記憶は、どこからはじまっているのか? 「Star Wars Episode Ⅳ」
生まれた時の記憶がある、と言ったのは、三島由紀夫でしたっけ?
あやふやな記憶を辿りながら、ちょっとした実証めいた証拠を並べながら、それでも産湯の盥の光が記憶にあるみたいなことだったと思います。
好きな季節を尋ねれば、人は、きっと、生まれた季節を答えるでしょう....
それは、きっと、記憶のはじまる風景だから。
季節の風景だったり
肌に感じる温度だったり
緑の匂いだったり
心地よく感じる風だったり
生まれたばかりの新鮮な記憶が残っているから
なんて話も聞いたことあります。
よく、子供が胎内のいた時の、親の会話や、生活の音みたいなモノを生まれた後の数年は、残っているみたいなことを言う人もいます。
はてさて、自分はどうなんだろう?
記憶は、いつ? どの場所?からはじまっているのか?
" 薄暗い部屋、密閉された空間の中。
がらくたばかりがつまってて。
四方八方から壁が迫ってきて。
逃れらない状況の中で。
区切られた空間が、どんどん狭くなってくる。
はやく、なんとかして、逃げなきゃ、一刻もはやく
どうやって、どうやったら、ここからでることが出来るのか?
絶望的に叫ぶ大きな猿......
その雄叫びが、狭い部屋へこだまする "
なんていう画からはじまってるんです。
根拠もなく、この景色から僕の記憶は、はじまっている気がします。
なんだったんだろう?あの部屋?あの猿?あの迫り来る絶望的な状況?
繋がって、その理由が分かったのもずっと後だった気がします。
まさか、まさか、ちっちゃい頃、映画館で観た、有名な映画のワンシーンだったなんて。
映画好きの理由も、それが為でしょうか?