TOR商店オープン希望
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トロント・ブルージェイズ、今年は諦めるべき?
ご覧頂きありがとうございます。
トロント・ブルージェイズファンのとりすきです。
GWも終わり、厳しい日常生活が戻ってきた今日この頃、皆様どうお過ごしでしょうか。また、皆様が応援されている球団の調子は如何でしょうか。
日本時間5/8時点のトロント・ブルージェイズ
(以下TOR)はというと、PHIとの敵地2連戦の初戦を落とし、借金は4に拡大。一方AL東地区の他球団は全て貯金持ちに転じて、TORは首位と7.5G差のダントツ地区最下位になってしまいました。
チーム成績を見ても、OPS.667(全体21位)、先発防御率4.30(全体20位)、リリーフ防御率5.27(全体ワースト1位←!?!?!?)とコンテンダーとして振る舞うには力不足のように感じます。
下からの増援もそこまで期待できず(詳しくは前作を参照)、5月はまだ始まったばかりですが、個人的に今年のPO進出を絶望視しております。
ではPOに行けないとなるとどうするか?そうです売り手ムーブです。気が早いと思われるかもしれませんが、私は今シーズン、TORは売り手に回ってほしいと考えています。
対戦相手の並びを見るに、8月以降比較的楽な日程に思える点はプラスですが、現在の勝ち負け以上に以上に主力の成績低下が著しく、今後トレードで補強をしたとしても戦力が足りませんし、2024年3/9日にMLB Pipelineが発表した開幕前のファームシステムランキングでは、TORは21位と良い順位ではなく、仮にトレード市場に買い手として参入したところで、おそらく傘下プロスペクトを相当放出しなければ他のチームに競り負けてしまうでしょう。(下手に競り勝ってファームを空にするよりはマシですが。)
https://twitter.com/BlueJays/status/1745175636119798015?t=rj1wqNT0JhZHrdS0lqaPyA&s=19
更に言えば、同地区のNYYはオフにJuan Soto等複数の選手を獲得しており、今年は全力で世界一を狙いにいくでしょうから、おそらくトレード市場でも積極的に動くはずです。そんな本気の彼らと正面からぶつかった所で正直勝ち目は薄いので、今は花を持たせてやるのが最良だと考えます。
そして、TORではGuerrero Jr.やBo Bichetteをはじめとした選手10名が2025年オフにFAとなります。もしかしたら何名かは再契約をするかもしれませんが、ロスターが再編されることは確実。上記2名の成績が全く振るわないため今年は仕方ないですが、TORは来年に彼らを擁して最後のコンテンドを行わなければなりません。そのためにもトレード補強の弾、もといプロスペクトの数を今以上に揃える必要があります。
そこで、今季は売り手に回り、残り契約が1年の選手、或いは残り2年だが放出しても他の選手で埋め合わせが可能であり、且つバリューがある選手を売り払うことで、来年最後のコンテンドをするための資源(またはそれが失敗したとき、再建するための若手)を集めようというのが私の主張です。
ということで、今回はTORが売りに出すべき選手の紹介を行っていこうと思います。
2 TOR商店の品揃え
TOR商店へようこそお越しくださいました。当店では、先発から中継ぎ、キャッチャーからユーティリティまで優良な選手を数多く揃えております。
:先発
・菊池雄星
こちらは当店肝煎り、最もバリューのある菊池雄星選手でございます。
今季成績は上の画像の通りです。昨年ブレイクイヤーとなった彼ですが、今年はさらに覚醒。Berrios様と共にTOR先発陣を引っ張る大活躍。
彼の魅力はなんと言っても制圧力。奪三振率26.5%はMLB上位28%、実はGB率も今季大幅に良化しており、47.3%でMLB上位31%を記録しています。総合的なWhiff%は平均程度ですが、平均球速95.5マイルの速球に約90マイルの高速スライダー、約83マイルのカーブはすべてRun Valueがプラスの値。またアクセントのチェンジアップと合わせて全ての球種で空振りを奪うことができます。
さらに今年の彼は与四球率が去年からさらに改善。与四球率5.6%はMLBでも上位20%と安定したピッチングを披露しています。
今季トレードの目玉と目されていた、2020年ALサイヤング賞投手のShane Bieberがトミージョン手術で今季絶望。(そもCLEの調子がめちゃくちゃ良いので怪我しなくても多分放出されない)
序盤調子が上がらないとかそういうレベルでは済まされないくらい負けているHOUのエースにして、もしかしたら放出される可能性があったかもしれない、保有権残り1年半のFramber Valdezも、先日Dana Brown GMが売り手になる可能性を否定したことでこれも消滅。
高いパフォーマンスとネームバリューを誇る投手が軒並みトレードされないと予測される中、今年の菊池雄星が市場に出るとなれば、2022の姿を思い出したLAAのTyler Anderson(保有権残り1年半)や別のNYにて復活したLuis Severinoらと共に、人気商品として各コンテンダーが争奪戦を繰り広げると思われます。
:中継ぎ
・Yimi Garcia
圧倒的な速球で毎年ソリッドな活躍をしていたYimi Garciaが、今季オフFAに伴いTOR商店の棚に陳列されました。
彼の指標はいつも大体真っ赤なのですが、今年は特に奪三振能力が際立っています。奪三振率34%はなんとMLB上位6%。4シームの空振り率は31.4%と高水準で、その他カーブとスライダーでもバッターをきりきり舞いにさせることが可能です。また与四球率も6.4%とそこそこ安定しているため、ヒダン以外で試合を壊す心配もありません。
ただ懸念すべき点があり、それは彼のコンディション面。5月の頭から腰痛(背中?)の痛みを感じるらしく、ここ最近は登板できていません。心配ですが、できるだけ早く復帰して欲しいです。
・Trevor Richards
彼の成績や指標を見ると、防御率は3点台前半と良い部類で、平均被打球速度と被ハードヒット率に奪三振率は共にMLB上位、また被打率がチェンジアップは.108、4シームが.190、xBAに至っては.180で上位7%とハイレバレッジな場面で有効な投手のように見えます。しかし与四球率11.6%と安定せず、投球割合60%越えのチェンジアップは、人によっては全く振ってくれないためカウントは基本不利。おまけにBarrel率やGB%も下位に位置し、正直いつか大爆発すると思うので、成績が良い内に早く売ってしまいたい…
:DH/3B
Justin Turner
もうすぐ40歳になるJTおじですが、なぜか今年も良い成績を残しています。
空振りはせず、結構バビっているとはいえ打率も高く、ボールは良い角度で当てる。さらに四球率も平均以上。VladdyやBichetteより1回り以上の年齢差があるにも関わらず、彼らより遥かに良い打撃をしているのが本当に不思議で仕方がない。
またTORは3Bで固定している選手がいないため、彼も守備に就く機会がそこそこありました。
守備に就けるだけで、フルタイムで守備が出来る訳ではありませんが、DH及び3Bの火力が足りないと感じている球団は、ぜひTOR商店店長のRossまで連絡をお願いします。
:キャッチャー
・Danny Jansen
ST時に手首の怪我で開幕が間に合わなかった彼ですが、復帰後は就活打法で打ちまくっています。
全ての指標が真っ赤。なんだこれは、たまげたなぁ
今季は速球に強く、27打数8安打 2ベースヒット4本 HR2本 打率.296 長打率.667 wOBA.470 平均打球速度95.2マイル 空振り率14.6%としばきまくる。
とはいえサンプル数がまだまだ少ないため、評価は難しいのですが、打球速度やハードヒット率の高さと速球への対応を見るに、キャッチャーとしてはかなりの打撃成績を残すのではないでしょうか。
守備はというと、フレーミングや肩は完全に真ん中、平凡そのものですが、ブロッキングがなんと
上位2%。
WPの多いピッチャーを擁する球団におすすめです。
:おまけ 二刀流選手
・Isiah Kiner-Falefa
みんな大好きIKF。打撃成績も見慣れた数字になっています。そんな彼ですが、今季は既にSS・2B・3BでそれぞれOAAを1づつ稼いでおり、守備がかなり良くなっています。これもきっと良い契約を貰ったため、やる気に満ちているからでしょう。
それもそのはず、彼はなんと2年14Mという謎の高額契約を手にしており、これはMLB昨オフ最大の謎とされています[要出展]
一時期はOPS七割後半を維持しており、守備も上手くなっているため、投手を含めた全ポジションに就けるIKFは少しくらいトレードバリューがあるはずでしたが、AAV7Mに加えて2年も保障されているのでは引き取ってくれる球団が存在する訳ありません。
ぶっちゃけロスターの枠がもったいないので、年俸負担するから何処かトレードしてくれないかな。
3 おわりに
菊池・イミガル・Richards・JTおじ・Jansenら5人のトレードされる可能性がありそうな選手達を簡単に紹介しましたが、皆様がお気に召した選手はいましたでしょうか。
特に菊池とイミガルは、質の良いプロスペクトを対価として貰える確率が高いのではないかと考えているため、今年確実に放出して欲しいです。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。誤字脱字等ありましたら、X(旧Twiiter)にてご指摘頂けるとありがたいです。