連続ワンオペで子どもと向き合って気づいたこと

3歳の息子と4日前に産まれた0歳の娘の父親です。20代の頃は自分が父親になるなんて想像つきませんでした。今ではすっかり父親としての自分も自分の中でしっくりきている気がします。

0歳の時からパパDayをつくり週末に息子と2人だけで過ごす時間を作ってきたものの、私が出張に出たり平日夜の帰宅が遅かったりしたこともあり、共働きの妻にとてもとても助けられて3年ほど子育てしてきました。

今回、長女の出産にあたって、コロナの影響もあって妻との面会が出来なくなり、息子とふたりの時間を4日連続で過ごして感じたことを、忘れずに書き残しておきたいと思いました。

◆会話、対話、体験で可能性を広げるサポートをしたい
もうずいぶん意味のある言葉を話せるようになった3歳児。一生懸命伝えたり質問してくれる。いつもならウルトラマンや仮面ライダーごっこばかり仕掛けてくる息子と話す時間もさらに増えました。

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いろんなことに興味関心をもっていて、発達途上。世界が広がる可能性ばかり。あれがダメこれがダメではなく、いろんなものに触れて欲しいなと思った。そして、こちらが変化や興味に気付いてあげられる状態にないと、見えてなかったものがこんなにあったのかと驚いた。ちょっと待ってね、後でやろうね、遅れるから早くして…時間に追われる日々の中でいかに子どもとの関わりをないがしろにしていたのかと気付かされました。

◆親への尊敬とゆるいネットワークの拡張
私自身もひとり親家庭で育ったのでなおさらですが、ひとり親や世のお母さんたち(お父さんたちもですが)のすごさを改めて感じました。特に今回も出産だけは立ち会えたので、改めて母の偉大さに感動しました。

普段、小さな子どもと向き合うと楽しさだけではなくもどかしさや自分の欲求を抑えることも多々あります。子どもはそんな気持ちをはるかに越える喜びや癒しをくれるので苦にはならないのですが、相当な自制心や慈しみ、おおらかさや楽しむ心も必要だなと。
そう考えるとやはり都会の、地域やコミュニティから断絶された家庭環境での育児負担は相当なもので、はなから無理めなことをやろうとしていると感じざるを得ません。

理想論ではなく、子育てはシェアして少し余裕を持って子どもを見れるくらいでなければ。遊びの一部、食事の一部、金銭面、なんでもいいけど親に気持ちの余裕がないと子どもに優しく接することはできません。それができない環境にあるのであれば、そのシステムをつくってきた私たちに問題があるはずです。無理に今のシステムを維持するのではなく、別のあり方を模索したいですね。いろんなところでいろんな人が立ち上がり手を取って動いていらっしゃいますが、どうかそれらの手が、一番大変な人たちに届きますように。もっと子どもや子育てに寛容で優しい社会にしたい。

◆オトナが子どもから学ぶ環境を当たり前に
「子どもは未来からの留学生」という言葉を、仕事でお世話になった先輩から教えてもらいました。今の子供たちが大きくなったら今ある仕事の半分以上はない世界になっているかもしれません。ロボットや自動化の技術で効率化できたり、拡張現実や仮想現実が一般化して、バーチャルとリアルの境界が曖昧な世の中になっていくでしょう。また、逆に自然体験などのリアルの価値は高まるんだと思います。

そんな世界の変化の中で、大人が子どもに対して今までの価値観や考え方を押し付けることは可能性を潰すことに他なりません。もちろん、先人の知恵として人間の本質や物事の摂理、過去の過ちを伝承していくという意味での教育は大きな価値があるでしょう。ただ、常に上から下に教える、育てる、という目線でいるのは違うよな、と思うわけです。

子どもは私たちの思考の枠を軽々と超えて本質をついてきたり、思いもよらないやり方を考えついたりします。逆にいうと、いかに私たち大人が、自分の思考パターンにはまっていたり、他者からの目や与えられた役割にハマってしまっているかがよく分かります。それは社会生活を営む上での知恵でもあるのですが、時にはその枠や鎧を外すことも必要でしょう。

スポーツや遊びの良さはそういったところにもあると思うのです。子どももオトナもお互いから学んだり刺激を与え合えるつながりができたらいいですね。もちろん、子どもだけオトナだけの世界の良さもあるので、守るべきものを守りつつ。

そのほかにも気づきがありすぎて書ききれません…メモだけ書くとすると、
・毎日口にする食べものの大切さ
・子どもへの声かけひとつで生まれる違い
・一緒にやろうのスタンスが大事
・自然や虫が教えてくれること
・家事と仕事の時間のやりくり
・作って分かったお弁当に込められた愛情
などなど

とまあ、とりとめもなく書きました。たぶんこうやって書かないと落ち着かないくらい自分にとってはなかなか大変なことだし、同時にほんとに気づきがたくさんある感覚なんだよなぁ。これから育休期間を少しいただく予定なので、自分にどんな変化が起こるかも楽しみです。

そして、となりですやすや眠っている息子の寝顔を見ながら、こうやって明け方に言葉を紡ぐのも自分にとっては幸せな時間です。

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