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2024年TOR傘下アリゾナフォールリーグ派遣選手について

ヘッダー画像はこちらからお借りしています。
https://x.com/vancanadians/status/1834816542569382327?t=HKOxtjjOERSrWtJVgfiVQg&s=19

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朝睡足始起 夜酌醉即休
(朝睡足りて始めて起き 夜酌醉へば即休む)
人心不過適 適外復何求
(人心適なるに過ぎず 適外復た何をか求む)

(白居易「適意二首」其一より引用)


ご覧いただきありがとうございます。
BlueJaysファンのとりすきです。

 現在MLB界隈はポストシーズンで大盛り上がりですね。ワールドシリーズはドジャース対ヤンキースという怪獣大決戦みたいなマッチアップに決定しましたが、一体どちらが頂点に立つのでしょうか。
 
 一方のBlueJays(以下TOR)ですが、メジャー・マイナー共にシーズンが終了しており、自軍選手及びプロスペクトの活躍はもう追えない…と嘆いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなことはありません!

 10月初旬から11月中旬までの約一ヶ月間、MLB30球団が10名前後の傘下所属選手を派遣し、6つの合同チームを組んでペナントレースを行う、「アリゾナ・フォールリーグ(AFL)」が開催されます。
もう始まってる!
 TORの将来を担う(かもしれない)選手たちが出場するので、まだまだTORの野球シーズンは終わらない!

 ということで、今回はAFLに派遣されるTOR傘下所属選手について特集していこうと思います。


※AFLのホームページはこちらから↓





派遣選手一覧


 TORから派遣される選手は以下の7名です。主に、怪我でシーズン中稼働できなかった人が召集される傾向にあります。

・野手


・Eddinson Paulino (AA)INF SS・2B・3B
・Adrian Pinto (A+)INF SS・2B・CF
・Peyton Williams (A+)1B・DH

※判例 名前(所属階級)ポジション


・投手


・T.J. Brock(AA)RHP リリーフ
・Lazaro Estrada(AA)RHP 先発
・Ryan Jennings(AA)RHP 先発・リリーフ
・Johnathan Lavallee(AA)RHP リリーフ
・Kendry Rojas(A+)LHP 先発

※判例 名前(所属階級)先発/リリーフ


派遣選手紹介(野手)


 ここからは派遣選手の詳細についてお伝えします。
 また、選手名の横に個人的な注目度も併せて載せておりますので、よろしければ参考にしてください。


Eddinson Paulino 注目度(低)


https://www.milb.com/player/eddinson-paulino-682796?stats=career-r-fielding-minors&year=2024


彼のトレードや特徴に関する詳細はこちらから↓

 Eddinson Paulino2Bを中心にSS・3B・CFといったオプションを持つ22歳の内野手です。あまり恵まれていない体格の割にはそこそこのローパワーと平均的な走塁能力を備えています。今年の現地7/27に、BOSとのトレードで加入しました。

 TOR加入後のPaulinoはAAに配属されましたが、なんと当時怪我をしていたようで、9月始めまではリハビリすることに…。
 
 Aにて計6試合のリハビリの後、現地9/5からAAに復帰。成績は以下の通りです。

AA(NH)成績
7試合 17打数 
打率.294 HR0本 1打点 1盗塁
OPS.647 wOBA.294 ISO.059 wRC+84

Eddinson Paulino - Stats - Batting | FanGraphs Baseball

 サンプルが少なすぎるので、なんとも言えませんね。だからこそAFLへ派遣されたのでしょう。トレード前のBOS時代には、一応AAにて278打席OPS.740 wRC+114を記録しており、今回もそのくらいの活躍をしてくれるといいなあ… なんて思っています。

 因みに今オフルール5対象者ですが、この成績だとよほどのことがない限り他球団へ移籍することはないでしょう。(現在の彼をアクティブロスターに1年間入れるような酔狂球団なんてないと思うし。)



・Adrian Pinto 注目度(大)


https://www.milb.com/player/adrian-pinto-691437?stats=career-r-fielding-minors&year=2024

 Adrian Pintoは2Bを中心に内外野を守れる22歳のユーティリティプレイヤー。小柄な体躯に優れたスピードとヒットツールを備えています。
 2022年、Randal GrichukをCOLへ放出したトレードにて、Raimel Tapiaと共に加入しました。

 加入後は毎年怪我に苦しんでおり、22~24年にかけて108試合しか出場できていません。今年もCPX・A・A+合わせて26試合出場に留まりましたが、一方で成績に関しては光るものがありました。

A+成績
17試合 70打席
打率.300 HR3本 14打点 2盗塁
OPS.926 wOBA.414 ISO.271 wRC+154

Adrian Pinto - Stats - Batting | FanGraphs Baseball

 こちらも150打席に満たずサンプル数は少ないですが、かなり良い結果を残しています。また、例年50%以上を記録していたGB%が40%台前半まで改善され、さらにFB%も向上したことで長打が増えるという内容面での成長も見られます。(COL時代と比べてがっしりとした体格になったことも理由の一つ?)

 気になる点は走塁能力。元々はかなり秀でており、2021年のCOL時代、DSLにてMVPを獲得した際は54試合で41盗塁を記録しています。しかし、度重なる怪我やバルクアップによって、現在どれだけ走れるのか不透明。そのため、AFLにてどのくらい盗塁数を稼げるのか気になります。

 結論を申し上げると、今年AFLに派遣した野手の中では最も期待できる選手だと考えています。A+で残した素晴らしい成績が本物かどうか、要注目です。

 


・Peyton Williams 注目度(低)


https://www.milb.com/player/peyton-williams-805268

 次世代のVogelbach。タルのような巨躯のDH/一塁手です。2022年ドラフト7巡目、全体218位指名でTORに加入しました。
 
 鋭いスイングとバットスピードが最大の持ち味ですが、LA(ランチアングル)が低く打球が上がらないため長所を活かせていません。
 また見た目の通り1B以外を守ることはほぼ不可能で、今後より上のクラスになるとそれすら難しくなるのではないかと危惧しています。

 今季は開幕早々60日IL入りで欠場し、十数試合のリハビリを経て
現地6/4にA+復帰となりました。
A+成績は以下の通り。

A+成績
77試合 334打席
打率.289 HR11本 50打点 0盗塁
OPS.833 wOBA.381 ISO.187 wRC+133

Peyton Williams - Stats - Batting | FanGraphs Baseball

 ぱっと見の成績は良いですね。
ただし、ポジションの事を考えるともう少し欲しい。特にHR数とISOが物足りない印象ですが…
 
 シーズンを通しての評価は上記の通り。ところが8月以降に限定すると少し評価が変わってくるかもしれません。

復帰後の現地6/4から現地7/31までの成績が
45試合163打席で打率.270 HR4本 OPS.781 ISO.141 wOBA.364 wRC+122
現地8/1からシーズン終了までの成績が
32試合131打席で打率.313 HR7本 OPS.909 ISO.244 wOBA.405 wRC+148
後半以降は長打率が大きく上がっており、これであれば1BやDHでも十分。

 ヒッティングツールは問題なさそうなので、後は後半に見せた長打力が本物かどうかをAFLで見定めましょう。
(彼をあまり追ってないので、書くことがこれくらいしかない…)

 そういえば、Peyton Williamsは所属するノースウエストリーグのオールスターに選ばれていました。すごいですね。



所属選手紹介(投手)


・T.J. Brock 注目度(大)

https://www.milb.com/player/t-j-brock-697813

 (稼働すれば)エースリリーバー候補の大卒右腕。2022年ドラフト6巡目、全体188位指名で加入しました。

 持ち球は4シームとスライダーの2ピッチで、与四球率こそ高いものの圧倒的な奪三振力で相手を制圧します。
 
 二つの球種について解説すると、
 4シームは平均96マイルで、最速は約99マイルをマーク。さらにIVB(Induced Vertical Break)も19.0を越えており、ノビのある球質で容易に空振りを奪うことが可能。
 最大の武器は、投球割合の半分以上を占めるスライダー。平均88マイルの球速帯で鋭く曲がり、こちらも簡単に空振りを奪えます。
(Baseballsavantでは何故かカッター判定?)

 そんなT.J. Brockですが、彼も怪我やコンディション不良に苦しんだシーズンでした。まず7日IL入りで開幕し、リハビリの末現地6/15に復帰。しかしまたもや現地7/5にIL入りすると、二度と戻ってくることはありませんでした。
 リハビリ登板と合わせても11登板しかしていませんが、2024年シーズンにおけるAA成績は以下の通り。

AA成績
7登板 7.0イニング
防御率1.29 FIP2.38 WHIP1.29
14奪三振 与四球6 被本塁打0
K% 45.2 BB% 19.4 

T.J. Brock - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball

 サンプル数は少ないですが、一部を除いて見栄えの良い数字が並んでいます。特に、コンディション不良ながらK% 45.2はさすがの一言。
 一方コントロールの悪さは相変わらずで、BB% 19.4はちょっと考えられない数値ですね。特に今後AAAやメジャーではこれが命取りになりそうで非常に怖い。AFLにて早急に解決してほしい課題です。

 
 AFL初登板時の映像。1回無失点3奪三振与四球0のすばらしいピッチングでした。


・Lazaro Estrada 注目度(中)


https://www.milb.com/player/lazaro-estrada-681751

 Lazaro Estradaはキューバ出身の25歳右腕。今季AからAAまで一気に到達した出世枠です。身長5フィート10インチとかなり低めですが(山本由伸と同じくらい)、先発としてそこそこの結果を残しています。

 持ち球は4シーム・スライダー・チェンジアップの三種類。前者二つをメインに投げ、チェンジアップは対右に多く用いられます。
 
3つの球種について掘り下げると、
 4シームは平均93~94マイル、最速は97マイル弱をマーク。またIVBは19を越え、VAA(Vertical Approach Angle)も-4.3°とかなりフラットな軌道です。
 平均80マイル前半~中盤のスライダーは深く落ち、空振りを量産します。彼のマネーピッチといえるでしょう。
 平均80マイル半ばのチェンジアップですが、サンプルが少ないため紹介が難しい…
打者の手元で落ち、タイミングを外す典型的なチェンジアップといった印象です。

(その他、かつて使っていた70マイル中間で大きく縦に割れるスローカーブのような球を再び投じているシーンがたびたび見られます。)


 彼は2018年にTORのオーガニゼーションへ加入しましたが、怪我や某感染症の影響でなかなか活動できず、昨シーズンがプロとしての本格稼働となりました。

 昨年の後半から先発に復帰し、今季はAで2登板、A+で9登板、AAで11登板の計22登板、98.1イニングを消化しました。
成績は以下の通り。

A+成績
9登板 41.1イニング
防御率1.96 FIP3.24 WHIP0.97
53奪三振 与四球12 被本塁打4
K% 32.7 BB% 7.4 

AA成績
11登板 52.1イニング
防御率4.47 FIP3.42 WHIP1.26
55奪三振 与四球19 被本塁打4
K% 25.0 BB% 8.6 

Lazaro Estrada - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball

 A+では完璧なピッチング、AAでもある程度の結果を残しています。
また、8月以降の成績に限定した場合7登板31.2イニングで防御率5.12と悪化しているように見えますが、K% 30.1、BB% 8.1、HR/9 0.57 FIP2.75と内容面では良化しており、BAbip .358、LOB% 59.7と若干不運であったことも考えると、今後の成績向上には期待が持てるかも。

 今後の課題としては、第四球種の発掘でしょうか。先発を続けていく上で、やはり球種が三種類しかないというのは厳しいように感じます。中間球種としてカッターの習得が合っているのではないでしょうか。素人考えですが…

 
 それはともかく、今年怪我無くフル稼働したEstradaを何故AFLへ派遣したのかよくわかりません。しかし、出場したからには更なる発展を希望します。奪三振と与四球に要注目?




・Ryan Jennings 注目度(中)


https://www.milb.com/player/ryan-jennings-688214

 Ryan Jenningsは2022年ドラフト4巡目全体128位で加入した、25歳の大卒右腕です。
 彼も身長6.0フィートとそこまで身長は高くありませんが、今季先発とリリーフの両方において素晴らしい成績を残しました。

 持ち球シンカー・4シーム・カーブ・スライダー・チェンジアップの五種類。ただ、投球割合の50%前後がシンカーという最近だと結構珍しいタイプの投手です。

5つの球種について解説すると、
 シンカーは先発時平均94マイル前後、最速98マイル弱を発揮。利き手側に大きく食い込み、ゴロに打ち取るというよりはカウントを整えたり見逃し三振を取るのに有効な球種です。
 4シームはシンカーとほぼ同様の球速帯。回転数は先発時で2450を超えますが、IVBは16台前半とそこまでホップせず、さほど洗練されていない印象です。それ故投球に占める割合も15%前後にとどまっています。
 カーブは縦変化こそ小さいですが、球速は約82マイルと比較的高速で、よく空振りを奪うことが出来ます。
 スライダーは平均85マイル前後とMLB平均レベルで、横変化も小さいですが、ドロップ成分は少し大きいことが特徴です。
 平均80マイル中盤のチェンジアップは凶悪で、横変化が大きく左打者に対してかなり効果的な球種となっています。

(尚、スライダーに対して縦変化が小さくなった代わりに平均球速が2.5マイル速いカッターのようなものを投げ分けている可能性があります。)

Jenningsの全球種が見られます。↓

 
 
 今季はA+の開幕投手としてスタートし、好スタートを切ります。さらに7月にはAAへと昇格。ただ、途中二週間程失踪(?)したり、AA昇格直後に怪我で一時期離脱するなど、全シーズンの消化はかないませんでした。

 A+では先発として登板していましたが、怪我の影響か、それとも起用方針の変更か、AAでは主にリリーフとして活躍しました。
成績は以下の通り。

A+成績(先発)
10登板 50.2イニング
防御率2.13 FIP3.39 WHIP1.18
56奪三振 与四球19 被本塁打3
K% 26.5 BB% 9.0 

AA成績(リリーフ)
10登板 10.0イニング
防御率0.90 FIP3.08 WHIP0.90
12奪三振 与四球4 被本塁打0
K% 27.3 BB% 9.1
 

Ryan Jennings - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball


 前述のように、先発・リリーフ双方で良い成績を残しています。プロデビュー以降、順調にマイナーの階段を上がっているといえるでしょう。また、途中昇格によりチームを離れたものの、傘下A+ VANのポストシーズン進出に貢献しました。
 
 一方で、投球面にまだまだ課題もあると考えています。例えば与四球率の高さGB%の低さが挙げられるでしょうか。
 
 前者の高い与四球率についてですが、A+(先発時)にて9%というのは少々物足りない数値に感じます。シンカーPなのである程度は仕方がないかもしれませんが、今後より高い段階に昇格しても現在の数字を維持、或いは減らせるよう頑張ってほしいです。
 後者の低いGB%についてですが、こちらもシンカーが投球の半分以上を占めている以上、優れた成績を残してほしい所。しかし、現状はA+・AA双方で45.8%とそこまで高くないため、50%以上を目指してほしいと思っています。

 Ryan JenningsはAFLにおいてリリーフ起用が予定されています。個人的には先発での活躍を望んでいるため、残念でならない…

(追記:AFLは既にはじまりましたが、彼はリリーフとして登板しています。😢)



・Johnathan Lavallee 注目度(低)


https://www.milb.com/player/johnathan-lavallee-702300

 Johnathan Lavalleeは、2023年オフにマイナーFAでTOR傘下へやってきた、24歳の右腕リリーフ。経歴を見るに、2021年ドラフト16巡目全体489位でMINから指名されていたようです。

 持ち球は4シーム・カッター・スライダー・チェンジアップ・カーブの五種類。主に前者三球種(4シーム・カッター・スライダー)をメインに、投球をを組み立てています。また、かなりアームアングルが高く、特徴的な投球フォームです。

メインで使用する3球種について解説すると、
 4シームは平均92マイル、最速だと95マイル以上を記録。IVB18越えのそこそこホップする球質で、6.7フィートという比較的長いエクステンションと相まって空振りを奪えます。
(ただし、投げおろすようなフォームである都合上、VAAは-5.1°となっています。)
 カッターは平均約90マイル、最速で94マイル弱を記録します。縦横共にあまり変化せず、そこまで質のいい球とは言えませんが、中間球として用いているようです。
 スライダーは平均83マイルほどで、IVBは1.6、VAAは-8.0° 程。そして横方向には5.5インチ(グローブ側)と大きく変化します。

Lavalleeのことをあまり追っていないので、他の二球種については詳しくありません。そのため説明は省略します、すみません。)


 今季はA+で28登板、AAで12登板、計40登板49.2イニングを消化しました。成績は以下の通り。

A+成績
28登板 38.0イニング
防御率3.55 FIP3.05 WHIP1.11
54奪三振 与四球16 被本塁打3
K% 35.5 BB% 10.7
 

AA成績
12登板 11.2イニング
防御率3.09 FIP4.66 WHIP1.46
15奪三振 与四球14 被本塁打0
K% 28.3 BB% 26.4

Johnathan Lavallee - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball

 A+、AA共にそこそこの結果を残しました。
が、AAの与四球率やばすぎ。こんなにコントロール悪いのか…
 
 ただ、ここまではっきりと欠点があるのであれば、AFLでの課題も明確ですね。果たして与四球を減らせるのか。


・Kendry Rojas 注目度(最大)


https://www.milb.com/player/ryan-jennings-688214

 Kendry Rojasは21歳のキューバ出身左腕。
2020年の国際FAにて、215000ドルで契約、加入しました。それから数年、彼は大きく成長し、現在はTORのファームシステムにおいて11位のプロスペクトと位置付けられています。
Pipelineの球団傘下TOP30

 彼についてはこちらのnoteで詳しく取り上げているため、詳細を知りたい方は以下の記事を参照願います。
2024年夏BlueJays個人的Prospect Ranking(6~10位編)|とりすき (note.com)

 簡単に彼の特徴を申し上げると、
持ち球は四球種あり、4シーム・シンカーとスライダー、また対右打者用にチェンジアップを投げ分けます。
 速球は平均94マイル、最速97マイルを発揮し、簡単には力負けしません。また、彼は例年どんどん平均球速を上げており、今後もっと筋肉質になれば更なるスピードアップが見込めるかもしれません。
 変化球も一級品で、空振りを容易に奪えます。


 彼は左肩に問題を抱えており、開幕後2登板の後長期IL入りを経験し、本格稼働は7月以降となりました。
 今季はリハビリを除くとA+で13登板55.2イニングを消化。
成績は以下の通りです。

A+成績
13登板 55.2イニング
防御率2.43 FIP3.02 WHIP1.11
61奪三振 与四球1 被本塁打4
K% 27.0 BB% 5.3
 

Kendry Rojas - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball

 すばらしい成績ですね。防御率はもちろん良いですし、それとFIPの乖離もあまりない。K%こそ若干物足りないような気はしますが、BB%が優秀なお陰でK−BB%は21.7と高水準です。

 また、彼はレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンでもまずまずの結果を出しました。COL傘下とのシリーズ第一線に先発登板し、6回3失点9奪三振のQSを達成。(5回までは圧倒的な投球を見せていましたが、6回はWPを連発したりと急に崩れてしまいました。)
 ちなみに、2024年ドラフトの全体3位指名、Charlie Condonとも対戦しています。

 彼、Kendry RojasはAFL派遣選手の中で唯一Pipelineの球団傘下TOP30に名を連ねており、私がここまで紹介してきた選手の中で最も注目するべき選手と言えるでしょう。
 彼の成長は、TORの先発構想にも影響を与える重要な要素だと考えているため、フルシーズンの出場が叶わなかったという点も含めて、今回の派遣は非常に嬉しかったです。

素晴らしい成績を残してくれ!!



締め


 9000字越えのトンデモ記事にここまで目を通して下さりありがとうございます。
 本来はこの記事を十月初旬、それこそAFL開催前に書き上げたかったのですが、残念ながら3週間ほど遅れてしまいました。
はっきり言って今更感しかないのですが、もしTOR傘下の派遣選手について知りたいという方がいらっしゃるのであれば、当記事がお役に立てるのではないかと思います。

あとKendry Rojasは最高!!


ここまでご覧いただきありがとうございました。
宜しければ、スキとリポストをお願いします。



参考文献


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