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島根県雲南市_LVL FW_ 2024.7.26 - 28の記録

参加している NPO法人ETIC.さんが主催の ローカルベンチャープログラムのフィールドワークで「日本一チャレンジにやさしいまち」「コミュニティナース発祥の地」などで知られる 島根県 雲南市に行ってきました ( 島根県は初上陸 ! )


島根県 雲南市って

出典:第3次雲南市総合計画_うんなんビジョン

雲南市(うんなんし)は島根県東部に位置し
人口は3.828万 (2017年3月1日時点)

東京23区と同じ広さ
2004年に6つの町村が合併して誕生した市
公民館が無く 地域自主組織の仕組みなど住民自治が注目されています

子ども / 若者 / 大人 / 企業によるチャレンジの生態系『ソーシャルチャレンジバレー』を標榜。チャレンジ推進条例を施行し、市民一人ひとりの挑戦を応援している

なかでも、10年以上にわたり運営している地域課題解決型人材育成の 「 幸雲南塾 」 

そこから生まれたコミュニティナースや買い物リハビリの光プロジェクトなど全国展開し大企業連携が進んでいる事業も生まれ、地域おせっかい会議やうんなんコミュニティ財団など、特徴的な互助の動きも始まっている


今回訪問した "人"

① 中澤ちひろ さん / 株式会社 コミュニティケア
https://drive.media/posts/37014

② 高岡さん / 吉田ふるさと村
https://www.chihousousei-hiroba.jp/case/yoshidafurusato.html

③ 秦さん / 躍動鍋山
https://satodukuri.pref.shimane.lg.jp/www/contents/1639380801985/simple/unnan_nabeyama.pdf

④ 山下実里さん  / 一般社団法人umi
https://www.sentankyo.jp/articles/f6e817ef-9e04-46b6-bb7d-56e2ded4197c

⑤ 小俣さん / おっちラボ
うんなんコミュニティ財団

⑥ 多々納さん /
CNC
https://forbesjapan.com/articles/detail/63162


チャレンジ生態系と地域編集者・翻訳家がスゴイ

「 要所で文脈を理解してつないでくれたり、アドバイスをくれる人がいる 」

「 プレイヤーのやりたい事を 繋げる相手のやりたい事に重なるように編集して伝えてる 」

「 チャレンジの生態系 がある」

といった言葉が 特に印象に残ってる

訪問看護事業を立ち上げておられる
コミケアさんでの図 ①
訪問看護事業を立ち上げておられる
コミケアさんでの図 ②

僕は「地域でやりたい事をやりたいように そんな人がたくさんいる社会を」作りたい訳ですが。
雲南市のように大きなムーヴメントにしていくとすれば
そういう「地域の編集者・翻訳家」がキーになってるんだなと。

僕はこれまで中間支援組織の役割をロジックに理解できていなかったのですが、今回で輪郭をハッキリさせられた事がとてもよかった

今回 雲南市に行くまで

①デザイナーとして、プレイヤーとして 地域で実践して深堀りしていくこと
②地域や会社や若い人と一緒に関わり合いながら立ち回っていくこと

その2つが うまく混ざっておらず、個人的に課題を感じていたのですが
というか、そんなのはそもそも分けなくてよくて
自分がおもしろいと思うなら全部を理解して全部やればいいよなってマインドになれてとてもよかった

雲南市に初上陸!での図


みんなで出発!の図

地域プレイヤーの「生きた言葉」の味わいが深い

やりたい想い・熱量で想像もできないくらいに圧倒的な量をやってこられているんだなぁと。どのエピソードも、「生きた言葉」で 味わいが深い

仕組みの話も理解したが、それよりも「そこは大変だったと思うのですが?」の質問に対するプレイヤーの皆さんの

「 あんまり覚えてない 」
「 当時はすごい大変だったと思うけど、特に 」

の答えに代表されるように、総じてみなさん 苦労を苦労とはあまり思っていないような方たちばかり

何十年ずっとやってこられた躍動鍋山の秦さんが「 今の30 - 40代が自治を担うようになるとき、地域の在り方も変わっている。仕組み全体を考え直す必要は感じる 」と話されていたのは、かなりグッとくるものがあった

地域自主組織 躍動鍋山での図

皆でビジョンを共有しているから出るトルク

全編を通じて、自治体・プレイヤーがこの地域のありたいビジョンを共有している凄さを感じた

この予測不可能な時代に、そのビジョンが実現に向かっていくとすれば、未来を見ながらアクション・検証を続けていく事
なにより、そのビジョンの共有があるからこそ地域にいる皆がアクション・検証を続けていけるという事だと感じた

それも、市が出している『ソーシャルチャレンジバレー』の絵がとっても機能している 実感がとてもあった

出典: 雲南ソーシャルチャレンジバレー構想

おもしろい人がいるから、おもしろい地域があるし

おもしろい地域だから、おもしろい人がいる

ニワトリが先か 卵が先か とかそういうチマチマした事ではない

  1. 【 視覚化されたVisual表現 】を用いた多様な人との【  ビジョン共有 】の大事さ】

  2. 対話から見つかった【 アイデアを実践し検証する 】ことで知る【 地域1次情報・人との関係性 】の価値

  3. まずは自分がやりたい・できる事を【 土着に続けていく 】ことで見える【 地域にフィットした幸せのカタチ 】とそこから獲得できる人と人との信頼、視野・視座・視点、共同体・仲間・コミュニティ

これまでほとんど個で活動してきて、自作自演の上島竜平のようだと思う時があります
自分でスポンサー探して番組を作ってCM流して、熱湯風呂を用意して、風呂に入って、撮影・編集・放送して、その結果の視聴率を調査してるみたいな。( それはそれで初期フェーズには必要だと思うのですが 、、、)
今回、地域の多様な人と一緒に関わり合いながら地域の課題にアプローチしていく可能性を大きく感じました。それができるという事は要するにこういうことなんだと体感した

最終日の交流会での締めの図

Visualをもって たくさんの人にビジョンを伝える
そして、地域における 自分・デザインの役割は ?

今回のプログラム参加によって作りだしてもらった【 自分と人との関係性 】によってモチベーションは上がり、行動の動機も起きた
色々な事例を、実際の現地のプレイヤーの話を聞くことで 手法もたくさん知る事が出来ました。今は、素直に多様な人と一緒に関わり合いながら地域の課題にアプローチできる可能性を感じています

具体的には、

  1. 自身のビジョン・プラン。その世界観を【 視覚化されたVisual表現 】を用いて、人に伝えられるように

  2. ビジョンを実現するために、本当の意味で自分・デザインが地域では何をやるのか?

地域の多様な人と一緒に関わり合いながら地域の課題へのアプローチできる可能性をきちんと認識して再考する ( ソリューションにもこだわらず、もう一度考え直してアウトしたい )

考えている世界観を よりシンプルに分かりやすく伝えるアウトプット、そして、伝わるかの検証をする

さらに深めたい論点

・人は関係性の中からしか行動変容が起きないとすれば、そこで自分・デザインは何をするのか

・地域の多様な人と一緒に関わり合いながら地域の課題にアプローチしていくとはどんな事なのか

雲南で出会った皆さんへ

3日間のFWプログラム。お会い出来た皆さんありがとうございました。
自分には無かったチャンス、多様な人との新しい関係性を作る事ができましたまた、僕は 地域の多様な人と一緒に関わり合いながら地域の課題にアプローチしている状態というのが あまり解像度高く理解できていなかったんだなと認識し、今回で非常に輪郭がハッキリしましたし、自分・デザインと地域についてもう一度考える 機会となりました

さらには現在、公民館を拠点として活動しているため。
雲南市の自治を知り、公・パブリック ↔  民・プライベート の関係性に関しても考え直す学び多い機会となったと思っています

いろいろな調整や企画を用意して頂きありがとうございました
これからも、引き続き土着に地域をフィールドに活動していきたいと思ってます。また雲南にも行きたいし、そこでお会いできた人たちにも今後も何かで縁がつながったらと切に願っております。また、お会いできる日を楽しみにしています!

最後の交流会での図

Photo archive


木次駅
裏山から見た街並み
湯村温泉


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