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【ポケカ】公式資格についてと公認イベントの開き方
ポケカのイベントについての記事を書く中で、公式資格について触れたいので、こちらの記事にまとめていきます。
この記事の読者対象
ポケモンカードゲームの公式資格について知りたい方
これからポケモンカードゲームの公式資格を取得しようと考えている方
公式資格を持っていて、公認大会を開こうとしている方
この記事を書いている人の自己紹介
上記に大まかな内容がありますが、本記事に関係する点をまとめると
・2021年 イベントオーガナイザー取得
・2022年 ジャッジ取得
・イベント開催規模40~50人
・シティリーグ / CL ジャッジ稼働経験あり
公式資格とは?
ポケモンカードの公式資格は下の2つがあります。
ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー(以下オーガナイザー)
ポケモンカードゲーム 公認ジャッジ(以下ジャッジ)
それぞれ毎年9~11月くらいにポケカ公式サイトから募集のアナウンスがあり、ポケモンセンターオンラインから受験枠を購入して試験を受験することになります。下記リンクは2023年の販売ページです。
2つの資格の違い
ジャッジはオーガナイザー資格にプラスで付与される資格です。「オーガナイザーだけどジャッジではない」人はいますが、「ジャッジだけどオーガナイザーじゃない」人はいません。
ジャッジをプラスで持っていることで
・シティリーグでマスタージャッジをすることができる
・CLなどの大型大会でジャッジとして稼働できる
・ジャッジ向けのイベントに参加できる
といったメリットがあります。
「イベントを主催する」という観点では、どちらの資格にも違いはありません。
公式資格の必要性
結論を先に書くと
「なくても開催できるが参加者のためにも取った方が良い」
と考えています。
ポケモンカードゲームのイベントを開催するにあたって、どちらの資格も必要ありません。資格を持っていることでポケモンカードゲーム公認イベントとして、公式サイトのイベントとして掲載してもらえます。また、イベント開催前と後に申請と報告が必要になります。
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主催としてはこれにプラスでオーガナイザーパックという参加賞が配布されるだけの違いです。
一方で参加者からしてみたら、元々知っている主催の方であれば良いのですが、知らない人のイベントだと
・イベント開催の情報取得が難しい
・初心者の場合、参加のハードルが高い
といったデメリットばかりです。メリットは基本的にないといっていいでしょう。
公式資格の取り方
上で記載した通り、9~11月にポケモンセンターオンラインで受験枠を購入します。受験枠について、自分が取得したときはオーガナイザーとジャッジの受験枠は別でした。2023年の受験枠では同一の枠のようです。
その後、オンライン筆記試験→筆記合否→オンライン面談→面談合否→認定という流れで進みます。ジャッジの場合は面談合否と認定の間にオンライン研修が挟まります。詳細はその年の受験枠購入時に詳細が記載されていると思います。
オンライン筆記試験
自分が受けた際はメールで受験用サイトのURLがメールで送られてきて、そこから自分のデバイスで受験するという形でした。自分はPCから受験したため、スマホやタブレットから受験が可能かはわかりません。
オーガナイザーとジャッジで同じ内容の試験で、点数によってその後取得できる資格が分かれるようです。
問題の出典元は上級プレイヤー用ルールガイド(下記にリンク)、フロアルールなどポケカ公式サイトに載っている情報を基に出題されます。
https://www.pokemon-card.com/assets/document/advanced_manual.pdf
問題の形式はいくつかあり、例えば特定のカードの画像が提示され、この状況でこのカードでワザ「〇〇」を使いました。処理として正しいものを選びなさい。というような感じです。
次の3点は頻出範囲で複数問出ることもあるので必修です。
ダメージ計算
ルール規定で引き分けになるケース
カード効果の処理順
逆にカードのテキスト自体は全て提示されるので覚える必要はありません。カード別Q&Aに記載されている内容から出題されるケースも多いのでカード毎の裁定を把握しておくと問題が解きやすくなると思います。
オンライン面談
今はどうかわかりませんが、自分がオーガナイザーとジャッジの2回ともZoomで行いました。聞かれたことは同じで下記2点でした。
ジャッジ(オーガナイザー)を目指した動機はなにか?
ジャッジ(オーガナイザー)になった後どのような活動をしたか?
筆記で通っていて、面談で落ちるケースについてですが、自分がジャッジの際の面談で一緒だったYouTuberの方がおり、合格報告動画が上がっていなかったためもしかしたら落ちるケースがあるのかもしれません(オーガナイザー動画は上げていました)。その時の感じから気を付けた方が良さそうなのは、「しっかり自分の意見を持っているような印象を持たれるような受け答えをすること」だと思います。特にジャッジはルールや裁定について、選手に少なからず影響を及ぼすことになるので、自信なさげだと良い印象は与えないと思います。
公認イベントの種類
公式から提示されているオーガーナイザーイベントの種類(属性)は下記の4種類です。
ルールを教わる
初心者歓迎
リモートポケカ
真剣勝負
個人的にリモートポケカだけ他の3つと種類が違うので、別で項目を設けた方がいいのでは?と思うこともありますが、ここで深掘りしても仕方ないので次にいきます。
リモートポケカ以外の3つについて、自分が考えているイベントの特徴と細かい種別を書きたいと思います。
ルールを教わる
ポケカをこれから始める人、始めた直後の人向けのイベントです。特に子供の参加者や親子での参加者が多いです。
ルールそのものの説明会
初心者同士での対戦
コーチと初心者の対戦
細かい種別は3つに分かれると考えており、大切だと思っているのは参加者のプレイしているところを見てあげて、困っているときやルールを間違っているときに指導してあげることです。
初心者歓迎
「初心者をメインで集める」イベントではなく、「初心者の人も是非参加してほしい」イベントだと思って開催しています。初心者同士で遊ぶことも楽しいとは思いますがカードゲームである以上、「遊んでいて楽しい」だけではなく「勝てて楽しい」が本質だと思います。この「勝つ喜び」を覚えてもらうためのイベントだと考えています。
真剣勝負
文字通りで真剣に勝利を目指して戦ってもらうイベントです。自分がこのカテゴリーで開催するときはシティリーグやCLに向けた対戦会を開くケースが多いです。
個人的によく行われている自主イベントはこのカテゴリーな印象です。
公認イベントの開き方
基本的なイベントの開き方自体は別記事にまとめてあります。下記事を読んでいただけたらと思います。
公認イベントの開き方は概ね以下の通りです。
イベントの内容を決める
イベント開催場所を確保し、日時を確定させる
イベント情報を「トレーナーズウェブサイト イベント登録管理画面」に登録する
希望した場合のみ、イベント用品が送られてくる
イベント開催
非公認と公認の大きな違いは3と4だと思うので、そこにフォーカスして書きます。
3で特筆すべきことは、登録締め切り日は開催予定日の前月10日までです。例えば2024/5/25に自主大会を開催しようとすると2024/4/10までに登録を完了する必要があります。情報公開日は5日後の15日となっています。
登録時に必要な項目は下記の通りです。
イベント情報(開催名称、内容、持ち物)
レギュレーション関連(デッキ枚数、レギュレーション、参加条件)
参加費
事前予約/定員
会場の情報
事務局への連絡
公認自主イベント用の景品を希望する
備品発送の依頼
0から全項目を埋めるとなるとそれなりに時間がかかるので、事前に入力して準備しておきましょう。
申請後に修正依頼をかけることができます。修正依頼を出してから承認後、公式ページへ反映という流れになり、申請から反映まで1週間近くかかるケースが多いので、注意が必要です。この修正依頼を利用して、詳細が決まっていないイベントの日時を仮で登録しておき、後日修正依頼をかけてイベント内容の詳細を載せることで締め切りを実質引き延ばすこともできます。
4のイベント用品については、上のイベント情報登録の中で景品の項目と備品の項目がありました。これらはそれぞれ景品→オーガナイザーパック、備品→紙製プレイマットとなっています。
紙製プレイマットは初心者にわかりやすいよう、プレイの中でできることなどが記載されているので、ティーチングイベントや初心者向けイベントではあると良いと思います。
最後に
今回はポケカ公式資格についてまとめてみました。
イベントを開くのに必須な資格ではありませんが、参加者、特に初心者からしてみたら「公式資格を持っている人がやっているイベント」の方が安心感があると思うので、イベントの開催を検討している方がいらっしゃったら是非受けてみてほしいです。一緒にジャッジをしましょう!!