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うわカケスつよい(Blue Jays8月成績振り返り)

ヘッダー画像はこちらからお借りしています。
https://x.com/BlueJays/status/1827169121445761409?t=HT4Yp2uLSawAROM3A8kc0Q&s=19
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 ご覧頂きありがとうございます。
とりすきです。

 2024年レギュラーシーズンも残すところ後一ヶ月となりました。162試合って開幕前は多く感じますが、いざ始まると一瞬ですね。

 残り30試合を切る中、12つのプレーオフ進出枠は何処が手にするのか。また、アワードやシーズン新記録の更新も気になります。

 一方のBlue Jays(以下TOR)はというと…
 2024のTORにプレーオフなんて概念は最早存在しないので、残り一ヶ月は「如何にロッタリー順位を上げるか」が大事という悲しい状況になっています。また、アワードもGuerrero Jr.のシルバースラッガー賞くらいしか可能性はありません。
 
 この通りお通夜な2024年TORですが、とりあえず先月8月の振り返りと今後について書いていこうと思います。




【驚愕】TOR、8月を勝ち越して終える


公式サイトより引用
https://www.mlb.com/bluejays/schedule/2024-08

 今月はダブルヘッダーもあり、29試合を消化。
 戦績は17勝12敗勝率は.586今シーズン初の月間勝ち越しです。借金を4つも減らす結果となりました。

 もう一度言います。「今シーズン初の」月間勝ち越しです。

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 なんでTDLまでに8人の選手を売り払ったのに、今更勝ち越しを決めているんだ。(後なんでそいつらがいた3~7月は全て負け越しているんだ
 こっちは来年のドラフトに向けてロッタリーフェイスしてると思ってたんだぞ!

 …とまあ御託はここまで。真面目に考察すると、4勝分勝ち越せたのは、対LAA合計7戦で全て勝てたことが大きいでしょう。
 シリーズの勝ち越し・負け越しだけを見ると、9つあったシリーズの内(月を跨いで行われたMIN戦を含む)勝ち越し4・負け越し5、と落としたものの方が多いという結果に。
 
 とはいえ、新メンバーやルーキーが多い中勝率が五割を越えたことは非常に喜ばしいことですし、同地区BAL及びBOSとのシリーズには競り勝ったので来年に期待が持てます。

ようやっとる。




チーム成績

 ここでは、チーム成績を打撃・先発・リリーフの部門別に見ていきます。


・打撃


fangraphsより引用
https://www.fangraphs.com/leaders/major-league?pos=all&stats=bat&lg=all&type=8&season=2024&month=1000&season1=2024&ind=0&team=14&startdate=2024-08-01&enddate=2024-08-31&qual=1

 チームの顔であるGuerrero Jr.を筆頭にSpencer HorwitzDaulton VarshoAlejandro Kirkといった既存戦力とWill WagnerLeo JimenezらルーキーがwRC+100を大きく上回る活躍。
 またAddison BargerJoey Loperfidoはトータルだと振るわない成績ですが、8月後半は調子を上げてチームの勝利に貢献しました。


 お次はチームの月間打撃成績を確認。

  7月成績          8月成績

打率
 .249(全体15位) ➡ .253(全体11位)
HR数 26本(全体21位)➡ 39本(全体9位)
得点 113点(全体13位)➡ 131点(全体11位)
盗塁数 15(全体18位) ➡ 8(全体29位)
OPS .711(全体24位) ➡ .774(全体8位)
wOBA .306(全体26位)➡ .333(全体7位)
ISO .155(全体22位) ➡ .196(全体5位)
wRC+ 99(全体23位) ➡ 119(全体6位)
BB% 7.5(全体21位) ➡ 8.0(全体12位)
K% 20.8(全体23位) ➡ 20.8(全体21位)

 つ、強すぎる…
 盗塁とK%以外は全て全体12位以上に大幅ランクアップ。PO進出球団クラスの打撃成績を記録しました。
 
 その中でも特筆すべき点として、私はHR数及びランキングの急上昇を挙げたい。今シーズンに限ったことではないですがずっと全体20位以下に燻っていた月間HR数は、一気に全体9位へ。
 
チームのHR数は2021年以降2年連続で減り続けていましたが、状況好転の兆しが見えたということで喜びもひとしおです。

 やはり、上で挙げた選手や若手の活躍がチーム全体の打撃成績を引っ張ったことは言うまでもないでしょう。本当に素晴らしい!!


・先発


fangraphsより引用
https://www.fangraphs.com/leaders/major-league?pos=all&stats=pit&lg=all&type=8&season=2024&season1=2024&ind=0&team=14&startdate=2024-08-01&enddate=2024-08-31&month=1000&qual=20

 8月のAL Pitcher of the Monthを獲得したBowden francisを始めとして、Jose BerriosKevin Gausmanら三本柱が素晴らしい成績を残しています。
 後者二人は単年20M越えの年俸をもらっているので、これくらいはやってくれないと困りますが、まさかMLBにて先発初年度のFrancisがここまでやるとは… シーズン序盤の苦戦を見てきただけに、彼が開花する姿を見られて非常に嬉しいです。

 一方のChris BassittYariel Rodriguezは全然ダメ。Bassittは三振こそ奪えていますが、ヒダンが多く、イニングも稼げていません。Yarielは論外。
彼らも高い年俸を貰っているので、しっかりして欲しいです。
 
 お次はチームの先発月間成績を確認。

7月成績            8月成績
IP 141.0(全体2位)  ➡ 165.1(全体2位)
ERA 5.36(全体26位) ➡ 3.24(全体4位)
FIP 4.39(全体15位) ➡ 3.91(全体9位)
K% 22.2(全体11位) ➡ 25.0(全体5位)
BB% 9.2(全体26位) ➡ 6.6(全体6位) 
HR/9 1.21(全体9位) ➡ 1.25(全体11位)

つ、強すぎる…(2回目)
 ヒダンは少し気になりますが、それでも全ての項目で全体12位以内に入っています。
しかも、この数字は現在HOUで絶賛大活躍中の菊地雄星を放出した後の成績ですからね。
 
 特にイニングをしっかり稼ぎつつ、防御率も低く抑えたのは素晴らしい。今年のTORは後ろがガタガタなので、先発がしっかり試合を作ってくれるのはありがたい限りです。


・リリーフ

fangraphsより引用
※一部加工
https://www.fangraphs.com/leaders/major-league?pos=all&stats=pit&lg=all&type=8&season=2024&season1=2024&ind=0&team=14&startdate=2024-08-01&enddate=2024-08-31&month=1000&qual=1

メンツが開幕時と全然違う…
この中では、Tommy Nance、Ryan Yarbrough、Ryan Burr、Yerry Rodriguezはシーズン途中で加入した選手です。(やはりリリーフはとっかえひっかえするのが一番)

 それはともかく、Zach Popが謎に打たれまくっている以外は皆まあまあよくやってるのではないでしょうか。

 また、前半戦はあまりにも酷い成績だったErik Swansonがある程度持ち直した様子。

 今まで投壊状態だったリリーフも、新加入組と復調組の影響でいくらかマシにはなっているようです。


 お次はチームのリリーフ月間成績を確認。

7月成績            8月成績

合計
登板数
 88G(全体5位)➡ 81G(全体29位)
IP 88.1(全体18位)  ➡ 82.0(全体29位)
ERA 6.11(全体27位) ➡ 3.40(全体11位
FIP 5.57(全体30位) ➡ 4.45(全体21位)
K% 20.5(全体25位) ➡ 23.0(全体21位)
BB% 12.4(全体30位) ➡ 8.7(全体13位) 
HR/9 1.63(全体27位) ➡ 1.32(全体23位)

 これまでの球界最低クラスリリーフ陣を考えると、とても大きな進歩です。FIPはともかく、防御率だけならMLB上位の成績を残しています。
さらに与四球も大幅に改善されており、自滅するようなことも少なくなりました。

 また、もう一つ注目すべき点として、合計登板数及び消化イニング数の少なさが挙げられます。
極端な例ですが、CLEがリリーフに110登板115.1イニングを投げさせている中、一方のTORでは81登板82イニングとリリーフの負担を抑えることが出来ていました。

 …よくよく考えたら優秀な先発陣が長いイニングを投げてくれたおかげで、最低リリーフ陣の登板機会が少なく済んだ結果、上記のようなある程度マシな成績になっただけではないか?(ボブは訝しんだ)

ともかくオフのリリーフ補強は必須!
頼んだAtkins。


とりすきが選ぶ、投打月間ピックアッププレイヤー

 このコーナーでは、私とりすきが独断と偏見で8月のピックアッププレイヤーを投手と野手一人づつ選出していきます。


・Daulton Varsho


公式サイトより引用
https://www.mlb.com/player/daulton-varsho-662139

 復活した圧倒的打力で月のwRC+212を記録し、fWAR1.6を稼いだTORの顔Guerrero Jr.や、8月の中旬に鮮烈なデビューを果たし、僅か15試合でfWAR0.7を稼いだ新人のWill Wagner他多数の野手が活躍した先月ですが、今回は攻守で素晴らしい働きをしたDaulton Varshoをピックアッププレイヤーとして選出したいと思います。

 やはりVarshoといえば圧倒的な守備力です。今年のTDLにてLADにトレードされたレジェンド外野手、Kiermaierに代わって本格的にCFを守り始めましたが、そちらでも上の動画のような素晴らしいプレーを連発。
 現TOR監督のJohn Schneiderをして「“The best outfielder in baseball”(球界最高の外野手)」と言わしめる程の守備を披露し続けています。

 更に8月は打撃でも活躍。
6~7月まで不調が続いていましたが、先月はなんとwRC+138を記録。ムラはあるものの、打つ時はしっかり打ちます。

26試合108打席
打率.281 HR4本 10打点 1盗塁
OPS.830 wOBA.361 wRC+138


 

 先月の活躍で一気にシーズン成績が見られる数字に回復。さらに、今年もHR20本を達成できそうです。ようやっとる。
 今後も攻守でTOR野手陣を牽引してほしい。


TOR番記者によるVarshoの記事はこちら↓


・Bowden francis


公式サイトより引用
https://www.mlb.com/player/bowden-francis-670102

 投手に関しては、ピックアップするならFrancisしかいないでしょう。本当にようやっとる。

8月成績は

6登板 34.1イニング
防御率1.05 FIP2.48 WHIP0.41
K% 33.1 BB% 3.4 HR/9 0.79

 8月は素晴らしい成績を残し、見事ALのPitcher of the Monthを獲得。シーズン開幕前は不調が続くAlek Manoahに代わる5番手程度にしか見られていませんでしたが、そんな彼がPotMを取れるレベルにまで伸びるなんて本当に予想外。
 しかもノーヒッター未遂までするのですから、もう驚きと開花した嬉しさで感情がぐちゃぐちゃです。

  現在のTORはManoahやトッププロスペクトのRicky TiedemannらがTJ を受けることとなり、自前の先発アップサイドがどんどんなくなっており、更に先発転向したYariel Rodriguezが全く振るわないという不味い状況です。
 そんな中、Francisが開花するというのは非常にありがたい。
 少々お疲れのようですが、今後もよいピッチングを期待したいです。


番記者のFrancisに関する記事はこちら↓


締め

※8月のニュースに関しては、後日別の記事を書きます。
 
 いくらロッタリーフェイスをしているとはいえ、贔屓が試合に勝つというのは嬉しいものです。しかもそれが若手の活躍によるものだとすれば尚更。
 来年への希望はうっすらとですが見えたので、後はそれが褪せることなく、今シーズンを完走して欲しいと思います。
 
 29球団よ、来年のTORは若手パワーで最強だから覚悟しろよ 

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参考文献


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