私がいかにして無職期間を過ごし、どのようにして仕事をつくっていくか」という過程をお見せしていけたらと思っています。
もしかしたらどうにもならないかもしれず、そのときは申し訳ございません。
かつての私と同じように「大企業を辞めようかな」「次を決めずに会社を辞めようかな」と悩んでらっしゃる方にとって、反面教師でもかまわないので、何かしら参考になれば幸いです。
長文にもかかわらず、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。